社会問題小説・評論板

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死にたがりの私
日時: 2012/09/02 11:19
名前: 桜 (ID: j5WpSu7v)

初めまして、の方が多いと思います。

桜です。


この小説を読もうとしている方への注意です↓

・誤字脱字が多いです。
・文才ないです。
・更新遅いです。
・登場人物紹介はありません。
・登場人物の口調がよく変わります。
・季節ないです。
・起承転結ないです。
・完結するか分かりません。
・小6(現在中1)が書いた駄作です。

いけるっ、という方はそのまま下へ。
無理な方は小説一覧へ戻って下さい。

それと、荒らし、中傷などはやめてください。
アドバイス等は大歓迎です。

Re: 死にたがりの私 ( No.18 )
日時: 2012/09/01 19:53
名前: 桜 (ID: j5WpSu7v)

—3章—

私はその日から、学校へ行かなくなった。

学校へは行かないけど、風呂とかで部屋からは出る。

母と会う事もあったけど、母は何も言わなかった。

自殺するよりはマシだ、とか思ってるのかな?

姉が言っていた。

父母は、現実から目を逸らしている。

現実から目を逸らしても、何も変わらないのに。

それに、どんどん悪い方向へ進んでいってしまうのに。

今の私のように。


私は逃げたんだ。

現実から逃げたんだ。

全てから逃げたんだ。

もう、耐えきれなくて。

いじめに立ち向かう人もいるけど、そんなの私には無理。

そんな勇気はない。

もし立ち向かっても、もし逆らっても、何も変わらない事もある。

もっといじめが酷くなってしまう事もある。

そんなマイナス思考だから、勇気が出ないのかな?

そもそも、私に勇気はないのかな?

怖くて3階から飛び降りれない。

怖くて道路に飛び出せない。

怖くて人に逆らえない。

怖くて何も出来ない。

生きている事すら怖くて……。

私は何をしたかったの?

このまま学校へ行かないで、社会的に死ぬの?

それとも、もう、この世から消えてしまう?

私は、棚から日記帳を取り出した。

いつもは夜なのに、何か書きたくなった。

今の思いを心の中で溜めておくのは、もう限界だった。

———————————————————————

私は、逃げた。

何で逃げたのだろう?

それは怖いから。

何で生きているのだろう?

それは死ぬのが怖いから。

何で死にたいのだろう?

それは生きているのが怖いから。

私はどうすればいいの?

どうする事も出来ない。

独りぼっちの私に出来る事は何なの?

私には、何も出来ない。

ただ、呼吸をしている事しか。

何の役にもたたないガラクタ。

不良品。

お母さん、こんな私を産まないでよ。

何の役にもたたないよ?

お金がかかるだけだよ?

死にたいよ、死にたいよ。

私は、1人では死ねない。

1人では。

なら、2人では?3人では?4人では?

私は、死ねるの?

———————————————————————

日記帳を閉じる。

自問自答。

いつまでも答えの出ない、無意味な事。

でも、それは私に希望をくれた。

さぁ、探しに行かなくちゃ。

私は久しぶりに、家を出た。

Re: 死にたがりの私 ( No.19 )
日時: 2012/09/01 19:54
名前: 桜 (ID: j5WpSu7v)

気持ち悪くなるような悪臭。

悪臭というよりは、不快感。

沢山の人がいるから。

外なんて行きたくなかった。

けれども私は、そのまま歩いた。

私と同じような人を探して。


1時間、2時間。

それだけ探してもいない。

当たり前か。

そんなにいないよね、死にたい人なんて。

私は今日は諦めて、家へ帰ろうと進行方向を変えると、

「あぁ〜、穂乃実だぁ〜!」

背後から、大きな声がした。

そして、肩を叩かれた感触。

皆の視線が私に集まる。

私の名前を叫んだ人にも。

私は直感した。

これは逃げた方がいい、と。

私の身が危険にさらされる、と。

私は逃げようとしたが、逃げられなかった。

足に力が入らなかった。

怖くて、怖くて。

逃げたら今度何されるか分からなくて。

分からないから怖くて。

私はゆっくり、後ろを向く。

私の後ろにいた人は私をいじめている人達のリーダー。

私の勘はあたっていた。

これは、逃げた方が良かった。

「いい所で会ったねぇ?アタシ、今暇なんだぁ♪アンタが最近いなくて、学校つまんないんだよ?どうしてくれんの?」

気持ち悪い笑顔を浮かべている。

「ねぇ、どうしてくれんの?」

「………」

私は、何も言わなかった。

いや、言えなかった。

恐怖で体が震え、声が出なかった。

「まぁ、今までの事は、今からやる事で水に流してあげる。私の家、今誰もいないんだぁ♪だから一緒に遊ぼうよ♪友達も呼んでさ?」

私は運が悪い。

何で家を出たのだろう?

こんな事、分かっていたのに。

日曜の午後、私の知っている人が街にいるのを分かっているのに。

何でだろう?

淡い希望を目指して?

結果が良ければ全て良いの?

私は腕を引っ張られ、引きずられるようにその子の家へ連れていかれた。

私に、抵抗する勇気はなかった。

Re: 死にたがりの私 ( No.20 )
日時: 2012/09/01 19:55
名前: 桜 (ID: j5WpSu7v)

私を5人ぐらいの人が囲んでいる。

「何やろっかぁ?」

「いつもやってるのでいいんじゃない?」

「そうね、風呂場に連れてって、水責めでもしよっか」

皆に連れられ、風呂場で水責め。

こんな事をやっていて、楽しいの?

私をいじめて、楽しいの?

楽しいから笑ってる。

私は、天井を見つめたまま、表情を殺していた。

何故表情を殺すの?

私の全てを知られそうで怖いから?

知られる訳ないよね?

知られない。

皆に私の全てが分かる訳ない。

そんなの分かってるのに出来ない。

他人に表情を見せられない。

無理に殺している。

無理をしているから、限界が来たのかな?

もう耐えられなくなったのかな?

「あ、そうだ。穂乃実の服、脱がしてみない?」

リーダーの子が突然、そんな事を言いだした。

服を脱がす?

どうして?

「そして、その写真を裏サイトに投稿するの♪」

「面白そぉ♪」

「やろやろ!」

裏サイト。

どこの学校にもある、裏サイト。

裏サイトに、私の写真が……?

「じゃあ、さっそく♪」

皆が私の服を脱がしていく。

そして、携帯で写真を撮る音が聞こえてくる。

「アハハ……」

私は小さく笑った。

静かに涙を流しながら。

Re: 死にたがりの私 ( No.21 )
日時: 2012/09/01 19:56
名前: 桜 (ID: j5WpSu7v)

「ねぇ、これどう?」

リーダーの子が携帯画面を私に見せる。

そこには、無残な私。

半裸の私。

惨めな私。

そして、笑っている私。

「結構上手く撮れたでしょ?じゃあ、裏サイトに投稿しよっか♪」

携帯を操る。

「あ、そうだ」

リーダーの子は、視線を携帯からはずし、私へ向けた。

「アンタがこないと、学校つまらないんだよねぇ?チャンスをあげる。アンタが学校へ来るなら、この写真を裏サイトに投稿するのを考えてあげる。ねぇ、来るよねぇ?」

学校へ行く?

行かなくれば、あの写真が裏サイトに?

どちらがいいの?

学校へ行って、またいじめられるの?

裏サイトに投稿されて、サイトでいじめられるの?

どちらにしても、いじめられるじゃない。

なら、どっちでもいい。

私は……、

「……行かない」

「は?今何て言った?」

聞こえている筈なのに、また聞き返す。

この時、私はどうなってもいいと思った。

どうせ死ぬから。

もう、私の人生は終わってしまうから。

だから最後に、楽しんでも罰は当たらないでしょ?

「行かないって言ったじゃない。聞こえないの?耳悪すぎぃ」

最後に、私は逆らった。

逆らったと言えるかな?

高慢な態度をとっただけで。

今だから出来た事。

前までは出来なかった。

さぁ、皆はどう反応するのかな?

予想通り、リーダーの子が顔を赤くさせて怒鳴った。

「何よ!その喋り方!アンタはアタシ達の奴隷なのよ!」

私は馬鹿にするような笑みを浮かべながら言った。

「何言ってんの?人間は平等よ?そんな事も分からないの?前、貴方私に言ったよね?『アンタゴミ以下じゃん』って。貴方こそゴミ以下なんじゃないの?自分の思い通りにならないと、すぐ怒る。そんな自己中だと嫌われるよ?あぁ、もう嫌われてるか」

バシッ

頬が痛い。

「何言ってんのよ!アンタが嫌われてるのよ!アタシはゴミ以下じゃない!アンタがゴミ以下なのよ!」

「アハハッ、図星だから怒ってる?まるで幼児みたい。貴方に脳みそある?もしかして、空っぽとか」

私は、皆より上に立った気がした。

私は、人を見下している。

「誰に言ってると思ってるの!」

「貴方に」

私は、リーダーの子の理性が切れた気がした。

後頭部に激痛。

酸素が入ってこない口。

リーダーの子の手が被さっている首。

「アンタ、アタシ達に逆らっていいと思ってるの?」

あぁ、首を絞められているんだ。

なら、このまま逆らわないでおこう。

このまま、私は死ねるかもしれないから。

私が望んだ死。

貴方が叶えてくれるのね?

Re: 死にたがりの私 ( No.22 )
日時: 2012/09/01 19:57
名前: 桜 (ID: j5WpSu7v)

「亜美!穂乃実死ぬよ!?やめなよ!」

他の子達がリーダーの子を私から離す。

「ゲホッ、ゲホッ」

私は首をおさえて咳き込む。

死ぬのは、こんなにも苦しいんだ。

でも、それが死というモノだから。

皆、止めなくても良かったのに。

私は死んでも良かったのに。

むしろ、死を望んでいたのに。

「何故止めるの!コイツはアタシを侮辱したのよ!」

リーダーの子の名前は、亜美というらしい。

これからは、亜美と呼ぼうと思う。

亜美は私の首に手を伸ばして暴れる。

でも、その手は私の首には届かない。

「亜美が穂乃実を殺したら犯罪だよ!亜美、冷静になってよ!」

他の子達が必死に亜美を押さえる。

少しの沈黙。

「……止めてくれて有難う」

亜美は冷静になったようだ。


そして私は、亜美にむかってこう言った。

別に、挑発している訳ではなくて。

私の本心から。





『何故殺してくれなかったの?』






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