複雑・ファジー小説
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- ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語)
- 日時: 2011/06/30 17:09
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
こんにちわ。はじめてのかたもそうでないかたも、ぜひ!読んでいってください!!
・このスレッドのルール
(お願い)このスレッドにレスをしたら、適当な頃に削除してください。最終的には小説本文だけを残していきたいので…。
この小説に出てきた用語を覚えるのが難しい、との意見をいただいたので!
下のスレに用語集みたいなものを作りました!!
>>116
【スレ主さんへ:】←アドバイス(?)ありがとうございます!
ではスタート!!!
夜、満月だったかな。星がすごくきれいだった。
僕は、そんな宝石が輝くような 夜 に家を飛び出した。
なぜって?それはねぇ・・・
・・・・・・僕が、犯罪を犯してしまったからなんだよ・・・・・・
これから、どうやって生きていけばいいんだろう?
お金も着替えも食料も・・・
全部、家においてきちゃったよ・・・。
引き返せないよ?もう、・・・戻れないんだ・・・。
少年は濡れた瞳をごしごしと拭うと笑った。
「あははははー!まぁ、いっか。僕はこれで自由なんだもん!」
少年は、暗い夜の街を歩く。
楽しそうに、ゆかいそうに、面白そうに、悲しい歌を歌いながら。
母の歌った子守唄。優しく切ない思い出の歌。
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.43 )
- 日時: 2011/04/12 19:50
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
- 参照: http:
・・・キャラクターがいっきに3人も出て混乱するかもしれませんが。。((スイマセン
できるだけ誰が何を言っているか分かりやすくするのでww
デハデハ、スタート!!
オレと鎖維はもうダッシュで一キロくらい走ったところにある公園で足を止めた。
ここの公園は以前、鎖維に呪いを見せられた公園だ。
公園といってもほとんど遊具はなく、運動ようの砂場が公園の5分の4くらいをしめていた。
公園は周りが木でかこまれており、中央には噴水がある。
オレと鎖維は公園の隅にある唯一の遊具{ブランコ}に腰掛けた。
「・・はぁ〜ビックリした。」
胸をおさえるオレを鎖維は不思議そうにながめていた。
オレは鎖維がなにかを言うのを待っていたのだが、彼が口を開く気配がないのをさとった。
「・・な、なに?オレの顔になにか付いてる?」
オレの質問に鎖維は不思議そうな目を継続させつつ言う。
「・・いや・・・。単純にお兄さんって不思議だなっておもっただけだよ。」
「・・・なにが・・?」
鎖維の言葉にオレは眉をひそめた。おそらくオレも鎖維の事を不思議な目で見ているのだろう。
「・・だって、お兄さん携帯電話で危ない写真見られてたけど、別に逃げる理由ないじゃん?・・って・・・・僕は思う・・ケド。」
(・・確かに・・・そうだったかも。)
「・・・・・」
言い返す言葉がみつからないオレに鎖維は優しい笑みを浮かべた。
「ね?不思議でしょ。少し考えればわかる解決策をあえて違うやり方で解決しようとするの、僕は凄く面白いと思うよ。」
(・・・オレ、今もしかして侮辱されてる?)
オレは内心年下に侮辱されていることにショックを受けつつため息を吐き出した。
「・・ゴメン・・。何か無駄な体力を使わせちゃったみたいだね。今からもどって説明する?」
オレの言葉に鎖維はバカにしたようにクスクスと笑った。
「・・お兄さん、今から戻ったっていないかもしれないよ?それに、逃げたことをどうやって説明するつもりなのかな?」
オレはその言葉におもわず話題を変えてしまった。
・・・現実を見たくなかったのだ。
「そういえば、鎖維の会いたい人ってどこにいるんだ?」
「甘角通りの中にある・・ぇと、『パーてぃー』っていう店だよ。有名な店って聞いたんだけど。」
「・・・・・」
オレは鎖維の言葉におもわず黙り込んでしまった。
(パーてぃーだって!?今からその店行くのか?冗談だろ!!)
オレの顔をのぞくように見つつ、鎖維はたずねてくる。
「・・・お兄さん知ってる?僕しらないんだ?」
オレは小声で言った。
「知ってる・・。確か、パーてぃーって執事喫茶だろ?」
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.44 )
- 日時: 2011/04/13 18:51
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
- 参照: http:
オレと鎖維は甘角通りを歩いていた。
「なぁ、鎖維。今から会いに行く人って名前なんていうんだ?」
オレの質問に鎖維は不機嫌そうに言った。
「・・・僕はハローってよんでるよ。」
(オレの質問したこと意外はしゃべろうと思わないんだな。ってか・そんなにオレとその人が会うのを避けたいのかよ?)
オレはますます、ハローといわれた人物に会いたいと思った。
鎖維はオレが聞いたこと意外しゃべることはなかった。
ハローという人物についてもっと聞きたかったがオレはそれをやめた。
昨日の夜のことが脳裏をよぎったからだ。
女の子に刃物をつきさす鎖維の姿。
(鎖維はきっと自分でいやな事がおこると何でもするだろうな。これ以上鎖維を不機嫌したら、なんか危ない気がする。。)
オレたちはパーてぃーの店の前で止まった。
「ここだぞ?パーてぃーは。」
オレの言葉を聴くと鎖維は迷うことなく店のなかに入っていった。
(・・あぁ、周りの人の目が痛い。だって執事喫茶に少年と青年が入ろうとしてるんだもんな。)
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.45 )
- 日時: 2011/04/17 22:10
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
- 参照: http:
店に入った直後に執事姿の店員に話しかけられた。
「よぉ、鎖維。久しぶりだな!」
身長はオレよりも10cm高いだろうか。
でも、見た目は18歳くらいの青年のようにオレは見えた。
店員の言葉に鎖維はなれたようにタメ語で言った。
「久しぶりだね。今日はちょっと話があるんだけど・・・。」
鎖維の言葉を一瞬で理解した店員は、コクリとうなずいた。
「ついてこいや。裏にある部屋にあんないするぜ。」
店員はつかつかと歩き出す。
そして鎖維も抵抗した気持ちを少しも表情にださず、後に続いた。
(あぁ・・周りの女性達がオレたちのことを不思議そうに見てるよ・・・。)
3人の中でオレだけが、周りの視線を気にしていたのだった。
オレ達は店の裏口のすぐ横にある、部屋に案内された。
「鎖維が、オレのところに来るってことは、悪い知らせってことか?」
店員の言葉に鎖維は笑った。
「ハローは用心深いなぁ。別にいつも悪いしらせばっかりってわけじゃなかったじゃん?」
オレは二人の昔話に耳をかたむけつつ、頭を整理していた。
(・・・・この人が鎖維の言っていたハローさんか。外人かと思ってたけど、日本人なんだ?ってか、鎖維とハローさんは昔からの知り合い・・・)
オレはそこで二人にチラリと目をむける。
(この人なら、鎖維の過去についていろいろ知ってそうだ。)
そのときだ。
ハローとオレの目があったのだ。
ハローは今までオレに気づかなかったようで、一瞬驚いたように目を見開いた。
「・・・鎖維の友達か?めずらしいな。オレは橋太郎(ハシ タロウ)よしくな!」
はしたろう、最初の文字と名前の最後の2文字でハローか。
オレは内心納得しつつ、あわてて自己紹介をした。
「ぇと、オレは青騎野瑞です!よろしくおねがいします!!」
オレと手を握り合うと、太郎はニコリと笑った。
「まぁ、中に入れ。」
部屋の中はたたみ6畳の和室だった。
部屋の中央に長方形の木でできたテーブルがおいてある。
「で、話ってなんだよ?」
オレの前にお茶を出しつつ、太郎は首をかしげる。
鎖維は太郎が座るのを合図に口を開いた。
「この町にピエロがきたんだ。昨日の夜にね。」
「ピエロが!?いつものヤツ等か?」
太郎は眉をひそめる。そして長い前髪をかき上げた。
「違うよ。今回はタブン関係ないヤツ等だよ。僕も始めてみる顔なんだ。」
オレは黙って二人の会話を聞いていることにした。
少しでも口を開けば疑問の声が大量に出てしまうと思ったからだ。
(オレのいつでも聞けそうな疑問よりも今は鎖維と太郎さんの会話を優先させよう。)
二人はオレをよそにしゃべり続けた。
「ピエロが町に来た目的はなんだ?」
太郎の言葉に鎖維は深刻な顔になった。
「うん。ピエロの女の子が言ってたんだけどさ、どうやら上からの命令である人物を殺しに来てるらしいんだ。」
「ある人物って誰だ?鎖維か?」
青年は眉間のしわをいっそう濃くした。
「分からないよ。僕も逃げるのに必死だったから。」
(・・・・・あれ?なん、か・・鎖維、隠してるのかな?)
オレは鎖維の言葉に疑問を抱いた。
昨夜、少女は俺たちを襲った。
理由はオレか鎖維どっちかを上が殺せと命令してきたからと言っていた。
つまり、ある人物、とはオレか鎖維の事なのだ、とオレは確信していたのだが・・。
(鎖維はなんでこれを隠すんだ?)
オレは疑問を後で聞こうと思い、忘れないように胸に刻んだ。
太郎は言った。
「鎖維が逃げるのに必死だったくらいの相手ってことは相当強いってことか・・。」
太郎の言葉に鎖維は少し顔にひややかな笑みを浮かべた。
「呪文で間違えて違うピエロを呼んじゃったンんだよきっと。こんなミス、今までそんなに無かったのにね。」
鎖維の言葉に太郎は驚いたように目を見開いた。
その瞳は驚きと尊敬と怒りでにじんでいた。
「呪文って、お前がピエロを呼んだのか!?死者がでたらどうすんだ、バカ。」
(・・・・どういうことだ?オレがピエロに始めてあったとき、鎖維がピエロの存在を知っていたという事から、ピエロは鎖維のことを追っているらしいということは納得できたけど。)
オレは頭をかかえた。まだ左手の切り傷が痛い。
(ピエロを鎖維自信が呼んでたってどういうことだよ?何でそうする必要があるんだ?。)
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.47 )
- 日時: 2011/04/18 15:27
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
- 参照: http:
オレは一人、太郎と鎖維の会話の横で頭をかかえていた。
(・・・なんで鎖維はピエロを呼び寄せたんだ?だってあいつ等のこと鎖維は快く思ってないんだろ?)
隣に座る年下の少年を遠くに感じ、オレはその幻影を忘れようと目をつぶる。
オレはとんでものないヤツととんでもないことをしようとしている。
この時オレは初めて鎖維という人物を化物と感じた。
「ピエロはまぁ、凶暴だったけど人がいないところで戦ったから、大丈夫だよ。人がいるとしたらお兄さんくらいかな。」
鎖維はオレを横目で楽しそうにのぞき見た。
「人いるんじゃねぇかよ。ってか、瑞君だっけ?何で鎖維とこんなことになってるんだ?もしかしてアンタもリベラリスト?」
二人に同時に話題をふりかけられ、オレは内心あわてた。
(・・こんなに深刻そうな話題にオレ・・・参加しちゃっていいのか?)
そうおもいつつ、オレはゆっくりと言う。
「ぇと、鎖維とは偶然町のなかであったんです「!で、まぁ・・現状にいたるわけです。」
オレは少しでもしゃべる時間を短くしようと説明を省略した。・・いや、シすぎた。
(やっべぇ、説明省略しすぎた・・。これじゃぁ絶対相手がまた聞き返してくる・・・。)
しかし太郎はオレに聞き返すことはしなかった。
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.50 )
- 日時: 2011/04/19 21:23
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
- 参照: http:
オレの省略しすぎた言葉を聞くと、太郎はうなずいた。
「そうか。まぁ、いろいろ大変だったんだな。」
(・・・そういえば、リベラリストってどういう意味だったんだろう?)
オレはついスルーしてしまった意味不明の言葉を思い出した。
「・・どうかしたの?お兄さん。」
鎖維は眉をひそめるオレの顔をのぞきこんできた。
「・・・ぃや、あのさリベラリストってどういう意味?オレ・・始めて聞く言葉なんだけど?」
オレの言葉に鎖維と太郎はキョトンとした顔をした。
「・・・なにか?」
二人の反応に不安でいっぱいになるオレ。
(・・・ぇ?なんか・・オレ、何かしたかな?)
そんなオレをよそに太郎と鎖維は顔を見合わせていた。
「おい鎖維。リベラリストの意味、瑞君に教えてなかったのかよ?」
「ぇと、・・ぼ、僕は教えてたつもりだったよ。ハハハ。」
ごまかし笑いをする鎖維に太郎はあきれた様な笑顔を向けた。
「お前・・・。じゃぁ、今俺達が話してた内容、瑞君は全然理解してないんじゃないのか?だって、リベラリストのことをしらないで、石の事をか理解できないだろ?」
太郎はオレに向き直った。
「・・・・何か、悪いことしてたみたいだな。・・鎖維が。」
「・・・・なんで僕?」
太郎の言葉に鎖維は小さく悪態をついた。
そんな鎖維の姿は見た目どうり、の子供のようだった。
太郎はそれを軽く受け流し、言った。
「おい鎖維、瑞君に全部話すぞ?」
鎖維がコクリとうなずくのを合図に太郎はしゃべりだした。
「ぇーと、リベラリストってのは、その・・なんだ?コインを持ってるヤツのことだよ。コインって知ってるか?呪いが憑いてるヤツ。」
オレがコクコクうなずくと太郎は口元に小さく笑みを浮かべた。
「コインを持っているヤツは呪いが使える。つまり、持ってない人間と比べて強くなる。だから、その力で何でもできてしまう。という考えから人間達はコインを持っているヤツのことをリベラリスト(自由主義者)と呼ぶ、らしい。」
「うん、うん」
オレは口から効果音をだしつつ大きくうなづいた。
太郎は続ける。
「コインはそこにあるだけで周りの生き物に災いをもたらす。本にはな、コインは魔物からのおくりものって書いてた。オレにはよく分からないがな。タブン迷信だ。」
太郎はハハハと笑った。
オレはこの人は言葉使いは荒いが、基本的に明るい人なのだと思った。
「で、・・コインの話はここらへんでいいよな。じゃぁ、次は・・・」
顎に手をあてて考える太郎に変わり鎖維が言った。
「そういえば、お兄さんにまだ石の話をしてなかったよね?僕がしてあげるよ。」
微笑む鎖維の頭をわしづかみにして太郎は鎖維をオレの前からどかした。
「バァーカ。お前はいつも肝心な事を言い忘れるだろ?俺がする。お前は黙ってろ。」
ぶぅ——とふくれる鎖維をスルーし、太郎はオレに再び笑いかける。
あんなヤツはほうっておけ、といわんばかりに・・・。
「じゃぁ、石の話をするぞ。石ってのは、{封印の石}のことだ。この石は何でも封印する石、らしい。まぁ、オレは見たことないけどな。」
オレはうなずく。太郎はそんなオレをみて続ける。
「で、鎖維はその石を使ってコインを封印しようとしてるってわけだ。あぁ、ちなみに鎖維が封印する予定なのは今、持っているコインだけじゃなぜ?この世界全てのコインを、だ。」
オレは太郎におそるおそるたずねた。
「じゃぁ、何で鎖維はコインを数枚持ってるんですか?封印するのに。」
オレの質問に太郎が口を開く前に鎖維が乱入してくる。
「それはね、やっぱり、力がないと石を手に入れられないからだよ。まぁ、簡単に言えばコインを封印するまでの間利用しようって事。」
いきなり乱入してきた鎖維をにらみつつ太郎は言った。
「そういう事。まぁ、何で鎖維がコインを封印したがっているのかt———」
「コインはそこにあるだけで、この世を災いへ導くからだよ。僕は世界を災いへ導かないために封印するんだ。」
太郎の言葉をさえぎって鎖維は笑顔で答えた。
でも・・オレの目には、鎖維の笑顔の裏に何かがあるように思えてしかたがなかった。
「ぉっと、わりぃわりぃ。」
太郎は鎖維にあやまるとオレに質問をさせる間もあたえず、口を開いた。
「で、まぁ、その封印の石ってのは、ある組織が持っているわけだ。その組織の主は最低なやろうでな・・。いろいろと、封印してるんだ。だから力づくで石を奪ってコインを封印する。まぁその後石で石自身をフ封印するらしいぜ、石の封印がとかれないように。」
「そうなんですか。」
オレはいっきにたくさんの事が頭の中に入ってきて今にも混乱しそうなのを必死に整理していた。
「ちなみにな、石の封印を解除する方法は簡単だ。石をその場で砕けばいい。」
太郎はマメ知識かんかくで、いらないかもしれない情報を口にした。
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