複雑・ファジー小説
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- ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語)
- 日時: 2011/06/30 17:09
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
こんにちわ。はじめてのかたもそうでないかたも、ぜひ!読んでいってください!!
・このスレッドのルール
(お願い)このスレッドにレスをしたら、適当な頃に削除してください。最終的には小説本文だけを残していきたいので…。
この小説に出てきた用語を覚えるのが難しい、との意見をいただいたので!
下のスレに用語集みたいなものを作りました!!
>>116
【スレ主さんへ:】←アドバイス(?)ありがとうございます!
ではスタート!!!
夜、満月だったかな。星がすごくきれいだった。
僕は、そんな宝石が輝くような 夜 に家を飛び出した。
なぜって?それはねぇ・・・
・・・・・・僕が、犯罪を犯してしまったからなんだよ・・・・・・
これから、どうやって生きていけばいいんだろう?
お金も着替えも食料も・・・
全部、家においてきちゃったよ・・・。
引き返せないよ?もう、・・・戻れないんだ・・・。
少年は濡れた瞳をごしごしと拭うと笑った。
「あははははー!まぁ、いっか。僕はこれで自由なんだもん!」
少年は、暗い夜の街を歩く。
楽しそうに、ゆかいそうに、面白そうに、悲しい歌を歌いながら。
母の歌った子守唄。優しく切ない思い出の歌。
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.81 )
- 日時: 2011/05/07 11:13
- 名前: ザクラ (ID: jusjvnjl)
- 参照: 冒険と望見
緊張した空気がはりつめた草原。
その中で俺はどうやったら、この刃物から逃れられるのか、を考えていた。
このまま、この状態が続けば絶対に自分の命は無い、と確信したからだ。
考えられる策として、一つは、全男共通の箇所を一か八かで蹴り、ダッシュで男から離れる。というのだ。
二つ目は、手のひらをきられる覚悟で刃物を掴み、相手が驚いているすきに相手のふところから抜け出す、という内容だ。
(・・・どちらも怪我をするな。タブン。でも、命が助かりそうなのは・・・・・)
オレは相手のすきをうかがった。
男はリンがさっきしていた質問に感情の無い声で答えていた。
「良い人?それはよく分からないが、俺にはコイツを殺す理由がある。」
「・・は?」
すきをうかがうつもりだったオレは、男の言葉に思わず声をあげてしまった。
そんなオレを男はフフンと鼻で笑った。
「お前、俺が誰か分からないのか?鈍感だな。まぁ、俺がお前を殺す理由すら知ってないなら、当たり前か。」
——俺が誰か分からないのか?
オレは頭の中で男の声を何度も再生させ続けていた。
声は確実にどこかで聞いたことがある。
でも、どこで聞いたのか、誰の声なのかまでは分からない。
「ぇ?・・マスターはその人と知り合いなの?」
リンの問いに男はあいまいに答えた。
「・・・さぁ、どうかな。コイツからみたらほぼ他人に近いと思うけど。」
一瞬、わずかだが、男がオレを束縛する力を弱めた。
オレはそのすきに動く——!!
まず、首にあてられていた、のこぎりのような刃物を左手で掴み、男のみぞあたりにひじをぶつける。
驚いた男が一瞬体をこわばらせたのと同時にオレはヤツのふところから抜け出し、転げまわるよにして離れた。
わずか2秒の出来事だ。
リンは目を丸くして、自分のところに転がってきたオレを見ている。
オレがみぞにひじをぶつけたはずの男は痛がるそぶりもなく、ただ立っていた。
さっきまでの位置では見えなかったが、男は顔を赤っぽい茶色っぽい、よごれた布でおおっていた
そして、顔をおおっている布と同じ色の大きい布で体全体を毛布のようにくるんでいた。
(・・・コイツは誰だ?)
頭からは黒い髪が生えている。
身長はオレより少しでかいくらいで、そちらかといえば学生体系だ。
オレの首にあてていた刃物はどうやら電動のこぎりのよだ。
「ビックリした。まさか人間の中にこんな賭けをしてくるヤツがいたなんて。・・・・でも」
男はうつむいた。
それに対してリンは突然震えた声を出す。
「・・・・ゃ、ャバィ・・・・・・あなた・・逃げ・・・たほうが・・・」
「?」
首をかしげるオレ。
そんなオレに男が大声で言った。いや、オレではなく、自分自身に言ったのかもしれない。
「・・もうお遊びは終わりだぁ!!」
言葉と同時に突っ込んでくる男。
手に持っている電動のこぎりがシャーとうなり、回りだした。
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.83 )
- 日時: 2011/05/08 10:48
- 名前: ザクラ (ID: jusjvnjl)
一瞬でオレとの間をつめた男はオレの真上から電動のこぎりを振り下ろす。
紙一重でそれをよけたオレは何か武器になるものがないか、と辺りを見回した。
しかし周りに広がるのは草原だけだ。
「きゃ—————!やめてよ!」
耳をふさいでうずくまりかけるリン。
それをチラリと見た男は小さくつぶやく。
「本当に使えないガキだ。封印の石の効果がまるでない。」
——封印の石!!
オレは目を見開いた。
もちろん、男の攻撃を紙一重でよけつつだ。
(・・封印の石って確か、鎖維が探していたヤツだよね!?)
いい情報を手にいれた、と思った瞬間だ。
オレは後ろにあった小さな石につまずき、尻餅をついた。
(・——!ヤバイ!!!)
反射的に頭を両手でおおうカタチになるオレ。
男はようしゃなく、オレの頭にのこぎりを振り下ろした。
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.84 )
- 日時: 2011/05/11 13:07
- 名前: 風(元:秋空 ◆jU80AwU6/. (ID: 4.ooa1lg)
此方では初めまして。
私の屑の様な鑑定所をご利用いただき有難う御座います!
良い所で終りましたねぇ……主人公交代の瞬間!!?
冗談です……どう,助かるのか?
楽しみです。
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.85 )
- 日時: 2011/05/11 23:19
- 名前: ザクラ (ID: jusjvnjl)
<<風様>>
コメントありがとうございます!
風様の鑑定プロ級(?)ってか、文章が専門的でしたよネ!((スゲ
主人公交代!?
かもしれませんねぇ〜((ウソウソw
楽しみですかwありがとうございます!!
デハ、コメント感謝でした!
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.86 )
- 日時: 2011/05/11 23:43
- 名前: ザクラ (ID: jusjvnjl)
カキィーン!!
金属と金属がぶつかり合う奇妙な音が草原にこだました。
(・・・え?これはいったい何の音だ?)
オレは疑問におもいつつ、ゆっくり目を開けた。
—そこには
小さな少年の後姿があった。
少年、鎖維が男の電動ノコギリをナイフで受け止めているのだ。
「・・・なんで・・ここに?」
オレは無意識に疑問を口にしていた。
「すごい爆発音があったじゃん?だからもしかしてと思って来てみたんだ。」
鎖維は無邪気に笑った。
(・・・・そういえば、リンと初めて会った時も、鎖維のヤツナイフ持ってたな。・・・・いつもどこに入れて持ち歩いてるんだ?)
新たな疑問を浮かべつつ、オレは全力で鎖維のそばから離れた。
いつまでもその場にいたら、鎖維の邪魔になると考えたからだ。
カキィン!
再び金属音がして、二人は相手との間に距離を生み出す。
鎖維と男との間は、約一メートルだ。
鎖維は楽しそうな笑みをうかべつつ、ポケットからナイフを3本、取り出した。
系4本のナイフ。
一本のナイフの取っ手を口にくわえ、2本を各左手の指と指の間ではさむ。
そして残りの一本を右手で握り締めた。
オレは今まで見たこともないようなナイフの持ち方をする鎖維を凝視していた。
「ねぇ、そこの人。そんなの顔にまいてちゃ、男か女かも分からない。はずしてよ。」
緊張した空気が二人を包む中、鎖維はニコリと笑って見せた。
きっと、自分は余裕だ、ということをアピールでもしてるのだろう。
鎖維の言葉を男は鼻で笑った。
「見たいなら、自分でこれをはぎにくるんだな。まぁ、無理だろうけど?」
方をすくめる男に鎖維は気を悪くする様子もなく言い返す。
「・・そうだね。そっちの方が戦いがいがあるね。」
その瞬間、鎖維と男は同時に動き出した。
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