複雑・ファジー小説
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- ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語)
- 日時: 2011/06/30 17:09
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
こんにちわ。はじめてのかたもそうでないかたも、ぜひ!読んでいってください!!
・このスレッドのルール
(お願い)このスレッドにレスをしたら、適当な頃に削除してください。最終的には小説本文だけを残していきたいので…。
この小説に出てきた用語を覚えるのが難しい、との意見をいただいたので!
下のスレに用語集みたいなものを作りました!!
>>116
【スレ主さんへ:】←アドバイス(?)ありがとうございます!
ではスタート!!!
夜、満月だったかな。星がすごくきれいだった。
僕は、そんな宝石が輝くような 夜 に家を飛び出した。
なぜって?それはねぇ・・・
・・・・・・僕が、犯罪を犯してしまったからなんだよ・・・・・・
これから、どうやって生きていけばいいんだろう?
お金も着替えも食料も・・・
全部、家においてきちゃったよ・・・。
引き返せないよ?もう、・・・戻れないんだ・・・。
少年は濡れた瞳をごしごしと拭うと笑った。
「あははははー!まぁ、いっか。僕はこれで自由なんだもん!」
少年は、暗い夜の街を歩く。
楽しそうに、ゆかいそうに、面白そうに、悲しい歌を歌いながら。
母の歌った子守唄。優しく切ない思い出の歌。
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.18 )
- 日時: 2011/03/31 19:18
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
- 参照: http:
「お兄さんの部屋って意外とシンプルだね。予想外だよ。」
少年、白野木 鎖維(シロノギ サイ)は自分の布団をかかえたまま、オレの部屋に入ってきた。
「・・・まぁ、これでも一応一人暮らしだからな。」
オレは学校に近くも遠くも無い距離にある、ボロアパートに住んでいる。
小さいアパートで家賃はやすいが、部屋が一つだけ、というまさに一人暮らしのためのアパート、といった感じだ。
(この部屋に二人・・はきついなぁ〜・・・)
オレは内心ため息をつきつつ隣ではしゃぐ白野木 鎖維(シロノギ サイ)に言う。
「・・・あんまり飛び跳ねるなよ?ここ、けっこう古いしアパートだから苦情くるからな?」
「・・・分かった。お兄さん、僕何して働けばいい?」
「・・・はぁ?」
少年の突拍子も無い言葉にオレはつい、気の抜けるような声をだしてしまった。
「・・働くって・・、お前まだ小学生くらいだろ?」
「違うよ?小学校には入ってない。」
(おいおい、今ってたしか義務教育の時代じゃなかったっけ?)
オレは頭を抱えた。
この少年をこれからどう面倒見ていけばいいんだ。
「ただで宿に泊めてもらうわけにはいかないじゃん!僕この年じゃバイトできないんだよね。」
「・・・いや・・いいよ。」
オレが断っても白野木 鎖維はしつこく付きまとってきた。
さすがのオレも断りきれず、最終的に、白野木 鎖維の仕事は洗濯と食器を洗う、とこになった。
——— 夜 ———
オレはベット。白野木 鎖維は布団に身を沈めていたときだ。
突然、ムクリと白野木 鎖維が起き上がった。
「・・・ん?どうしたんだ?トイレか??」
オレの問いに白野木 鎖維は答えない。
ただ黙って、窓の外を凝視しているだけだ。
寝ぼけてるのだろう。
オレがそう思い、再びまぶたを閉じようとしたとき、白野木 鎖維が口を開く。
「誰かが来るよ。僕達を探している。」
「・・・は?・・それ、どういう——」
「だんだん、近づいてくる。ここを出たほうがいいのかもしれない・・・。」
そういうと 白野木 鎖維は立ち上がった。
「え、ちょっと待て!その格好じゃ風邪ひくだろ!」
オレはあわてて白野木 鎖維に自分のコートをさしだした。。
そしてオレはジャンバーをはおる。
オレたちは、静かにアパートを出た。
・・・夜の闇がオレ達を包み込む・・・
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.21 )
- 日時: 2011/04/01 16:20
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
- 参照: http:
「おい、鎖維!誰かって誰だよ?」
オレは走りつつ、鎖維にたずねた。
鎖維はめずらしく真顔だった。
「分からない。でも・・・危ない臭いがする。」
鎖維の言葉を裏付けるかのように空から何かが降ってきた。
「っ!?」
「息を止めて。タブンそれ睡眠薬だ。」
鎖維が叫ぶ。
オレ達は町のハズレにある広い草原で立ち止まった。
鎖維の話によると、人が近くにいると都合が悪いらしい。
「鎖維、相手は何人いるんだよ?」
オレは肩で息をしつつあたりを見回す。
「・・一人だよ。僕と同じコイン持ちの臭いがする。」
コイン持ち、とはおそらく、呪い のコインを持った人間ということだろう。
そのとき、突然オレ達の真上で声がした。
「言っておくけど、私はわるくないからぁ?ターゲットにされたあなたが悪いからね?」
女の声だ。
見上げたオレの視界には、オレよりも2、3歳くらい年下らしき少女が浮いていた。
「お前、何者だ!!」
オレは思わずさけんでいた。
オレンジのようなピンクのような腰まである長い髪。
肌の色はしろく良い顔立ち。
赤っぽい服、赤と黒のミニスカート。
たたんだ状態左手に持たれている白い傘。
少女は得意げに笑うと地面におりてきた。
「今からあなたを殺すね?命令だから、さぁ!!」
言葉と同時にオレに突っ込んでくる少女。
右手にナイフ、左手に傘・・・。
(いったいどっちでオレに攻撃してくるつもりだよ!?)
オレは脳内で少女にツッコンだ。
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.27 )
- 日時: 2011/04/02 23:20
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
- 参照: http:
少女は笑顔でオレに正面から突っ込んできた。
「その首もらったぁ!!」
言葉と同時に傘で左右から切りかかってくる少女。
必死によけるオレ。
少女の動きの早さは尋常ではないくらい、速い。
攻撃に体が付いていかず、足をもつれさせ尻もちをつくオレ。
少女がオレの頭上で傘を振り上げている。
(やばい・・!もう、ダ、ダメ・・カモ)
オレが両腕で頭をかばう体制になったとき、
「っきゃあぁぁ!?」
真上から少女の叫び声がする。
それと同時になにか、水(?)のようなものがオレの両腕に少し、飛んできた。
「・・・・・?」
顔を上げるオレ。
————そこには————
少女が立ったまま固まっている。
少女の腹から、刃のようなものが突き出ている。
少女の背後には少年の、鎖維の姿がある。
月の光の逆光をあびているため、鎖維の顔は見えない。
さっき飛んできた水は少女の血だったのだ。
オレはその場に凍りついた。
今まで普通に話していた人間が、今目の前で人を刺している。
そう思うと頭の中が真っ白になりそうだった。
でも、オレはそうなるのを必死にこらえた。
(ここで、この現実を受け入れられなければ、オレはきっと鎖維をまだ受け入れられていない事になる)
なぜか、そんな思いがオレの頭の中に現れ、オレを冷静にさせる。
「お兄さん、この女殺してもいいかな?」
鎖維が楽しそうにたずねてくる。
・・・オレはなんて答えればいいんだ?やめろ、とか言えばいいのかな?
でも、コイツを生かしたらまた、オレたちを襲いに来るよな〜。
ってか、それ以前にこの子はたくさん人殺してるよな?そういう目してるし。
じゃぁ、コイツこのまま生きてたって人の迷惑になるだけ・・かぁ・・・
オレは言った。
言ったというよりも口がかってに動いていた、の方が正しいのかもしれない。
「ソイツから、オレ達を襲った理由とかを聞き出してから殺そう。」
少女の顔が恐怖にゆがむ。
「・・そのほうが、世の中のためにもなるだろうし?」
黒い大地と光る空。
その間のなかで、
少女が持つナイフを
鎖維が握っている刃物を
青騎野瑞の鋭い瞳を
雲から逃れた月光が3人のヤイバを照らし出す。
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.28 )
- 日時: 2011/04/03 10:38
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
- 参照: http:
少女の瞳はおびえていた。
手を後ろでおさえられた状態で草の上に座らされている少女を見たとき、オレは内心驚いていた。
彼女がおびえているのは、オレのせい。
彼女が死んだら、それもオレのせい。
彼女が今、こういうふうになっているのは全てオレのせい。
オレが彼女を苦しめているのだ。
オレの中に後悔の色が浮き出てき始めた。
「じゃぁ、しゃべってもらうよ?僕達を襲った理由。」
鎖維の楽しそうな声がする。
「ぃや!絶対に言わないんだから!!」
声を震るわせつつ強気にしゃべる少女。
(ってか、この子腹にナイフが刺さってるのに、どうして 痛い の一言も言わないんだろう?)
オレは関心しつつ少女に尋ねた。
「お腹、痛くない?・・・ナイフ、刺さってる・・ケド・・・」
「別に痛くなんかないもん!!」
少女がオレを睨みつける。
(・・・嘘をついているようには見えないな・・。この子はいったい——)
「彼女は、{ピエロ}だよ。」
ナイスなタイミングでオレの疑問に答える鎖維。
「・・・ピエロ?」
「そう。呪い と人間との間に生まれた子供。大人の勝手な事情で生まれちゃった、呪いにも人間にもなりきれないヤツ。」
少女がムッとする。
「その生まれてくるのを望まれなかった生物、みたいな言い方やめてくんない?ムカツク!!」
少女と鎖維がにらみ合うもをオレは困惑しつつ、見ていた。
鎖維が少女に見下したような視線をおくりつつ口を開く。
「誰もピエロの存在なんて認めてないよ。しょせんただの戦闘用の兵器にしかならないじゃん・・。」
「そんなことないもん!!」
少女の瞳は潤っていた。
(・・・つまり、ピエロは人間か、呪い に兵士として使われている、って事かな?)
オレが頭を整理しようと脳みそを絞り込んだ
———その時だ———
バゴォォーーン!!!
突然、耳を劈くような爆音が草原の向こう、森の中でした。
火や煙は全く見えないのだが・・・。
「な、なんだ!?」
驚くオレに少女はいった。
「ざんね〜ん☆時間切れ!お前達が知りたかった情報は結局分からなかったね!!」
キャハハハーーと笑う少女に鎖維は冷めたように言い放った。
「残念なのはどっちかな?せっかく仲間が助けに来たのに・・・最後の最後で君は殺されるんだよ?僕達の手で。」
「って!この子の仲間が来たのか!?ヤバイじゃん!鎖維、逃げたほうが・・・」
オレは再び町と正反対の方向にある、森の向こう側を見て固まった。
(・・・何かが、来る——!?)
森から、人間のようなカタチをした何かが空を飛んでやってくるのだ。
「鎖維!何かこっちくるぞ!」
オレは鎖維のほうに顔を向ける。
(——・・え?・・・——)
オレは目の前の光景に、言葉が出なかった。
そこには少女の手を押さえつけたまま、後ろから彼女の頭をめがけて刃物をふりおろす鎖維の姿があった。
少女は森からやってくる仲間に夢中で、鎖維の殺気に気づいていない様子だ。
仲間とオレ達との距離を考えれば、仲間が彼女を助けられる可能性はゼロに等しいだろう。
————このままだと、間違いなく彼女は殺される————
ドクン、ドクン、ドクンー・・・
オレの心臓が激しく脈打つ。
彼女が助かる可能性はただ一つだけだ。
そう、思った瞬間——
- Re: ・・・夕映えのリベラリスト・・・(自由主義者の物語) ( No.31 )
- 日時: 2011/04/04 11:02
- 名前: ザクラ・ノイザ (ID: jusjvnjl)
- 参照: http:
ドスッ
鈍い音が辺りにこだます。
「・・・ぇ・・?」
少女は音がした自分の背後へ目を向ける。
「・・・・な、何・・?」
———状況が読めない・・((少女の心情))
自分の頭に振り下ろそうとする少年の刃物を、青年が自分をかばうかのように受け止めているのだ。
青年の左腕から血がしたたり落ちていた。
おそらく、刃物を受け止めるために損傷したのだろう。
少女は混乱していた。
———ぇ?何・・どういうこと?何で敵のはずの男が私をかばって・・・。
「リン、大丈夫か!?ナイフ、刺さってるぞ!」
仲間の声がすぐ近くでする。
でも、彼女の耳には届かない。
———どうして・・どうしてどうして!?何で敵が自分の仲間を傷つけて?
「ヘヘッ。兄さんすごいね、片腕に傷をつけてまでこの女を守るなんて・・・。」
少年の関心したような声がする。
きっと顔には笑顔をうかべてるいるのだろう。
月の逆光のせいで、彼ら(少年と青年)の顔まではハッキリと見えない。
———ねぇ、なんで男の子は笑ってるの?仲間を傷つけたのに・・・
何でその子の仲間は私をかばったの?
どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして
「おい!リン!!しっかりしろ!!どうした?何があった!!!」
彼女は、リンは、仲間に肩を揺さぶられていることにすら気づかなかった。
——リン、どうしたん?
——分からない!とにかく早くここから出よう!ナイフ刺さってるし!!
——ピエロは痛みを感じないと言っても、これじゃあ大量出血で死ぬ可能性もあるしね。
——コイツ等どうします?男二人?
——連れて行こう。俺たちの仲間に何をしたか、吐き出させてやる!
3人の影(仲間)が少年と青年に飛び掛る。
「・・・ドウシテ・・・・ドウシ・・テ・・・ドウ」
リンは未だに混乱状態におちいっていた。
———どうしてこの子は仲間を傷つけて笑っていられるの?何で?
そしてリンはある一つの考えにたどりつく。
———この男(青騎野瑞)、もしかして・・私を守ろうとした・・の?仲間?この男は仲間?どっち、敵、見方?
・・・・・ドクン・・・ドクン・・・ドクン・・・ドクン・・・・
心臓が大きく脈うつ。
それと同時に彼女の中に昔の記憶が次々とよみがえってくる。
封印していたはずの記憶。思い出したら仕事の邪魔になるからと心の奥底に大切にしまっていたはずの記憶が・・・
「いやあぁぁぁぁぁぁ——————————!!!!!」
少女、リンの悲鳴にその場にいた誰もが振り返る。
「リ、リン!どうした!どこか痛いところでも——」
「いやだよ!!お母さん!!!いやだいやだ!!!」
青年、青騎野瑞は左腕から血を流しつつ、悲鳴のする方向を見た。
「な、なんだ!?」
(お母さん・・って、この子何があったんだよ?・・・まるでさっきまでとは別人じゃないか!?)
ふいに鎖維が横にならんだ。
「お兄さん、今がチャンスだよ。走って!」
鎖維はおそらく敵が彼女に気をとられているすきに逃げようと考えたのだろう。
「・・・わかった。」
オレと鎖維は走り出した。
暗い草原。満月。少女の悲鳴。敵の影。
オレは心に鈍い痛みを感じつつ、左腕をおさえて走った。
(今日のこの時を、オレは一生わすれないだろう・・・)
オレは考えた。
なぜ、少女を殺す、と言っておきながらいざ殺されそうになったときに助けたのだろうか?と。
いや、そもそもオレの口がかってに殺すと言ってしまったことが驚きだ。まるで、あのときの自分は別人のようだった。
オレはそこまで考えてから首をふった。
オレの中にオレ意外のヤツがいるわけないだろ?バカかオレは・・・。
太陽や月が全てを照らせるわけではない。
太陽や月は物を照らすことが出来たとしても、その裏にある影を照らし出すことは不可能に等しい。
影を照らしたいならば、自分で照らしにいくしかない。
分からないことは自分で明らかにする。
それができる人間ははたしてこの世に何人いるのだろうか・・・・?
———END———((まだまだ続きます))
・・その、最後の変な文章は気にしないでくださいww((スルーしてww
小説かいてたら、書いちゃった。って感じなのでwww
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