複雑・ファジー小説
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- ペグの魔導国 ------の国民募集
- 日時: 2011/08/15 16:30
- 名前: ZAKI (ID: 0LEStScZ)
こんちは、ファジーでも思い切って書いていこうというZAKIです。
よろしくお願いします。主にこの話はファンタジー系です。
オリキャラ用紙
名前「」
性別「」
性格「」
年齢「」
容姿「」
ボイス「」「」
その他「」
備考「」
お客様(別名神)リストを作ってみちゃったり。
・チビ様
・美空様
・王翔様
・鹿瀬様
・優音様
・太陽様
・水月様
・ポコピン様
・こんにちワン様
- Re: ペグの魔導国 ( No.1 )
- 日時: 2011/07/24 16:25
- 名前: ZAKI (ID: 0LEStScZ)
ハジマリの章 どこにもない何もない処
地面がない、天井がない、ただ空気が漂う空間
色がない、形がない、ただ無色で無形の世界
何もない処は現実と呼ばれない、何もない処は夢と呼ばれない
ここが何処なのか私は知らない
だけど、何もないことは私にとってとても悲しくもどかしい
だから、私の最後の魔力を使ってこの世界に色を灯しましょう
「虚無の世界よ、あなたは今解放される…自分の思い通りの姿におなり なさい。自分の好きな形になり好きな色で染めるのです。生き物を生 み、あとはただ安らかに過ごすのです…」
あの人はそう言うと、世界は静かに目を覚ました。そして、あの人に
お礼を言うように姿を変え始めた。でも、その時すでにあの人はその場にはいませんでした…。
- Re: ペグの魔導国 ( No.3 )
- 日時: 2011/07/25 11:16
- 名前: ZAKI (ID: 0LEStScZ)
二人の娘は処刑された、そしてその日、もう一人息子が生まれた。
彼はこの先、どんな人生を送ることになるのだろうか。
二人の姉と両親が極悪人だということを知り、底なしの悲劇の中で辛い人生を送るのか…。
いや、娘まで極悪人と呼んではならない。
言い出したのは私、決行したのも私、罪をかばったのは私ではなく彼女たち…。
彼女たちは私の身代わり、私は彼女たちを生贄に今日という日まで生き延びている…。
こんなことがあっていいのかい?私の最後の息子よ…
それは大きな間違いだ。だから、一足先に私は逝くよ。
君を置いていくのは多々気が引けるけど、過去の事を思うと君は私と一緒にいてはならない気がしてな。すまないね。
でも、大丈夫、君を育ててくれる人ならばちゃんといるんだよ。
君の母親の代わりさ、あの人ならばきっと君を傷つけない
ああ…終わりの音が聞こえるよ------
「アクル、ご飯だよ。」
母さんの呼ぶ声がした、硝子の窓を見ればもうすっかり夕方だった。
昼間からそんな永く本を読んでいたらしい。時がたつのは速いな…なんて今更そんなこと確認する必要ないのにな。
「アクル?まだ本を読んでいたの?ご飯を食べないとますます骸骨みたいになっちゃうよ?」
「平気だよ、僕はそこまで痩せてませんから。」
なんて、おなかがすいてないぼくの言い訳。
母さんはこれに納得しているんじゃなく、なんとなく僕の気持ちを察してくれているんだと思う。そういう時、母さんは僕の部屋へ料理を持ってきて、僕の部屋で一緒に食べてくれる。
「母さん、今日のお夕飯はなんですか?」
「んー?今日はただのおかゆ、食べる気になったなら分けてあげる」
「ああ…ただ、訊いてみただけなんです」
「あ…そう?」
それから、沈黙が続いた。僕はベットの上で空を眺めていた。
眺めているだけに見えるかもしれない…だけどちゃんとこれには意味が
あるんだ、まぁ、今は明かすことができないけど…。
食べ終ると母さんは洗い場へ降りて行った。それからはなんとなく静かな時間だった。
僕は寂しがり屋なのかもしれない、誰かが一緒にいないとゆとりがなくなるんだ。怖いのを我慢してる弱虫…だとは思いたくないけど。
月が…僕をそんな風に嗤っている気がした。
夜中、母さんは寝息を立てて眠り始めた。それを確認すると僕はこっそりと着替え始めた。夜になったってことは…。
出掛ける時のためのマントとペール、それから短剣。
鞄に食料を詰めて…
「おやすみなさい、母さん」
寝室にいる母さんの額にそっとキスを落とすと僕は静かに外へ出た。
走った、ただ目の前に広がる広大な道を、北に向かって思い切り…。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27