複雑・ファジー小説
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- kissから始まる恋♪
- 日時: 2013/09/22 02:13
- 名前: SAYAKA (ID: tDLDmNtV)
前書き
下手ですけど頑張ってやります。
感想などのコメントもお待ちしてます。
途中で裏が、入ってくるかもしれないので、
苦手な方は読まない方が良いです。
- Re: kissから始まる恋♪ ( No.11 )
- 日時: 2013/09/15 00:01
- 名前: SAYAKA (ID: tDLDmNtV)
香「えっ?えっ?な、え・・?」
パニックになった私をよそに、
怜は立ち上がって、こっちにくる。
彼が真横に来た。
ドキドキして、パニックで、思わず立ち上がってしまった。身体は怜の方へ向いている。
彼の手が私の顎を掴んでぐっと上に起こす。
香「〜〜〜ッ!
駄目、だよ!!
こーゆーのは好きな人と!!!!」
私は顎の手を払ってうつむいた。
怜「俺好きになれば良いんだろ?」
怜が両手を使って私の顔を起こす。
彼の真剣な眼差しが私を射す。
鼓動が早くなっている気がする。
香「なれば良いって・・・、
そんな簡単に・・・。」
怜「もう黙れ。」
セリフにドキリとする。
怜「どうしても嫌なら、突き飛ばして逃げれば良い。」
怜の顔がだんだん、近くなってく。
『んッ!』
唇が重なる。
そして、ちゅ、と音を立てて離れた。
怜は私の顔を離してくれた。
怜「少し、邪魔だったな。」
少し照れてるみたい。
香「だ・・・ね・・・。」
それは私も同じだった。
初めてのキス。
こんな形でするなんて、想像出来なかった。
私はメガネを外す。
それを机に置いて、怜を見上げる。
香「今度はメガネ外して・・・、
してみない・・・・?」
怜は一瞬驚いて、すぐに真顔になった。
怜「お前、小さいな。」
私を見下ろす怜。
香「怜が大きいんだよ。」
私は怜の肩に手を置いて、背伸びした。
目を瞑ると、キスが降ってきた。
小鳥の啄むようなキス。
怜の柔らかい唇と私の唇が何度も重なる。
今日まで全然知らなかった、話した事もない人。
なのに・・・キスなんて・・・・。
私が背伸びをやめると同時にキスも止む。
香「今日の事・・・、誰にも言わないでおこうね。」
怜「たりめーだろ。」
ため息をつく怜。
私は机の上のメガネをかけた。
香「仕事、何時までなの?」
怜「5時。」
時計を見る。
5時10分だ・・・。
香「もう帰ろうか。」
何故か名残惜しい。
でも、さようならの時間だから。
香「また、一緒に話してくれる?」
私何言ってんだろ。
バカみたい。
怜「あ、ああ別に良いけど・・・。」
少し戸惑ってる。
珍しいなぁ。
いつも冷たい感じするのに。
私・・・好きになりかけてるの?
彼の事・・・。早くない?
まだ仲良く(?)なって、少ししか経ってないのに。
私、なんなんだろ?
怜「一緒に帰るか?」
怜が私の瞳を見詰めて言う。
香「う・・・ん。
帰る、帰りたい。
怜と一緒に帰りたい。」
また、顔が熱い。
怜「ん。分かった。
じゃあ、校門の前で待ってろ。
片付けたら、すぐに行く。」
香「分かった。
待ってます。」
なんなんだろ?すごい照れる。
これって・・・、恋なの?
- Re: kissから始まる恋♪ ( No.12 )
- 日時: 2013/09/15 00:53
- 名前: SAYAKA (ID: tDLDmNtV)
3#天敵とのkiss
土曜日って良いなぁ。
好きなだけ寝れるし、イライラしなくて良いし♪
—ピリリリッ!—
私の携帯が鳴る。
誰?知らない番号。
まあ、良いや。
—ピッ—
香「もしもし。」
眠いなぁ。
怜『もしもし。』
聞こえてきた声に驚いて、一気に目が覚めた。
携帯を落としそうになる。
香「れ、怜?
あ、ああ?あ、えっと、え・・・?
怜?」
怜『ああ。どうした?壊れたプレーヤーみたいだぞ。』
何でこんなドキドキしてんの!!?
向こうは普通じゃない!!
香「どうしたの・・・?
私に用事?」
いつもより少し高くなる声。
どうしたの・・?私。
- Re: kissから始まる恋♪ ( No.13 )
- 日時: 2013/09/15 12:20
- 名前: SAYAKA (ID: tDLDmNtV)
怜『お前、今日空いてるか?』
これって・・・まさか、デートの・・?
誘われました?
香「あ、空いてる!丁度暇だったの!!」
何でこんな嬉しいの?
怜『そうか、じゃあ一時にそっち行くから待ってろ。』
香「はい!」
怜『じゃあな。』
香「うん!」
私は電話を切って、用意した。
カバンに物詰めたり、服選んだり。
- Re: kissから始まる恋♪ ( No.14 )
- 日時: 2013/09/16 22:35
- 名前: SAYAKA (ID: tDLDmNtV)
—ピーンポーン—
インターホンが鳴る。
時刻は12時55分。
怜かなぁ?
少しドキドキワクワクしながら、
玄関のドアを開く。
景「よ♪」
うざい。
何で景がくるんだよ!
何で休日にイライラしないといけないの?
最悪!
香「何の用?」
わざと低い声で言う。
渾身の迷惑顔で。
景「久しぶりに遊ぼうぜ(^^)v」
ニコニコしながら、景が言う。
何言ってんだろ、こいつ。
香「今日は用事あるから。」
ドアを閉めようとした、タイミングで、怜が来た。
私はスニーカーを履いて、怜に駆け寄る。
香「こんにちは・・・」
照れながら、あいさつ。
怜「よう。
ほら、これ。」
怜が本を差し出す。
白兎先生の最新作だ。
香「あ、ああ、ありがとう。」
怜「ああ、じゃあな。」
・・・・え?
まさか、これだけ?
香「ちょっと、待って?」
思わず呼び止めた。
怜「ああ?なんだよ。」
怜が振り向く。
香「もしかして、これ・・・・だけ?」
私は左手に持っている本を右手の人差し指で、指す。
怜「それ以外に何があんだよ。」
私の・・・勘違い・・・・か。
一人で舞い上がって・・・・・・・
バカみたい・・・・・・・。
香「ううん、なんとなく訊いてみただけ。
気にしないで。」
私は笑って、手を振った。
怜「ああ、じゃあな。」
怜はまた、足を動かした。
私も家に足を進めた。
景「なんだ、お前友達居たのか。」
景、まだいたんだ。
香「悪い?」
景「別に悪かねーけど・・・・。
お前、まさか・・・・・?」
景がうつむいた。
何?その顔?
いつものバカみたいな猿の顔はどうしたの?
香「何よ。」
景が顔を上げる。
表情は真剣そのものだ。
景「お前、あいつの事好きなのか?」
あいつって・・・まさか、怜の事?
顔がボッと熱くなる。
香「バカ!!そんなわけないでしょ!?
何で、私が・・・・!!」
赤い顔で何を否定しても、効果がないのはわかってた。
でも、素直に認められなかった。
景「お前さ、今どんな顔してるか分かってる?
顔真っ赤にして違うって言われても、
説得力無いからな・・・?」
いつもの声じゃない。
泣きそうな、それをこらえてる。
そんな声。
香「・・・景?」
さすがに、少し心配になる。
香「どうしたの?」
いつもの景じゃない。
いつものバカみたいな景じゃない。
どうして?
香「ねぇ?け・・・・・・・!!」
名前を呼ぼうとした唇を柔らかいもので
強く塞がれる。
すぐにキスだと気付いて突き飛ばそうとする。
でも、景はびくともしなかった。
ぐっと頭を引き寄せられる。
同時に舌が入ってくる。
何・・・・これ・・・?
息出来ないし、なんか・・・・クラクラする。
意味の成さない抵抗を続ける。
だんだん、力が抜けて足がガクガクする。
怖い!怖い!
フッと身体の力が一気に抜けて、
視界がフェードアウトした。
- Re: kissから始まる恋♪ ( No.15 )
- 日時: 2013/09/17 06:15
- 名前: SAYAKA (ID: tDLDmNtV)
香「んッ・・・」
目が覚めた。
視界に映るのは懐かしい天井。
どこか分からない、いや、
正確には思い出せない。
でも、見覚えはある。
この天井、なんとなく覚えている。
でも、どこの天井?
私の部屋ではない。
てか、今何時?何でこんな所で寝てるの?
起き上がった。
ここで私は匂いに気付いた。
・・・・・この匂い・・・・
まさか・・・・・?
景?
まてまて、何で、景?
・・・・・・・。
ああ!!
思い出した!!
あいつ、私にキスなんて!!
・・・・。
・・・・・・・・ん?
待って。
景、キス、失神、起きる、懐かしい感じする天井、
景の・・・・・匂い・・・・?
ここ、もしかしなくても、
景の・・・・ベッド?
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