複雑・ファジー小説

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kissから始まる恋♪
日時: 2013/09/22 02:13
名前: SAYAKA (ID: tDLDmNtV)

前書き
下手ですけど頑張ってやります。

感想などのコメントもお待ちしてます。


途中で裏が、入ってくるかもしれないので、
苦手な方は読まない方が良いです。

Re: kissから始まる恋♪ ( No.47 )
日時: 2014/08/07 18:43
名前: SAYAKA (ID: 2r74csLN)

「香波……」
怜が至近距離で私の名前を呼ぶ。
「な、なに?」
ドキドキしてる。
心臓抉れそう。

ーーーース……ーーーー
怜が私から降りた。

え?
なんも無し?

いや、期待してた訳じゃないけど!

「トイレ行ってくる」
怜はそれだけ言って、少し焦りながら
部屋を出た。

なんだったの?
に、してもドキドキしたぁ〜。


私は怜の白いベッドに目を向ける。

きのう……私……ここで……
怜と……?

想像すると顔すごく熱くなる。

私、怜の事言えないかもしれない。

私も十分
スケベで変態だもん

頭の中、怜ばっかり。
なんかエッチしたいとかはそんなに考えないけど
触りたいとかキスしたいとかは考える。

怜に知られたくないな。
なんか……恥ずかしいもん。

ーーーボフッーーー

ベッドに顔を埋めて匂いを嗅ぐ。
自分にも同じ匂いが馴染んできてるから
あんまり分からないけど
少しだけなら分かる怜の匂い。
安心する?
やすらぐような
逆にドキドキするような
不思議なパラドックス。

幸せなのは変わらないけど。


それにしても……
怜、遅くない?

………トイレでしょ?
何?便秘?

15分経ってる。

良くわからないけど
景はそんなにかかったことなかった。

男の子のトイレって長いのかしら?

暇。

ベッドの匂い分からなくなってきた。

あ、眠くなってきた。

……ま、だ眠くない……のに。

そうやって意識が落ちかけてた
その時
ーーーガチャーーー
怜が戻ってきた。
私はばっと身体を起こす。

「………。」

当然、無言で固まる怜。
顔を赤らめる私。

「こ、これはっ!
違うの!!
ちょ、ちょっと眠くて、
なんかうん!」
ああ、日本語がめちゃくちゃ。
「………襲って良いか?」
真顔で爆弾発言をする怜。
「は!?」
「可愛いからなんか、したくなった」
「い、いやいやいや!!
待って待って!!」
迫ってくる怜。
ベッドの側面に背中を合わせて焦ってる私。
「待てねーよ」
怜の顔が迫ってくる。

ギュっと目をつぶると
額にキスが。

そして、怜が離れる。

そっと目を開くと
怜は笑ってた。

「バーカ」
そう言って笑うから
なんかムカついた。
だから私は怜を押し倒してキスをした。

自分から舌を入れて、がんばって絡めようとする。

「……下手くそ……。」

唇が一瞬離れたときに怜が溢した。

仕方ないじゃない。
自分からキスなんてしたことないもの。

「んっんんっ!」
必死にキスしてる私はカッコ悪い。
余裕なんてない
どうやってやるのかとか
全然分かんない。
けど、怜とキスしたかった。

唇を離すと怜の舌と私の舌をキラキラした
綺麗に見える糸が繋いでた。

それは怜の舌舐めずりで切れたけど。

「誘ってんのか?」

「すぐそんなこと考える。
バーカ!変態」

「考えさせてるお前が悪い」
何その責任転嫁。
笑える。
「怜ってさ、
いつ私のこと好きになったの?」

話題を変えてみた

怜の顔が赤くなる。
「べ、別にいつでも良いだろっ!」
可愛い。

「良いじゃない。
教えて?知りたいの!!」

目を輝かせて問うと、
怜は観念したように
ため息をついて、話し始めた……。

Re: kissから始まる恋♪ ( No.48 )
日時: 2014/08/07 18:56
名前: Bj (ID: gOBbXtG8)

非常に興味深い内容ですね。
おっと、申し送れました。Bjと申すものでございます。
久し振りにいい感じの恋愛小説に出会えたような気がして、続きが気になりまして。
更新、頑張ってください。期待していますよ。

Re: kissから始まる恋♪ ( No.49 )
日時: 2014/08/08 20:21
名前: SAYAKA (ID: 2r74csLN)

10#初めて恋に落ちた日(怜視点)☆過去編

それは、中学三年の夕焼けの綺麗な秋だった。
受験勉強の忙しい時期に
俺は帰路でふと教室に筆箱を忘れたことに気付く。
面倒だと思いながらも取りに行くことにした俺は
学校へ引き返す。

ーーードンッーーー

校門前で出てきたやつとぶつかった。
「あ、ごめんな!急いでんだ!」
森海景。
クラスでリーダー的存在なのに
幼馴染の女はクラスで孤立してる。
まあ、興味はねぇけどな。

「マジで悪い!!」
それだけ言って森海は
かなり急いで帰っていった。

教室行くか
この時間ならまだ開いてんだろ。

そして教室の前まで来た。
教室の扉は予想通り開いたまま。
教室の中を覗いたその瞬間。
俺の中の時間が止まった。
理由はあるものが
意識ごと俺の目を奪ったからだ。

女がいた。

窓際の席でオレンジ色の光を
浴びながら声も出さずに
無表情で
涙だけを流してる女がいたんだ。

悲しそうな表情はしていないはずなのに
その女が悲しんでるのが分かった。



女は誰かの同情を買うために泣く。
俺の幼馴染がそうゆう女だから、
それは良く知ってた。

でも、
今、俺の目の前で泣いてる女は
誰に見せるわけでもなく
誰かに聞かせるわけでもなく
誰もいない所で静かに泣いてる。





俺はその女を


酷く


綺麗な女だ




そう思ったんだ。

ツクツクボウシの鳴き声がしているはずなのに
聴こえない。
それくらい女に魅入ってた。

無意識に足が前に動き
かたん、と音を立てた。

その音に弾かれるように
泣いてた女がこちらを見る。
目が合うと俺の心臓がドクリと強く動いた。

目を合わせているのが何故か
苦しかった

だから俺は目をそらして
何も言わずに教室を後にしたんだ。


恋だと気付くのは少し先の話だ。

Re: kissから始まる恋♪ ( No.50 )
日時: 2014/08/10 19:09
名前: SAYAKA (ID: 2r74csLN)

11#秘密の涙を見られた日(香波視点)☆過去編

中学三年生の秋。
ツクツクボウシが鳴く夕方の教室。
私は幼馴染の景と2人で話してた。

「うーわー。
それキツイな。
大丈夫なのか?香波」
高校に入学すると同時に
両親は私を置いて海外に行くらしい。
その話を景にしていた。
「大丈夫じゃないから言ってるのー!」
机に突っ伏せて声を上げる。
「お前、寂しがりやだもんな(笑)」
頭上で景の笑い声がする。
こっちは真剣に悩んでるのに!

怒りを鎮めて笑顔を作る。
「そーなのー。
寂しがりやだから私、困る〜(笑)」
景とはケンカ出来なかった。
友達が景ともう1人の幼馴染の
郁しかいないから。
しかも郁は遠い島の全寮制の高校に行くんだって。
ボンボンだなぁ。
良いもん、友達なんて
景と郁がいればいらないもん。
私は。

「あ、やっべ!
ごめん、香波!
俺、今から仲島と約束入ってんだ!」
でも景はそうじゃないから
こうやって話の途中で帰っちゃう。
「うん!
またあした!!バイバイ!」
笑って手を振る。
「おう!また明日!!
暗くなる前に帰れよ!!」
景はそれだけ言って、走って帰った。

約束ギリギリまで私といてくれたんだね。
優しいね。

それでも満足してない私はなんなんだろ?
私はただの幼馴染。
景の自由を奪う権利なんてない。
束縛なんてしちゃいけないんだよ。

嫌われるのが怖くなって
本音が言えなくなった。
だからこんなにイライラするのよ。
……泣けば……楽になれる……?


私は泣いた。
声はあげずに涙だけを溢した。
辛くて悲しくてどうしようもなくて
たまらなくて
感情を水の粒に変えて吐き出した。
どうしてこうなったんだろ?
ああ、景のいない所で泣くの初めてだ。
辛い、胸が苦しいの
助けてよ……景。

強い寂しさは異常なくらいに
私を苦しめる

ーーーカタ……ーーー
物音がして、私は弾かれるように
教室の扉に目を向ける。
そこには男の子が1人立ってた。
同じクラスだけど名前は知らない。

その子は気まずそうに私から目を逸らしてから
自分の机の上の筆箱を持って
黙って出て行った。

誰にも見せるつもりのない
秘密の涙を見られた。
でも、見られたのが彼で良かったと思った。
だって、彼は誰にも言わなかったから。
内緒にしててくれた。
誰に見られたのかは忘れたけど
男の子だったのは覚えてた。



☆現在

「そっかぁ、あれは怜だったんだぁ」
怜の話を聞き終わった後
私は呟く。
「……まさか、知らなかったのか?」
「いや、次の日には
誰に見られたとか思い出せなかった。
私、景以外に興味なかったし。
クラスメートの名前なんて
覚えなかったし(笑)」
私が笑うと怜はため息を吐いて
苦笑を浮かべた。

今思えば
あの日から私は求めてたのかもしれない

景以外の友達を。

私の寂しさを埋めてくれる人を。


でも手に入れたのは
寂しさを埋めてくれる人なんかじゃない

本気で愛しくて、大好きな人
彼もまた私を愛してくれてる。
愛し合える人を見つけた。











ずっと、こんな時間が続けば良いのに

そう願ってしまうのは罪なのかな?













Re: kissから始まる恋♪ ( No.51 )
日時: 2014/08/10 20:25
名前: 凡 ◆IBmmrNHoC. (ID: gOBbXtG8)

気付いていないのか、無視しているのか。それはどうか分かりませんが……
一応礼儀として、投稿されたコメントには一言でも返事をするべきでは?

まああなた自身の問題なので僕は特に何も言いませんが、Bjさんの身にもなってみてください。
一応、忠告しておきますよ。

>>48にコメあり)


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