複雑・ファジー小説
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- Heros☆ コスモス
- 日時: 2013/11/25 20:04
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
彼女は、自分たちのリーダーだった。
静かで、強くて、大好きなリーダーだった。
自分たちの、正義の味方としての、一年間。
☆キャスト☆
☆旭 愛 あさひ あい
☆宮地 裕侍 みやち ゆうじ
☆木嶋 竜介 きじま りゅうすけ
☆金子 すみれ かねこ すみれ
☆火影 巧 ほかげ たく
☆井水 幸汰 いみず こうた
☆天童 晋弥 てんどう しんや
☆土井 直輝 どい なおき
☆海津 亮人 かいづ あきと
☆冥賀 眞那 みょうが まな
☆石雨 美音 いしさめ みね
☆宍戸 颯天 ししど はやて
☆山田 健人 やまだ けんと
★サタン
★プルートー
- Re: Heros☆ コスモス ( No.18 )
- 日時: 2013/11/24 22:55
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
次の日、早速「必要なとき」がやって来た。
自分と木島は、中庭にいた。
学校の中庭、だけど今は放課後だ。
「旭………?」
自分が言うと、木島もそちらに振り向いた。
そこには、旭らしきショートカットの女子がいた。
が、服装が妙だった。
マフラー、ベルト、ブーツは橙色。
あとは、ワンピースに、タイツが黒。
何かの制服のようにも感じるが………。
こっちに気づいたのか、旭が口を開く。
「きじ………。」
彼女は言葉を切った。
自分を睨み付ける。いや、自分の後ろをにらんでいる……?
・・・・・
振り向くと、大きな岩?が立っていた。
- Re: Heros☆ コスモス ( No.19 )
- 日時: 2013/11/25 15:06
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
「わあああああああああああああああ!」
悲鳴が聞こえた気がした。いや、聞こえたんだ。
声からして、今日しゃべったはずだけど………。
ダメだ、誰か思い出せない。
「え、え、へ、変身!?」
別の声だ。こいつもいたような、いなかったような………。
全く、思い出せない。
まあ、そこまで記憶力よくないし。
ドドーン、という爆音らしきものが聞こえる。
誰かが突き飛ばされたな……。
「アサヒ!!」
アサヒ…………。
アサヒ、アサヒ………?
うーん、いたような、いや、いたけど………。
ま、俺は、
じゃない、
私はリーダーの言うことを聞くまでだ。
- Re: Heros☆ コスモス ( No.20 )
- 日時: 2013/11/25 19:44
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
「わあああああああああああああ!」
俺の口から悲鳴が漏れる。
後ろに立っていたのは、大きな、岩?
「木島、ボールペンッ………。」
とんでくる石をよけながら、旭が言う。
「え、え、へ、変身?」
宮地の声で我に返る。
そうだ、俺はヒーローのはずだ。間違いでなければ。
マーカーを押すと、一瞬で服が変わった。
変身といっても、ばく転したり、ポーズを決めたりする必要はなさそうだ。
不思議と身が軽くなって、手にけん玉………。
け、けん玉!?
視界の右端に宮地と小さめの岩が見えた。
- Re: Heros☆ コスモス ( No.21 )
- 日時: 2013/11/25 20:02
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
二人の服が変わるのをみて、安心した。
よかった、この人であってた、と。
私は何をすればいいか知らない。
ボールペンを配るときも、今ここにいるのも、すべて無意識のうちにだ。
ましてや、けん玉?の正体なんて、知る余地もない。
安心できるのも、つかの間。
向こうが攻撃してくる限り、どうにか逃げなければならない。
ただこの二人は本人の意識下にあるのか、固まってしまっている。
ふと、少し小さな、一メートルぐらいの岩だけ、不自然に飛んでいることに気がついた。
小石は、私を囮にしてあるから、こちらに飛んでいる。
つまり、二人の知らない方、
隣の席の宮地に向かっている。
「ゆうくん!」
反射的に飛び出す。小石が頬をかすめる。
そんなこと、どうだっていい。彼を守るんだ。
宮地の前に立ち、無意識に体を動かす。
スティック(けん玉)を前に向ける。方法は、私の体が知っている。
景色が回る。腕に、そして腰に大きな衝撃。
どうやら、彼は無事なようだ。
「旭ー!」
遠くで声がするが、まだ油断はならない。
握りしめていたはずのけん玉は、剣へと姿を変えていた。
- Re: Heros☆ コスモス ( No.22 )
- 日時: 2013/11/27 20:11
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
「すげ………。」
思わず声を漏らす。
今、刀で岩砕いたよね……。あのでかいのもきれいに粉々だし。
何だ、あのオレンジのやつ。アサヒ、だっけ。
目があった。
慌ててシルクハットをかぶり直す。ヤバイ、今アサヒってヤツに見つかったかも。
一応、バレないようにしなきゃ。
仮面を押し上げる。
が、長居は無用だな、と判断して立ち去る。
次回以降は、あの片付けとかもしたりするのかな。
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