複雑・ファジー小説
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- Heros☆ コスモス
- 日時: 2013/11/25 20:04
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
彼女は、自分たちのリーダーだった。
静かで、強くて、大好きなリーダーだった。
自分たちの、正義の味方としての、一年間。
☆キャスト☆
☆旭 愛 あさひ あい
☆宮地 裕侍 みやち ゆうじ
☆木嶋 竜介 きじま りゅうすけ
☆金子 すみれ かねこ すみれ
☆火影 巧 ほかげ たく
☆井水 幸汰 いみず こうた
☆天童 晋弥 てんどう しんや
☆土井 直輝 どい なおき
☆海津 亮人 かいづ あきと
☆冥賀 眞那 みょうが まな
☆石雨 美音 いしさめ みね
☆宍戸 颯天 ししど はやて
☆山田 健人 やまだ けんと
★サタン
★プルートー
- Re: Heros☆ コスモス ( No.3 )
- 日時: 2013/11/18 19:04
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
「あ、宮地。同じクラスだな。」
後ろから話しかけてきたのは、木嶋。木嶋、竜介。
彼は3年のときに転校してきていて、そのとき席が近かったのだ。
真面目で少しネガティブだが、周りをよく観ているヤツだ。自分と同じで。
教室の前で目に飛び込んで来たのは、廊下で踊る石雨だった。
ミス・オタクの名がつくほど、二次元にどっぷりはまっている。
しかし、小太りな体型で男子にバカにされている。
教室には、3つのグループと、グループに興味のない人がポツポツ、みたいに分かれていた。
1つは、土井直輝を囲むグループ。
1つは、金子すみれを囲むグループ。
そして1つは、それを妬むグループ。
孤立するなかで走り回っているのは、宍戸と火影。相変わらず休むということを知らなさそうな二人だ。
そしてもう1つは、井水を囲んでプロレスをする、藤川たちのグループだ。
こちらも変わらず、いじめもどきをしている。全員笑っているため、判断しづらい。
「豪華キャストばっかだな。」
木嶋の言う通りだ。
このクラスは、案外個性的なクラスになりそうだ。
- Re: Heros☆ コスモス ( No.4 )
- 日時: 2013/11/18 19:38
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
「オッス。」
席の後ろは、山田健人だった。と、言っても初対面なので、軽く自己紹介。
「宮地裕侍。卓球クラブ。の予定。えー、部活は決めてない。」
「お、俺は山田健人。え、え、と、クラブも〜部活も〜決めてない。」
後は、去年の話。
「今年はもうレギュラーも決まるのか。」
「あ、ああ、俺は、きょ、去年、薙刀だから。」
「へえ、薙刀。ってことは木嶋と一緒に型やってた。」
「そうそう。去年は五年だったし、まだ気楽だったけど。宮地は?」
「自分は、バスケ部。」
「おおー。じゃあ今年はレギュラー?」
レギュラーをする気なんて、バスケ部に入る気すらない。
そういうと健人は目を丸くした。
元々何かをやりたいから、バスケをやってみただけで、そこまで興味はない。
そこまで言うと、始業式が始まるからか、みんなが廊下に出ていく。
ようやく、自分の小学六年生としての日常が始まりそうだ。
- Re: Heros☆ コスモス ( No.5 )
- 日時: 2013/11/18 20:13
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
ランドセルを背負い、息を吸う。
まだ風が少し冷たい。
大きく一歩踏み出して、通学班の集合場所へ向かう。
始めだから、ちょっと真面目になって、木嶋みたいに指示を出す。
交通ルールにも気を使って、前を向いてあるく。
「お兄ちゃん速い。」という弟の声も聞こえないくらいに。
こんな登校は、今まで自分が歩いていたより、ずっとつまらなくて、飽きてきた。
やはり、長続きはしない。
- Re: Heros☆ コスモス ( No.6 )
- 日時: 2013/11/20 06:45
- 名前: 雅 ◆zeLg4BMHgs (ID: JJibcEj3)
ド初っ発の授業は席替え兼自己紹介だった。
廊下側、前からも後ろからも三番目という、まあまあいい席になった。
「宮地、だな。よろしく。」
前の席は直輝。アイドルの後ろは意外と存在感がなくていい。
「宜しく、みやじくん。」
ちょっと発音が違うのは金子さん。斜め前、つまり直輝の隣だ。
ちなみに自分の名前はみやちだ。
そして僕の隣は………。
黒いショートカットと眼鏡が特徴の普通の女子。ほおづえをついて、退屈そうに前をみている。
「土井直輝です。剣道をやっています。サッカー部にはいる予定です。宜しくお願いしますっ。」
みんなどんな自己紹介をするのかよくわからないけれど、とりあえず直輝の真似をした。
「宮地裕侍です。宜しくお願いします。」
あまり真似てないが、いいだろう。
「金子すみれでぇ〜す。えっとぉ、すい部入りまーす、宜しくお願いしまーす。」
茶色いポニーテールをゆらゆらさせている。すい部とは、吹奏楽部のことだ。
「旭、愛です。………宜しくお願いします。」
隣のショートカット、旭は、小さいけれどもよく通る声で自己紹介した。
これが彼女、旭愛との出会いだった。
- Re: Heros☆ コスモス ( No.7 )
- 日時: 2013/11/20 07:17
- 名前: アマイモン (ID: LR1GMCO/)
すごくよかったです!!!!
これからの2人の恋のゆくえを楽しみにしてます!!!!
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