二次創作小説(映像)※倉庫ログ
■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)
- 【オリキュア】メモリアルプリキュア!
- 日時: 2017/08/01 23:00
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
初めましてかこんにちは!愛です!
本日からはメモリアルプリキュアというオリキュア小説を書きたいと思っています。
基本テンションとノリに任せて書くのでグダグダすると思いますが、楽しんでいただけると幸いです。
それでは、よろしくお願いします。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.2 )
- 日時: 2017/08/02 18:27
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第1話「今を輝け!キュアアデッソ誕生!」2
「ふんふふーん♪」
鼻歌混じりに、私は道路を駆け抜けていく。
足取りは自然と軽い。二つに結んだ髪が風に揺れるのを感じながら、私は走っていく。
天気は快晴。心地よい風が顔に当たる。
一度学校の先生に挨拶などに行ったので、道は覚えている。
途中からはスキップで、私は学校の前に着いた。
「着いた……明日から、私もここに通うのかぁ……」
大きな校舎を見つめながら、私は呟いた。
時見中学校。明日から、ここが、私が通う学校……。
よく分からない高揚感に満たされていた時だった。
「……誰?」
その時、そう声を掛けられた。
振り向くとそこには、私のことをジッとみている青い髪の女の子がいた。
長い髪を下ろしていて、着ているのはこの学校の制服だ。
「うぇっ……えっと……」
「もう一度聞くけど、誰なの? ……少なくとも、私と同じ学年ではなさそうだけど……」
そう言って私の顔を覗き込んでくる彼女に、私はたじろぐ。
とはいえ、別に悪いことをしているわけでもないし、ここは普通に自己紹介をしておこう。
私は姿勢を正し、口を開いた。
「えっと、明日からこの学校に通う、今行杏奈って言います!」
「なんだ、転校生か。明日から、何年生なの?」
「二年生、です……」
「へぇ〜。私と同い年じゃん。あ、私は前原 瑞樹(まえばら みずき)。よろしく」
瑞樹と名乗った少女はそう言って手を差し出してきたので、私は握る。
すると、彼女は私の腕についている腕時計を見て目を輝かせた。
「わぁ、何これ! 可愛い〜」
「あ、家にあったのを貰ったんです……ちょうど明日から二年生だから、そのお祝いとして」
「なるほどねぇ。ていうか……」
そこまで言って前原さんは顔を上げると、私の鼻の頭を指で突いた。
「うぐぁッ!?」
「け、い、ご。やめてよ。同い年なんだからさぁ」
「は、はぁ……」
「まぁ呼び方とかは好きにして良いよ。杏」
略された!
なんか緩い感じの人だなぁ……。
でも、気さくで優しそう。
「ところで、杏はこれから暇?」
「あ、うん……学校への道を確認しに来ただけだから」
「じゃあ私がこの街案内してあげる。私も今から暇なのっ」
「え、でも……」
「いーじゃんっ。どうせ明日から同じ学校の同じ学年なんだし、最初から仲良い人がいた方が頼もしいでしょ」
そう笑顔で言われると、言い返せない。
私が納得したのを確認した彼女は、ニヒッと笑って、私の手を握った。
「それじゃあ行くよ〜!」
「……うんっ」
私も頷き、彼女の手を握り返した。
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.3 )
- 日時: 2017/08/02 22:34
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第1話「今を輝け!キュアアデッソ誕生!」3
それから、私は前原さんに色々な場所に案内してもらった。
正直、前原さんはかなり活発な子で、ついて行くのがかなり大変だった。
それでも、彼女と街を周るのは充分楽しくて、気付いたら私も笑っていた。
「この街、色々あるんだねっ」
「うんっ。でもね、時見町と言ったら、やっぱりあれは欠かせないね」
得意げに言う前原さんに、私は「あれ?」と聞き返す。
すると、前原さんはニヤリと笑い、遠くを指さす。
私もその方向に視線を向けてみる。
そこには、大きな時計塔があった。
「時計塔……?」
「そう。時見町の名物。ホラ、行こう!」
「えぁッ!? ちょッ!?」
腕を引っ張られ、私は戸惑う。
しかし、前原さんの明るい笑みに、結局許してしまう。
二人で走っていた時だった。
「ほぉ……良い『メモリア』の持ち主だな」
「……!?」
突然目の前に現れた何かに、前原さんは立ち止まる。
必然的に私も立ち止まり、その何かを観察する。
……なんだこれ。
緑っぽい色に、虫みたいな見た目。
でも、体つきは成人男性そのもので、筋肉などがしっかりしている。
「何、アンタ……コスプレ?」
「夢に詰まった良いメモリアだ……そのメモリア、壊してやる!」
そう言って化け物は手を構える。
すると、前原さんの胸元に時計の針のようなものが現れた。
「時計……?」
そう呟くと同時に時計の針はゆっくりと六時半の部分に向かい、重なる。
直後、前原さんの目から光が無くなり、その場に倒れた。
「前原さんッ!」
咄嗟に名前を呼ぶ。
すると、前原さんの胸元の針の部分が裂けて、異空間のようなものが現れる。
「何これ……」
「フンッ。邪魔だ!」
化け物はそう叫んで私の体を突き飛ばす。
尻餅をついている間に、化け物はその異空間に飛び込んだ。
化け物の姿が見えなくなると同時に、その裂けた部分は閉じる。
「いったぁ……って、前原さんッ!」
私は慌てて前原さんの体を起こす。
しかし、彼女の目は固く閉じられ、開く気配がない。
呼吸はしているが、それどころじゃない。
「前原さん……前原さんッ!」
私は必死に叫ぶ。
きっと、このままじゃいけないのだろうということは分かっている。
でも、しょうがないじゃないか……私なんかに、何ができるっていうんだよ……。
「良い事なんて、何も無いじゃん……」
私はそう呟きながら、腕に巻き付いた腕時計を見る。
こんなもの、何の意味があるっていうんだ。
折角新しい友達が出来たと思ったのに、その友達を失うかもしれない。
「私、今一番……無力だ……」
そう呟いて、腕時計を付けた腕を振り上げた時だった。
「それはラブメモリーウォッチリコォッ!?」
「ふぇ……ぐはぁッ!?」
突然聴こえた声に顔を上げた瞬間、私の顔面に何かがぶつかった。
視界に閃光が走り、私は仰け反る。
「ちゃんと避けるリコッ!」
「そんなの無理に決まって……って、何……」
ぶつかった正体であるものに視線を向けると、それは、一匹の小動物だった。
モコモコしてて、大きな耳が特徴的。
……って、今はそれどころじゃない。
「もう、アンタに構ってる場合じゃないの! 前原さんが……」
「説明は後リコ! その子を助けるリコ!」
「助けられるの!?」
私の言葉に、小動物は頷いた。
「ど、どうやるの……?」
「とりあえず、ラブメモリーウォッチの針を下で重ねるリコ」
「下……こう?」
六時半の位置で重ねるようにすると、小動物は頷いた。
「それじゃあ、その手をその子の胸元でかざすリコ」
「え、でもこんなことで……」
そう疑いながら手をかざした瞬間、腕時計と前原さんの胸元が光り、前原さんの胸元が裂ける。
その奥に見える異空間に、私は戸惑う。
しかし、肩に乗った小動物がアイコンタクトで行くように言うので、仕方なくその中に足を踏み入れる。
うぅ……前原さんごめんなさい……。
足を入れた瞬間、物凄い勢いで体が引っ張られた。
「うわぁッ!?」
一瞬そんな声が漏れるが、そのまま勢いが止まることなく体全体が引きずり込まれた。
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.4 )
- 日時: 2017/08/04 00:00
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第1話「今を輝け!キュアアデッソ誕生!」4
「うわっとッ……」
異空間を数秒間程抜けると、どこかのホールのような場所に出る。
ただ、出た場所がかなり高い位置だったため、私はそのまま落下して、床に尻餅をつく。
「いっつぅ……ここは?」
そう呟きながら立ち上がり、私は辺りを見渡す。
ここは……音楽ホールか何かだろうか?
ステージにはグランドピアノが一台あって、客席には観客がたくさんいる。
そしてそのグランドピアノの遥か上に……巨大な、黒い時計の針が……。
「ッ……!?」
私は息を呑む。
なんだ、この巨大な時計の針は。
それは重く響く音を立てながら、少しずつ六時半の部分に進んでいく。
「ねぇ、チワワさん。あれって一体……」
「リコルンはチワワじゃないリコッ!」
「ひぇ……ごめんなさい」
「……あの針が六時半を指したら、ワスレールが出てくるリコ」
「ワスレール……?」
私がそう呟いた時、拍手が巻き起こる。
それに、私はハッと顔を上げた。
見ると、ステージには、水色のドレスを着た可愛らしい女の子が一人立っていた。
「あれが……前原さん……?」
「来るリコッ!」
小動物の言葉に、私は身構える。
すると、時計の針が六時半をさし、そこから裂け目が出来て、化け物が出てきた。
「ッ……」
巨大なピアノのような化け物に、私はつい後ずさる。
すると、腕の中にいる小動物が私の腕にかみついた。
「いっ……!?」
「逃げるなリコッ! 戦うリコッ!」
「戦え、って……あんな化け物に勝てるわけないじゃん!」
そう抗議しつつ視線を上げた時、私は固まった。
皆……動いてない……?
先ほどまでちゃんと色が付いていた景色は全てモノクロに染まり、私達と化け物以外は全く動いていない。
そう思っていた時、またもや腕を噛まれた。
「いだぁッ!?」
「よそ見するなリコッ! 今すぐ、ラブメモリーウォッチで変身するリコッ!」
「ちょ、命令しないでよッ! 急に言われても……」
そこまで言って顔を上げた時、幼い前原さんが目に映った。
彼女を見た瞬間、私は動きを止めた。
「……分かった。やるよ」
「リコ?」
不思議そうに首を傾げる小動物を抱きしめる力を強くして、私は声を振り絞る。
「私やる。……新しくできた友達を、守りたい! どうやったら変身できるの!?」
「ラブメモリーウォッチの針を十二時のところに合わせるリコ!」
小動物の言葉に頷き、私は一度小動物から手を離した。
フヨフヨと浮かぶ小動物を見届けながら、私は腕時計を構える。
針を時間に合わせるネジの部分に手を掛け、十二時の部分に合わせた。
その瞬間、腕時計が強く光り輝き、私の脳に言葉が浮かぶ。
「プリキュア! メモリアルコンバージョンッ!」
そう叫んだ瞬間、目の前に光が煌き、私の周りを囲う。
同時に、なぜか私の体に纏うものは光り輝く薄手のワンピース一枚のみになる。あと、なぜか結んでいたハズの髪は解け、長い髪が揺れる。
すると、小さな時計のようなものがあって、そこに手首を突っ込むと、針がクルクルと回転して十二時の位置で重なる。
直後、それは肘より下、指先除く全てをピッチリと包み込む白い手袋? に変わる。
それはもう片方の手も同じ。
足は、二つ飛んできた時計に足を突っ込むと、針が回転してブーツに変わる。
頭上から巨大な時計が降って来て、ちょうど二本の針を支える中心部に頭からぶつかると、そこから徐々に髪型やら髪色が変わっていくのが分かった。
髪型は、ただ耳の下あたりで結んでいたものが、耳より高い位置でのツインテールに。
髪色は茶色だったものが黄色に変わる。
それだけでなく、服装も薄手のワンピースからピンク色のフリフリした服装になる。
不思議に思っていた時、頭にフレーズが浮かんだ。
「今を輝く、一つの光! キュアアデッソ!」
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.5 )
- 日時: 2017/08/04 22:03
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第1話「今を輝け!キュアアデッソ誕生!」5
「今を輝く、一つの光! キュアアデッソ!」
変身を終えた私は、「へ……?」と声を漏らした。
自分の格好を見つめて、首を傾げる。
「何、これ……」
「来るリコッ!」
小動物の言葉に、私は顔を上げる。
見ると、化け物が腕を振り下ろそうとしているのが見えた。
「わわわッ!?」
私は叫び、咄嗟に跳んで躱す。
とはいえ、私は別に身体能力が目立って良いわけでもないし、ジャンプしたところで躱せるわけがない……って、思っていたんだけど……。
「とッ……跳びすぎぃッ!?」
一度のジャンプで、ホールの天井スレスレくらいまで跳んでしまった。
なんとか咄嗟に体を捻ってさかさま状態になり、足をついて止まる。
……いや、私こんなに運動できたわけじゃないんだけどッ!
そう心の中で反論してみるも、今はそれどころじゃない。
ずっと天井に足だけで貼り付くなど不可能なので、私は一度そこを蹴って、床に着地する。
「ウサギさん!」
「リコルンはウサギじゃないリコッ!」
「あの、明らかに身体能力が上がってるんだけど」
「当たり前リコ。ラブメモリーウォッチの能力リコ」
……あ、これ話通じないパターンだ。
私は心の中で嘆息し、化け物を睨んだ。
すると、化け物が雄叫びをあげ、腕を振り下ろしてきた。
「うわぁッ!?」
私は咄嗟に両手を出し、受け止める。
すると、化け物の動きが完全に止まり、びくともしなくなる。
「ぇぅ……!? ……はぁぁぁ!」
私は叫び、化け物を突き飛ばした。
すると、奴の体は吹き飛び、ホールの壁にぶち当たる。
その光景を見つめながら、私は「ふぅ……」と一息つく。
「安心してる場合じゃないリコ! 早くトドメを刺すリコ!」
「え、でもどうやって……」
「ラブメモリーウォッチの針を回すネジを引っ張るリコ!」
その言葉に、私は慌ててネジを引っ張った。
すると、短針と長針が高速回転して、光を発し始める。
混乱しそうになった時、頭に何か、フレーズが浮かぶ。
「今を輝け! プリキュア! アデッソシャインッ!」
そう叫び手を突き出した瞬間、強い光の波動が化け物を襲う。
浄化されていく化け物を見つめながら、私は自分の手を見つめた。
「これが……私……?」
そう呟いた時、止まっていたと思われていた時間が、動き出す。
世界に色が付き、拍手がホール内を支配する。
その拍手に青い髪の少女は一度お辞儀をしてから、グランドピアノの前に座り、演奏を始める。
綺麗な演奏を聴きながら、私は周りを見つめる。
戦いの影響で乱れていた景色が、少しずつ、修復され始める。
黒い光を出しながら修繕されていく光景を眺めながら、私は、ゆっくりと小動物に目を向けた。
「ここにいたままだと、あの子は目覚めないリコ。早く出るリコ」
……命令ばっかりだなぁ。
少しムッとしつつ、私は出る時と同じように針を六時半の部分に合わせて手をかざす。
すると、空間が裂けて穴ができるので、そこに飛び込み、外に出た。
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.6 )
- 日時: 2017/08/05 21:53
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第1話「今を輝け!キュアアデッソ誕生!」6
「んん〜……ハッ!」
目を覚ました前原さんは、慌てた様子で飛び起きる。
私は咄嗟に彼女の肩を押さえ、改めて私の膝を枕にする形で寝かせる。
「まだダメだよ。もうしばらく安静にしてないと」
「いや、それより、あの、変な奴は……!」
「へ、変な夢じゃないかなぁ……時計塔に行こうとした瞬間急に倒れるから、ビックリしちゃったよ……」
「夢……? 変な夢見ちゃったなぁ」
前原さんはそう呟いてため息をつく。
私はそれに苦笑する。
なんとなく、あの件は言わない方が良い気がした。
正直、普通に話して信じてもらえるような話でも無いし。
フゥ……と息をついた前原さんは、「でもっ」と言って手を伸ばし、彼女の顔を覗き込んでいる私の頬に手を当てた。
「杏と友達になったのは、夢じゃないんでしょ?」
「え、うん……」
「だったら、それだけで充分」
そう言って白い歯を見せて笑う前原さんに、私の顔も綻んだ。
しばらく見つめ合っていた後で、前原さんは「しかし……」と言って腕を組む。
「時間的に、今から時計塔に行くのは少し厳しいものがあるなぁ……」
「あぁ、確かに……」
腕時計で時間を確認しながら、私は言う。
すでに夕方の五時を回っているし、今から行こうとなると、正直かなり遅くなる。
パパ達を心配させたくもないし……。
そこまで考えていた時、前原さんが「そうだっ!」と言って立ちあがった。
「時計塔はまた今度にするとして、もう一軒、是非案内したいお店があるの!」
「お店……?」
「そう! 時見町に来たなら、ここは絶対に寄っておかないと! ホラ、行こう!」
「ちょ、待って、もう少し安静にしないと……!」
「いーからいーから!」
強引に私の腕を引いて走り出す前原さん。
私はそれに少し戸惑いつつも、結局笑って、ついて行ってしまうんだ。
「ところで、そのお店っていうのは何屋さんなの?」
「内緒内緒。きっと杏も気に入るよ〜」
その言葉に、私は顔を上げる。
……あれ、すごく見覚えのある看板があるのですが……。
そう心の中で思っていた時、前原さんは立ち止まる。
え、まさかそのお店って……。
「時見町一のアンティーク時計ショップ! その名も『Adesso』!」
……実家……。
「えっと……」
「中も凄いんだよ〜? まぁまぁ、入って入って!」
前原さんに手を引かれながら、私は入る。
……親が経営している店に。
「おや、杏奈おかえり。新しいお友達かい?」
そしてレジに立っている何も知らないパパがそう言う。
パパの言葉を聞いた瞬間、前原さんは立ち止まった。
「おか……えり……?」
「えっと……ここ、私の家……なんだ……」
「……えぇぇぇッ!?」
大きな声を出して驚く前原さん。
あぁ、なんか……ごめんなさい。
「そういえば、杏の苗字……今行、だっけ……」
「自己紹介した時に気付こうよ……」
「いやぁ、基本下の名前をあだ名で呼ぶ派の人間なので」
照れたように言う前原さんに、私は嘆息する。
そんな私達の様子に、パパは「あははっ」と楽しそうに笑った。
「まぁ良いことじゃないか。友達が出来たんだろ?」
「そう、だけど……」
「んー、まぁこれからよろしくねっ。杏」
特に気にしていない素振りで言う前原さんに、私は苦笑した。
まぁ、何はともあれ、結果オーライか。
……とある一つの事情を除いては。
Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16
この掲示板は過去ログ化されています。