二次創作小説(映像)※倉庫ログ
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- 【オリキュア】メモリアルプリキュア!
- 日時: 2017/08/01 23:00
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
初めましてかこんにちは!愛です!
本日からはメモリアルプリキュアというオリキュア小説を書きたいと思っています。
基本テンションとノリに任せて書くのでグダグダすると思いますが、楽しんでいただけると幸いです。
それでは、よろしくお願いします。
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- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.62 )
- 日時: 2017/10/06 22:38
- 名前: 時雨 ◆lX/3zqtk/U (ID: 66mBmKu6)
こんにちはー。
なるほど!人によって捉え方ってありますし、それぞれ面白いですよね。
回が進むたびに皆さん、いい感じにボケ突っ込みとキャラが立ってきている感じがします。
個人的に、妖精はリコルンのようにツッコミタイプでしっかりしてる方が好きだったりしますので頑張れ!と応援したくなります。
乱文失礼しました!
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.63 )
- 日時: 2017/10/07 23:02
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第10話「転校生は危険な香り?セフトと紫音の急接近!」5
<杏奈視点>
突然音が鳴らなくなったピアノに、私達は慌てて顔を上げた。
見ると、部屋が白黒に染まっていた。
「これ……まさか、前回の!?」
「とにかく、外行ってみよ!」
瑞樹ちゃんの言葉に、私達は慌てて外に出た。
見ると、外を、ピアノのような形状をしたワスレールが暴れていた。
あれは……まさか、紫音さんの!?
「瑞樹ちゃん!」
「ッ……とにかく、浄化するっきゃないっしょ!」
そう言ってラブメモリーウォッチを構える瑞樹ちゃんに私も頷き、同じようにラブメモリーウォッチを構えた。
「「プリキュア! メモリアルコンバージョンッ!」」
「今を輝く、一つの光! キュアアデッソ!」
「過去を束ねる、一つの夢! キュアパースト!」
「「取り戻せ! 愛のメモリー!」」
「「メモリアルプリキュア!」」
名乗りを終え、私達は外に飛び出す。
遠くに見えるワスレールは、町を破壊し始めている。
すでにメモリアを回収することしか考えてないということか!
「「はぁぁぁッ!」」
私達は同時に叫び、蹴りを入れる。
めり込む二人分の足。
すぐにワスレールは叫び声をあげ、私達の体を吹き飛ばす。
「ぐぅッ……! パースト!」
「アデッソ!」
体が離れないように私達は手を繋ぎ、なんとか着地をする。
その時、建物の上から私達の戦いを見下ろすセフトの姿が視界に映った。
「セフト……!」
「開始早々背後からキックとは……飛んだご挨拶ですね」
微笑を称えながら言うセフト。
彼の言葉に、パーストは声を張り上げた。
「ふざけないで! 兄貴に何したの!?」
「貴方のお兄さん……? あぁ……あの能の無い出来損ないですか」
セフトがそう言った瞬間、パーストの目がカッと見開いた。
直後、繋いでいる手が強く握り締められ、私は「うッ」と小さく声を漏らした。
「ぱ、ぱぁすと……?」
「兄貴のことをよく知りもしないくせに……兄貴を馬鹿にすんなッ!」
そう言って、パーストは私の腕を引っ張る。
腕を引っ張られた私はよろめくが、そのまま彼女に手を引かれフラフラと走る。
「ちょっ、パースト、待って!」
「アデッソ! 行くよ!」
パーストの言葉に、私は咄嗟に頷く。
それから二人で息を合わせ、ワスレールを攻撃していく。
弱っていくワスレールに、すぐにパーストは私を見る。
「一気に決めるよ! アデッソ!」
「うんっ!」
パーストの言葉に、私はすぐに彼女の手を握り返し、息をつく。
そして、二人で弾むようにワスレールの頭上まで行き、繋いだ手を掲げた。
「「プリキュア! シャインドリーマー!」」
そう言った瞬間、五線譜の輪がワスレールを囲い、それを光の波動がなぞっていく。
浄化されていくワスレールを見ていた時、パーストはセフトを睨んだ。
「次はアンタの番だ! セフト!」
「……フフッ。中々面白そうなデータが取れました」
セフトがそう言った時、世界が色を取り戻す。
すると、若干セフトの顔に焦りの色が滲み、顔をしかめた。
「……今日のところは、これくらいにしておきましょう。では」
「あ、ちょっと!」
パーストが呼び止めるより早く、セフトはその場から姿を消した。
突然現れて、突然いなくなる……まるで、嵐みたいな人だ……。
そう思っていると、パーストが悔しそうに地団駄を踏んだ。
「くっそぉ! もう少しで仕留められそうだったのに!」
「しょうがないよ……ホラ、もう帰ろ?」
私がそう宥めると、パーストはムスッとした表情をしつつも「分かった」と答えた。
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.64 )
- 日時: 2017/10/08 15:13
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第10話「転校生は危険な香り?セフトと紫音の急接近!」6
<セフト視点>
なんとか紫音の部屋に戻ると、ちょうど世界が色を取り戻し、彼も動き出す。
俺の顔を見たまま驚いた様子で目をパチパチと何度か瞬きをして、首を傾げた。
「あれ、芹谷君……なんか、疲れてない?」
「え? あぁ、気のせいじゃないかな」
「そう……?」
不思議そうに首を傾げる紫音に、俺は「そうだって〜」と言いながら笑って見せる。
すると、彼もそれ以上は言及せずに、「だったら良いけど」と言って、ずっと肩に掛けたままだった鞄を下ろす。
それから俺達は向かい側に座って、勉強を始める。
言い訳として、俺の学校と習っている範囲が違うだろうから確認という理由だ。
まぁ、実際のところ、全ての知識が俺の脳にはインプットされているから、今更確認する必要なんてないのだけれど。
「ん……前原君。そこ間違ってない?」
「えっ? あっ、ホントだ」
確認しながら問題を解いていた時、紫音の間違いを見つけ指摘してみると、彼は慌てた様子で消しゴムを探す。
俺も眼球だけ動かす形で探して見ると……ちょうど俺と紫音の間の、割と中間的な場所にあった。
「「あっ……」」
ほぼ同時に俺と紫音は手を伸ばし、消しゴムの上で手が触れた。
それは予想していなかったため、俺は慌てて手を引っ込めた。
「あ……ごめん」
紫音はそう謝りつつ消しゴムを手に取り、間違いの式を消していく。
その様子を眺めながら、俺は自分の手を見つめた。
今……彼の手に触れた時、なぜ自分はあそこまで動揺したのか。
そう考えていた時、一階からピアノの音色が聴こえて来た。
ぎこちなく、拙い演奏。
しかし、それに紫音は手を止め、顔を上げた。
「妹さんの演奏?」
「ん……正確には、妹の友達の演奏かな。瑞樹はもっと上手いよ」
そう言いつつ、目を瞑り、演奏に耳を傾ける紫音。
キュアパーストの兄であり、キュアアデッソとも友好的な関係である前原紫音。
ピアノへの思い入れから濃厚なメモリアを持ち、文武両道で眉目秀麗。
完璧を体言したような男。
先ほどの違和感は……メモリアによるものだけなのだろうか?
それとも……———。
「ん? 芹谷君、どうしたの?」
紫音の言葉に、俺は顔を上げた。
どうやら少し考え込んでしまったようだ。
どちらにしろ……彼と一緒にいることは、中々面白そうだ。
濃厚なメモリアに、プリキュア達と最も近い位置にいる一般人。
調べてみる価値は十二分にある。
「なんでもないよ。ところで、芹谷君って、なんか他人行儀だな」
「え、そうかな」
「うん。だからさ、これからは風斗、で良いよ。俺も紫音って呼ぶからさ」
俺の言葉に、紫音は困ったように笑う。
しかし、やがて小さく頷き、「分かった」と答えた。
「それじゃあ、これからよろしく。風斗」
「あぁ。紫音」
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.65 )
- 日時: 2017/10/13 20:12
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第11話「メモリア交換!?杏奈とリコルンが入れ替わる!?」1
<セフト視点>
メモリアを集めれば、ボウキャーク様が覚醒する。
だから、そのためにメモリアを集めているのだが……現在襲っている世界でそれを邪魔しているのが、プリキュアだ。
砂時計のような透明の容器に少しずつ溜まっていく黒い光を見ながら、俺はため息をついた。
すると、その部屋の扉が開いて、ラオベンが入って来た。
「おや……ラオベンさん。どうされましたか?」
「いや、メモリアの溜まり具合はどうかと思って」
困ったように目を逸らしながら言うラオベンに、俺は「そうですか」と返した。
それから砂時計のような容器を見て、彼は息をついた。
「やはり、中々溜まらないものだな」
「まぁ、そうですね。……プリキュアがいなければ、少しは簡単になるのですが」
「でも、前みたいに倒しても、また新しいプリキュアが出てくるんじゃないのか?」
ラオベンの言葉にも一理ある。
実際、今いる二人のプリキュアが良い例だ。
折角倒したというのに、むしろ増えてきたからな……。
「ふむ……」と顎に手を当てて、俺は一考。
そこで、少し愉快な方法を思いつき、俺は手を打った。
「少し、プリキュアをからかってみますかね」
「からかう?」
訝しむように聞くラオベンに、俺は笑って見せた。
「まぁ、今回は私はワスレールは作りません。ラオベンさん。後のことは頼みます」
「あ、ちょっと……!」
呼び止めるラオベンを無視して、俺は部屋を出た。
さてと。では、お友達の紫音君をお迎えに行きますかね。
翌朝。紫音の家の前まで歩いて行くと、そこにはキュアアデッソが制服に鞄を持った状態で立っていた。
彼女は俺の顔を見ると、ペコッと頭を下げた。
「おはようございます。えっと……芹谷、さん?」
「あぁ。風斗で良いよ。杏奈ちゃん」
「ふぇ……」
適当に笑みを浮かべながらそう言って見ると、キュアアデッソは顔を赤くした。
少し彼女のメモリアを覗いてみたところ、どうやら彼女には少しミーハーというか、面食いな部分があるようだ。
とはいえ、それも一時的なもののようだが。
その時、彼女が抱いている小動物に目が行った。
「ところで、その子は……?」
「ぅぇッ!?」
奇妙な声をあげ、慌てた様子で彼女はその小動物を後ろに隠した。
まぁ、正体は分かっているのだけれど。
プリキュアのアドバイザー的な立場であり、メモリー王国の数少ない生き残りである妖精、リコルン。
耳が大きいことが特徴で、甘い物で釣れる緩い部分もある。
キュアアデッソと一緒にいることが多い。
「えっと、ぬ、ぬいぐるみです!」
「へぇ。でも学校に持って行って良いの?」
「あっ……学校では鞄にしまってるんです。でも、大事な相棒みたいな感じで……」
そう言って引きつった笑みを浮かべるキュアアデッソ。
その時、前原家の扉が開いた。
「ごめん杏。待った?」
「ううん。待ってないよ」
家から出て来たキュアパーストに、そう言ってキュアアデッソは微笑んだ。
すると、キュアパーストの後ろから、紫音が出て来た。
「あれ……風斗……?」
「紫音に早く会いたかったから、来ちゃった」
そう言ってみると、紫音は「何だよそれ」と言って笑った。
それから、学校の方向が一緒であるため、途中まで四人(と一匹)で歩いて行くことになった。
紫音と他愛のない世間話に花を咲かせつつ、俺はプリキュア達の会話に耳を傾けた。
「そしたらリコルンがさぁ」
「いや、あれは杏奈の方が悪いリコ」
……リコルンさん、外でも普通に喋ってるじゃないですか。
幸い、他の通行人は気付いていないようだが。
それにしても、どうやらこの一人と一匹は軽口が叩ける仲のようだ。
そんなに仲が良いのであれば……と、俺は、二人のメモリアに意識を集中させる。
このメモリアを丸ごと……交換させる。
その瞬間、キュアアデッソは足を止めた。
「うん? 杏、どうしたの?」
不思議そうにそう言って、キュアパーストは足を止めた。
彼女の様子に、紫音も立ち止まろうとする……ので、彼の袖を引っ張って、俺は早歩きをした。
「ちょ、風斗!?」
「昨日家で勉強してたら分からないところがあってさ、ちょっと教えてほしいんだ〜」
「なっ……おい!」
制止する紫音の言葉を聞きながら、俺はほくそ笑む。
正直、紫音も同伴させても面白いが、冷静な彼だとあの二人が困らない選択肢を選んでしまいそうだ。
今回の俺の目標は、二人……主にキュアアデッソを混乱と困惑の渦に陥れることだ。
そして、戦いに集中できなくさせて、記憶世界にて……倒す。
- Re: 【オリキュア】メモリアルプリキュア! ( No.66 )
- 日時: 2017/10/13 22:45
- 名前: 愛 (ID: fYNkPhEq)
第11話「メモリア交換!?杏奈とリコルンが入れ替わる!?」2
<杏奈視点>
突然低くなった視界に、私はしばらく放心する。
ゆっくり自分の手を目の前まで持ってくると、それは、フワフワした感じの小さな手……。
これはまさか……リコルンの……!?
「杏。どうしたの?」
そう言って、明らかに私より上にある何かを見ながら言う瑞樹ちゃん。
瑞樹ちゃんって、こんなに背が高かったっけ?
……ううん。違う。
これはまさか……!
「瑞樹……ちゃん……」
「瑞樹……」
なんとか声を振り絞ると同時に、頭上から聴き慣れた声がした。
それに、瑞樹ちゃんは「えっ」と顔を引きつらせる。
うん。間違いない……これは……!
「瑞樹ちゃん……」
「リコルン達……」
「「入れ替わっちゃったみたい(リコ)!」」
「……えぇぇぇぇぇ!?」
瑞樹ちゃんが大きい声を出したからか、周りを歩いていた人達が一斉にこちらを見る。
咄嗟に私は口を閉ざし、様子を伺う。
「あれ……見覚えがあると思ったら、杏奈さんじゃないですか」
そこで、聴き慣れた声が聴こえた。
見るとそこには……星華ちゃんがいた。
「生意気モデル……」
瑞樹ちゃんはそう言ってさらに顔を引きつらせる。
すると、星華ちゃんはトコトコとこちらに向かって走って来て、私の目の前で立ち止まる。
「おはようございます、杏奈さん」
「お、おはよう……リコ」
「リコ……?」
リコルン、語尾! 語尾!
心の中で必死に訴えるものの、その叫びはリコルンに届かない。
お願い、気付いてリコルン……!
「えっと……杏奈さんどうしました? 顔色悪いですよ?」
「な、なんでもない……よ?」
笑みが引きつってるよリコルン!
明らかに普段と違うであろう私の態度に、星華ちゃんは眉を潜める。
これ以上言及されたらボロが出る、と怯えていた時、瑞樹ちゃんが星華ちゃんの体を反転させた。
「貴方の大好きな杏は今すこーし疲れてるみたいなの」
「え、そうなんですか? だったら……」
「ここは私がなんとかするから、生意気モデルちゃんはさっさと学校行こうね〜」
「あ、ちょっ……」
瑞樹ちゃんに背中を押され、星華ちゃんは離れていく。
大丈夫かなぁ……あんなことして。
とはいえ、これ以上話していてもボロが出ただけだろうし、ラブメモリーウォッチの時のこともある。
彼女の観察眼は油断できないし……仕方がない。
あぁ、でも星華ちゃんに感じの悪い先輩とか思われたらどうしよう!
折角毎日LIMEで会話してくれているのに、今日学校から帰ってからメッセージ送ったら既読無視されたら……!
きっと泣いちゃう……!
「それにしても、なんでこんなことになったのかな」
星華ちゃんに絶交させられるかもしれない恐怖に内心悶えていた時、瑞樹ちゃんがそう言って戻って来た。
「そんなこと言われても分からないよ……」
「そうリコ。これからどうすれば良いリコ?」
リコルンの言葉に、瑞樹ちゃんは困ったように眉間に皺を寄せた。
いや、言われなくても分かる。
「普通に学校に行くしか、無いよね……」
私の言葉に、二人は頷いた。
うん……それしかない。むしろそうする以外の選択肢が無い。
しかし、やはり不安要素は残る。
「リコルン……大丈夫?」
「えっと……一応この世界の言語は書けるし、頑張れば、なんとかなる……ハズ、リコ……」
……不安だ。
しかし、このまま路上で立ち話をしているわけにもいかないので、私達は学校に向かった。
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