二次創作小説(新・総合)
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- AfterBreakTime#CR 記憶の軌跡【完結】
- 日時: 2021/08/11 22:27
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: ADnZqv8N)
どうもです、灯焔です。
自作品でも表明しました通り、逃走中のゲームパート以外の場面をこちらに連載いたします。
コネクトワールドの住人達がどんな運命を辿っていくのか。物語の終末まで、どうぞお楽しみください。
※注意※
・登場するキャラクターは全て履修済みの作品からの出典です。かつ基本的な性格、口調等は原作準拠を心掛けております。が、表記上分かり易くする為キャラ崩壊にならない程度の改変を入れております。
・原作の設定が薄いキャラクター等、一部の登場人物に関しては自作設定を盛り込んでおります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
・誤字、脱字、展開の強引さ等ございますが、温かい目でお見守りの方をよろしくお願いいたします。
・今までのお話を振り返りたい方は、『逃走中#CR』の過去作をご覧ください。
・コメント等はいつでもお待ちしておりますが、出来るだけ『場面の切り替わりがいい』ところでの投稿のご協力をよろしくお願いいたします。
また、明らかに筋違いのコメントや中身のないもの、悪意のあるもの、宣伝のみのコメントだとこちらが判断した場合、返信をしないことがありますのであらかじめご了承をよろしくお願いいたします。
<目次>
【新訳・むらくもものがたり】 完結済
>>1-2 >>3-4 >>5-6 >>7 >>8 >>9-13 >>19-20 >>23-27
【龍神が願う光の世】 完結済
>>31 >>34-36 >>39-41 >>42-43 >>47-56 >>59-64
【異世界封神戦争】 完結済
>>67-69 >>70-72 >>73-75 >>76-78 >>79-81 >>82-83 >>86 >>87 >>88-90 >>93-98
<コメント返信>
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- #CR08-15 村雲物語の後話 -5 ( No.27 )
- 日時: 2021/04/03 22:00
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: PNMWYXxS)
邪神が去り、静けさを取り戻した街道。今は、そよそよと木を凪ぐ風が吹きつけるばかり。そんな折、コツコツと靴音を響かせながら歩いてくる男が一振。邪神が探していた『鬼丸国綱』本人でした。
眉間にしわを寄せ、なんだか不機嫌そう。目的を果たせないと悟ったのか、更に眉間のしわが増えてしまいました。そんな顔ばかりしてると老けますよ。―――そもそも、何故鬼丸がこんなところでやって来たのでしょうか。
鬼丸「大典太の霊力がここで途切れている…。さっきまでは遠目で見えたんだがな」
どうやら彼、大典太を探していた様子。この世界で一度会っている為、彼の霊力を察知してこの場までやって来たようです。普段表情を中々変えない彼が、あそこまで卒倒していた。鬼丸は大典太が本部から出てきたところを偶然見ていたのでした。
―――何かあったに違いない。以前会った時より、邪気に侵される強度が強くなっているものの、まだ自我は保てる状態でした。もしかしたら話をすることで、何か彼の重荷を少しでもほどくことが出来るのではないかと考え探していたのです。……蔵で酒を嗜むほどの仲なのですから、言葉数は少なくとも真意はお互い分かりそうなもんですがね。
鬼丸「それにしても…。大典太のあんな表情は初めて見た。蔵の中でもあんな…悲しそうな顔はしていなかった。あの場で何かあったのか?」
丁度大典太の霊力が途切れた場所に立ち止まり、彼が何故そんな表情をしながら本部から出てきたのかを考える彼。普通に考えれば、本部で一悶着あったのだろうと考えつきますが…。もしそこで傷付いたとしても、彼のことです。外に逃げるより内に籠る選択をする筈。どうにも外に出ていった大典太の行動に納得がいっていませんでした。
鬼丸「……ここで考え込んでいても大典太はいない。ならば、またいそうな場所を洗い出して探さないとな」
鬼を探すのも大典太を探すのも一緒。立ち止まっていても何も進みません。彼はそう思い直し、その場を立ち去ろうとしました。……彼の足元に、何かが落ちているのに気が付きます。
いつもならば気にせず移動を始めていたのですが、なぜかその時は……。拾わずにいられませんでした。その場に屈み、落ちている『それ』を拾う鬼丸。……紅梅を模った、美しい装飾の耳飾りでした。
『それ』を目の前に持ってきた瞬間―――。彼は気付きます。
鬼丸「大典太の霊力だな」
微かに大典太の霊力が残っていた。普通の人間ならば察知など出来ない。しかし、長年のよしみで鬼丸には分かっていました。これは、大典太が耳につけていたものだと。すぐに気付きました。
―――それと同時に。嫌な予感が彼の脳裏に浮かびあがります。
鬼丸「(大典太に、何かがあったのか)」
彼の知る大典太は、不用意に落とし物をする性格ではありません。となると。彼の身に何かがあったに違いない。例えば、想像したくはないが何者かに襲われた、とか。……考え始めた嫌な予感は、彼の思惑とは裏腹にどんどん大きくなっていきます。
どうにかして彼を探し出さなければならない。その思いが一層強りまりましたが、この耳飾りだけでは手がかりはないに等しいもの。そもそも、大典太の霊力はこの場で途切れています。鬼丸にはどうしようもありませんでした。ならば、どうするべきか。―――彼は考えました。そして…一つの答えを導き出したのです。
鬼丸「なりふり構ってなどいられない、か。……大典太が出ていったあの建物。まずはそこで話を聞かないとな」
そう。かつて自分が同行を断ったあの建物。自分は邪気に侵されているから近づけないと拒んでいました。邪気に侵されているのは変わりませんが、今は緊急事態。なりふり構ってなどいられません。
鬼丸は彼の耳飾りを懐に仕舞った後、以前河原で教えてもらった記憶を頼りに本部へと走り始めたのでした。
~エンジンシティ付近 空中~
「ア~ア。あの場の混乱から逃げ出してきたは良いケド、こうも何もないと退屈シチャウヨネェ」
一方。青空が広がる空中では、一機の飛行船が空を優雅に飛んでいました。その名は『ローア』。虚構の魔術師マホロアが所持する船です。
マホロアと言えば…。3回目の逃走中の時にメフィストに連れ去られてから詳細が分からなくなっていたんでしたね。こうして退屈そうに空の散歩を楽しんでいることから、無事なのではあるのですが。
マホロア「メフィストのヤツ、結局計画は全部潰されチャウシ道化師にタマシイゴト喰われチャウシ、そのセイでマカイはコンランスルシ。マ、お陰で混乱に乗じてローア取り戻シテ逃げられたんだケドネ!」
メフィストが『JOKER』に喰われ、完全消滅したという情報はすぐに魔界へと知れ渡りました。彼の野望に賛同し、協力体制だった魔族や道化師達は今後どうなるのか、と混乱の最中でした。マホロアはその混乱に乗じて、ローアを奪還して一人空へと逃げ出したのだそう。そのうち集いも自然解消しそうな気配。
恐らくメフィストが道化師に変えてしまった子供達も混乱している以上、もしかしたら単独で鉢合う可能性もあるかもしれませんね。
ローアを動かしても追ってくる気配もなく、完全に自分は放置されているのだと確信。嬉しいやら悲しいやら、そのまま充てもなく空の旅を続けていたのでした。
マホロア「デモナ~。コレカラどうしようカナ?このまま空の旅をスルってのも中々オツダケド、このまま目的もなく旅シテテモナァ。……ん?」
ふと、操縦席の窓から見える『禍々しい気配』が気になりそこに集中してみるマホロア。目線の先に―――この世のものではない、何か邪悪な存在がいることを察知しました。向こうに気付かれないようにそろそろと近付き、見える距離までローアを近づけます。
そのままゆっくりと顔を近づけた彼は―――。禍々しい羽根をなびかせた少女と、自分が知っている人物が会話をしているのを見つけたのでした。流石に遠すぎて会話までは聞こえていませんでしたが、何やら『物』の受け渡しをして彼に何かを頼んでいるようにマホロアには見えました。
マホロア「アレ?羽根のオンナの方は知らないケド、ドウケシの方は『ベリト』ダネェ。それに渡しているモノは―――『刀』?」
マホロアは受け渡しをしている『物』。それにも見覚えがありました。自分がメフィストから力を借りて本部を襲撃し、MZDとソティスを拉致した時。その時にサクヤが持っていた刀だったことを思い出しました。彼女が肌身離さず持っている刀がどうしてこんなところに。そう思ったマホロアはもう1つ、刀の異変に気付きます。
マホロア「(アノ刀……。ヘンナマリョクがチョットずつ入ってるネェ)」
刀に禍々しい魔力が徐々に移っているのが見て取れました。明らかに刀に悪い影響が出るのは避けられません。……マホロアは少し考えた後、ローアの舵を本部の方向に向けました。
マホロア「……サーテ。急にカービィに会いたくなったナァ~。顔クライ出してヤルカ~」
そんなことを呟いた後、飛行船を再び動かし始めたマホロア。―――彼の気まぐれと思惑が、本部にどう影響するのか。どうなるんでしょうね。
~運営本部 隠し部屋~
場所は変わり、運営本部の隠し部屋。変わらず襖の奥は固く閉ざされており、襖の前にはすやすやと寝息を立てる前田の姿がありました。本部の誰しもが、大典太が邪神に攫われたことを知りません。
そんな静かな朝でした。―――残っていた一太刀が淡く光り、人の形を取ります。……まるで仏をこの世に呼んだかのような雰囲気を醸し出すその男性は、はっとした後自分の掌を確認します。まるで、『顕現してしまったのが間違い』と思っているかのように。
『……ここは? 何故私は人の姿を取れているのでしょう?』
辺りを見回したのち、ここが『神域』だということに気付く男性。そして、固く閉ざされた襖を見た後……。何故自分が顕現できたのかを察しました。『大典太に確実に何かがあった』のだと。
とりあえず、この場を離れねば。そう思って立ち上がったと同時に、目の前の小さな身体がもぞもぞと動き始め身体をむくりと起こしました。
前田「……誰、ですか…?ふしんしゃ…?」
『すみません。貴方と同じ刀剣男士です。―――刀生でも、実際にお会いしたことはありませんでしたね』
前田「とうけん、だん……『刀剣男士』?!」
『刀剣男士』。その言葉を聞いて、寝ぼけ眼だった前田の目がぱっと開かれ彼は飛び起きます。そして……目の前の長髪の男性を見た後、目をぱちぱちと何回か瞬かせたのでした。
怪しい者ではない、と彼の誤解を解いた後、床に転がっている刀剣を指さします。自分はこの刀剣の付喪神だと。前田にそう説明をしました。
前田「主君が帯刀していたもう一太刀が顕現した、ということで合っていますでしょうか…?」
『ご名答。その通りです。私は『数珠丸恒次』と申します。人の価値観すら幾度となく変わりゆく長き時の中、仏道とは何かを見つめてまいりました』
前田「数珠丸、さん…。いえ、数珠丸殿。……大典太さんと同じく『天下五剣』の一振でしたよね」
数珠丸「はい。確か、貴方が『前田藤四郎』。龍神―――今は『青龍』殿でしたね。彼女に仕える刀、なのですね」
前田「はい、そうです…。それを言うならば数珠丸殿も主君の刀の一振だと思うのですが」
数珠丸「いえ。彼女がそう『認めていない』ので、私は残念ながら彼女の刀ではありません。―――申し訳ありません、本題から逸れてしまいそうになりました。……すみませんが、大典太殿は今どちらに?」
前田「……えっと、その…」
男性は『数珠丸恒次』と名乗りました。サクヤが帯刀していた二振のうちのもう一振ですね。何があって大典太とは時間差で顕現したのかは分かっていないようですが、自分が『顕現出来ない存在』だとは自覚していた様子の数珠丸。雑談も程々に、大典太の居場所を聞き出そうとする彼でしたが…その名前を聞いた前田の表情が曇るのを見過ごしませんでした。
数珠丸「どうしたのでしょう?―――固く閉ざされた襖と、何か関係が?」
前田「……多分。直接見たわけではないので、伝えられる範囲も限定的になってしまいますが」
数珠丸「―――そもそも、私が顕現できるのは『大典太殿に邪気が入り込んだ』時。丁度―――『逃走中』という宴の五回目が終了した後でしょうか。我々の権限を促す淡い光と共に、それを封じる禍々しい光も襲ってきたのです。
大典太殿に迫るそれを、私は自らのものも含めて肩代わりしていました。その代わり、刀としての意識もほぼ封じられてしまいましたが…。それが無くならない限り、私は顕現などする筈が無かったのです。
しかし、こうして私はこの場に顕現している。意識に纏っていた淀んだ光も気配を全く感じません。―――恐らく、『禍々しい光を放った元凶』の影響を受けなくなったと考えていいでしょう」
前田「数珠丸殿の性格と大典太さんの性格…。比べれば、数珠丸殿の方が顕現しやすい。大典太さんもそう仰っていました。それなのに大典太さん『だけ』顕現できたのは…数珠丸さんが妨害を肩代わりしてくれていたからなのですね」
数珠丸「そうです。―――もう一度問いましょう。大典太さんは今、どちらに?」
前田「…………」
丁寧に問われた前田は、遂に重い口を割りました。昨晩、大典太が本部を出ていったこと。彼の話から、サクヤと言い合いに発展してしまったこと。出ていった後の大典太の行方は自分も知らないこと。自分がこの部屋に帰ってきてから、襖は固く閉ざされて自分でも開くことが出来ないこと。すべてを話したのでした。
それを聞いた数珠丸は、うんうんと小さく頷いた後―――。彼に協力を申し出たのでした。
数珠丸「前田殿。貴方の主をどうかあの襖から出してはいただけませんか?」
前田「ど、どういうことですか?それに、多分僕では…」
数珠丸「そうしている余裕はなさそうです。―――恐らく、大典太殿の身に何かあった。だからこそ、私へ向いている妨害が途切れ、顕現を果たせてしまった。
……前田殿は、我々が『どんな天下五剣』なのかはご存じですね?」
前田「はい。元々は政府の刀で―――『異常に霊力の強い』……あっ!」
数珠丸「大典太殿の霊力が敵に知れ、悪用されかけているのかもしれません。唯でさえ大典太殿は天下五剣の中でも特に霊力の強い太刀。外出したところを襲われ、何かされたと考えてもおかしくはありません」
前田「―――分かりました。そうなると、事態は一刻を争います。出来るだけ早く、主君をあの場から出せるよう尽力致します」
数珠丸「お願いいたします。この近くに貴方以外の刀剣男士は?」
前田「三日月殿と大包平殿が別室へ。建物にいる者に声をかければ、その場所に案内してくれるはずです」
数珠丸「ありがとうございます。あの穴から外に出られるのですね」
前田「はい。その奥も和室になっていまして、戸を開くと廊下に出ますので」
数珠丸「三日月殿に今の状況を説明してまいります。―――このままだと、取り返しのつかないことが起こってしまう。私には…そう思えてならないのです」
鬼丸とマホロアが本部に向かって動き出し、遂に顕現を果たした数珠丸が三日月の元へ。一体大典太は刺され顕現が解かれた後どこに…。
サクヤも引きこもっている場合ではありませんよ!自分の大切な刀が大変なことになっているんです。自分の感情をどうこうしている暇なんてございません。―――サクヤも。大典太も。『未来』を選択する大きな選択の入口に、足を踏み入れそうな予感です。
気持ちのすれ違いから始まった、再び訪れる大騒動。果たして本部は無事に乗り越えることが出来るのでしょうか…。
それでは皆様、次回のお話でお会いいたしましょう。Adieu!
AfterBreakTime#CR08 ~新訳・むらくもものがたり~ THE END.
NEXT⇒ AfterBreakTime#CR09 ~龍神が願う光の世~
- Re: AfterBreakTime#CR 記憶の軌跡【#08完結】 ( No.28 )
- 日時: 2021/04/04 13:35
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: bD140njr)
どうも、柊です!
まずは#CR08のお話の完結おめでとうございます、そしてお疲れ様です!
パーティ会場。確かにコックカワサキは料理下手っていうイメージ強めですがアニメ以外だと料理上手って設定な気もしますね…。まあアニメカービィの記憶がだいぶ薄れちゃってるのもありますが←
ピーチ姫も度々マリオにケーキとか振る舞ってますよね。マリオストーリーでケーキ作りしたのはいい思い出。そんな二人の料理…絶対美味しいやつ…じゅるり。
ミミニャミも今日くらい太るとか気にしないでいっぱい食べて欲しいですね! ヴィルさんも戻ってきて本当に良かったです…。でもやっぱりMZDさんには見抜かれますよね…。…ちょっとしんみりしますね…。
『女神の雫』…飲んでみたいけど強いお酒は飲めない…くっ← 大典太はでっかわ、世界の真理←
世界にも、選択肢が迫られている…良い方向にいけばいいですが、簡単に行けば苦労はしませんよね。それでも良い方向に向かうことを祈るばかりです。
大包平のハイパーボイ…違いますね、すみません。
やっぱりもうバレてしまいますよね…。本当、三日月の言う通り似たもの同士なんですよね、二人とも。
アクラルさんの言葉もほとんど届きませんね。…そもそもの根本がサクヤさんは『もう誰も傷つけたくない』だからそうなる可能性が高いなら遠ざけたくなりますよね。でも…やっぱり話し合いって大事なんですよね。
『話し合う気があるなら』、ですか…。そうですね、表面上だけ「話し合いましょう」と言ってもそれは『話し合い』ではないですからね。本当に心から話し合わないと…。例えそれが大切な人を傷つけることでも。
大典太もやはり何をしていいのか、何を言えばいいのか、まだ分からないですね。
少しワガママになることが、サクヤさんに、世界にとって最悪な事態になりかねない。そりゃ足踏みもしますし、頑なに少しのワガママすら出そうともしなくなりますよね。
大典太、よく言った! すぐに届くとは思っていませんが、それでも伝えないよりは…。
サクヤさんの恐れが、あまりに大きすぎて、神でも理解できるのはそうそういないかもしれません。だけど…つらい…。涙止まらない…。
違うぅううううぅううううう!!いなくならんといて!!いなくなったら泣くからな私!!すでに泣いてるけど!!
まあそんな思いは届かず…涙止まらない(二回目)
失うことを恐れているのは大典太も含まれてるのにぃいいいいいい!!
戦闘シーンもそうなんですが、雷の日のやつで活撃思い出しました← 映画、いつになるんだろう(遠い目)
それにしても、凄いです…戦闘描写…素晴らしいの一言…←
あー!! ここ#CR06で出てきたオオエドストリートだったんですね…!! ジンベエさん本当にいい人(見た目は人とは程遠いけど←)。それにしても魔物が街を襲う頻度が増えている、ですか…。一体…。
ジンベエさんの言う通りですね。どっちも自分を蔑ろにしてしまうから話は平行線。世界のことも大事かもしれませんが、まずは『自分がどうしたいのか』を話すべきなのかもしれませんね。
…サクヤさん、じゃなくて、サクヤさん擬き…?
ってか『邪神』!? さらに鬼丸って…!!
うわぁあああめちゃくちゃやばい展開にぃいいい…!!
上手く行くわけないとは分かってましたけどこうなるとは思ってないですよ予想ガイデース!!←
鬼丸!! ある意味助かりましたね…!! もう少し早かったら大典太共々連れ去られていた可能性が…!! 自分で言って肝が冷えました←
その上マホロア!! 無事だったんですね…!
マホロアが見たのは、邪神とベリトでしょうか? …大典太…!!
隠し部屋の方では数珠丸が顕現してしまって…これ本格的にやばいんですね分かってました←
寝ぼけ気味の前田くんかわいいよ前田くん。
数珠丸が顕現できなかった上に三日月みたいにすらなっていなかったのってそういうことだったんですね…。刀としての意識もほぼ封じられるとは言え、二振り分何とかしちゃえる数珠丸すごい(小並感)
そうですよね、ただでさえ霊力強いのにそれがさらに強いとなれば、悪用されたら…考えたくもないくらいですね。
サクヤさん…出てきて…!!
それではこれにて!
次回のお話も楽しみにしております!
- Re: AfterBreakTime#CR 記憶の軌跡【#08完結】 ( No.29 )
- 日時: 2021/04/04 16:41
- 名前: 琴葉姫 (ID: ynlJ6IvM)
こんにちは。お世話になっております。琴葉姫です(?)
CR08完結おめでとうございます!しかしこの終わり方は…!くうう…!
あ、これからのコメントは灯焔さんがキャラを喋らせるコメントをあまり良しとしない?らしいので私の独白(?)のみになります(支離滅裂な思考・発言)
大典太さんも大典太さんで葛藤してますね…。もっと自分の意見言ってええんやで…(何目線だよ)おお!大典太さんが契約して欲しいと言いましたね!しかし、サクヤさん自身がそれを良しとしない、と…うむむ、やはりそこら辺難しいみたいですね…。
あああ…!すれ違ってる!!頼むゥ!!!ハッピーエンドになってくれェ!!!(支離滅裂な思考・発言)(何言ってんだこいつ)(今そんなこと言っていい空気じゃないだろ)
ってナンデ!?何でいなくなろうとするの!?行かないでええええええええ(´;ω;`)(落ち着け)
前田君との会話…泣く…(´;ω;`)大典太さんがいなくなってもサクヤさんは悲しむよ…むしろあの出来事があったからもっと後悔すると思う…。ああ…大典太さん…(´;ω;`)
戦闘シーンは活劇をイメージされたということで、活劇をまともに見てない私はただただすごいと思いましたね(小学生並みの感想ですまない…)(地域的に放送されないんですよ…(震え声))アニメとかのシーンを文章化させるのって難しいですし、灯焔さんはすごい(確信)←
このオオエドストリート、逃走中の舞台にもなってたんですね(おい)(まだ逃走中履修してないことが露呈)(すみませんorz)ジンベエさん滅茶苦茶いい人…!そうだよ、お互い相手や周りのことを気にするあまり、自分の気持ちを抑え込んでしまっているからああなってしまうんですよ!(急に語彙が死ぬ)頼むから二人共契約してくれ!!!そしてハッピーエンドになってくれ!!!!!…すみません私の欲望が丸出しになってしまいました(クズ)とにかく!二人共自分の心に素直になって無事本来の契約を果たせると良いですね…!
いやもう最後までジンベエさんいい人…好き…(突然の告白)大典太さんも、皆に心配かけたこと誤ってサクヤさんとちゃんと話ができるといいですね…そして契約…(お前さっきからそればっかか)
と思ったらサクヤさんの姿を騙った邪神が現れ…!?しかも鬼丸…!?
あああああああああ!!!邪神!!!邪神テメェこんにゃろう大典太さんに何すんじゃワレェ!!!(落ち着け)これどうなるんだ!?
って鬼丸!危なかった!鬼丸も攫われてたかもしれなかったですからね!鬼丸は本部に向かう感じですかね?一緒に大典太さんを助けに行く?んですかね…。協力してもらえるなら心強いのですが…。
あ、マホロアだ!…ってメフィストに連れ去られてたんですか!?無事でよかったです!しかもローアも奪還できたようですし!ベリトという人物が誰かは分かりませんが(ごめんなさい(汗))邪神側の人物なのでしょうか…。ああああ大典太さん…!まさかマホロアも力を貸してくれるのでしょうか?カービィに会いに行くだけかもしれませんが(?)…でもマホロア的に力貸してくれるのか甚だ疑問な感じもする…(???)(カービィにわか勢)
って数珠丸さん!?数珠丸さんですと!?(急にテンションが上がるクズ)(数珠丸さんが(今のところ)天下五剣で1番好きな審神者並感)
数珠丸さんの言う通り、天下五剣な上特に霊力の強い大典太さんを利用されたら…まずいですよ!(だから急に語彙溶けるのなんなんだ)(しかもそのネタヤバくないか)
頼むゥ…!大典太さんを助けてサクヤさんと契約するハッピーエンドを…!(n回目)いやそうでなくても大典太さんもサクヤさんもみんな幸せな結末を…!お願いします…!(自分の欲望丸出しですみません(汗))
CR08は完結しましたが、これからどうなるのか…!滅茶苦茶気になります!
今後も更新頑張ってください!楽しみにしてます!
…あと、コメントがキャラを喋らせていた時より酷い感じになってしまってすみませんでした(汗)今後この形式のコメントになると思われますが、不快な点がございましたら遠慮なくお申し付けください。
改めて、次回も楽しみにしています!
では(・ω・)ノシ
- Re: AfterBreakTime#CR 記憶の軌跡【#08完結】 ( No.30 )
- 日時: 2021/04/06 00:09
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: PNMWYXxS)
どうもです。灯焔です。
昨日は光世さんの中の方も出られていた逃走中を興奮して見ていた為コメ返が出来ませんでした。申し訳ございません。相当なガチ勢だということが分かったのでまた出てほしいなぁ。
余談ですが、江戸城三池兄弟全部回収が終わりました。なお、光世さんが『4~6の場所にしかいない』説は立証されてしまいました。貴方蔵に帰りたくなかったんじゃなかったの…?
>>柊 様
どうもです。コメントありがとうございます。完結祝いありがとうございます。
小さな宴のシーンから始まった後日談編。カワサキの美味しい料理に舌鼓。ピーチ姫も後で美味しいケーキを用意してくれるみたいです。マリオ&カービィが協力してくれるとこんなこともあるんですね。
安心からか、自分達がタレントだということも忘れバクバク食べるミミニャミ。今日くらいはいいですよね、沢山大変な目に逢ったんですから。そして案の定見抜かれたヴィルさんと見抜いたMZD、高級ドンペリを飲みながら世界の未来について語り合う。果たして世界はどう転がっちゃうんでしょうか。
光世さんはでっかわ、世界の心理←
大包平の怒号をきっかけに、サクヤと光世さんの秘密がバレてしまいました。お互いを思いやるからこそ躊躇してしまう。それがすれ違いを起こしてしまったわけです。
今のサクヤには双子の兄の言葉も届きません。悔しいけれどきっと彼も分かっている筈です。サクヤと光世さんがちゃんと話し合わなければ、このことは絶対に解決しないのだと。
だからこそ光世さんも悩んでいます。自分の気持ちを伝えるべきか。自分が行動を起こしたことでサクヤを悲しませるならば、やらない方がいいと。ですが、このままでは堂々巡り。意を決して彼女と話をつけに行ったのですが…。駄目でした。
これ以上サクヤを傷付けさせない為、光世さんは彼女から離れることを決意してしまいます。前田に見つかり説得されるも、決めたことだから揺るがないと。そのまま本部から去っちゃいました。
狼の群れを倒した戦闘シーン。活劇イメージして頑張りました←
一振だけ岩をも砕く音だったとか。流石打撃76。彼に限らず天下五剣は恐ろしい強さだと個人的には思っております←
ジンベエに声をかけられ、彼のお店で一晩を明かすことに。ジンベエに話を聞いてもらい、改めてサクヤに自分の気持ちを話そうと戻る決意を固めた光世さん。ある意味出て行って正解だったのかもしれませんね。
しかし、帰る途中でサクヤに擬態した『邪神』と遭遇。頭の中で状況を整理している間に、顕現を解かれ連れ去られてしまいました。彼は一体どこへ…。
彼を追っていた鬼丸さん。光世さんがいなくなった後、襲われた場所に辿り着きます。そして―――彼の身に何かが起こったことを察し、本部へと向かいました。
マホロアも道化師達から逃げ仰せ、空を優雅に散歩中。結構大事な場面を見た彼は向かったのでしょうかね?
本部の隠し部屋では数珠丸さんが顕現。今まで顕現出来なかった理由を正直に話し、まずいことが起きかけていることを三日月に相談しに行きました。光世さんの霊力が悪用されたらガチでまずい。サクヤは引きこもっている場合ではありませんね。
次回、どうなってしまうのやら。世界が平穏を取り戻したと言えるのはもう少し先なのかもしれません…。お楽しみに!
>>琴葉姫 様
どうもです。コメントありがとうございます。完結祝いありがとうございます。
あ、キャラクターのコメントが嫌だから反応しない訳ではないです() 多分それにまで反応してると絶対にコメ返が長くなるので、端折ってるだけです() 勘違いさせたのなら申し訳ございません。
光世さんの中でも葛藤しているようです。主に自分の気持ちを伝えたい、でも主を傷付けたくない。考えた結果、彼女を話し合う選択をした光世さん。しかし、結果的に拒否されてしまいましたね…。すれ違いはどこまで広がってしまうのでしょうか。
そして、彼女をこれ以上傷付させるのを防ぐ為、本部を去ることを決意しました。前田くんの説得も意に介さず、そのまま外へ。確実に悪手だと思うのですが…どうなってしまうのやら。
活劇は再放送の方をちょこっとだけ見たのですが、光世さんが凄かったです(※語彙力) 本編程の凄さを表せるとは到底思ってはおりませんが、頑張りました( ᐛ )
オオエドストリートは6回目の逃走中のABTに出てきました。大包平の勝負で勝ったはいいものの、その打撃ゴリラっぷりを発揮してしまい世界の地面をちょっとだけ割ってしまったんですね() それで落ち込んでしまい、サクヤが気分転換として連れてきた街になります。キノピオの商人、ジンベエとはそこで知り合っていました。
ジンベエに話を聞いてもらい冷静になった光世さん。翌日改めてサクヤと話し合う決意を固め、一晩ジンベエの店に世話になることにしました。
翌朝、ジンベエに見送られ本部に帰ることにした光世さん。早いところ帰って心配させる可能性を潰さなくてはですね。
しかし、おいそれとスムーズにはいかず…。唐突に現れたサクヤの偽物…もとい『邪神』に権限を解かれ、どこかに連れ去られてしまいました。
その後、鬼丸さんとマホロアが動き出します。鬼丸さんは光世さんの耳飾りを拾ったことで何かが起きたと察知し、マホロアは取引現場を目的してしまったことから。彼らが動き出すことで、本部にどういう影響が起こりうるのか…。
そして、隠し部屋でも遂に数珠丸さんが顕現。あら、そうなんですか?!実は天下五剣の中では数珠丸さんをお迎えするのが一番遅かった審神者です。鬼丸さんはすっぱり来てくれたんですが()
個人的なことは置いておいて、光世さんの霊力が悪用されかけている現状を何とかしなくてはいけません。複雑な事情が上手く絡み合い、歯車が動き出してくれればいいんですが…。
サクヤと光世さん、無事に契約を果たすことが出来るのでしょうか。多分次回、分かると思います。お楽しみに!
皆様の暖かいコメントで、執筆がはかどります。いつもありがとうございます。
また、#CR09開始まで1週間程お時間をいただきます。あらかじめご了承ください。もしかしたら1週間以内で投稿が出来るかもしれませんが、そこは『またマイペース発揮してる』と流してください。
以上、よろしくお願いいたします。 それでは次回もお楽しみに!感想はまだまだお待ちしております。
- #CR09-1 運命の歯車は動き出す ( No.31 )
- 日時: 2021/04/10 22:00
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: PNMWYXxS)
~運営本部 メインサーバ~
こちらはコネクトワールド、朝の日差しが眩しいですね。夜の雨が嘘のようにカラッと晴れた青空が広がっています。本日もこの爽やかな空のように平和に一日が始まれば…良かったのですが。
メインサーバには既に人が集まっています。一部には欠伸をしている者もおり、緊急事態だということを物語っていました。当然四神もこの場に立っていますが…サクヤは前田の傍で、椅子に座っています。その表情は固く、口を開く様子はありません。
そんな様子を数珠丸は見つつ、改めて一同に自己紹介をするのでした。
数珠丸「朝早くから申し訳ございません。少々緊急事態になってしまいまして…。改めて自己紹介をさせてください。天下五剣の一振、『数珠丸恒次』と申します」
石丸「数珠丸…。サクヤさんの帯刀していたもう一振の刀、だったのだな?」
三日月『そうだぞ主。よく覚えていたな。……まさか、数珠丸の権限も『条件は』揃っていたのだなあ。はっはっは、なんだか仲間外れにされたみたいで俺は少し寂しいぞ』
アクラル「そんな冗談言ってられる場合か!オメーの話だと、光世の呪いを肩代わりしていたから権限が今まで出来なかった。でも、光世自体に何かがあったから、ここに顕現したってことなんだよな?」
大包平「流石は数珠丸殿。そのような器用なことも出来たのか」
数珠丸「お褒めに与り光栄…ですが、今は悠長なことを言っている時間はありません。元はといえば、私は顕現してはならない刀。しかし、それが破られたということは…大典太殿の霊力が悪用される可能性があります。私はそれを伝える為、三日月殿に相談を行っていたのです」
三日月『それで、俺が主を通して話の分かりそうな奴らに声をかけたという訳だ。少なくとも『俺の声が聞こえる』奴で無ければこの話は出来ないからなぁ』
数珠丸「少なくとも、この場で顕現してしまい顔が知られていない私が声をかけても、不審者と勘違いされるだけでしょう。三日月殿がこちらにいて良かった」
アカギ「…話は分かった…。でも、光世はどこにいるんだ…?」
ニア「それが分かれば苦労はしませんわ。私としては…目の前の天下五剣様の仰られることも…真実なのか、いささか疑問に思います、わね…?」
ごくそつ「でも、でんくんが朝から顔を出してないってのは事実だよね?……あいつ、勝手に一振で外に出ていくような奴だっけ?」
大包平「そんな訳があるか。あいつが主の命も無しに一振で外をうろつくものか」
石丸「そうだよなあ…。そんな軽い男には僕も見えなかったぞ。寧ろ硬派というか…」
三日月『大典太が硬派な男だということは俺も同意だな。…だが、今は前田の証言もある。大典太と昨日の夜、話をしたのだったな?』
前田「はい。昨日、夜中に本部の外に出ようとしている大典太さんを見ました。―――自分の本体を、持っていました。説得はしたんですけど…」
前田がしゅんとした表情で昨夜のことを話しました。彼は短刀なので夜目に長けています。そして、嘘をつくような性格ではありませんでした。彼の言っていることは本当なのだろう、その場にいる誰もがそう思っていました。
彼の言葉によると、大典太は自分の本体を持って外に出た。その行動が意味するものは―――。『本部に二度と帰らない覚悟をした』。そうとも言えるでしょう。
三日月『まずいなぁ。大典太が自分から出ていったとなると、どこにいるのか見当がつかんなぁ。鬼丸も童子切も今どこにいるか分からぬというのに』
石丸「せめて鬼丸さんの居場所さえ分かればいいのだがな…。事情を話したら協力してもらえると思うのだが」
アクラル「そう…なら、いいんだけどよ。あいつ今アンラの邪気に侵されてんだろ?最悪既に邪気があいつに回り切ってる可能性だってあんだぜ」
大包平「おい、朱雀!天下五剣を舐めるなよ。鬼丸国綱はそんな柔な刀ではないッ!!!」
三日月『お前は俺達を買っているのか貶しているのか1つにしないのか?』
大包平「黙れじじい!この俺が張り合う相手なのだぞ。それ相応に強くなくてはこちらも困るというだけだ!」
三日月が鬼丸、童子切の名前を出します。そうですね。彼らも今アンラに強奪され邪気を注がれているんでしたね。鬼丸は…顕現して逃げているんですが、それを知る者は少ない。童子切に至ってはどこにいるか分かりませんものね。……実装されてないから顕現できない、のは言っちゃ駄目ですからね。
せめて鬼丸がどこにいるのかさえ分かれば、彼に協力を取り付けられるかもしれない。そう石丸くんが呟いた時でした。
『ここの主を出せ。今すぐにだ。大典太について聞きたいことがある』
―――目的の人物の怒号が聞こえてきたのは。
三日月『おや、噂をすれば』
前田「随分と怒っていらっしゃる様子でしたが…。とりあえず一度エントランスに行ってみましょう。何か大典太さんに関しての情報を得られるかもしれません」
石丸「善は急げだな!はっはっは!」
ごくそつ「もしかしたら出会い頭に斬りかかられるかもしれないねぇ~!」
大包平「安心しろ主。その時は俺が全て受け止めてやる」
三日月『頼もしいなぁ大包平は。ついでに俺に流れてきた一閃も受け止めてくれ~』
大包平「自分でやれじじい!!」
三日月『はっはっは。俺は顕現が完璧に出来ていないのでなぁ。主を守りたくても守れないのだよ』
大包平「…………ッッ!!!」
石丸「(大包平さんが今にも叫び出しそうだ…!)」
鬼丸らしき怒鳴り声がエントランスから響いてきました。この建物、結構防音には優れている筈なんですが…。それをも貫通するということは相当おかんむりですね鬼丸。大典太の名前を出していたので、何か知っている可能性は高そうですが…。とりあえず、彼に話を聞いた方が良さそうです。
三日月と大包平の言い合いを宥め、一同はエントランスへと向かいます。サクヤはどうするのかとアカギが問いかけましたが、今は前田と数珠丸がついて一緒についていくようですね。
まさかの再会。出来れば、大典太もここにいる状態で会いたかったものですが。
~運営本部 エントランス~
鬼丸「ここの主はどこだと言っている」
エフラム「とりあえず落ち着いてくれ。そうでないと会わせられない」
アイク「あんたが総長を斬って死なせたりでもしたら大変だからな…世界が」
鬼丸「そんなことは分かっている。その時は死なない程度に斬るだけだ」
エフラム「だからその考えをまずはやめろと言っているだろう」
エントランスでは、当の鬼丸とエフラム、アイクがもみ合っていました。どうやら受付も無視しずんずんと歩いてきた鬼丸を見つけ、太刀に手をかけていたので彼を引き留めていたのだそう。
3人がわちゃわちゃとしている影が見え、何かトラブルが起きているのではないかと足を早めます。エフラムとアイクも背後からの気配に援軍が来たとやっと肩の荷を降ろしたのでした。
アクラル「おいおい。何があったんだよ。乱闘騒ぎなら稽古場でやりやがれ」
アイク「違う。こいつが刀に手をかけていたから止めていただけだ」
三日月『どうした鬼丸。そんな殺気立ってもここに大典太はいないぞ?』
鬼丸「知っている。だから大典太について何かがあったのだと察して聞きに来た。返答次第では斬る。……ここの主のせいで、大典太は出ていったんだろ。この場所を」
前田「…………」
鬼丸、どうやら受付の人達が何やら大典太についてひそひそ話しているのを聞いてしまったようで。大典太が出て行ってしまったことは、前田が黙っていてもどこからか、風の噂で少しだけ広がってしまっていました。タイミング悪くその話を耳にしてしまった鬼丸は、大典太の主…サクヤが何かしでかしたのだと思い、彼女に尋問をしようとしていたのです。で、太刀に手を。物騒すぎるわ。
前田がサクヤを隠すように前に立ちますが、残念ながら彼の背ではサクヤの上半身が丸見え。鬼丸には全然隠せていませんでした。気配で彼女がいることを察知し、前田の目の前まで歩いてきます。前田をどかそうと出したその手を、横から掴む者がいました。
数珠丸「おやめください。彼女を斬っても何も得ることは出来ませんよ」
鬼丸「邪魔をするな。俺はこいつに聞かなければならないことがある」
前田「貴方の気持ちはわかります。ですが…どうか、刀を仕舞ってはいただけませんでしょうか。主君を傷つけるというのならば、いくら鬼丸さんでも僕は貴方の刃を受けなければなりません」
数珠丸「確かに、彼女とのすれ違いが原因で大典太殿がここを出ていったのは事実。ですが、その後については誰も知らないのです。彼女が鬼丸殿、貴方に斬られたことをもし大典太殿が後で知ったとならば…。大典太殿は、きっと悲しむはずです。『自分がいれば止めることが出来たのに』と。
鬼丸殿。どうか、刃を引いてはいただけませんでしょうか」
数珠丸と前田はあくまでもサクヤを守る為、鬼丸の前に立っていました。決して彼に敵対しようと思っての行動ではありませんでした。サクヤを今斬っても大典太は悲しむだけだ。だからやめてくれと。当の大典太の名前を出されてしまっては、彼も引かざるを得ません。
小さく舌打ちをしながら、鬼丸は太刀に置いていた手を降ろしたのでした。
ごくそつ「乱闘沙汰にはならなさそうだねぇ~?きょひょひょ!」
大包平「安心しろ主。俺が全て止めてやる」
ニア「……ですが。妙ですわ、ね?もう1つ、ここの者ではない気配がいたしますわ…」
ふと、ニアがそんなことを言いながらきょろきょろと辺りを見回し始めました。この女、中身が某にゃる様なので多分分かっててやってます。随分とわざとらしいその仕草に、流石のアクラルもあきれ顔でこう返しました。
アクラル「回りくどいことしないでストレートに言えよ。鬼丸の他に誰か来てるってよ」
ニア「あら。そうでした、のね…?単細胞なのは貴方様だけだと思っていました、わ…?」
アクラル「燃やされてーようだな?」
前田「運営本部も一緒に燃えるのでおやめください!それでニア殿。『ここの者ではない気配』とは…?」
ニア「もう、傍にいますわよ?貴方様がたの近くに…ほら…」
そう言いながら、彼女は優しい笑みを絶やさずにある一点を指さします。思わず目で追ってみると、その先には―――。
マホロア「ヤァ!ケハイを消して近くにずっといたヨォ!もしかしたら気付いてくれないんじゃないかって心配したヨォ!」
石丸「―――な、何故ここにいる?!」
三日月『主。知り合いなのか?』
石丸「知り合いも何も、3回目の逃走中を開催した時に神様とソティスくんを魔界に連れ去った張本人だぞ!その後、メフィストに連れ去られてから音無沙汰なしだったが…無事だったのだな」
マホロア「ピンピンしてるヨォ!本当はカービィに会いに行きたカッタんだけど、オマエラにイイ情報を教えてやろうと思ってネ~。寄り道がてらこっちに来ちゃったヨォ!」
アカギ「どの口が言うんだよ…。『虚構の魔術師』で名前が通ってる癖に…」
ごくそつ「ぼくが言うのもなんだけど、そうとう嘘つきだよね~」
大包平「虚構…!」
目線の先にいたのはマホロアでした。見つけてもらえるのを待っていたかのように、こちらもわざとらしく大袈裟な反応を返します。どうやら本当に気配を消して鬼丸とエフラム達がもみ合っている場面からいたようで。なら止めなさいよ貴方。
メフィストに連れ去られた後消息不明だった為、一部の面子は驚きのあまり言葉が出せません。そんな中、冷静にエフラムがこう斬り返してきました。
エフラム「『良い情報がある』と言ったな。もしかして、今話題に出している事柄に関してか?」
マホロア「ン~。ソウダネェ。メフィストの一味はアイツが消えちゃった後自然消滅しちゃったカラ、ボクその隙にローア奪還して逃げて来たんだよネェ~。そのトキに見た情報。オマエラにとっては『イイ』情報ナンジャナイかなぁッテサ!」
鬼丸「回りくどく言わずその『情報』とやらを渡せ。大典太がどこにいるのかが分かればそれでいい」
マホロア「ボクのコト、ナカマに入れてくれるなら教えてアゲルヨォ!」
アクラル「カービィはこの場にはいねーし、来てもマリオと一緒にいたずらされるだけだと思うけど?」
マホロア「カービィにはココの用事終わったアトにユックリ会いに行くヨォ!ダカラ心配しないデネ!」
エフラム「…つまり、こいつの話を纏めると…。今、メフィストの一味は纏まって動いていない…俺達の敵もバラバラなんだな」
アイク「あぁ。混乱している最中に叩ければ楽なんだが…。そううまく話が運ぶ訳もないか」
マホロア「ソウデモナイヨォ?マァマァ、とにかく話を聞いてイキナッテ」
アクラル「さり気に許可も取らず勝手に居座ろうとするんじゃねえ」
ごくそつ「でもさ。話聞いてあげるくらいはいいんじゃないの~?このもったいぶりかた、多分でんくんの居場所知ってるよコイツ」
大包平「な……!ならばこの場で言え!さっさと言えこのイカサマたまご!!!」
マホロア「ドコでソンナシツレイな言葉覚えてきたんダイ?!ボクはタマゴじゃないヨォ!!」
アクラル「(卵なんだよなぁ…)」
マホロアが大袈裟に勿体ぶっていることから、ごくそつは『大典太の居場所を知っているのではないか』と自分の考えをアクラルに話しました。真偽はともかく、今は大典太の情報を1つでも多く欲しい場面。彼が教えてくれるというのならば、それに頼るしかありません。
アクラルは意を決し、マホロアにメインサーバについて来るよう言ったのでした。
マホロア「ヤッタァ!持つべきモノはトモダチ、ッテネ!」
アクラル「オメーそれカービィの前で言ってみろ。ブンナゲフレンズされて宇宙の果てまで飛ばされんぞ」
アカギ「…それじゃあ…情報聞き出したら宇宙の果てにぶっ飛ばすということで…」
ニア「あら。私は『非日常』へご案内差し上げてもよろしいのですが…」
前田「どちらも碌な最後が見えないので言葉にするのはおやめください!主君、こういう時こそツッコミですよツッコミ!」
サクヤ「…………」
数珠丸「―――大典太殿が消息不明になった事実に、随分と責任を感じていらっしゃるようですね」
鬼丸「責任もなにも、こいつが引き起こしたことに変わりはないだろ。―――今は手伝ってやる。このまま帰ったらおれの夢見が悪い」
前田「鬼丸さん…」
四神のどう考えても碌なことにならないマホロアの対処法は置いといて、彼の話を聞く為にメインサーバへと戻る一同。鬼丸も今回は『このまま帰ったら夢見が悪い』と、大典太を救出するまで協力してくれることになりました。これは心強い。
しかし、これだけ騒ぎがあったのにサクヤは終始だんまりでした。大典太が行方不明になったことに相当負い目を感じている様子…。無事に大典太の居場所を特定できるといいのですが。
前田と数珠丸はいつにもまして人形のような表情のサクヤを心配しつつ、彼らの後に続きメインサーバへと戻っていくのでした。
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