二次創作小説(新・総合)
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- AfterBreakTime#CR 記憶の軌跡【完結】
- 日時: 2021/08/11 22:27
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: ADnZqv8N)
どうもです、灯焔です。
自作品でも表明しました通り、逃走中のゲームパート以外の場面をこちらに連載いたします。
コネクトワールドの住人達がどんな運命を辿っていくのか。物語の終末まで、どうぞお楽しみください。
※注意※
・登場するキャラクターは全て履修済みの作品からの出典です。かつ基本的な性格、口調等は原作準拠を心掛けております。が、表記上分かり易くする為キャラ崩壊にならない程度の改変を入れております。
・原作の設定が薄いキャラクター等、一部の登場人物に関しては自作設定を盛り込んでおります。苦手な方はブラウザバックをお願いいたします。
・誤字、脱字、展開の強引さ等ございますが、温かい目でお見守りの方をよろしくお願いいたします。
・今までのお話を振り返りたい方は、『逃走中#CR』の過去作をご覧ください。
・コメント等はいつでもお待ちしておりますが、出来るだけ『場面の切り替わりがいい』ところでの投稿のご協力をよろしくお願いいたします。
また、明らかに筋違いのコメントや中身のないもの、悪意のあるもの、宣伝のみのコメントだとこちらが判断した場合、返信をしないことがありますのであらかじめご了承をよろしくお願いいたします。
<目次>
【新訳・むらくもものがたり】 完結済
>>1-2 >>3-4 >>5-6 >>7 >>8 >>9-13 >>19-20 >>23-27
【龍神が願う光の世】 完結済
>>31 >>34-36 >>39-41 >>42-43 >>47-56 >>59-64
【異世界封神戦争】 完結済
>>67-69 >>70-72 >>73-75 >>76-78 >>79-81 >>82-83 >>86 >>87 >>88-90 >>93-98
<コメント返信>
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>>84-85 >>91-92 >>99-100
- #CR08-14 道を違えし時、それは――― -1 ( No.12 )
- 日時: 2021/03/25 22:02
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: bUOIFFcu)
全ての決着がつき、街は元通りになっていく。また、1つの未来が守られました。
そして―――邪神になり損ねた愚かな道化師にも、また終焉の時が。
------------------------
~音無町~
莉愛「ふぅ。やっぱり外の空気は気持ちがいいわ」
ごくそつ「突然家を取り囲んでいた靄が消えちゃったもんねぇ~?これは、もしかしなくてもミミちゃんたちがやってくれたってことなのかな~?」
ジャック「だとしても、だ。無事に戻ってくりゃいいんだが…」
ルキナ「きっと神様と一緒です。大丈夫ですよ!」
一方の音無町。少年の家を取り囲む靄が晴れたのに気付き、残っていた4人と一振は家の外へ脱出していました。そして、窓の外に浮かぶ心臓を見やります。突入する前はドクン、ドクンと気持ち悪く鼓動を繰り返していた心臓も。今は勢いを無くし、置物のように宙に浮かんでいるだけ。
その様子を見て、『ミミ達がやってくれたのだ』と安堵の表情を浮かべるのでした。そのまま彼女達の帰りを待っていると―――。ふと、大包平が何かに気付いたのか心臓を指さしました。
大包平「見ろ。心臓が……!」
ごくそつ「砕けて、いくねぇ」
宙に浮かんでいた心臓の中心から淡い光が漏れ出し、中心から粉々に砕け散っていくのが分かりました。もしかして、彼女達も一緒に砕けてしまったのではないか。一瞬だけ不安がよぎりましたが、それはすぐに払拭されることになるのでした。
心臓の中から落ちてくる3つの影。それは、紛れもなく自分達が待ち望んでいた存在でした。
ルキナ「無事だったのですね…!」
ジャック「っておい、このままだと3人共地面に落ちるぞ?!神はどうでもいいとしてミミとニャミが最後の最後で怪我したらまずいだろ!
そこの刀!ニャミをキャッチしろ今すぐにだ!」
大包平「命じられなくとも分かっている!主でもないのに指図をするな人口生命体!」
ごくそつ「(似た者同士かなぁ~?)」
2階くらいの高さからとはいえ、地面に落ちてしまえば怪我をするのは目に見えています。ジャックは大包平にニャミをキャッチするように頼み、自分はミミが落ちてくるであろう場所へ急ぎます。
主以外の人物に命令されたのが気に入らなかったのか、彼はぶつぶつと言いながらもニャミが落ちてくる場所まで素早く移動。頼られること自体は嬉しかったりするんですかね。
そして―――。影がはっきりと姿を捉えた時。明るい悲鳴と共に、少女達が落ちてきたのでした。
ミミ「うわあっ?!」
ジャック「―――大丈夫か?怪我は」
ミミ「うん、ありがと……あわわ、あわわわわわ?!大丈夫、大丈夫だから顔を近づけないでーーー!!」
ジャック「? 熱でもあるのかお前」
ニャミ「ひぇっ?!」
大包平「五体満足、無事のようだな。主も喜んでいたぞ猫の少女よ」
ニャミ「大包平さんったら力持ち~!キャッチしてくれてありがと!」
大包平「ところで、お前の友の顔が赤くなっているが…あれは大丈夫なのか?」
ニャミ「あー、うん。あれは気にしなくていいよ。若気の至り、『青春』ってやつだから」
ごくそつ「きょひょひょ~!薄々感付いてはいたけどミミちゃんがねぇ。あの上司の反応見たいったらありゃしないよぉ~!」
大包平「………???」
莉愛「神様。大丈夫なの?」
MZD「だいじょーぶだいじょーぶ。神パワー使って着地したし、怪我はなし。ちゃんと五体満足で戻って来たよ」
ルキナ「皆さん、本当に心配なされていましたし…。全員無事で帰ってこれて何よりです。私も嬉しいです!」
ジャックがミミを、大包平がニャミを抱え。MZDは神の力を少しだけ開放し、地面へ綺麗に着地を果たしました。各々無事を喜び、再会を分かち合います。……しばらく余興に浸っていたその後、MZDは静かにこちらに向かってこう口を開いたのでした。
MZD「みんな。今回ばっかりは心配かけてごめん。……判断を誤った。目先の幻に、隙を突かれた」
ごくそつ「きょひょひょ!ま、ぼくは1ミリもおまえのことなんて助けてやりたかったつもりで動いたわけじゃないからねぇ~。ミミちゃんとニャミちゃんが泣いてる顔見たくなかったし、ぼくが消えちゃったら『せかいせいふく』できなくなっちゃうからねぇ~!」
ニャミ「とか何とか言って、ごくそつくんも率先して手助けしてくれてたよね!大包平さんと一緒に!」
大包平「あの場での瞬時の判断力。流石は今の俺の主。恐れ入ったぞ」
莉愛「でも…。本当に。みんな、無事でよかった。今はそれに尽きるわ」
みんなが無事でよかった。一同がそう確信していました。彼らが話し合っている間―――。徐々に、街に変化が訪れているのに気付きました。つぎはぎだらけの記憶で造られていた『音無町』が、音もたてず霞がかって崩れていきます。
―――元に、戻ろうとしているのでしょう。本来の歴史の街に。今を彩る、あの街に。その様子を見ていると、一同の元に通信が。すぐに無線を繋ぐと、そこから安堵したような声が響いてきました。
サクヤ『皆様。こちらでも心臓の破壊を確認できました。―――皆様、ご無事で何よりです。えむぜさんも』
MZD「うん。すっごい迷惑かけた。ごめん」
アクラル『こっちも大方仕事は片づけた。もう少し立てば元通りのトリコロシティに戻る筈だぜ』
ミミ「本当?!それじゃあ……何もかも、元通りなんだね!やったやった!」
ルキナ「また1つ、未来を守ることが出来たんですね…」
前田『状況が落ち着いたら戻ってきてくださいとのことです。本部一同、皆様の帰還をお待ちしております』
大包平「承知した。……それと、前田。戻ったら大典太光世と話をしたいと伝えてくれ。聞きたいことが山ほどあるのでな」
前田『……分かりました。大典太さんには必ずお伝えいたします』
声の主はサクヤからでした。本部の方でもメフィストの心臓が砕け散るのを確認できたようで、街が元に戻っているのを見守っていました。各々安堵の表情を浮かべたり、互いに喜びを分かち合ったり。『世界を守れた』その事実が、また1つ運営本部を成長させていたのでした。
状況が落ち着き次第戻ってきてほしいとの前田の言葉に続けるように、大包平は大典太に話をしたいことを告げました。―――もしかしなくとも、霊力関連でしょう。前田もそれは分かっていました。必ず伝えるとだけ答え、その場の通信を切ったのでした。
―――それと同時にもう1つ通信が。聞こえてきた声に、ミミとニャミが素早く反応を返します。
『……聞こえるか。全て、片付いたようだな』
MZD「―――! ヴィル。無事なのは分かってたけど…。声が聞けて嬉しいよ」
ミミ「ヴィルさん!!んもうーー!!自分の身体犠牲にしてわたし達を騙すなんて酷いよっ!!本当に死んじゃったかと思って…わたし……わたし……!!」
ニャミ「MZDにヴィルさんは死んでないよって言われるまで気が気じゃなかったんだからー!!」
ごくそつ「あ~あ。あいつがそう簡単に消滅するとは思ってなかったけどぉ~。生きてたか~。ま、ぼくの手でくたばってくれなきゃ『せいふく』なんて夢のまた夢だからねぇ~。きょひょひょ!」
ジャック「……余計な心配かけさせやがって…」
ヴィル『それに関しては本当にすまなかった。だが―――『敵を欺くにまず味方から』という言葉があるだろう?街ごと入れ替える程の犠牲と魔力を用いているのだから、私とて真正面から立ち向かっていれば無事では済まない。そう思っただけさ』
MZD「欺きすぎだっての。ちゃんと戻ったらみんなに謝って回るからなー?ミミニャミだけじゃない。気が気じゃなった連中なんてきっとごまんといる筈だよ?」
ヴィル『―――ふふっ』
MZD「で。今どこにいるの?もうトリコロシティに戻るのも時間の問題だし、お前拾って帰ってもいいけど」
優し気な道化師の声が耳に届き、ミミとニャミは自分がどれだけ心配していたかを伝えたのでした。そんな彼に少しすまなさそうに声のトーンを落としながらも、そこまでやらなくてはメフィストを潰せなかった、とも話す彼。何はともあれ、ヴィルヘルムの無事が確認できただけでも儲けものです。
この街にいる理由もないので本部に一緒に帰ろうと提案するMZD。しかし……返ってきた答えは、意外なものでした。
ヴィル『すまん。そうしたいのは山々なのだが…。まだ残している『仕事』があるのでな。それを片したらすぐに帰還する。サクヤにはそう伝えてくれ』
ミミ「またそうやって目的をはぐらかすー!ヴィルさん、残ってる仕事ってなんなの?」
ヴィル『……君達が知ってはいけないことだ。このままはぐらかしてはくれないか?すぐに終わる。日が高く昇るまでには帰れるさ』
ニャミ「余程言いたくないことなんだろうね。だったらあたし達も邪魔はしないけど…。ちゃんと帰ってきてよね。ヴィルさんもあたし達と同じ、『家族』なんだから」
ジャック「『家族』だとよ。そこまで思われてるんだからもう無茶すんなクソ上司」
MZD「星を割る程の破壊力を持った『JOKER』が、今やただの少女達に『家族』扱いされてるってね。……面白いじゃん。これこそ、オレの目指してた『未来』そのものなんだからさ」
ヴィル『……『家族』。君達はそう言ってくれるのか。―――心が温かい。君達にはいつも救われるな。……分かった。必ず帰還することを約束しよう』
ヴィルヘルムは『まだやることがある』とのことで、本部に帰ってくるのが遅れるとのこと。また単独で危険な行動をしないかと心配するミミとニャミでしたが、大がかりなことではないとすぐに返したのでした。―――本人が分かりやすくはぐらかすので、『深く突っ込んではいけない』と判断したMZDが彼女の言葉を宥め、そのまま通信は切れました。
ごくそつ「さ~て。あの魔族に従う義理はないけど、みんな心配してるだろうしそろそろかえろっか~?」
大包平「そうだな。これだけ大掛かりでの作戦を遂行したのだから、疲れも溜まっていることだろう。帰還したら、すぐに休まないとな」
莉愛「えぇ。これで……道化師達も、メフィストの支配から逃れられるといいけれど」
MZD「どうだろうな~。メフィストが子供達を道化師に変えて、支配していた時間はあまりにも長い。かつて道化師だったお前さんなら分かるんじゃない?元の人格まで消え失せて、最早誰なのかまで忘れてしまっているとか」
莉愛「まぁ…。そう、だけど。あたしは奇跡的に人格を取り戻せたようなものだし…」
ルキナ「道化師の皆さんも、結果的には皆被害者なのですから…。今後、幸せな未来を歩めるといいのですが」
ごくそつ「それはそいつらの行動次第なんじゃな~い?ぼくらが気に掛けることなんてないよ、ルキナちゃん。―――それにねぇ。大包平くんは、青龍の刀に聞きたいことがあるんでしょ?……ちゃんと話してきなよ。ぼくも一緒にいってあげるから」
大包平「……感謝する」
メフィストの心臓が破壊された。つまり、メフィスト自体の命が終焉を迎えた。残された道化師がどう行動するかが気になったルキナでしたが、そこは気にすることではないとその場を諭したごくそつくん。恐らく、メフィストの元に集っていた輩も自然解消するのでしょうね。
徐々に元の姿を取り戻していくトリコロシティを背に、一同は車に乗り込みます。そして―――。穏やかな日差しを浴びながら、本部への道を走っていくのでした。
- #CR08-14 道を違えし時、それは――― -2 ( No.13 )
- 日時: 2021/03/26 22:00
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: n1enhNEv)
~トリコロシティ 外れ~
車の音がトリコロシティから消え去った頃。すっかり元通りの景色を取り戻した街の隅で、パキリと音を立てて崩れ去る紫色の欠片が転がっていました。その近くに―――。少しずつ塵と化しているメフィストの姿があったのでした。
かつて運営本部に見せていた醜悪な表情は無く、今は『何故』と信じられない表情で地面を這いつくばっています。かつて自分の心臓であった『それ』に必死に手を伸ばしますが、指先と欠片が触れた瞬間にそれは灰となって消えていきます。
メフィスト「何で…なんで…!! 俺は、神の力を……神に、なったんだぞ?!なのに……!!」
何故、あんな人間どもに負けるのだ。零しかけた言葉は塵となって空へと溶けます。そう。手に入れた『つもり』でした。確かに自分はプレロマで、アンラに神の世界に連れていかれた。そして、他の道化師に見られるまま『邪神』になった。人の先へ行った。筈だった。
なのに。なのに。何故。何故……。男は消えかかっている指先を見つめ、その言葉をひたすら頭の中で繰り返していた。
だから、気付いていなかった。
自分を覆うものが、『街』ではない。『暗闇』だったということに。
メフィスト「……?!」
やっと自分で気付いた時にはもう遅かった。自分は街にいたのではないか。そして、塵になっていくのではなかったのか―――。
頭の中が混乱している中、どこからともなく声が聞こえてきた。
『気分はどうだ。『邪神』となり損ねた魂よ』
その声は、怒りに満ちていた。まるで自分を完璧に潰さんと追い詰める獣そのものだった。だが、声の主が現れる気配はない。どこにいる?どこから聞こえている?
混乱している様をさぞ愉しそうな声色でくすくすと笑う声。メフィストは気に入らなかったのか、怒号を返す。
メフィスト「テメェ……!!どこの誰だか知らないが、この俺様を嘲笑うなど許されたもんじゃねぇぞ?!」
『そうか?今の今まで散々我々を弄んできた癖に、その人間達に反逆を許せばすぐにこうだ。『弱い犬程よく吠える』とは、正にこのことを指すのだったな。あの風紀委員もいい言葉を教えてくれたものだ』
メフィスト「『風紀委員』…?―――テメェ、まさか」
そうだ。この自分を軽んじる声色。自分を今まで散々弄んだあの憎き『JOKER』ではないのか。だが……あいつはあの兎と猫に殺されたんじゃなかったのか。だから、呪縛を消す必要もなくあの餓鬼を消せると思っていた。―――その呪縛を消す方法が、結局分からなかったのだが。
しかし、メフィストのそんな思いも見透かされたように声は降り続く。
『やはりな。貴様は我が消滅したと思って本格的に動き出したようだが……。残念だったな。その焦りを逆に利用されてこの様だ。どうだ?今まで散々罵って来た人間どもにやり返される気分は?』
メフィスト「テメェ…なんで…なんで生きてやがる……『JOKER』……!!」
『貴様も分かっていたことだろう。我の魂は『あの子供の呪縛』と繋がっている。あの子供の呪縛が消されない限り、いくら身体を吹き飛ばされたところで魂が消えることはない。そういう、厄介な呪いなのだ。
―――だが、今回ばかりはその呪縛に助けられたと言わなければならんな。そのお陰で―――こうして貴様とゆっくり話が出来ているのだからな』
メフィスト「……ハハッ 全部お見通しってことかよ…」
『魂さえ残っていれば、入れ物さえあれば彼らの元に帰ることが出来る。このまま本部そのものにとり憑いて、彼奴等の道が間違った方向へ向かわぬか監視しようかと思っていたが―――。彼女達と『約束』してしまったのでな』
メフィスト「は……?」
そこで、メフィストは気付く。自分の足が闇に沈み始めていることに。いくら這い出ようとしても、足を動かすごとにその沈む速度は早くなっていく。
どういうことだと慌てもがく彼を滑稽にあしらい、今まで自分を嘲笑うように話していた声のトーンが無機質になる。沈みゆく身体全身で、メフィストは初めて『恐怖』を覚えた。
『貴様は以前『心を持って堕ちた』とほざいていたが―――。それは違う。我はこの世界の行く末を監視してるだけ。確かにあの子供らに情があるのは事実。だが……。正直、この世界も彼らが『守っていく』と決めているからその意見に乗っているだけ。我の感情等そこにはない』
この男を敵に回してはいけなかった。それほどまでに危険な存在だと、今気付いたのだ。
『あの神々が道を違えた時―――。世界が『歪んだ』と判断した時。我は片手間にこの世界を破壊することも、喰うことも出来る。だが身勝手にそうしてしまってはあの子達が悲しむだろう?……彼らの存在は、いわば我を制御する為の『枷』そのもの。
―――貴様は、その道を『違えた』罪人。ただ消滅するだけで我の気が済むと思うのか』
この男は、ただ『JOKER』と呼ばれていた道化師ではない。―――『化け物』だ。おとぎ話にあった時より、ずっと、ずっと。力も、知識も、魔力も―――その内に秘めた『野心』も。
世界にとって『真に邪魔だと思った』者は容赦なく排除する。徹底的に世界から消滅させる。そういう男だ。この男は、1つの『魂』として存在するような代物じゃない。
メフィスト「ぁ……嫌だ……いや、だぁ……!!」
『そういえば貴様、気にしていたな。我が今どこにいるのかと。冥土の土産に教えてやろう』
この 男は。
「いやだ……いやだ……いやだぁ……!!」
沈みゆくメフィストを見つめる大量の目。その全てから声が聞こえた。既に身体は肩まで沈んでいた。下半身の感覚がない。
あぁ、喰われるのだ。自分は。この男に―――いや。
『この闇 全てだ』
―――『闇』そのものに。
「嫌だぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
トリコロシティの一部を覆っていた禍々しいどろどろとした闇。そこから、1人の青年が這い出るように現れ出でた。
その姿は、かつて少年に与えられたものを模倣していた。彼から貰った『器』は異世界の永久に消されてしまったが、何百年も持っただけいいだろう。それに、あの姿を『闇』は気に入っていた。
男が完全に人型の形成を終わると、どろどろとした闇は彼の影に吸い込まれるように消えていったのだった。
「……随分と骨が折れたが、これで魔界の連中も大人しくなるだろう。あの男の身体を変形させるのには少々遺憾だが、利用できるものは利用させてもらおう。醜い魂ではあったが……異世界の神の力が混じっているのなら研究材料にはなるだろう。
―――恐らく、私も『魔族』とは言ってられん時が来るのも時間の問題か。……世界がどんな選択を取るのか。『永久』に見守らせてもらうぞ」
そう言葉を残し。マゼンタの髪の毛をなびかせながら、黒づくめの男は静かに街を去って行ったのだった。
- Re: AfterBreakTime #CR 記憶の軌跡 ( No.14 )
- 日時: 2021/03/27 16:03
- 名前: 琴葉姫 (ID: sYIc8iZ8)
こちらでは初めまして!Twitterではお世話になっております。琴葉姫です。
山本(姫プラ)「初めまして灯焔さん。こちらで審神者をやらせてもらってる山本有三だよ」
神崎「お初にお目にかかる。あいどるゆにっと「紅月」に所属し審神者も担っている神崎颯馬と申す。こちらは我と同じ本丸に属している…」
霞(アズレン)「霞。こっちはふわりん」
山本「あー…ふわりんに関しては気にしなくていいよ」
真乃「初めまして。櫻木真乃です。私もアイドルしながら審神者やってます。よろしくお願いします」
セダム「大丈夫、やれば出来る、出来る。私でも挨拶くらい……」
山本「大丈夫かいセダムさん」
セダム「だ、大丈夫です大丈夫…よ、よしっ。お、お初に、お目にかかります……ひ、灯焔、殿?私はセダム、ロータスレイクで星詠みと、夢交界では審神者も務めております。以後お見知りおきを…………ちゃんと、言えたぁ……よかったぁ~♪」
霞「ぱちぱち」
真乃「セダムさんおめでとうございます~!」
山本「色々とすまないね。他にも先輩の審神者の人達がいるけど、今回はこの五人…五人?で感想を言わせてもらおうと思うよ」
神崎「もしこういった系統のこめんとが気に食わなかった場合は今後改める故遠慮なく申し付けて欲しい」
山本「では、早速話の感想を言い合って行こうか。まずは『異界』のポップンワールド?について調べるために書庫に来たようだね」
真乃「その前に何があったのでしょう…」
神崎「以前灯焔殿が執筆していた逃走中とやらと繋がっているようであるな。読んだ方が良かったのかも知れぬが…」
霞「こっちだけ読んでもいいって言ってたから」
セダム「す、すみません…後日改めて逃走中の方は読ませていただきますので今回はこちらだけの感想で失礼します…。そのせいで状況の把握が出来てないのは申し訳ないのですが…」
神崎「攫われた神様…えむぜっどでい殿を助けるために行動しているようであるな」
セダム「えむぜっとでい」
霞「えむぜっとでい」
山本「そこはいいからね…」
真乃「自分達の世界が壊されてしまって大切な人もいなくなってしまって…気持ちはとてもわかるけど他の世界の人達まで巻き込むのは駄目です…」
セダム「まぁ私達がそれを言う権利はないと思いますけどね…というか童子切殿の名前が出て驚きを隠せないんですが…」
霞「出る?」
山本「公式で実装されてるからまずないと思うよ…。神様…MZD殿奪還のために本格的に動くことになったけど、ヴィルヘルムさんが単独行動、か…」
神崎「言い方に含みがあるな…。さくや殿の許可は出たであるが…」
霞「吉か凶か?」
セダム「怖いこと言わないでください霞殿…。で、敵の本陣?にやってきましたが…」
真乃「…大切な人を早く助けたいというのはすごく分かります。私も…きっとミミちゃんとニャミちゃんの立場になったら二人みたいになると思うから」
霞「ごくそつと大包平優秀だね」
神崎「大包平殿は元々格好良く頼りになるである!!!」
山本「急にどうしたんだい。でもこれはチャンスだね」
セダム「そんな希望を見出したのも束の間メフィストの覚醒(?)と…これは…ヴィルヘルム殿が…?」
(※琴葉姫が物分かり悪すぎるせいでミミニャミちゃんを庇ったのがヴィルヘルムさんだと確証が持てなくてすみません埋まります(死))
真乃「そ、そんな…!」
神崎「なんとか撤退できたであるが…大変なことになってしまっているな」
山本「ヴィルヘルムさんに単独行動の許可を出したサクヤちゃんもダメージが大きいようだし…それになんだか他にも理由がありそうだ」
セダム「前田殿のポケ〇ンネタ発言がなかったら重い空気に耐えられませんでしたありがとうございます…サクヤ殿も多少は落ち着いたようで何より…って、えっ?」
霞「日記の龍、サクヤとアクラルなの?」
神崎「故にあの落ち込み具合であったか…」
真乃「サクヤさんも葛藤していたんですね…」
山本「(サクヤちゃんと光世くんが交わしている「アレ」…主従?の契約をしてないことと何か関係があるのかねぇ)」
(※すみません後で逃走中読みます(震え声)(クズ))
神崎「場所は変わってえんとらんす。クルーク殿が何か気付いたことがあるようであるが…まるす殿は思慮深いのであるな」
琴葉姫「むしろよく創作である腹黒ナルシストマルス様がアレだから…()」
セダム「急に湧いたんですが!?」
琴葉姫「それが言いたかっただけだけどまた湧くかもしれないからその時は軽く流してくれな!じゃ!」
セダム「行ってしまった…なんなんですか…」
山本「まぁそれは置いておこう。呪縛…それが解けてなければヴィルヘルムさんは無事なんだね」
神崎「そしてそれがあったということは…」
セダム「\パン/ヨッシャwwwキタァァァァァァァアアアアアwwwwwwwwwww(高い声で)ウワヤッタァァァァァァアアアアアア…というわけですねいえなんでもありませんすみません」
真乃「びっくりしました…でもなんのために…」
山本「死んだと思わせて油断させるためか…なるほど、だから理由を言わなかったんだね」
霞「再び音無町に特攻」
セダム「猛攻撃ウケてるじゃないですかヤダー!って心臓を捧げる #とは …???」
霞「心臓渡したら死ぬんじゃ?もう倒してるってことじゃないの?」
山本「まぁそこら辺はワタシ達の理解の及ばないことだろう。そして肝心の心臓を見つけたようだけど」
神崎「では心臓に特効であるな!」
セダム「字面がやばい」
神崎「そして大包平殿は流石であるな!格好良いぞ!」
セダム「神崎殿そんなに大包平殿大好きでしたっけ???」
真乃「異世界のミミちゃんとニャミちゃんも、やったことは駄目なことだけど…苦しくて悲しかったんですね…」
山本「(真乃ちゃんスルースキル高いね…)彼女達も悲しみから解放させてあげたいけど…」
セダム「そこはMZD殿が頑張るようですが…こちら側(?)も特攻準備を進めていますね」
神崎「大典太殿…」
山本「彼も彼なりに葛藤して、悩んでいるんだね。…彼なりに考えて、納得のいく結末になるようにワタシ達も祈っているよ」
霞「あっ」
セダム「…契約していない事、大包平殿にバレてしまいましたね…」
神崎「霊力の援助は三日月殿が変わってくれたが…これはこの件が片付いた後一悶着ありそうであるな…」
琴葉姫「そして三日月お爺ちゃんの主(?)が石丸君でやったぜ!!!となりました!!!(疾風のように現れて疾風のように去っていった)」
セダム「もう突っ込みませんからね…」
真乃「大包平さんのおかげで闇を祓えましたね!中に入れて、みなさん間に合ってよかったです…!」
霞「神様にも会えた。よかっためでたし」
神崎「まだ終わってないぞ。双方のみみ殿とにゃみ殿も、和解したようで…?なによりだ」
山本「…続けていられるのは『奇跡』…か。それはワタシ達にも言えることだし、心に留めておかないとね」
セダム「アアアアアアミミ殿のニャミ殿…よかったですねぇ…!ずびっずびびびっ!」
山本「気持ちは分かるけどセダムさんは泣きすぎだね…」
真乃「MZDさんとミミちゃんとニャミちゃんも外に出られて、怪我もなくて本当に良かったです…!」
霞「ミミ…にやり」
山本「やめなさい。みんな無事で、ヴィルヘルムさんが無事なことも確認して、大団円の終わり方じゃないか」
セダム「めでたしめでたし。…と思ったらコレですよ(白目)」
神崎「元凶のめふぃすとを倒せたのは何よりだが…びるへるむ殿…只者ではないな」
霞「びるへるむ」
セダム「びるへるむ」
山本「だからそれはいいって。…この後後日談があるみたいだね。恐らく光世君のことだろう。その時になったら再びお邪魔させてもらうよ」
真乃「感想は以上、ですね…。これで大丈夫なのでしょうか…」
霞「駄目だったらまた頑張って書くだけ」
セダム「(色んな意味で)精神状態がしんどいですけどね…」
…以上になります。
とっても長々と、かつ意味不明な感想で申し訳ありませんでした…!でも最初はもっと長くなりそう&グダグダな支離滅裂な文章になっていたので…お許しください(震え声)
この感想がお気に召さなかったら大変申し訳ありません…でも頑張って書きましたのでそれだけは言わせてください…(クズ)
後日談も楽しみにしてます!大典太さん回らしいので←
では、今回はこれで失礼致します。
では(・ω・)ノシ
- Re: AfterBreakTime #CR 記憶の軌跡 ( No.15 )
- 日時: 2021/03/28 13:06
- 名前: 柊 ◆K1DQe5BZx. (ID: bD140njr)
どうも、柊です!
移動後初コメ失礼しますー!
『異界』についての情報探しから始まりましたね。しかし膨大な量かつ、ジャンル分けをしたのがずいぶん前となると探すのも一苦労ですね…案の定、なかなか見つからない様子。
そして大包平はきっぱり言い切るのかwでもその言葉には一理あります。鶯丸がいたら笑ってそうですが←
ソティスさんが見つけたのは…日記、ですね。龍神、ってまさか…異世界、の未知なる力、ですか。これは、異世界の彼の日記だったんですね。分かってはいましたがとんでもない魔法が使われているとは…。
ってあのチラシゼウス様だったんですか!? いやまあ、神の誰かかなーとは思ってましたけど! その上童子切!? 天界にいるなら無事なのかな、と思ってしまいましたが大典太の言葉の通り、無事とは限りませんね。それこそ鬼丸の時のように一時的に正気に戻れているだけ、という可能性もありますし。
何にせよ、どちらにとってもメリットのある機会をどちらも逃す訳には行きませんからね。メフィストはサクヤさんたちを潰すために、サクヤさんたちはMZDさんを救うために。
バディもの…最近ハマったあのジャンルですね…!
ヴィルさんは一体何をするのか…気になるところです。
村雲小学校は本来であれば生前のMZDさんが通うはずだった場所…ですか。神々ちょっとギルティ度高すぎでは???
やっとまとも?にMZDさんと対面できましたね…でもまあ当然、そのまま平和に、なんて行きません。
メフィスト…やはり邪神になって…!
記憶の消えてる状態だからMZDさんも簡単に戻っては来てくれませんね。異世界のミミニャミ…気持ちは分からなくもないですが…ああ〜、某運命ゲーアプリにも似たような展開がぁ…。
あの闇は一体…?
でもやっぱり異世界のミミニャミも話し合えば、と思ってはいたんですね。ただ、どうしても自分の世界を優先してしまうだけで。無理もない話なのですが。
その上、ヴィルさんまでも…(私も何が起こったのか理解が追いついてなかったです←)。
サクヤさんのせいじゃないですよ…!気持ちは分かるけれど…!
とうとうみんなに話しましたね…そしてやっぱりあの龍神はサクヤさんとアクラルさんでしたか…。
アシッドさんの言う通り、きちんと向き合うべき時が来ているのかもしれませんね。本人たちはあまり自覚できていなくても。多分、大典太のことも言ってますでしょうし…。
ヴィルさん実は生きてる!?やった!!←
消滅したと見せかけてまでやろうとしていることは何なのか分かりませんが…魂だけになって肉体が大袈裟なくらい消滅したと見せればそれこそ魂の存在に気付けるような人でなければまず死んだと思いますからね。
その上で準備を進めているならきっと…大丈夫…! 多分、みんなに教えなかったのは止められると思ったからなんでしょうか…?
異世界のミミニャミもメフィストが自分たちとの約束を破ろうとしていることに気付いて動き出しましたね。おこ。
メフィストの心臓…そこまでして、『神』になりたかったんですかね、メフィストは。
異世界のミミニャミの記憶がもう…見てて辛い…。大切な思い出だったはずなのに…。仮にこれで自分たちの世界が救われても、彼女たちは本当の本当に幸せになれたんでしょうか…。
ごくそつくんと大包平の連携プレー、ナイスです。
ミミが持っていたペンダントが、導いてくれていて…胸熱ですね!←
大包平たちもカッコいい…!!
MZDさん…記憶にじんわりときました…マジでちょっと涙滲みました…。
異世界のMZDさんの思いも…そうですよね、大切な存在がそんなことになれば…少なからずMZDという存在なら、後悔して苦しんでいるはずなんですよ…。そうですよね、異世界のミミニャミは間違えてしまっただけで…あかん涙が←
異世界のミミニャミに幸あれ…いや幸も何もないかもしれないですけど…←
メフィストの余裕がなくなっている間がチャンス。何かされてまた襲撃されたら溜まったもんじゃありませんからね。
それにしても大典太…前田くんの言う通り、話し合うことは大切…!! ちょっと話は違うかもしれませんが相談することで道が開けることもあるなら話し合うことで道が開けることだってある…はず!!←
でも大典太がそれに踏み切れないのは優しさ故という…もどかしい…。時には傷つける勇気を、と言葉では簡単に言えても実際はそうともいきませんし…。
まあそう簡単には辿り着かせませんよね…障壁…。安全に辿り着くためには闇を祓う必要があると。ミミニャミの二人が倒れたらそれこそ大変ですしね。
三日月も顕現できていればもっと楽だったのかもしれませんが、たられば言ってる場合ではありませんね。
政府はギルティ。
ってこんな形で…。三日月の言う通り、間違いなく大包平は問い詰めに来るでしょうね。まだ心の整理も付いてないけれど、もう決断しないといけない頃合いだったんですかね…。
大包平がカッコいい。知ってた。でもカッコいい。
ネームプレートを見ると切なくなりますね…何度も言ってる気がしますが神々ギルティ度高すぎてほんと草枯れます←
そしてやっと、やっと本当に再会できた三人。また涙がじんわりと←
異世界のミミニャミも、本当にMZDさんを助けたかったのにいつからかそれが『代わりを探そう』になってしまったんですね…。長い時間の中で、目的があやふやになってすり替わってしまったのでしょうか…。
でも、世界が浄化されて、やっと。やっと異世界のミミニャミも、『自分たちの世界にいたMZDさん』と再会できたんですね…本当に、本当に良かった。泣いてばかりです←
心臓から脱出できたけどどうなるかと思いましたがナイスキャッチ、ジャックさんに大包平。あらあら、ミミ…あらあらまあまあ若いわねぇ〜〜〜〜(近所のおばちゃん化)
MZDさん、あの幻は惑わされても仕方ないですよ…。
ヴィルさんの最後の仕事…あまり深く掘り下げたらいけないやつかな…←
メフィストに操られていた道化師たちも、無事に幸せな未来を歩んでほしいですがごくそつくんの言うように彼ら次第ですからね…。
メフィストの最期…ですが…。
こっっっっわ!! ヴィルさんめちゃくちゃ怖いんですが!?
怒らせたくない…本気の本気で怒らせたくない相手ですね…!? 逆に言うとここまでヴィルさんを怒らせたメフィスト…ある意味凄いのでは…???←
長々と、そしてめちゃくちゃな文章で申し訳ありません!
それでは失礼致します!
- Re: AfterBreakTime #CR 記憶の軌跡 ( No.16 )
- 日時: 2021/03/28 22:51
- 名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: n1enhNEv)
どうもです。灯焔です。スレ立ち上げてからのコメ返はお初ですね。
多分ヘッダーの『出来るだけ場面の切り替わりの良いところでコメ返してね!』ってのがネックになって『感想、送れないよーッ!』って方がいらっしゃると思いますが、これは毎回毎回更新ごとに返信してヘッダーのまとめをしにくくなるのを防ぐ為でございます。
一々一々カチカチカチカチするのも面倒臭いでしょう。え?そもそも見てないから感想を送る気にはなってない?さいですか。
余談はここまでにしてコメ返と参ります。逃走中からは一線を引かせていただきましたが、元々普通の小説書き(という名の創作論破書き)だったのでこっちが本業なのかもしれません。
後日談も含め、もう少しだけコネクトワールドでの物語は続きますのでどうかご愛好していただける方は応援の方よろしくお願いいたします。
>>琴葉姫 様
どうもです。こちらでは初めましてになりますね。コメントありがとうございます。
過去7回と8回目ちょっとのABTからお話が続いていますので、分かりにくいところがありましたら申し訳ありません。契約の話やらなんやらはほぼ過去回に描写がありますので、是非お時間のある時にご一読してみてください。
MZDを救う為行動を続けていた一同ですが、ソティスのファインプレーで『異世界のMZDの手記』を発見しました。そこに書かれていたのは、生々しい世界が滅びた事実…。
異世界のミミとニャミはあくまでも『自分の世界を救いたくて』コネクトワールドのMZDを攫ったのであって、彼らに被害を加えようとかは考えていなかったのですね。世界が変わってもミミニャミはミミニャミってことですかね。
そして、彼奪還の為に作戦会議をしましたが…ここでヴィルが不穏な動き。こんな状況で単独行動ってやばい気しかしないのですが。
作戦随行の朝、校庭でミミニャミ達が激突。お互いの気持ちは平行線を辿り、結局武力での解決になってしまいました。流石の回避力を持つ彼女達でも『世界を変える力』には為す術もなく―――大切な人の犠牲で、その命を繋げました。
ごくそつくんの機転で何とかその場から逃げ出すことに成功しましたが、以前にもミミちゃん大事な人が危険に合ったのを間近で見ています。彼女達だけなんでこんな目に合い続けなければならんのだ。
許可を出したサクヤも責任を感じているようで、『感情がない』と言われているには程遠い感情をむき出しにして取り乱していました。そこを突かれ、過去にやってしまったこともばれてしまい…。隠し事を完璧に隠す、なんて芸当は二次元でもきっと無理なんですね、うん。
そんな中、クルークが一筋の希望を見つけます。MZDの呪縛が解けてないことを発見し、『ヴィルが完全に消えてない』ことを見つけ出したのです。ファインプレー。自分が消えたのは作戦のうちっぽいですが、なんとまあ肝が冷える冷える。
供物として心臓を捧げたっぽいメフィスト。多分心臓本体が街中にいる限りは動けるんじゃないでしょうか。心臓を破壊すれば街も元に戻る。そう判断した一同はMZDの家に向かいます。
心臓に投げられたMZDも全てを思い出し、異世界のミミとニャミの苦しみを解放しようとあがき始めます。その甲斐もあり、一同は無事に心臓に突入が出来たのですが……その道中、大典太の『契約』関連の隠し事がばれてしまいました。これは後日談で一悶着ありそうですね。
この話、元々去年の2月に『newポップンミュージック』っていうシリーズの商品展開がされかけたことが背景にございます。まぁ今までのポップンシリーズとは全く違うものでして。主に歴代のファンから否の声が挙がり、昨今の情勢も追い風になったのかお蔵入りになったシリーズなんです。
『解明リドルズ』になったのがコネクトワールドのミミニャミ、『newポップンミュージック』を創り出しかけたのが異世界のミミニャミ、と考えていただければと思います。
そんなミミとニャミの苦しみも開放し、無事に心臓を破壊し街に戻って来た3人。若木の至りの様子を見守ったりして、一同は皆元気に本部に戻っていきました。
その背後で、メフィストを完全消滅させる為お冠のヴィルさんが本気を出しました。悪役は結局正義の味方にはなれない。そういうことなんでしょうかね。もしサクヤ達が間違った選択をした暁には―――。彼のことも潰さなければならない日が来ると思うと…恐ろしいです。彼らの選択が間違ったものにならないよう祈りたいです。
キャラクターに感想を言わせるのはとても楽しげで賑やかですが、これ文の量が多すぎると何を言っているのか分からないことがありますからね() キャラの感想から次第に文章に直していけるとコンパクトさも出てくるかな、と私は思う次第でございます!
1つでも感想をいただけますと励みになります。今後ともよろしくお願いいたしますね。
>>柊 様
どうもです。このスレではお初です。コメントありがとうございます。
異界についての情報捜し、なのですが。普段本の整理をおろそかにしていることが露わに…。司書をそろそろ雇った方がいいんじゃないでしょうかこの本部。ソティスが異世界のMZDの手記を発見。この世界のMZDを攫ったのが異世界のミミとニャミだということを突き止めました。
そしてゼウス様再びちょっかいをかけてきました。あのスケベジジイは何をしたいんだかよく分かりません。ですが、直接手出しできないには相当な背景がありそうです。そして、童子切についてもちょっと分かりました。実際に実装されていないので顕現するのは遥か未来になりそうですがね!!←
色々な思惑が混ざりつつも作戦遂行…ですが、邪神になったメフィストと遭遇。そして、ミミニャミを庇ってヴィルが消えちゃいました。話も平行線を辿ってしまいました。
メインサーバ側でも隠し事が次々に明らかに。アシッドはきっとサクヤと光世さんの件に関しても薄々勘付いていたのではないかと思います。
肉体を消滅してカモフラージュさえしてしまえば自由に動ける、んですが。そんなこと人間には出来ません。つくづく化け物だと思わされます。恐らく計画を止めにかかると思われたんでしょう。ただでさえお人好し多いですから本部。
その間にも事態は大きく動き出します。何とかこの場で解決しようとごくそつくんや大包平を中心に動き出します。正直この回書く時に大包平描写してて自分でも『かっけぇー!』ってなりました。大包平はかっこいい。光世さんはでっかわで美人さんなんです← ※聞いてません。
MZDも暗闇の中で全てを思い出し、自分の世界を守る為、異世界のミミニャミの悲しみを開放する為動き始めます。まぁね。20数年の付き合いもあれば彼女達を大切に思う気持ちというものは大きくなっていて。自分の世界より彼女達の笑顔を取るのは当たり前だと思います。
本部でも動きが。光世さんの優しさ故サクヤに気持ちを打ち明けられない。思春期の男子か。前田くんのように素直に話しかけられるような性格でもないですからね。
メフィスト側にも対策されてました流石に。それを突破する為に大包平が霊力を借りようとするんですが―――ここで、バレました。刀としての誇りを大切にしている大包平だからこそ、徹底的に問い詰めにくると思います。光世さんはそろそろ覚悟した方がいいかもしれない。
ミミニャミも無事にMZDと再会。彼女達の喜ぶ姿を見て大切なことを思い出した異世界のミミニャミ。そんな彼女達だからこそ、幸せな気持ちで自分達の世界のMZDと再会出来たのでしょう。その後の彼女達がどうなったかは知りませんが、私もどうか彼女達の未来に幸があらんことを祈っております。
心臓から脱出して無事全員帰還。メフィストも最後に喰われてしまいました。敵に回せないですね()
後日談もどうかお見守りいただけると幸いでございます。今後ともよろしくお願いいたします。
皆様のコメントが執筆の励みになります。いつもありがとうございます。今後共々よろしくお願いいたします。
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