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時空監理局外伝 「牙組」 (完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 173ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 仮面ライダー 時空監理局外伝シリーズ 
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戦兎
「天才物理学者の桐生戦兎は、東都を守るために仮面ライダービルドとして戦っている!」

たくっちスノー
「自分達の元に現れたのは時空犯罪者仮面ライダーディエンドこと海東大樹と、死んだはずの管理人ドーラ」

たくっちスノー
「メルのちょっとした頼みでトップテンと龍我、そして名月は外へ出るが仮面ライダーグリスと三羽烏に目を付けられる」

戦兎
「名月は上手くメルを連れて逃げ出したが、オウルハードスマッシュの魔の手が迫る!」


戦兎
「そして俺に突然電話を掛けてきた人物、それはメルの母親であり、帽子世界を作ったという謎の人物、ビッグママだった...!!」

ドーラ
「ねぇねぇ、もうメルってこのままでよくないかな?可愛いし素直だしいい子だし可愛いし」

龍我
「今可愛いって二回言ったぞ」

シキ
「私は元にもどってほしい派、何だか調子狂うのよ」

シキ
「ていうかあんた、幼児化したメルを甘やかしたいだけでしょ、妹に好かれてないからってメルにすがる?」

たくっちスノー
「あれも一種のシスコン?」

ドーラ
「次は第十七話、いよいよ最後のフィフティ・シリーズが登場するよ、では本編始まるよ」

戦兎
「ごまかした!?」

...

第十七話
【最後のフィフティ・シリーズ】

戦兎
「ビッグママ!?」

たくっちスノー
「えっ!?」

幻徳は小声でメイドウィンに話しかける

幻徳
「ビッグママ、というのは?」

メイドウィン
「メル達帽子世界を作った人で...プロバイダーのまとめ役でもあるな」

幻徳
「なるほど、プロバイダーがファウストと繋がりがあるとするなら、奴もそうである可能性が高い.....逆探知だ」

メイドウィン
「了解だ...戦兎、なるべく延ばせ」

戦兎
「...それでビッグママ、貴方が俺にかけてきたということは、やはりメルの...」

【はい、あの子を迎える為に連絡したのです...シキやドーラも来ているはずですが、今、彼女達は?】

戦兎
「今は外出中で、俺の近くにはいません、ですがすぐに帰ってくるかと...」

【そうですか、私もすぐ東都へ出発するのでそれまでには...】

戦兎
「はぁ、そうですか...えっ」

【何か悪いことでも?】

戦兎
「いや、そういうわけでは....」

電話中に、発信器のレーダーからネメシアはあるものが見えた

ネメシア
「あっ、首相!大変です!」

幻徳
「どうした?」

ネメシア
「これ、同じところを動き回ってますけど...もしかして戦闘してるんじゃありませんか!?」

幻徳
「何!?....おい待て、二人足りないぞ!」

メイドウィン
「どうやらこちらに向かってるみたいだな...それを1つの反応が追いかけている」

フィリップ
「もしかしなくてもメル達だろう...今の彼女は戦闘力さえも失っている...」

翔太郎
「何...!?すぐに助けに向かう!」

幻徳
「早く行くんだ!」


戦兎
「すいません、一旦俺も向かうのでまた後で.....」

幻徳
「待て、まだ切るな!逆探知が終わっていない!」

戦兎
「もう切れたよ」

幻徳
「クソッ...奴等の事が何か分かるかもしれなかったのに」

戦兎
「いや、向こうから来てくれるらしい、ある程度の事は聞かせてくれるだろう」

たくっちスノー
「ビッグママがここに来る...大丈夫なのか?ガーディアンや兵士がウロウロしてるってのに」

たくっちスノー
「氷室、念のため自分もメルを助けに向かう」

幻徳
「首相を付けろ」

たくっちスノーと翔太郎が階段を急いで上がっていき外に出ると、それに続いて松山も階段を登り始める

幻徳
「何処へ向かうつもりだ、お前の自由行動は許可していない」

松山
「トイレだよ...」

...
ビッグママが電話を終えた後、狙っていたかのようにスタークがビジョンで話しかける

ブラッドスターク
「よぉビッグママ、今日はお急ぎかい?」

ビッグママ
「ええ、メルやシキに何かあったらと思うと立ち止まっていられないのです」

ブラッドスターク
「く~っ!泣かせる親子愛だねぇ!だが今はそいつは銃弾に耐えられる体になってから話すことだねぇ」

ビッグママ
「貴方は何が言いたいんですか?」

ブラッドスターク
「今のあんたじゃメルにたどり着く前におっ死ぬってことさ...まぁ生きてるとも言いが...おっと失礼」

ブラッドスターク
「そこで!優しい俺からプレゼントってワケだ...ほれ!」

スタークが指を鳴らすと、天井から蜘蛛の糸を伸ばしてスーパーヴヴァが降りてくる

Sヴヴァ
「ったく、なんで俺がこんな事を...」

ブラッドスターク
「悪い悪い、ここの奴等から好きなだけヤミー作っていいからさ」

Sヴヴァ
「チッ...ほらよ!」

スーパーヴヴァはビッグママにベルトのような物を渡す

ビッグママ
「これは?」

ブラッドスターク
「奴の仲間達が持つと言われている【フィフティ・シリーズ】の1つだ、こいつを使えば奴に会いに行くほどの力を得ることが出来る」

ブラッドスターク
「ま、使うも使わねぇもあんたの自由だ、それで死んだとしても俺は何も悪くない」

ビッグママ
「...そろそろ失礼します」

ブラッドスターク
「行ってらっしゃ~い」

フィフティ・シリーズを片手に持ち、ビッグママは西都の外へと向かった...ビッグママが外に出たとき、ジャコウが入ってくる

ブラッドスターク
「ああジャコウ、あんたの海賊フルボトルもエンコ出来たからすぐに使えるぞ」

ジャコウ
「スターク、今のはどういうことだ?」

ブラッドスターク
「どういうって、ピンチの娘を親が助けに行く、当たり前の事じゃないか」

ジャコウ
「だが、ビッグママは...」

ブラッドスターク
「スカイウォールがあるから戦闘機も戦車も使えないし、そちらにはハードスマッシュとなったプロバイダーが沢山いる」

ブラッドスターク
「パンドラボックスのおかげで命拾いしてるんだぜ?あんたらNPG機関は」

ジャコウ
「だがそれはお前達も同じだろう?」

ブラッドスターク
「言えてるなぁ、確かに帽子世界と具現化エンコードが無かったらここまで楽はできなかったよ」

ブラッドスターク
「だがそれでも、帽子世界とパンドラボックスはまだ不完全...互いに完成を早めようぜぇ?」

そう言ってスタークは通信を切る


ジャコウ
「あいつ、何が狙いだ....?」

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