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*70*
2018年、現在の局長室
ここに今たくっちスノー達はいる
たくっちスノー
「単刀直入だが皆...自分は皆や黒影に嘘をついていた」
戦兎
「嘘?」
たくっちスノー
「まず、自分が局長ということについて...」
享楽
「何じゃぁ?局長じゃないんか?」
たくっちスノー
「局長ではあるんだ、正しく言うなら自分は『代理局長』なんだ」
翔太郎
「代理?」
たくっちスノー
「代わりが見つかるまでのちょっとしたものだから、局長権限なんてあまりないよ」
メイドウィン
「代わり...っていうのは」
たくっちスノー
「ああ...黒影は退職なんかしてないんだ、死んだんだ」
ネメシア
「えっ、亡くなった!?」
七夜
「マジかよ!!前の仕事の同僚からすげぇタフって聞いてたのによ!」
松山
「ていうか不老不死だぞコイツ!!」
たくっちスノー
「....そして、黒影を殺したのは....」
『僕だ。』
メイドウィン
「.....」
たくっちスノー
「.....」
松山
「おい」
たくっちスノー
「言い訳はするつもりは無いさ、とにかく彼を殺したのは僕だ」
かなちゃん
「で、ですが...」
たくっちスノー
「良いんだよ」
メイドウィン
「....どうやって俺を殺した?」
たくっちスノー
「名前を消してやれば、メイドウィンでも殺人は可能だった」
メイドウィン
「そうか...」
たくっちスノー
「憎い?」
メイドウィン
「どうだろうな...あの海東とかいうのに急に言われたからまだ信じられん」
たくっちスノー
「そうか...とにかく、自分のせいだ」
かなちゃん
「で、でも!!彼のプロジェクトは!!」
たくっちスノー
「やめてよ!!それに関しては触れるな!!」
メイドウィン
「プロジェクト...そういえばそんなことも言ってたような」
たくっちスノー
「知らなくて良い!!!貴方は僕に殺された事だけ知っててくれればいい!!」
メイドウィン
「た、たくっちスノー?」
かなちゃん
「でも!!これはあの人か!!」
たくっちスノーは黒い触手を辺り一面に伸ばす
たくっちスノー
「....かなちゃん様、お願いだ、黙っててほしい」
たくっちスノー
「僕は貴女を傷付ける方法を取りたくないんだ」
かなちゃん
「....」
メイドウィン
「え、えーと、かなづち大明神、だったな?」
かなちゃん
「はい」
メイドウィン
「そのプロジェクトは俺が知ったらまずいような事なのか?」
かなちゃん
「そうなりますね...たくっちスノーさんにとっても、貴方にとっても知りたくない事実、そして未来。」
メイドウィン
「そうか...なら、なおさら知る必要があるな、そのプロジェクトに関する部屋は何処だ?」
かなちゃん
「....案内します」
たくっちスノー
「ねぇ!!!?待って!!!待ってよ!!!」
触手の群れを黒影は鯨用包丁で難なく切り払う
たくっちスノー
「黒影...」
たくっちスノー
「貴方は最高完璧のヒーローなんだ」
メイドウィン
「ん?」
たくっちスノー
「自分が最強無敵とするなら、貴方は最高完璧。」
たくっちスノー
「あらゆる事を難なくこなす弱点のない技術と体力」
たくっちスノー
「戦闘力、技術力、空想力、愛....時空監理局局長に相応しい、完璧で皆から愛される最高の存在」
たくっちスノー
「それが僕や皆にとってのシャドー・メイドウィン・黒影なんだ」
たくっちスノー
「お願い、そのままで居てよ、黒影.....!!!」
メイドウィン
「...皆、急ぐぞ」
龍我
「だ、だけどよ!こいつどうすんだよ!」
かなちゃん
「たくっちスノーさん...許してくれなんて言いません、少しだけおとなしくしててください!」
大明神は常に持っている金槌をたくっちスノーに向かって投げつけ...たくっちスノーは黒い液体となり飛び散った
翔太郎
「うわっ、なんだこりゃ!?」
かなちゃん
「気が付いたら私、マガイモノキラーになっちゃったんですよ...では、行きましょう皆さん」
かなちゃん
「...ごめんね、これが終わったら、辞表でも何でも書きますから」
黒い液体が少しずつ形を戻していったが...
『...マ、マッテヨ.....』
『オトウ...サン....』
その声は、メイドウィンには届かない。