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*140*
...猿渡達はNPG機関の地下へと進み続ける
猿渡
「おい、あいつらはここにいるのか...?」
石動
「まー、慌てなさんな...ほら、到着だ!!」
猿渡
「...何!?」
石動
「ほら、この中のどれか、この中にお前の大切な奴等がある」
猿渡
「何、言ってやがる....!!こいつは...どう見ても...!!」
猿渡は回り一面に浮かぶある物を見て拳を握りしめる...それを石動が軽く制す
石動
「まぁまぁ、言いたいことは分かるさ、でもちゃーんと生きてるよ!」
石動
「...『脳』だけ、なんだけどさ」
この部屋にあったのは、人間の脳みそ、それが怪しげな装置の中で浮かんでいた...そしてそれは、三羽烏の脳がどれなのかも分からないほどの量だった
猿渡
「お、お前....!!!これはどういうことだ!?」
石動
「おいおい、生きてたらなんでもいいって言ったのはそっちだぜ?ちゃんと生きてるだろ?肉体無いけど。」
猿渡
「....ッ!!!」
石動
「まぁ、落ち着け...脳だけにはなったがいつらは苦しんじゃいないさ」
猿渡
「どういうことだ...!?」
石動
「難しい話になるから、よ~く聞けよ?」
猿渡
「.....」
石動
「まず、奴等はこんな姿になっていることは知らない。」
猿渡
「どういうことだ...?」
石動
「ここにある一部の脳みそは脳内に自分この身の世界を作り、その中で生きているんだ、」
石動
「脳内でネットワークを構築し、無数の脳内世界を行き来している...そしてそれらはひっくるめて【帽子世界】と呼ばれている」
猿渡
「帽子世界....万丈から少し聞いたことがある」
石動
「万丈達はどういうワケか帽子世界に介入出来たからな...」
猿渡
「つまりあいつらはその【帽子世界】って所にいるのか?どうやればそこに...」
石動
「お前も脳みそだけになってみれば会えるんじゃないの?」
猿渡
「ふざけるな!!...そうだ、万丈だ、万丈なら帽子世界に介入出来る方法を知ってるはずだ、そうすれば....」
石動
「逃げられると思ってるのか?」
石動はスチームガンを猿渡に向ける...猿渡の背後からジャコウと松山が降りてくる
ジャコウ
「帽子世界の真実を外部に漏らされるわけにはいかない」
石動
「もう漏れてると思うけどな~」
松山
「るっせぇ!あいつらも後で殺しゃいい話だろ!!」
【コブラ!】
【海賊!】
猿渡
「...ここで死ぬわけにはいかねぇんだ!!」
『ロボットゼリー!!』
猿渡
「変身!!」
石動
「蒸血!」
松山
「アマゾン!!!」
『潰れる!流れる!溢れ出る!!ロボットイングリス!!ブルァァァァァ!!』
【コブラ...コ・コブラ...ファイヤー!!】
【アルファ・ネ・ク・ス・ト】
マツヤマα-NEXT
「いつまでも...俺の時代なんだよ!!」
パイレーツハードスマッシュ
「覚悟しろ」
グリス
「スターク!!...あいつらを返してもらうぞ!!!」
ブラッドスターク
「そうは...いかねぇな!!」
....
一方戦兎達もビッグママの口から帽子世界の真実を知らされていた....
ネメシア
「そ、そんな....メルさんやドーラさん、シキさんが本当は脳しかないなんて...」
たくっちスノー
「この三人が現実世界に介入できたのも...いわばインチキに近い方法だったからな...」
翔太郎
「悪い、お前が大怪我してたから...」
シキ
「気にすることじゃないわよ、私もドーラも、そしてメルも薄々気づいていたから」
メイドウィン
「だが、そんな帽子世界にもイレギュラーな存在がいる」
フィリップ
「僕と七海、そして海東だね」
たくっちスノー
「海東はまぁいつもの事だから深く考えないとして....フィリップと七海は...」
フィリップ
「ある意味、僕らは人間をやめてるからね」
七海
「だね」
戦兎
「NPG機関の大型延命装置【帽子世界】...何故そんなものを?」
ビッグママ
「最初はメルを救いたい、その一心だけでした」
ビッグママ
「植物状態となったメルを救う為に、私は脳内に仮想世界を作らせる方法を選んだ...それが一番最初の世界である【夢の世界】です」
ビッグママ
「メルが元気に走り回る姿を見たときは本当に嬉しかった...」
メル
「.... 」
ビッグママ
「そして、メルのように植物状態、意識不明、末期癌等の長く生きられない、活動できない人間の脳が集まっていき...メルの夢の世界と繋がり世界が増えていった」
戦兎
「その中の一部がシキとドーラ...」
ビッグママ
「皆、私の大切な子供のような存在です、だけどその技術に目を付けたのが...貴方達で言う『ファウスト』です」
ビッグママ
「ファウストはこの技術を知るや否や、瀕死の人間を集めて、次々と管理人を増やしていきました」
ビッグママ
「やがて大規模な物となり、ファウストはジャコウを筆頭とした一部研究員や技術を残し、西都を離れていった...そうして残った者が集まった物こそ【NPG機関】」
翔太郎
「やはりジャコウもグルだったか...」
ビッグママ
「しばらくして、ファウストがまた帰ってきました、ファウストの本当の目的が分かった頃には、もう手遅れだった...」
戦兎
「本当の目的!?何なんだ、ファウストが帽子世界を作らせた理由って!?」
「おっと、ここまでだ」
突然、入り口からアポロガイストの盾が飛んでくるが、ドーラがどうにか弾く
ドーラ
「ブロッキングジェムがなかったら危険だったよ」
たくっちスノー
「この盾はスーパーアポロガイストの....まさか!!?」
Sヴヴァ
「そのまさかよ!」
ネメシア
「スーパーヴヴァ!!」