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*80*
戦兎
「天才物理学者の桐生戦兎は、ブラッドスタークに奪われたフルボトルを取り戻すため、そしてグローバル・ファウストを倒すため時空監理局と協力している!」
龍我
「ローグとスタークが仮面ライダーになっちまった!!」
戦兎
「たくっちスノーによると別の世界で俺たちが使っていた物らしいが...」
ネメシア
「あ、そうだ、代理局長、聞いていいでしょうか?」
たくっちスノー
「どうかしたの?」
ネメシア
「どうしてメダルの絵柄をバラバラに渡すんですか?」
たくっちスノー
「それはねネメシア、オーズのメダルはとても危険なものだからさ、欲望が少ない者が使わないとコンボで暴走する危険性がある」
ネメシア
「えっ!?」
たくっちスノー
「それに...変身者であるエージという男はメダルを使いすぎてヴヴァのようなグリードになってしまったことがあっり、視力が落ちてくるなどの副作用もある、だからあまりお勧めは出来ないんだ」
ネメシア
「そ、そんな恐ろしい物だったなんて...」
たくっちスノー
「一応、メダルは全種類渡してはいるがあまりコンボは使わないことを推薦する、君のためにも」
ネメシア
「...分かりました」
享楽
「え?ワシのメダルはぁどうなんでぇ?」
たくっちスノー
「あ、セルメダルは特に危険性はないから好きなだけ使いなよ!」
翔太郎
「第十一話、11番目の平成ライダーはダブルということで今回は俺が主役だ」
戦兎
「その理論なら19話に俺は主役になれるだろうな!?」
たくっちスノー
「考えておく」
....
第十一話
【海賊と夢とハードボイルド】
翔太郎
「おーいこっちだ」
メル
「止まれー!」
翔太郎とメルは夢の世界で呼び掛けていた
すると...ユグドラシルが降りてくる
翔太郎
「待ってました!」
シキ
「あのさ...うちのユグドラシルはタクシーじゃないんだからヒッチハイクされても困るんだけど」
メル
「でも来てくれたじゃねぇか」
シキ
「フィリップが降りるように操作したのよ」
フィリップ
「翔太郎、何か掴めたかい?」
翔太郎
「ああ、そっちはどうだ?」
フィリップ
「ああ、帽子世界の事も地球(ほし)の本棚にある程度載ってたからどうにかね」
メル
「地球の本棚?」
翔太郎
「ああ、フィリップの脳内にはありとあらゆる地球の出来事が載ってあって、地球の本棚と呼ばれている、俺も度々世話になるんだ」
フィリップ
「ああ、それで君は何か掴めたかい?」
翔太郎
「先にお前の集めた情報から教えてくれ」
フィリップ
「了解だ」
ユグドラシルの座席に座りながら、フィリップは翔太郎達に集めた情報の資料を渡す
フィリップ
「この帽子世界には主に四種類の人間と、ジェムで出来たデコイが住んでいる」
メル
「デコイは自分達管理人が作るガーディアンみたいなものさ」
翔太郎
「なるほど...で、人間っていうのは?」
フィリップ
「まずは僕たち【管理人】夢の世界管理人メルの元で生まれ、それぞれの世界を持つ事が出来る」
フィリップ
「特徴としては、今の君のように紋章のついた帽子を付けていること...シキやメルのように強力な力を持つ管理人は『トップテン』と呼ばれている」
フィリップ
「帽子を持たない普通の人間も存在している、そういう者達は主に特定の管理人に協力したりしてるケースが多いね」
翔太郎
「管理人については大体分かった、残りの半分は一体?」
フィリップ
「これが重要、【プロバイダー】と【ビッグママ】だ」
翔太郎
「プロバイダー?プロバイダーってあのパソコンに付けるアレか?」
フィリップ
「多分そこから取られてるんだろう...プロバイダーっていうのは簡単に言うと、帽子世界の治安維持活動を行っている者達だ」
翔太郎
「要するに警察か」
フィリップ
「つまり、色んな帽子を奪おうと狙うシキやメルは指名手配犯のようなものだね」
翔太郎
「もしプロバイダーに捕まったらどうなるんだ?」
フィリップ
「詳しくは分からない...」
メル
「だから自分達はプロバイダーに狙われる前に帽子を集めようとしてんだが...」
シキ
「互いに中々上手くいかずって所ね」
フィリップ
「それで、ビッグママの事なんだけど...」
フィリップは申し訳なさそうにメルの方を見る
メル
「いいぞ、話せ」
フィリップ
「分かった...ビッグママはこの帽子世界を作った人物であり、ここにいるメルの母だ」
翔太郎
「えっ!?」
フィリップ
「本人やそちらの仲間から聞いてないのかい?メルはそんな身なりだが僕や君よりずっと年上の人物だ」
翔太郎
「ま、マジかよ...」
メル
「おい、驚くところはそこじゃねぇだろ」
翔太郎
「ああそうそう、ビッグママ...帽子世界を作った人物というと、プロバイダーはビッグママ側なのか」
フィリップ
「かもしれないね」
翔太郎
「な、なぁどうなんだメル?お前から見てビッグママは...」
メル
「はぁ?あんなクソみたいな奴しったこっちゃあるかよ」
フィリップ
「どうやら関係は険悪なようだ」
翔太郎
「仮にも母親でしょ...!?」
シキ
「帽子世界七大迷惑にも『メルにビッグママの事は聞いてはいけない』ってあるからね」
フィリップ
「七大迷惑なら僕も『紅茶ばか』というものを知っているよ」
翔太郎
「なんだよ七大迷惑って...」