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時空監理局外伝 「牙組」 (完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 173ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 仮面ライダー 時空監理局外伝シリーズ 
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*12*

松山
「どうやって取り返すんだ?」

たくっちスノー
「高校に大人が居たら不自然だし、離れたところをこっそり奪うしかないな」

松山
「あの女...夜長が向かいそうな場所は?」

たくっちスノー
「彼女には【超高校級の美術部】って称号がある、となると長時間滞在しそうなのは...」

松山
「美術室!!」

.....

~美術室にて~

アンジー
「んんん...はっ!」

アンジーは一人、木で名状しがたい何かを作っていた


松山
(あれは芸術なのか...?)

たくっちスノー
(天才の作る作品だぞ、自分達凡才には理解できないって)

松山
(凡才でもすげぇと思わせてこそ天才じゃねーのか?)

たくっちスノー
(ていうか何処だ?イクサベルト!)

アンジー
「この神ってるアイテムをどうするかだね~」

たくっちスノー
(イマドキ神ってるなんて使う奴いねーぞ...)

松山
(2017年ってどんな単語が流行ってんだよ)

たくっちスノー
(すごーい!とかたーのしー!とか)

松山
(すげぇ頭悪そう)


アンジー
「ねぇねぇ、天井裏に隠れてないで、そろそろ出てきてもいいんじゃないかなー」

たくっちスノー
(やっべバレてた)


たくっちスノーと松山は天井に穴を開け、美術室へと降りた

松山
「いつから気付いてやがった、こいつ...」

アンジー
「そりゃ~後ろに気配を感じるって神さまも言ってたしー」

松山
「か、神だぁ?」

アンジー
「アンジーには神さまの声が聞けるんだー、島の神さまが常にアンジーの側にいるからねー」

松山
「おい、こいつやべぇな」

たくっちスノー
「だから言っただろ...」

アンジー
「それでー、あの拾ったのが欲しくてアンジーの所まで来たんだよね、神さまがそう言ってたよー」

松山
「神さますげぇな」

たくっちスノー
「自分だって一応神なんだけどね...どこのメイドウィンか知らんが、そこの神さまは結構フリーダムな様子で」

アンジー
「にゃははー、神ってるねー、欲しいんだよねー」

たくっちスノー
「欲しいっていうか不良品の回収みたいなものだ、悪いけどくれないかな?」

アンジー
「んー、悪いけど断っておくよー、まだ神さまがこれを元に作品を作れてないからね」

たくっちスノー
「この美術品はお前が作った訳じゃないのか?」

アンジー
「そうそう、アンジーは体を貸してるだけなんだ。やってるのは神さまだから」

松山
「本当に天才って言うのはわけわかんねぇな」

アンジー
「口振りからして...もしかして神さまを信じてない?」

松山
「ああ、信じてない信じてない、俺は現実主義者の無宗教派だからな」

アンジー
「へぇ...じゃあこれ返さない」

たくっちスノー
「露骨に機嫌悪くされたじゃないか」

松山
「興味ねぇ物を興味ねぇと言って何が悪いんだよ」

アンジー
「神さまを信じないと...二親等親族まで罰が当たるよ。」

たくっちスノー 松山
「「大丈夫だ、こいつで末代だから!!」」



たくっちスノー 松山
「「テメェふざけんなゴルァァァァ!!!」」


たくっちスノーと松山は互いに拳を顔に放つ(クウガVSン・ダクバみたいなアレ)


松山
「テメーみたいなオタク野郎に女なんか出来るわけねーだろ!!」ドスッドスッ

たくっちスノー
「はあ~?23歳にもなってそんなファッションでヒャッハーしてるDQNに言われたくないです~!!」

松山
「はぁ~?俺はガキを作れないんじゃなくて作らないんです~!20年も無事に育てられる自信がないだけです~!」

たくっちスノー
「なーにが自信ないだバーカ!」


アンジー
「ねぇねぇ~、そんなにこのベルトが欲しいの?」

たくっちスノー
「欲しいです!めっちゃ欲しい!」

アンジー
「それなら、イケニエになればあげてもいいけどー」

松山
「い、生け贄ェ!?」

アンジー
「大丈夫、血を大量に貰うだけだよー」

たくっちスノー
「なんだ血か、血ならいくらでも増えるしちょっとくらい」

松山
「いいわけねぇだろ、血が出たらいてぇだろ」

たくっちスノー
「ごもっとも、痛いのは嫌だねぇ」

アンジー
「イケニエにならないなら、これは譲れないよー」

松山
「ホラ、お前血出せよ!もっとこうドバーッと!」

たくっちスノー
「いや、自分種族的に血が出ないタイプなんだよ!松山は一応人間なんだから出るでしょ、血!」

松山
「馬鹿野郎、寄生体付きの血液なんて寄越したら間違いなく祟られるだろうが!」


「じゃあ、俺が血を分けてやるよ」

たくっちスノー
「っ!?」

松山
「誰だ!?」


「よぉ、お前のライダーシステムを頂きに来たぜ?異世界人。」


たくっちスノー
「お前は...ブラッドスターク!!」

松山
「ぶ、ブラッドスターク?なんだそれ」

たくっちスノー
「自分の時代のライダーのライバル!謎の組織ファウストの創設者、ブラッドスターク!」

ブラッドスターク
「ご名答!お前が作ったライダーシステムを軍事利用するため、わざわざここにやってきたというわけさ。」

たくっちスノー
「フィフティ・シリーズは軍事利用の為に作られてはいない、それにまだ欠点も多いんだ、お前のような奴に...」

ブラッドスターク
「だが、今あのベルトの所有権はお前には無いだろう?」

松山
「おい夜長アンジー!神さま信じるからそれ俺に寄越せ!」

ブラッドスターク
「いや、俺にだ」

たくっちスノー
「お前科学サイドの癖に神さま信じてるのかよ!」

ブラッドスターク
「科学者だって神に祈ることぐらいあるだろう?」

松山
「騙されんじゃねぇ、こんなやべーの関わってはいけない奴だろ!」

たくっちスノー
「お前に言われたくはないだろうね」

アンジー
「どうしようなー、神さまが一日待ってって言ってる~」

たくっちスノー
「うわこれ面倒になってどんどん後回しになっていく奴だ」

ブラッドスターク
「それは....困るなぁ!」

【アイススチーム!】

スタークは持っていた武器から青色の煙を吹き出した!

たくっちスノー
「冷凍ガスか!」

松山
「やっべ冷える」

ブラッドスターク
「悪いが力ずくで頂く!」

アンジー
「おっと...主は言いました...どちらも信用に値する器ではないと」

アンジーはガスを振り払い、イクサベルトを自分の体に巻く

たくっちスノー
「えっ...使い方知ってるの?」

アンジー
「神さまが教えてくれるよー」

アンジーはベルトのナックル部分を手の甲にかざす

『レ・デ・ィ』

アンジー
「変身!」

ナックルをベルトにセットした


『フィ・ス・ト・オ・ン』

アマゾンズ同様、変身と同時に水蒸気が吹き出した

松山
「あっちぃ!!」

たくっちスノー
「またかよ!」

ブラッドスターク
「なるほど...こいつが『マガイモノライダー』」


偉大なる神の使い、ここに降臨

イクサ・アンジヒート
「その命、神さまに返しなよ~」

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