完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

時空監理局外伝 「牙組」 (完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 173ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 仮面ライダー 時空監理局外伝シリーズ 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~

*153*



赤羽
「カシラぁ!!」

猿渡
「お、お前ら....本当にお前らなのか!!?」

黄羽
「会いたかったよ、カシラぁ~!!」

三羽烏は泣きながら猿渡に駆け寄る...猿渡も三人を抱きしめ涙を流す

猿渡
「ごめんよ....今度は、絶対死なせねぇからな....」

青羽
「ええ...帰ろう、俺達の北都へ...!!」

猿渡
「ああ...これからも一緒なら、どんな苦難だって乗り越えれるからな....!!」

赤羽
「ほら、カシラ!俺が運びますよ!」

黄羽
「あっズルいよ赤ちゃん!僕も!」

青羽
「俺が運ぶんだ!」

三人に担がれ、北都へと歩いていく猿渡を、龍我は遠くから見ていた


龍我
「....良かったな、幸せになれよ、猿渡。」

戦兎
「おい万丈、牙組のメンバー集合だってよ」

龍我
「え?ああ、分かった」


....

メイドウィン
「皆、よく頑張ってくれた...急な任務だったが、無事で何よりだ」

メイドウィン
「数千人の管理人達は、それぞれ別の時空で新たな生活を歩めるよう支援しているから心配はいらねぇ...ただ、問題はお前達だ」

享楽
「とォ言いますと?」

メイドウィン
「ほら...えっと、松山が死んじゃっただろ?それで、仕事が終わったから、かなづち大明神氏とたくっちスノーは帰っちゃうだろ?」

メイドウィン
「組長と副組長が同時にいなくなっちゃうからさ...牙組は一時的に解散となる!」

戦兎
「....えっ」


「「「ええええええええええ!!?」」」

ルリ
「まぁ、確かにまとめ役がいなくなるのは仕方の無いことですけど....」

オルガ
「そんな...せっかくまとまってきたのに...」

メイドウィン
「ま、まぁ!近いうちに牙組選挙をやるからさ!そのときになったら電話するからよ...それまで、それぞれの世界で休んでてくれ!」

アプリ子
「は、はぃぃ...やっと帰れるぅ」

メイドウィン
「そういうわけで、皆解散!またいつか会おうな!」

ネメシア
「お疲れさまでした...また、会えるといいですね」

享楽
「アア、お互い長生きしようなァ」

ルリ
「さよなら!」

オルガ
「またいつか!」

名月
「バイバイ!」

牙組の組員達は時空の渦へと入り、それぞれの世界へ帰っていく

...

ドーラ
「シキ、ボクらはどうしよっか」

シキ
「ドーラ、あんたアテはあるの?」

ドーラ
「人造人間は、当分作れないしなぁ...」

翔太郎
「ん?お前ら帰る先が無いのか?それなら風都(ふうと)に来るか?」

ドーラ
「風都?東都や北都とはどう違うの?」

フィリップ
「全然違うよ...とてもいい街だからすぐ気に入ると思う」

シキ
「それは楽しみ」

フィリップ
「これでも翔太郎は風都でかなり顔が広いからね、ガイド役には打ってつけだよ」

翔太郎
「よし、まず風都の名物と言えば...」

越都
「さぁ、振り切るぜ!」

...

戦兎
「ふぅ...あれ、万丈!俺達の世界はかっちだぞ!」

龍我
「...ああ、悪い、俺は帰らねぇ」

戦兎
「はぁ?何言ってるんだよ!」

龍我
「ほら、俺って元の世界だと冤罪晴らせてねぇし、脱獄犯のままだし...それなら、このまま時空の旅人やってみようと思ってさ。」

戦兎
「ったくこれだからバカの考えることは...ああ分かったよ好きにしろ!ただし、ちゃんと帰ってこいよ!」

龍我
「あったりめぇだろ!....じゃあな」

....

かなちゃん
「皆、行っちゃいましたねぇ」

たくっちスノー
「自分達も帰ろう、元の世界線へ」

かなちゃん
「ええ...」

メイドウィン
「...戻るんだな、たくっちスノー。」

たくっちスノー
「ああ...お別れだよ、父さん。」

メイドウィン
「へっ、父さんが...あ、そうだ!一度でいいから言ってみたかったんだよな...」


メイドウィン
「あばよ、バカ息子!」

たくっちスノー
「バカは余計だっての!この天然親父!」

メイドウィン
「ははは、言うなぁ!....じゃあな」

たくっちスノー
「...うん、バイバイ。」

....

時空の渦を、たくっちスノー達は進む

たくっちスノー
「いやぁ...まさかこんなことになるとは」

かなちゃん
「長かったですねぇ...でも、普段と違う牙組も新鮮でしたね」

たくっちスノー
「ああ...なぁ、こっちの世界線でも牙組が解散されてたらどうする?」

かなちゃん
「それを考えるのが貴方の仕事ですよ」

「そうだぞ、ったくお前はさぁ」

たくっちスノー
「小言は結構....って、えええ!?」

かなちゃん
「この声は、まさか...」

たくっちスノーの腹がもぞもぞと動き、メルがひょこっと顔を出す

メル
「そうさ、メル様だ!」

たくっちスノー
「な、なんでここに....!?」

メル
「自分も行き先決めてなくてな...どうせマガイモノになったんだしお前に付いていこうと思ってな」

かなちゃん
「え、ええ....」

メル
「自分もその時空監理局ってのに入るつもりだが、こいつの部下ってのは何かやだな...あ、そうだ、メル様良いこと思い付いたぜ」

たくっちスノー
「え、な、何?」

メル
「たくっちスノー、今日からお前はメル様の弟だ!」

たくっちスノー
「ええ!!?お、おとうと!?」

メル
「何だよ、年は自分が上だし成分はこいつと同じだ、文句あっか!」

たくっちスノー
「で、でもなんで姉になるの?」

メル
「だって自分が姉になれば、お前の権力で好き放題出来るし、立場がお前より上になれるじゃねぇか」

たくっちスノー
「理由、最低すぎんだろ!」


たくっちスノー
「でもまぁ、嬉しいかも...姉さん」

かなちゃん
「ふふ...あ、付きますよ、私たちの世界へ」

たくっちスノー
「ああ!」


....僕はようやく黒影に【父さん】って言えた。

...帰ったら資料と報告しないといけないことが沢山だなぁ、でも何より大事なのは


...僕に、また1つ家族(たいせつなもの)が出来ました


【CAST】
「登場人物」

『仮面ライダービルド』
桐生戦兎/仮面ライダービルド
万丈龍我/仮面ライダークローズ(チャージ)/クローズレイジング
石動美空
石動惣一/ブラッドスターク/仮面ライダースタークチャージ
氷室幻徳/ナイトローグ/仮面ライダーダークビルド
猿渡一海/仮面ライダーグリス
北斗三羽烏(赤羽、青羽、黄羽)
小倉香澄

『帽子世界』
メル
シキ
ドーラ
ジャコウ
ビッグママ

『寄生ジョーカー』
松山那雄宏

『ざくざくアクターズ』
かなづち大明神

『ニューダンガンロンパV3』
夜長アンジー

『遊☆戯☆王ARC-V』
ズァーク

『仮面ライダーW』
左翔太郎/仮面ライダージョーカー/仮面ライダーW
フィリップ/仮面ライダーファング/仮面ライダーW

『スーパーダンガンロンパ2』
七海千秋

『仮面ライダー電王』
モモタロス/仮面ライダー電王

『仮面ライダーディケイド』
海東大樹/仮面ライダーディエンド

『マガイモノ』
たくっちスノー
メル・ルメール
レイジング龍我
名無しの怪物(たくっちスノー時代の黒影)
マツヤマα-NEXT
スーパーアポロガイスト
スーパーヴヴァ
管理人石動

『オリジナル』
ネメシア
享楽
ルリ
オルガ
大谷名月
越都
シャドー・メイドウィン・黒影
シャドー・ラミス・黒影
立崎七夜/仮面ライダーセブン
アプリコット・テルカ・ナイトリード・メルラン・シャル・マリー
・ラディット・ジューン(アプリ子)

「元ネタ」
『石ノ森章太郎』様より【仮面ライダーシリーズ】
『えぬ』様より【帽子世界】

「スペシャルサンクス」
Mirura@様
ルルミー様
トクマ様
広村伊智子様
越都様
これを見ている貴方

....


たくっちスノー
「メル姉、しかし唐突だったね、旅に出たいなんて」

あの事件以来...たくっちスノーとメルは本部から離れ、あらゆる世界へと出向いていたのだ

メル
「おう、色んな世界を見て回る...なんか面白そうじゃねぇか?」

たくっちスノー
「そりゃそうだけど...この移動しながら仕事できる特製コートがあってこそなんだからね?」

メル
「はいはい、弟は真面目だな」

たくっちスノー
「....まあいいや」


「メル姉!まずは何処へ行こうか?」

二人の冒険は、ここから始まる。

【時空監理局外伝『牙組』】
『END』

152 < 153 > 154