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*156*
【SS】
龍我
「ガー...」
「おい、龍我...おい、起きろよ!」
龍我
「はぁ?まだ寝かせてくれよ...」
「起きろっての!」
龍我
「ああ..なんなん...猿渡!?」
猿渡
「ああ...ったく、この世界だと名字呼びかよ」
龍我
「なんでこんなところに居るんだよ、ここ時空間だぞ!?」
猿渡
「俺のことはいいだろ、ちょっと話そうぜ」
龍我
「ならせめて身元を公開しろよ!少なくとも俺はお前の知る万丈龍我じゃねぇぞ!」
猿渡
「ああ、知ってる...俺の事か?」
猿渡
「この世界にはAとBの世界がある、俺が住むのがA、お前がB」
龍我
「ああ分かった、たくっちスノーが言っていたパラレルワールドって奴だな」
猿渡
「大体そんな感じだ、まぁ俺も戦兎の奴から聞いただけなんだが」
龍我
「マジか...だが、なんでそんなの知ってんだ?」
龍我
「パラレルワールド等の時空学は通常の世界では知ることすら出来ないはずだぞ?」
猿渡
「お前本当に龍我かよ...それに関してはな、白いパンドラパネルって奴によるものらしい」
龍我
「白いパンドラパネル?」
猿渡
「これについて話す前に俺たちの世界について話しておくか」
猿渡
「俺たちの世界はエボルトという宇宙外生命体の手によって壊滅の危機に陥っている」
龍我
「マジかよ...こうやって話してる暇ねぇじゃん」
猿渡
「だな...でも俺はもう戦えないんだ、だからこうやってお前に会いに来た」
龍我
「...で、どうなったんだ?」
猿渡
「パンドラパネルは実は黒い奴が存在してな...人工フルボトル『ロストフルボトル』を10個付けることでワームホールが形成され、宇宙を自在に飛び回ることが可能になる」
龍我
「まるで時空の渦だな...」
猿渡
「で、戦兎こと葛城巧の親父さんである忍は」
龍我
「おいちょっと待て、戦兎って巧だったの」
猿渡
「え、そこから?」
龍我
「ああ、誰も知らなかった」
猿渡
「マジか...まぁともかく!その親父さんが作った白いパンドラパネルのデータを戦兎が解析した結果、エボルトを倒す唯一の方法が見つかったんだ」
猿渡
「白いパンドラパネルの力でさっき言ったBの世界を呼び寄せ、組み合わせてCの世界を作る...」
龍我
「なんかスケールがでけぇな...ついていけねぇ...」
猿渡
「だろ?俺達も実際上手くいくか分かってないんだよ」