完結小説図書館

<< 小説一覧に戻る

時空監理局外伝 「牙組」 (完結)
作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E  (総ページ数: 173ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 仮面ライダー 時空監理局外伝シリーズ 
 >>「紹介文/目次」の表示ON/OFFはこちらをクリック

10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~ 100~ 110~ 120~ 130~ 140~ 150~ 160~ 170~

*159*

猿渡
「...でも良かったよ」

猿渡
「あっちの世界のお前がこの調子なら、安心して任せられる」

龍我
「当たり前だろ!なんてたって時空の旅人だからな!」

猿渡
「...ははは!!世界が変わっても、お前はいつも通りで安心したよ」

龍我
「おい、まさかこんなこと話すために俺のところに来たのか?」

猿渡
「なんだよ、悪いのか?」

龍我
「だってそっちの世界はまだ戦いは終わってないんだろ?早くお前達も戦兎と合流して...」

猿渡
「言っただろ?俺はもう戦えない」

龍我
「え?」

猿渡
「...だが後悔はねぇ、どうしても許せねぇことがあったから戦い、全力を出した」

猿渡
「最後の祭りを精一杯楽しんでやったんだからさ」

龍我
「.....」

猿渡
「んじゃ、俺そろそろ帰るから...そっちの世界の俺によろしくな」

龍我
「ああ...」

猿渡
「あばよ...龍我。」

龍我
「...」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「...終わりましたか?」

「ああ、とんでもねぇ技術だな、こうやって話せるなんてよ」

「なあ、科学者さんよ...あんたはラブ&ピースの為にその力を使うか?」

「...ええ、当然です」

「今度また会えたときは、この力を平和のために使っていきたい...そう考えています」

「...良かったよ、こっち側で」

「愛と平和...か」

「どっちの世界でも、その信念を曲げずに戦い抜いてきたんだ」

「俺も、心火を最後まで燃やしきった...それで満足だ」

「だから...お前も大事な物の為に頑張れよ、龍我。」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

...

龍我がAの世界で『猿渡一海』が亡くなったのを知ったのはそれから三日後の事だった。

猿渡は大事な人に看取られ、満足したように消えていったという。

「馬鹿野郎...なんで言わなかったんだよ...!!」

龍我は後悔した。


もっといい話をしてやりたかった

もっと、あいつが明るくなれるような話をしたかった

「カズミン...ごめんよ」

だが、龍我には時間がなかった

これから龍我は再びビルドの世界に降り立ち、パラレルワールドの報告をしに行くのだ

猿渡一海の住む世界をメチャクチャにしたエボルトを倒すために。







明日を創(ビルドす)る為に。

龍我
「エボルトォ!!!」


END

158 < 159 > 160