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*88*
一方、グローバル・ファウストは....
石動
「ぬっ、おおウマイウマイ、あのイベントにはこんな飯がゴロゴロしてるのか!」
幻徳
「食い過ぎで腹がゴロゴロしないように気を付けるんだな」
石動
「幻徳、今のジョークは中々面白かったぜ」
イベントに参加しているフィフティ・シリーズをファウストが見逃すはずもなく、龍我が食べているものと同じ丼を石動がたいらげているのだ
Sヴヴァ
「あんなの、何が楽しいんだ?」
Sアポロガイスト
「食事は生きる上で必要不可欠なのだ、娯楽ではないのだ」
Sヴヴァ
「ふーん...味覚のねぇ俺には分からねぇ話だな」
Sアポロガイスト
「そうか...ん、幻徳」
幻徳
「どうした?」
Sアポロガイスト
「NPG機関から報告、ジャコウが海賊フルボトルを奪われたらしいのだ」
幻徳
「...まぁいいだろう、桐生戦兎が持つフルボトルは全てパンドラボックスに使用し終えている、今更取り戻したところで...」
石動
「ごっつぁん...ん?フルボトルの話か?」
幻徳
「ああ、NPG機関がヘマやったらしい」
石動
「ふーん...プロバイダーのハードスマッシュ化も急いだ方がいいな」
石動
「さて、これで俺たちもイベントに参加できるぞ」
Sアポロガイスト
「私も食べたいのだ」
Sヴヴァ
「俺はパス」
幻徳
「悪いが、俺も遠慮しておく...首相会談があるのでな」
石動
「ふーん、首相代理も大変だなぁ」
Sアポロガイスト
「ところで、NPG機関には何て返事すればいいのだ」
石動
「まだ気にすることの事でもないって伝えておけ!」
....
そして時空監理局....さっきとうってかわって苦しんでる龍我の姿がそこにあった
龍我
「く、苦しい...腹の中がもう鶏天しかねぇ...!!」
戦兎
「頑張れ!あと鶏天は一個だけだ!!」
ネメシア
「凄いのど乾きそうですね、あれ...」
かなちゃん
「かわいそうに...」
龍我
「あと...いっ...こ...完食!!」
力と腹を振り絞って、龍我は最後の鶏天を食べた
たくっちスノー
「よっしゃー!!」
戦兎
「おめでとう万丈!!」
龍我
「うげぇ...当分鶏天見たくない」
メイドウィン
「これで参加資格を得られるぞ」
戦兎
「よし、出発だ!」
たくっちスノー
「あ、自分留守番してるよ、食べる必要はないし」
享楽
「ワシも~」
龍我
「俺はもう当分何も食いたくねぇ...」
戦兎
「んじゃ、お前の分までたっぷり食べてくるから!!」
龍我
「イヤミかてめぇ!」
メイドウィン
「んじゃ、魔導界へしゅっぱーつ!」
たくっちスノー
「お土産頼むよー!」
かなちゃん
「寄る機会があればですけどー!」
メイドウィン達は渦に入って、魔導界へと向かう
たくっちスノー
「さて、自分達は資料でも片付けるか」
享楽
「ああそうそう、聞きたかったんじゃがァ、お前らこいつおるか?」
享楽は小指を立てながら二人に聞く
たくっちスノー
「ちょっ、どうしたんすか急に!?」
享楽
「なんやけぇ、前にワシに聞いといてお前が答えんっちゅうのも変じゃろ」
たくっちスノー
「まぁ、そうですけど...」
龍我
「ていうか、なんで俺まで...」
....
大明神から見て、4年前の魔導界
メイドウィンの義兄ヘレンが「魔導界の象徴」などといっていたマテリアは何処にもなく、リニューアルの凄さを実感させられた
かなちゃん
「ここまで変わるものなんですね...」
ネメシア
「やっぱり数年も経つと発展するのですか?」
かなちゃん
「知らない方がいいですよ...」
ルリ
「それで局長、そのイベントの場所は?」
メイドウィン
「歩いて、すぐだ!腹も減ったし早く行こうぜ!」
松山
「お前ってよ、本当に食うことしか頭にねーよなぁ...」
「...あれ?お父さん?」
メイドウィン
「ん?」
メイドウィンは銀色の髪をした長い少女に呼び止められる...
メイドウィン
「お、ラミスじゃないか!」
ラミス
「お父さん、やっぱり来てたんだ!」
かなちゃん
(ん、この方はあの時の...名前は聞いてなかったですが、ラミスさんと言うのですね)
ラミス
「この人達は、お父さんの知り合い?」
メイドウィン
「それっぽい、何か未来から来た人もいるし」
ラミス
「へー....」
かなちゃん
「貴方から見れば初めましてになりますね、三年後で色々とお世話になりまして」
ラミス
「へぇ...私はラミス、シャドー・ラミス・黒影です」
戦兎
「俺たちは今、黒影のイベントに参加するところなんだが...」
ラミス
「あ、百年に一回やる例のアレでしたら、私も料理人として参加するんですよ」
メイドウィン
「え?ラミスが料理人に?なんで?」
ラミス
「前回までは千年に一回だったのに百年に一回にしちゃったから色々と予定が狂ったのよ!」
メイドウィン
「えー、百年と千年でそこまで変わるか?」
戦兎
「こいつやっぱ食うことしか頭にないんじゃ...」
ルリ
「脳の三割は脂肪かもしれませんね」
ラミス
「ああそうそう、今回はお父さんも料理人として入ることになったから」
メイドウィン
「えええええええええ!!?なんで俺まで!!」
戦兎
「自業自得じゃね?」
かなちゃん
「私でも擁護出来ませんよー、局長。」
メイドウィン
「ぬぬぬ...今回もいっぱい食べようと思ったのに」
ラミス
「あ、ちょっと頼みがあるんですけど...」
メイドウィン
「え?何?なんでも聞いてよ」
ラミス
「いやお父さんじゃなくて....」
かなちゃん
「我々ですか?」
ラミス
「ちょっと、見てもらいたい人がいまして...元々私と一緒に食べる予定だったのですが、先ほどの通りで...」
ルリ
「どうします?」
ネメシア
「この人数ですし、順番で見張る人を決めて、残りの人がファウストやフィフティ・シリーズを探す方針でいいんじゃないですか?」
戦兎
「そうだな...よし、引き受けた」
ラミス
「あー、よかった、おいでアプリ子!」
戦兎
「アプリ子?」
メイドウィン
「アダ名でしょ」
「せんぱ~い...」
ラミスの影は次第に形を変えて行き、やがて別人となりラミスから離れて人になった
アプリ子
「え、えっと...アプリコット・テルカ・ナイトリード・メルラン・シャル・マリー
・ラディット・ジューン、略してアプリ子ですぅ...」
戦兎
「名前、なっが!!」
ネメシア
「これ、どこから名字なんですか...」
七夜
「寿限無みたいだな、向こうはもっと長いが」