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シノビ~空姫忍法帖~(完結)
作者: ロストメイドウィン&彩都  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編 
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*19*

~数分後〜


「………以上!皆大事な名前さ!」

空姫
「…………」

陸人
(眠い)

リクヤ
(まさか全部名乗るとは………)

空姫
「それで………結局、何と名乗れば………?」


「あ、雪でいいですよ」

陸人
「そこは名前使わないんかーい!!」


「えっ!?だって、せっかく貰った名前でもし迷惑かけたら、名前をつけた人にも迷惑がかかるでしょ!?大事な名前は誰も傷つかないまま取っておくんだよ!」

海斗
「ええ……」

リクヤ
「この人本当にわけわかんないな!」

陸人
「しかし、この子供本当に似てるよな」


「まぁ、時空には似たような人間が300人はいるし」

海斗
「時空まで絞ると300人もいるんですか!?」

リクヤ
「海斗だけでスーパーヒーロー大戦出来るじゃん」

海斗
「その内海斗は俺一人だけでいいとか言い出すアナザー海斗が………」

陸人
「話脱線してんぞ!そんでさ、そちらって兄妹とかいる?」

海斗
「いないいない、俺ずっと1人だったから」


「知らないなぁ」

陸人
「あんたも?」


「海斗君が家族をBaronに連れてくることは1度もなかったからね」

リクヤ
「へー」

海斗
「仮に、俺に妹が居たらどんな感じだろうな?」


「妹かぁ………」

陸人
「でこっちも、このいい面構えに見覚えは?」

空姫
「あ、いえ、孤児ですので」

陸人
「あっごめん」


「………孤児、か、ある意味では僕もそうだ」

海斗
「そうなの!?」


「犯罪者だった頃はな………本当に何もわからない状態で、コンプレックスしかないから………」

空姫
「………」


「ごめん、変な事言って………」

海斗
「雪さんはもう寝てください、出来る限り体力を貯めておかないと」


「う、うん………横になってればいずれ」

陸人
「いや、寝ろよ………俺聞いたぞ?マガイモノだって寝ることあるんだろ?」


「マガイモノは娯楽の一種でしかないんだよ、食べることも風呂も寝ることも」


「僕はほら、そういうことしてる暇なかったから、眠り方も忘れちゃったよ………」

リクヤ
「………まさか、前に俺の家に泊まった時も」


「ずーっと仕事してたよ………」

陸人
「じゃ、俺が寝かしてやろうか?」


「!?」

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