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シノビ~空姫忍法帖~(完結)
作者: ロストメイドウィン&彩都  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編 
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【第五巻】
「i am【Hungry spider】」


「待ってよぉ!!」

海斗達一行は走りで覆井城まで向かっているのだが、忍者二人が速すぎてとても追いつけていなかった

海斗
「どういうこと!?黄葉より速くないか!?」


「そりゃそうだよあの人根っからの忍者ではないし!」

リクヤ
「いや、何にせよ速くね?」

陸人
「バイク乗ろうぜバイク、仮面ライダーには必要だろ」


「いや君ら確かバイク持ってなかったよね…………うっ、待って………」

陸人
「俺も疲れてきた」

海斗
「煮干し食いながら走るからでしょ!」

リクヤ
「俺達も俺たちで、追いかけるのがやっとだ………」

海斗
「うん、全然見えない」



「ま、待って!!すぐ追いつくから………」




「もっと、もっと速」ガクッ


海斗
「失神したー!!」

リクヤ
「やっぱり無茶できない体質………!!」

陸人
「こいつ全然疲れ取れてねぇ!」

雪も気づかず倒れていたことに空姫達も気付いて立ち止まる

空姫
「あれ、雪ちゃん!?」


「あー、忍者じゃないとは聞いていたけどここでか」

空姫
「大丈夫ですかー!?」

陸人
「あ、誰か俺も運んでくれー!なんか疲れたんだよー!」

海斗
「あっ、お前ー!!」


「私が女の子を運ぶから、空ちゃんが男の子をお願い」

空姫
「分かりました!」

陸人
「えっ、マジでいいの!?」

海斗
「あのねぇ………」


「あっ待って………この子、脈が止まってる」

海斗
「えっ!?」

リクヤ
「やっぱり疲れ取れてなかったんだ………こんな時に………」


「まぁこれなら忍法でいいかな、ちょっと待ってて」



「【忍法】雷雲!」

橙は稲妻を帯びた指で雪の心臓を付いて背負い込む


「これでだいたい治るから、じゃあ行くよー!」

空姫
「はい!」ギューン

陸人と雪を背負っているにも関わらず先程と変わらないスピードで走っていく

陸人
「あばばばっばばばばば」

リクヤ
「忍者ってすごいな」

海斗
「ニンジャスレイヤーってああいうのと相手してるんだな………大変そうだなぁ」

リクヤ
「感心してる場合か!早く追いかけよう!」

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