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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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【第6巻】
『姫と異星人とハグレたダイミョー』
真夜中頃、ようやく一行は城にたどり着く
見張り
「橙様………こ、これは!?」
見張り2人は皆の姿を見て驚いていた
空姫
「途中で蜘蛛のような忍者に………」
見張り
「これだけの数を………!?」
橙
「姫に会う前に治療させてもらえないかな?」
見張り
「はい、すぐにあの方をお呼びします………ところで、今回は6人で向かうとお聞きしましたが、そこの忍びは?見ない顔ですが」
エボルト
「はぁ、あっしは遠き土地にある星狩りの里より参った千原円凡座衛門という者でごぜでます」
エボルト
「蜘蛛忍者を追っている最中こちらの一行と巡り会い、はるばる着いてきたわけでありやす」
見張り
「は、はぁ………怪しいものではないみたいだ」
エボルト
(怪しくない忍者ってなんだよ)
見張り
「どうぞ………何!?ひっ捕らえた!?すぐ行く!」
空姫
「どうかしました?」
見張り
「実はつい先程城に『ダイミョー』と名乗る謎の剣士が現れて……」
リクヤ
「治療が済んだら俺達も調べてみるか」
…………
雪
「あれ、ここは………?」
陸人
「目ェ覚めたか!」
雪
「……陸人君?海斗君は?」
陸人
「それがさ、まだ気絶してんだ………キルバスにこっぴどくやられたみたいで、てか俺も少し疲れたよ」
リクヤ
「俺も少々穴を大きく開けすぎた、空姫も忍法を使い橙さんも禁術を使ったから全員まとめてボロボロさ」
雪
「………はぁ、情けないな初っ端からこれとは」
陸人
「で、医者はまだ?」
「ああ………ここ……お待たせしました………」
襖が開き、忍者のような影が飛び出す
リクヤ
「医者も忍者なのか………て!?」
陸人
「あっ、肩こり2号だ」
雪
「肩こり2号!?」
陸人
「今考えた」
「私の名前は肩こり2号ではありません………青葉ヶ原紅葉(あおばがはらもみじ)です………もちろん、これも本当の名ではありませんが」
雪
(も、黄葉?)
紅葉
「患者は……ここにいる全員のようですね………1人1時間くらい掛かりますが、完治させますね………」
紅葉は陸人に跨り、墨で陸人の体に印を描く
陸人
「おっふ!」
雪
「えっ、何何!?」
紅葉
「私の谷間忍術は寿命を削りますので………慎重に行う必要があります………」
雪
「それ、もはや先程聞いた禁術の類では!?」
リクヤ
(えっ、待って待って!?俺この後あんな体制になるの!?あれが………肩こり2号が俺の目の前に………!?)
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ソラミ
「……………………」ドドドドドドドド
兵士
(ヤッダァァァァバァァァ!!)
兵士
(し、し、し、死ムウーーーーっ!!)