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シノビ~空姫忍法帖~(完結)
作者: ロストメイドウィン&彩都  (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編 
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【第2部】
「第11巻」
『引っ張り会おう』


海斗一行は特訓の為に雪空山へと向かっていた………

海斗
「あとどれくらいかかる?」

空姫
「分かりません」

空姫
「………近づくと危険だからと言われていたので、山に近付いたこともなくて」

リクヤ
「そっかそっか」

陸人
「なぁ、山についてないんだし外してもいいだろー?」

海斗
「ダメだよ、お前多分そのままにするし」


「…………………あっ、見てよあそこ!!」


雪が指さした所に、小さな祠と巻物が残っていた

海斗
「あれ、巻物か!?」


「どれどれ………よ、読めん」

空姫
「貸してください」


「読めるの?」

空姫
「フリガナついてました」

【ここに居る何者かへ】
【この巻物は万が一、里になにかあった時、忍法だけでも残す為に記したものだ】


【忍よ、もし本当にもしも、この里が壊滅するような事があれば、この巻物だけでも持っていき、忍法が途絶えないようにして欲しい】


【そして空姫、もしかしたらお前がこれを持っているかもしれない、その時は…………】


【三千回 愛している。】

【扇心算】


海斗
「よ、よかった!まだ忍法が残っていたんだ!!」


「扇様、ここまで考えていたんだ………」

空姫
「大爺様………」

陸人
「絶対に離すなよ」


「陸人君、ゲートに入れるんだ、あそこなら絶対に無くさない」

陸人
「りよーかい!」

陸人は空姫から巻物を貰ってゲートの中に入れた

海斗
「皆、山が見えてきたよ!!」


「ほんとだ、あと少し!」

空姫
「………はいっ!」



空姫
(さよなら、大爺様………ありがとう、皆)




空姫
(私、これでちゃんと…………強くなるから)


陸人
「………なぁ、この状態で山登りキツくないか?」

リクヤ
「え?まぁ空気が余計に減るけどさ」

陸人
「いや、そうじゃなくて………あの人の言うことだから恐らく………」

………


「海斗君」

海斗
「なんです?」


「なんか山が垂直なんだけど」

海斗
「よじ登ればいいじゃないですか、忍者とかよくやってるし」


「お、おう…………頑張るね、でも引っ掛けるアレは使わせてね、忍者も無装備で壁は登れないからね?」


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