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作者: ロストメイドウィン&彩都 (総ページ数: 152ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン オールスター 先にロスヒ、ピースフル推奨 大長編
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*9*
…………空の上で、雪は海斗に小声で話しかける
雪
「海斗君、さっき自分を犠牲にするような考えはやめろって言われたばっかりだけどさ」
雪
「今の僕が足手まといだと判断したなら、いつでも捨ててくれて構わないから」
海斗
「え!?」
雪
「見てのとおり、早くも僕は力が使えなくなった」
雪
「今までの物語でやってきたことや、守るための力がなにもなくなった」
雪
「君みたいに特訓した経験もないただの人間だ」
陸人
「んなこと言ってられないだろ、この状況じゃ捨てるに捨てられないし」
海斗
「それに【全て】失ったわけではありませんし、そんなに気を落とさないでください」
雪
「うん………ごめんね」
陸人
「それに女の体ってだけでも充分メリットになるぞ、目の癒しになるし」
雪
「………そうかなぁ?」
主水
「………」
陸人
「それにさ、さっき言ったハニトラだよハニトラ」
リクヤ
「ところでハニートラップってなに?」
海斗
「知らない方がいいよ………」
リクヤ
「でも、雪さんは知ってるんだよね」
雪
「………記憶が戻ってから、母さんに色々教えてもらいましたから………」
海斗
「…………」
リクヤ
(なんでしょんぼりとした顔を………)
陸人
「………なぁ、この流れでなんだが真面目な事言っていい?」
陸人
「俺たちこれからどうなると思う?」
雪
「今回ばかりは僕にもわからない」
陸人
「そうなんだよなー、相手は忍者だし、訳わかんないことするのが忍者だしなー」
雪
「最近の忍者は進化してるし………」
陸人
「…………腕と足は残してもらいてぇなぁ」
雪
「………うん、何されるんだろうな、怖くなってきたな」
陸人
「あんたが一番ビビってどうすんだよ」
雪
「ご、ごめん………」
リクヤ
(………しかし、Dは何のためにこの世界に送り込んだんだ?)
リクヤ
(雪さんが人間に変わっているんだから、少なくとも普通の世界では無いことは確かだ)
リクヤ
(雪さんがメイドウィンブラストを使えたということは、メイドウィンとしての力は失っている訳では無い……)
リクヤ
(ダメだ、分からない………せめて、この世界のメイドウィンに会えたら何か分かるかもしれないのに………)