コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ
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- 記憶をなくした少女*
- 日時: 2015/07/27 15:23
- 名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: bOX/HSBq)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi
こんにちは!移転しました。
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- Re: 記憶の無い少女へ*.。・゜*.。・゜幻の異界都市 ( No.35 )
- 日時: 2014/04/08 15:20
- 名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
- 参照: http://みなお茶Ⅱ 最初のカエナスレに。
第三話 君を見てる to30皆の夏休み
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夏休みも中旬を迎え、僕らも遊びほうけてはいられなくなって来た。
ついさっき隆志と僕で優希の家に課題をやりに遊びに居たのだがに
「課題の答え教えて————!!」
と数学のプリントの答えを言えと泣き着かれて尋問されていたところだった。
「だめだって!蓮に訊いちゃ!俺が今から答え言うから、今すぐ書け!」
と隆志が言い、絶対に嘘であろう答えを優希にうつさせていたが、そうだと知らない優希は目を輝かせて課題に嘘答えを書いていく。
結構書き終わったところで、僕が優希にこっそり「その答え全部うそだよ!」と告げると、隆志とまた取っ組み合いになった。
という形で全く課題は進まなかった。
(あ、いや僕だけに四、五ページ進めちゃったけど(・_・;))
でもなんだかんだ楽しかった。
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「あ、本返し忘れてるし!!」
僕は、前に図書館近江事件(事件だったけ?)があってから何回か図書館に通っていたが、それからというもの、なぜか僕は女子二人で図書館に行く羽目になっていた。
相変わらず僕が図書館に行こうとすると 優希も隆志もみんな都合があって——…。
でもいま読んでる続刊の本が面白すぎて 一週間ぐらいで毎回かりにいっていた。
今回の夏休みは 図書館に行くたびに
近江→あい子→志乃→近江→あい子→志乃の順番で毎回なぜか一緒に図書館に行くハメになる。
「あ、蓮だ。今日なにかりるの?」
志乃がやってきた。
こんな状況、さすがに僕は何かがおかしいと感づいては居たし、ルートを変えて遠回りで行くこともあるんだけど。
「なんだよあいつら。わざわざ道変えたのに」
なぜかまた三人とも居るっていう。
うまく逃げ振り切ることもあるけど、こう何回もだから言動も厳しく強くなってくる。
「あ、悪い!今日は無理!!」
僕が逃げようとすると 志乃はそのまま背を向け、木の影から女子軍団が追っかけてきた。
「待て—!!」
「ひ、ひえっ!!」
僕はあまりにぎやかに騒げない図書館へ逃げ込む。
高い本棚の影に隠れる。
(もう今回で全部読み切れるし、あともう一回乗り切れば図書館には用無しになるけどな)
僕は本を持ち重たいカバンを握りなおした。
「あー……蓮!」
志乃が目の前に仁王立ちにしていた。
「な、何。」
ここ最近 女子恐怖症に陥ったらしい。
「明日、図書館の裏の道路の目の前ところの路地で待っててね。来ないと秘密を優希にバラすよ」
志乃の口からそんな言葉が出るとは思わなかったので、僕は了承した。
「———分かった。なんだよ大切な秘密って」
それに優希が知らない。となると——…
「教えれない。」
志乃が去って行った。
「志乃、どんなけキャラがわりしたんだ」
僕は呆然と立ち続けた。
- Re: 記憶の無い少女へ*.。・゜*.。・゜幻の異界都市 ( No.36 )
- 日時: 2014/04/07 15:24
- 名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
- 参照: http://
第三話 風舞う幻影 to31愛に
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あれが、
僕の目の前に映るものが、
あと、一ヶ月もたたない間に
この全てが幻影だと
自分で思ってしまうことになる。なんて————……。
*.。・゜*.。・゜思ってもいなかった゜・。.*゜・。.*
世界がよじれすぎている。
世界が僕のものになりすぎる。
——それが、怖かった。
僕の目の前で、現実に化かした時
僕が壊れていきそうで。
それが、怖かった。——
「あ、待っててくれたんだ。」
僕は我に返った。
近江が遅くなった!と小走りにやってきた。
車通りの多い場所の、ガードレールにもたれ掛っていたのだ。
この前志乃に指示された場所に居たのである。
「あれ、志乃じゃないっけ。」
僕がボソッと呟くと、近江が言った。
「用があるのは、志乃ちゃんじゃなくて。わたしだから——…」
僕はふと道路の向こうがわを見た。
スクランブル交差点のそばで、結構邪魔なので、僕は
「ちょっと、そっち行って。」
と近江に指示をする。
「あ、うん。」
「で?」
僕は暑いので、さっさと済ませたいと思い、急かすように近江に言った。
「話…って?」
「———えっと…」
(なにを思いとどまってんだ?)
早く話せよ。と思いながら僕は車を眺めていた。
「っ?!」
僕が思わず声を出しそうになった。
「どうしたの?」
近江は顔を上げて言った。
「あ、いや、なんでもない」
傍に、アオイが見えたような気がしただけだった。
それに今はもう見えない。
「あのね、わたし…。蓮くんのことが……「おはよーー!!」
近江が何か話しかけた時、自転車に乗った優希が通りかかった。
「よう!蓮、近江!」
「あ、優希!」
この状況に沿わない優希はどうでもいい話を始めた。
「俺の課題、二学期終わっても終わらなさそう。でさー「ちょい!お前は黙っとき!!」
何と木陰からプールの時一緒に居たミウがとびだしてくると、自転車を押し倒して優希だけを木陰に引っ張り込んだ。
∮∮∮∮∮
「黒本!あんたってヤツは——・・!」
愛が怒っている。
「え、俺なんかした?」
木陰で優希が騒ぐ。
「しただろ!あの雰囲気見ろっ!おまえに協力してもらうために、言ったことがあっただろ!」
「な、なんのは、なし——」
優希が仰け反った。
「———だから。——わかってる?春遥は、蓮が好きなんだよ。」
声を静めて、あい子が言った。
その一、蓮に図書館に誘われることがあったら絶対に断る。
その二、春遥と蓮がくっつくことに全力を注ぐ。
その三、上記のことは絶対に蓮にしらせない。
「あー…。ってもしかして、今の…「お察しの通りよ!」
蘭がぷいと顔をそむける。
木陰から覗くと、ちょうど蓮と別れたところで、春遥が木陰に飛び込んできた。
- Re: 記憶の無い少女へ*.。・゜*.。・゜*.。・゜*.。・゜ ( No.37 )
- 日時: 2014/04/08 16:51
- 名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
好きなセリフ
∮∮∮∮∮
今、優しい言葉をかけられたら
強い自分に、戻れなくなる——……
∮∮∮∮∮
- Re: 記憶の無い少女へ*.。・゜*.。・゜*.。・゜*.。・゜ ( No.38 )
- 日時: 2014/04/08 21:14
- 名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
第三話 風舞う幻影 to32光を握って
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ぼくが、
夢に囚われた時に、
そんな世界であればいいと、
この全てが嘘であると
自分が思い知らされてしまうことになる。なんて————……。
*.。・゜*.。・゜思ってもいなかった゜・。.*゜・。.*
僕がずっと君を見てる。
君が僕のものになりすぎる。
——それが、酷く禍々しい(まがまがしい)
僕の中で、弾けて幻となれし時
今、優しい言葉をかけられたら
強い自分に、戻れなくなる——……
「ゆ、優希?」
僕が戸惑っているうちに、木陰に優希は入り込んでしまった。
自転車だけ残されている無様な状態に、僕は追いかけて入る勇気もないし、なんだか切羽詰まっていたので、自転車を起して近江に向き直った。
「あ。——……あ!。」
呆然とした様子の近江に僕は声をかけた。
「用事はまた今度ゆっくり話そう。!」
さっさとその場から退散する。
「あ——、う、うん!!」
ほっとしたように近江がうなずいた。
面倒だった。
疲れた。
よくわからなかった。
そういうわけじゃない。
ただ、この場では話しにくそうだったから別の時にしてもらった。それだけだった。
∮∮∮∮∮
「おにーちゃん、落ちたよ?」
弟が、僕が落としたペンを拾うと、優しく渡してくれた。
つまりは家の中である。
今日は両親ともに居ないのだが、あとできょうだい三人で琴の元へ向かうことにしていて、今姉さんがおにぎりを作っている。
僕は二階に上がって 自分の部屋から荷物を持ってくるところだ。
「あー!ありがとう!」
あれからしばらくして。
図書館には自由に行けるようになったし、優希や隆志、もちろんあい子や志乃などを含め、
最近共に行動するようになった近江たちとも約束をし、宿題を終わらせたりと勤しんでいた。
——ただ一つ、気になることがある。
少し前に送ったアオイへの手紙の返事が無い、ということだった。
前は送ったらすぐ返ってきて、やりとりをするのも一日に何通も送ってしまいそうで、時間を置いたぐらいだった。
だが、今回はいつになっても来ない。
相手には相手なりの事情があるのだとは認識しているのだけど——…
「蓮—!!」
下から声が聞こえる。
姉さんだ。
「はーい。今降りるー!!」
僕はバタバタと階段を下りた
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- Re: 記憶の無い少女へ*.。・゜*.。・゜*.。・゜*.。・゜ ( No.39 )
- 日時: 2014/04/08 18:29
- 名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
第一話ページ&第二話予告
他愛無い普通の日常を送っていた蓮には、かつてに地震で妹をうしなっていた。
そんな過去も翻し、花の瑞公園に行かないか、と親友である優希や、隆志らから誘われるが、そんな時、保育園に通っていた陸が行方不明になった。
家族は誰もそれを大きく気に留めない様子で、さらに蓮は困っていく。
琴の墓場にも毎回墓参しているわけにも行かなくなってきた蓮だが、優希との友情を揺るがす新たな事件が始まっていて——?
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