コメディ・ライト小説 ※倉庫ログ

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記憶をなくした少女*
日時: 2015/07/27 15:23
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: bOX/HSBq)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel2a/index.cgi











こんにちは!移転しました。





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Re: 記憶の無い少女へ*.。・゜*.。・゜【少女出現】 ( No.25 )
日時: 2014/04/08 15:21
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)
参照: http://おはようございます☆梅乃です、第三話突入ですよ。

  第三話 君を見てる to22嘘で染る日
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窓の外でセミが鳴きはじめる。
さすがに扇風機・うちわじゃやってけなくなりそうなほどの暑さが襲っている。

今日は朝、母さんが居て、陸は保育園を休もうと話していたが、陸が行きたいというので母さんも仕事に行き、陸も保育園に行く。

お母さんも仕事を休み、陸と構ってあげては居たけど、行方不明になっていたことに特に何も思っていない様子だった。

帰ってきたのかよ。みたいな。
僕にはメールで連れ戻せって書いておいたくせに、いざ陸が居ると邪魔ものみたいにしてる。

僕はあの夜、陸にどうしてこんなところに居たのかの話をすると、陸はすんなり答えた。

運動場で白い猫と三人で遊んでいて、気になっていたのだがお昼寝の時間になり、ずっと白い猫を目で追いかけて居たら 逃げちゃったから追いかけたらそこに来ていたということだった。
半分僕と一緒なのである。

「蓮、行ってくるわ。」
「行ってらっしゃい。」
姉さんが出て行く。

今日は僕は風邪をひいて休みだ。

昨日雨にずぶ濡れになった挙句の果てに疲れがたまったところで風邪を引いたのだ。

微熱だから明日は学校に行けると思うんだけどなあ。

∮∮∮∮∮
学校、到着!
いつもより早かったので、優希が来る前に来れた。

「あーー!!蓮!風邪良いの?」
隆志が寄ってきた。

「あ、うん。」
僕は元気と答える。

「陸くん見つかったんでしょ?良かったねー。あいもきょうだい欲しいなー」
あい子が呟く。

「おはよー。蓮、今日は早いな。・・でも、きょうだい四人は狡いよな!」
と優希が僕を小突いて、僕の椅子に割り込んで座る。

「え、三人じゃないの?」
とあい子がぼやいた。

「———あ、ああ間違えた間違えた」
と、適当に優希が誤魔化す。

「あはは。本当は四人なんだよ。今はひとり故人になっちゃったんだけど」
と小さい声でさらっと言った。

「へえ」
あい子は悪いこと聞いたと、真面目な顔になった。
僕は何時ものメンバー…——優希、隆志、あい子、志乃——で会話をしていた。

「あ、でも弟さん見つかってよかったねー」
と志乃が柔らかく笑った。
昨日、どうしても寝つけなかったのでラインでみんなに報せておいたのだ。

「俺と蓮の仲も元通りだし、蓮の体調も治ったし、弟も見つかったし三件落着だな」
一件落着だろと心の中でツッコミしつつ、隆志が言った。

「その中の一つはおまえのせいで三件になったんだろーが」
隆志が呆れたように言う。

と、傍に同じクラスの近江が寄ってきた。

「あ、近江、どうしたの?」
優希が言う

「春遥、おはよー」
とあい子も言う。

「あ…えーっと」
僕と優希の顔をちらっと見ると、話し始める。

「わたし、図書委員なんだけど、黒本くんが、一学期からずっと本返してないからお知らせに来たの。」
と近江は言う。

「またおまえかよ」
と隆志が相槌を打った。

「すいませーん 何の本?」
と優希は目を白黒させると、

「罪と罰だったはず。」
と真面目に近江が言った。

「え!あの本、難しくない?「優希には無理な気が」
と何気に失礼なことをあい子と僕が声をそろえて言った。

優希は頭をかいて机のカバンを探ると、僕らの方へやってきた。

「俺、あの本無くしたわ」

Re: 記憶の無い少女へ*.。・゜*.。・゜【少女出現】 ( No.26 )
日時: 2014/04/08 16:30
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)

初めましてでしょうか? 

実は自分の紹介を忘れていたことに気付いて今更ながらやってます。

環奈と言う名前も使ってます。そちらでお会いした方なら何人かいますでしょうか。
梅乃と申します。 
コメントして頂けると嬉しいです。

∮∮∮∮∮
環奈(梅乃) 主な作品

琥珀ノ末裔(参照890超えです。ありがとうございます)
魔女の空飛ぶフライパン(参照490です。ありがとうございます)
僕を嫌ってください (新作ながら参照87です ありがとうございます)

(同作ともコメディライト)

魔術シンドローム(参照140超えです。ありがとうございます シリアスダーク)

などなどがあります♪わたしは色々書いてますので 他にもありますが…主なのはこれかな。

Re: 記憶の無い少女へ*.。・゜*.。・゜【少女出現】 ( No.27 )
日時: 2014/04/01 12:42
名前: 咲楽月 ◆//UrPiQv9. (ID: bG4Eh4U7)
参照: http://www.kakiko.info/bbs2/index.cgi?mode=view&no=8038

はい、どうも咲楽月です。
先日は鑑定のご依頼有難う御座いました。
その鑑定が終了したので連絡に、と。
URLからスレに飛べるので、どうぞご活用の程を。
またのご依頼お待ちしております。

Re: 記憶の無い少女へ*.。・゜*.。・゜【少女出現】 ( No.28 )
日時: 2014/04/08 15:24
名前: 梅乃 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)

第三話 君を見てる to23明日向の光
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バカ正直に言った優希に向かって、隆志が一発お見舞いした。

「アホかあーー!」
後ろで痛ってえという声が聞こえるのを背に僕は窓外の空に目を配っていた。。 

「あはは。蓮、大丈夫?凍りついてるよ。」
僕は志乃に声をかけられて我に返った。

「月代からも優希になんか言ってやってよー」
隆志が僕を押しのけて志乃に近づき 優希を指差して笑う。

僕は振り向いて近江に向かって言った。

「あ。伝えてくれて、ありがとう。優希の本については、隆志と僕で絶対なんとかさせるから、大丈夫!!」
と言った。 
(なんか言い方悪かったかなー)

僕は自分の口下手を忌々しく思う。

「そっか。ありがとう」
と、軽くじゃあ、と引いて、席に戻っていく。

∮∮∮∮∮
お昼休み。

僕と隆志の秘密の場所で、優希も含めてお昼を食べることになった。

中学一年の時に、僕と隆志で決めた秘密の場所。
誰かにバラしたら、僕らに、前に決めた、「お仕置き」の内容を言わなくてはならないから。

秘密の場所をバラさないことを誓った僕と隆志だったが、状況により隆志が秘密の場所を優希にバラしたということで、
前に誓った時に決めたお仕置きと、優希に秘密の場所を教えることにした。

「———えー。。で、ではお仕置きの内容通り、答えを言わせて頂きます」
軽く咳払いして隆志は畏まっていった。 

「————……。「早く—」
僕がじいっと見るなか、優希が促した。
優希にはお仕置きの内容は伝えてあって、お仕置きの内容柄、言いにくいことは承知の上でやってる。

「俺がー、——えーっと、……好きな人はー……。月代、志乃さんです…ぅ。「マジでええええ——!!」
横で優希が叫んだ。

僕らが一年生の頃に決めたお仕置きは、「好きな人をばらす」だったのだ。
僕は好きな人が居なかったから、別にいいと思っていたけど。

まさか隆志が本当にバラすとはーー… 

「くうーー!!フン充分お似合いだな。おかしくもないと思ってるけど。応援するぞ、蓮!「あ、うん!そだな!」
僕も優希のノリに乗って言う。

恋愛に疎い僕は感づいても居なかった。
誰かなーって思ったら、やっぱり、誰も浮かばなかったから。
薄々志乃が出た気もしたけど。

「———優希」
頬を紅潮させるも、暗いトーンで、隆志が言った。

「俺の応援してくれるんなら、お前の方だって応援させろよ」
「は?!隆志、ちょい。おまえ俺に好きな人ばらせって言ってん「まあ、いいよ!とにかく、食べよう!」
僕は二人を促すと、お弁当を開ける。

(僕は——…)
どうかなあ。

好きな人とか。
出来んのかなあ。

Re: 記憶の無い少女へ*.。・゜*.。・゜【参照200】 ( No.29 )
日時: 2014/04/08 15:25
名前: 環奈 ◆8DJG7S.Zq. (ID: ysgYTWxo)

第三話 君を見てる to24真実の波動
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季節は夏真っ逆さま。
さすがに暑いのでアイスを家に補充している人はたくさんいる。

「おはよー」
僕が教室に行くと、既に優希が待ち構えたようにして待っていた。

「隆志が来る前に作戦立てようぜ」

「何の?」
僕が恍けると、肩を叩かれる。

「志乃のことに決まってんだろ。」
「あ、ああ。なるほど。」
僕はあまり意味も解らないままカバンを置くと、準備をして優希の元に滑り込む。

「おまえ、隆志と席代われ」
「は?」
席を代われって。

「だから良いだろとにかく、眼が見えずらくなりましたので、隆志と交代しますとかなんとか先生に言ってさー。」
「いや、僕、視力についてはAだか「良いから!!視力なんでも良いから!中学生の視力は変わりやすいから良いの!隆志の席は、先生からあてられやすいし、廊下側で涼しいし、隆志にとっては暑いけど見にくいけど志乃に近づけるから二人とも一石二鳥なの!!」

「——あ、ああ なんか、隆志は二石一鳥な気もするけど。」
僕は気圧されて、さらに優希から演説を聞かされた。

その一、志乃やあい子に向かって 目が悪いアピールをフィーチャーする
その二、積極的に志乃と隆志をくっつける。
その三、志乃の前で、確実に僕らがカッコ悪い所をフィーチャーして、隆志を引き立てる。

「そのカッコ悪いところをフィーチャーって「まあ何でもいいから「——おまえら、何の話してんの?」
隆志が裏から声をかける。

「わ!隆志!いつの間に。。。お、はよ。」
僕は思わずのけぞり 優希の顔を見る。

「なんだ?」
隆志が怪しそうに優希を見た。

「いや、何もないけど。」
優希は隆志に向き直り、肩をたたいた。

「まあとにかく、頑張れよ。」

∮∮∮∮∮

あれから幾らか日が経った。

隆志と志乃は良い雰囲気になってんのか僕には見えないが、優希はさらに燃えていた。

「交通事故に会わないように、新学期、元気な姿を見せてください。」
校長先生が、体育館の舞台の上で、いつも通りのお決まりの言葉を並べている。
まあ、大切なことなんだけどね?

直に体育館に座るので、体のあちこちが痛い。

でもこれが終われば

・・

「なーつ休みだ————!!」
優希が教室で叫んだ。

僕らは四人で、夏休みに遊ぶ企画を立てまくった上、夏休みが楽しそうでならない。

春が終わりすっかり夏模様。
桜が咲いて、綺麗な川沿いだった場所も、緑で茂っている。

そんななか 通知表を手に悲しむ人の姿も幾らか見える。

「うあー。ただいまー。」
僕は家のドアを開けた。
珍しく鍵はかかっていなくて。

(姉さん帰ってんのか)

「帰ったー!」
陸が靴をそろえてパタパタとかけていく。
新一年生なんだなあ。陸も。

今日はまっすぐ帰って(とは言っても陸を迎えにいった)家で新学期に向けての、勉強をする。(あれ早すぎ?)
カバンを放り投げて筆記用具を取り出した。

けど、なかなかはかどらず。

(——まーもう、やれん。できん。もう無理だ。)
解き方はわかるし、集中すればすぐ終わる問題なんだと思う。
でも今の僕では

・・・・時計とにらめっこ。

(——いまは五時…今なら行ける?夏だし、日長いし!夏休みだし!)

僕は我慢ならず立ち上がった。

「あれ?蓮、どこ行くの?」
珍しく部活の無い姉さんと、ちょうどすれ違った。

「琴ンとこ!!」

∮∮∮∮∮


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