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死神は君臨する【リメイクバージョン作ります!】
日時: 2012/04/30 13:23
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)

こんばちはございます、萌恵です。
ちなみに、『こんばちはございます』とは、『お早う御座います・今日は・今晩は』が混ざった究極の単語です。
この単語を使って、人生、手間を省きましょう(ぇ
「死神は君臨する」、目次は>>263です。
あッ、(宣伝・中傷等含む)荒らしの方はさっさとUターンして下さいね。

読者リスト(現在11名)
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2011/08/09/12:59 スレッド設立記念日

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Re: 死神は君臨する ( No.160 )
日時: 2011/11/30 21:10
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
参照: http://www.facemark.jp/facemark.htm

—第九章 少女七人と少年四人で—

 清々しい、日曜日の朝。紅葉公園から各自、家に帰って行った少女達の顔に、感情や表情は映っていなかった。真っ先に公園を出た沙羅は目を真っ赤にしていたし、普段明るい恵美と美砂までもが押し黙っている。
「なあ、正樹。北城や高橋が言ってた事って、本当なのかな」
秋山家の双子の弟、勇樹が兄の正樹に言った。正樹は少し考え、言った。
「さあな。でも…北城が人殺しなのは、明らかだな」
「…だな」
「警察に言った方がいいかもしれない」
「もう少し、様子を見ようぜ」
「…ああ」
正樹が呟いたきり、二人は黙ってしまった。

Re: 死神は君臨する ( No.161 )
日時: 2011/10/20 00:15
名前: 水月 (ID: SuDcL78Z)


名前【水月】

読み方【すいげつ】(漢字などを使っている方のみ)

性別【女の子です】

書いている小説【複雑・ファジー小説で「光の堕天使」を、二次小説で「星の輝き」を書いてます】

この小説のタイトルを見て思ったこと【面白そうです!】

Re: 死神は君臨する ( No.162 )
日時: 2011/10/21 20:32
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
参照: http://www.facemark.jp/facemark.htm

っしゃあああああああ!!!
久しぶりに、読者が増えたああああああああ!!!!
…は!す、すみません、取り乱してしまって…
はじめまして、水月s
私は金魚のフン…じゃなくて!萌恵といいます。
それにしても。今日は良い日だなぁ〜♪

Re: 死神は君臨する ( No.163 )
日時: 2011/11/30 21:12
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
参照: http://www.facemark.jp/facemark.htm

しばらく歩を進めると、レイカの住む通りの辺りに差し掛かる。
「俺が見ていたのは、上辺だけの北城だったのかな」
ふと、勇樹が独りごちる。
「…そうかもな」
正樹が辛そうに言うと、勇樹もその頭を垂れた。
「どうして、殺人なんかするんだろう」
俯いたまま歩き続けた二人は気付かなかったが、その会話の少し後、帰る途中のレイカやエリカとすれ違っていた。

 前方を歩く正樹と勇樹に気付いたレイカは、これまで淡々と動かし続けていた足を止めた。耳を澄ますと「どうして、殺人なんかするんだろう」と言う勇樹の声が聞こえてくる。レイカはその声を聞くなり、すべての事情を悟った。——ほんの一部分だけだが、聞かれていた。あの会話を。
 レイカの心臓の鼓動が早まる。ドクドクという音が小刻みに響き、それに合わせて頭がキリキリ痛んだ。しかし、声だけは冷静さを保っていた。
「…それはね、いつか教えてあげる——」

Re: 死神は君臨する ( No.164 )
日時: 2011/11/30 21:14
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
参照: http://www.facemark.jp/facemark.htm

後ろを歩いていたエリカが、不思議そうにレイカを見つめる。
「何かあったなのですか?」
「エリカ、正樹と勇樹にあの話を聞かれていたわ。一部分だけだけどね」
レイカが低い声を出すと、エリカは可愛らしい顔を強張らせた。
「どうすれば良いのでしょうか——」
「今、みるくに言った時と同じように、全てを話すわ」
レイカはそう言うなり、トボトボと先を歩く二人の少年に向かって駆け出した。
「お姉ちゃんッ!?」
姉の突然の行動にビックリしながらも、エリカは走り出した。すると、すぐにレイカに追いついた。
「ちょっと待って!」
レイカが腕を横に大きく広げ、正樹と勇樹の前に立ち塞がった。
「うわっ、北城……」
正樹が驚いて、後ろに半歩ほど下がる。勇樹はレイカとエリカを順に見比べていた。
「あれ……北城が二人?」
「私はレイカお姉ちゃんの双子の妹、エリカなのです。お二人に大事なお話があるのです!」
エリカは強い口調で言うと、自信なさげにレイカを見つめた。レイカはエリカからの視線を感じて、ゆっくりと二人に話し始めた。
「二人は、私達の話を、どこまで聞いたの?」

 美砂は二階の自分の部屋に入るなり、おそらく取り込んだばかりであろうふかふかの布団に倒れこんだ。
「私だって、信じてるよ——」
開口一番、不満の声を漏らす。ついさっきまで公園で気まずい話をしていたので、気分も鉛のように重くなっていたのだ。——勿論、身体の方もそうだった。
「でも、北城アカデミーに挑むなんて…無理に等しいよぅ」
悲しげな声で呟き、刺繍が施された布団に顔を埋める。
「私には、到底ムリ——」


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