ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ

■漢字にルビが振れるようになりました!使用方法は漢字のよみがなを半角かっこで括るだけ。
 入力例)鳴(な)かぬなら 鳴(な)くまでまとう 不如帰(ホトトギス)

死神は君臨する【リメイクバージョン作ります!】
日時: 2012/04/30 13:23
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)

こんばちはございます、萌恵です。
ちなみに、『こんばちはございます』とは、『お早う御座います・今日は・今晩は』が混ざった究極の単語です。
この単語を使って、人生、手間を省きましょう(ぇ
「死神は君臨する」、目次は>>263です。
あッ、(宣伝・中傷等含む)荒らしの方はさっさとUターンして下さいね。

読者リスト(現在11名)
№1秋桜s>>3  №2ミロカロス13s>>7  №3雅s>>9  №4王翔s>>15  №5クリスタルs>>16
№6桃犬s>>19  №7奈美s>>54  №8リンs>>74  №9紗代s  №10星風s>>126
№11水月s>>161

2011/08/09/12:59 スレッド設立記念日

Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56



Re: 死神は君臨する ( No.95 )
日時: 2011/09/15 20:41
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
参照: 学校が始まりました…大変だー!!

頑張ります!

Re: 死神は君臨する ( No.96 )
日時: 2011/09/17 20:52
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
参照: 学校が始まりました…大変だー!!

7月14日(木)
どうしよう。どうしよう。どうしよう。
監視なんてしなけりゃ良かった。今日も、昨日から始めたレイカの監視をしたんだけど…震えが止まらない。学校から帰ったレイカはフリフリの服を着て、右手に何かを持っていた。スカートに邪魔されてよく見えなかったけれど、あれは包丁だったんだ。レイカはしばらく歩いた後、学校の近くにある森の奥深くまで歩いて行って、そこに居た茶髪の男の人を、包丁で刺した。
私はそこまでしか見ていない。口を開けたら悲鳴が飛び出してきそうだったから、走る時はずっと口を堅く結んでいた。…何で殺すの?目的は何?あの憎しみに満ちた表情は何なの?言いたいけれど、言えなかった。

7月15日(金)
朝、テレビを見ると、昨日の殺人がニュースになっていた。あの茶髪の男の人は川島竜治という名前らしい。北城アカデミーの四天王の一人です、とアナウンサーが告げたのを覚えている。ここでも北城アカデミー。レイカと川島って人は、どんな関係にあるのだろう。
レイカの昨日の行動パターンを闇っち(そう呼ぶことにした)に知らせると、闇っちは、考え深げな声で言った。
「私もあんたと一緒に北城の監視をする。見つかった時の事も考えて、4〜5人で行こう。そうだね…神子と市川を呼んできて」
私は闇っちの案に賛成だった。だから、何とかして恵美と美砂にレイカの監視の事を話し、やっと承諾してもらった。
放課後、私と闇っちと恵美と美砂で、レイカの尾行をした。レイカは今日は公園に向かって歩いていた。握っているものは——鉈。大きな、大きな、ぎらりと光る鉈——切れ味が良さそうだった。それを証明してくれたのは、そのすぐ後の恐ろしい殺人。…やだ、また手が震えてる。それに、猛烈な吐き気。あの瞬間、もし目を閉じていなかったら、頭の中身が可笑しくなっていたかもしれない。

Re: 死神は君臨する ( No.97 )
日時: 2011/09/17 21:28
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
参照: 学校が始まりました…大変だー!!

明日には第五章を完結させます。

Re: 【キリ番は】死神は君臨する【誰だ!?】 ( No.98 )
日時: 2011/09/18 12:45
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
参照: 学校が始まりました…大変だー!!

オリキャラまだ募集中です!
是非投稿して下さい(^v^)

Re: 死神は君臨する ( No.99 )
日時: 2011/09/19 15:14
名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
参照: 学校が始まりました…大変だー!!

 マス目だけの入った、文字の書かれていないページまでめくると、みるくは手を止めた。これだけの日々が紙の一枚一枚に記されているなんて考えにくい事だけれど、あの日は、確実に文字として残っている。頭の片隅に浮かんだ考えを振り払う様に、みるくは頭を振った。それからペンケースに手を伸ばし、お気に入りの鉛筆を取り出した。

7月16日(土)
今日は土曜日。いつもは休みなんだけど、今日は、学校へ行った。だって、授業参観の日なんだもん。朝はいつも通りって感じで、保護者はまだ来てなかった。昇降口でレイカを見つけて、ちょっと抵抗があったけれど話しかけてみた。「こらぁっ、みるく!」って怒られたけど、後は無視されてしまった(;_;)
さて、放課後。昨日と同じメンバーでまた、例のアレをやった。いつもは明るい恵美や美砂は珍しくオドオドしていて、ちっとも怖がらない私にびっくりしていた。闇は平然とした顔で携帯電話をいじっていた。ランドセルを背負ったレイカが家に帰るまで見送って、出てきた所でつけ始める。ゴスロリ服は不幸の前兆だろうか。今日も着ていた。その後、レイカは公園で金髪の男の人を惨殺した。鉈を使って、ためらう事なく。
帰り道、美砂が今にも泣きそうな顔で歩いていた。恵美が必死に励ましていたから良かったけど、もし泣いてたら見つかるところだった。レイカはそのまま家に帰って、もう出てこなかった。私達が帰ろうとした時、背後に気配を感じて振り返ると、桃色のロリータ服で髪をそのまま垂らしたレイカが居た。いや、そっくりな子かもしれない。どっちかは分からないが、とにかく走ってその場から離れた。

 「どっちかは分からないが、走ってその場から離れた。」
 最後の一行を書き終えると同時に、その文を読み上げた。これで、レイカに双子の妹が居ることが証明された。闇の言っている事が本当だと分かったのに、複雑な気持ちでみるくは窓に歩み寄り、空を見上げた。
 月が、輝いていた。


Page:1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56



この掲示板は過去ログ化されています。