ダーク・ファンタジー小説 ※倉庫ログ
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- 死神は君臨する【リメイクバージョン作ります!】
- 日時: 2012/04/30 13:23
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
こんばちはございます、萌恵です。
ちなみに、『こんばちはございます』とは、『お早う御座います・今日は・今晩は』が混ざった究極の単語です。
この単語を使って、人生、手間を省きましょう(ぇ
「死神は君臨する」、目次は>>263です。
あッ、(宣伝・中傷等含む)荒らしの方はさっさとUターンして下さいね。
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2011/08/09/12:59 スレッド設立記念日
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- Re: 死神は君臨する ( No.55 )
- 日時: 2011/08/31 20:18
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: http://ja.uncyclopedia.info/wiki/
>>53いいえ、私は神奈川県に住んでいます。横浜です。
- Re: 死神は君臨する ( No.56 )
- 日時: 2011/08/31 21:15
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: http://ja.uncyclopedia.info/wiki/
—第三章 見守る少女—
時は、今からざっと遡って三年前——夏。
道路のすぐ近くにある杉林で見つけた、謎の箱。色とりどりの花畑の中に、その箱はまるで灰色の女王様の様に鎮座していた。
——あの箱は何かしら?
木陰からそっと顔を出した私は、思わず独りごちた。それから、好奇心のままに歩を進めた。地べたにはスイートアリッサム、ディモルホセカ、ルピナス、マーガレット、ゼラニウム、薔薇、牡丹等が咲き乱れていた。でも、その間を縫うように小道がこしらえてあったので、可愛らしい花々を踏まずに済んだ。
あの灰色の箱の中身は気になったが、しばらくの間、この花達をじっくり観察することにした。しばらく眺めているうちにふと、私はおかしなことに気付いた。…なぜ、春に咲くはずの花が咲いているのだろう。
- Re: 死神は君臨する ( No.57 )
- 日時: 2011/08/31 21:29
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: Pmy7uzC3)
- 参照: 学校が始まりました…大変だー!!
>>54ありがとう、奈美!近いうちにそちらに行きますね^^
- Re: 死神は君臨する ( No.58 )
- 日時: 2011/11/30 21:30
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
- 参照: 学校が始まりました…大変だー!!
私は可憐な薔薇を見つめた。薄い桃色の、美しい薔薇。こんなに美しい薔薇は見たことがない。
「…綺麗な薔薇」
言葉がひとりでに口から飛び出し、誘われる様に薔薇へと歩み寄った。その様子を、陰でひっそりと覗く影があったなんて知らずに。
アノ ショウジョハ ナニヲシニキタ?
ワカラナイ
ナラバ サグレ!
アア ワカッタ
モシ ワレワレノ ケイカクヲ ジャマスルモノナラ ヨウシャナク コロセ!
リョウカイ シタ
私は薔薇の近くにしゃがむと、柔らかそうな花弁にそっと触れた。ゆっくりと瞳も閉じて、深く息を吸い込んだ。新鮮な空気と甘い香りが鼻孔を満たした。
「そろそろ…あの灰色の箱を開けてみようかしら?」
ショウジョガ ウゴキダシタ ニンムヲ スイコウスル
ワカッタ ケントウヲ イノッテイルゾ……
- Re: 死神は君臨する ( No.59 )
- 日時: 2011/11/30 21:32
- 名前: 萌恵 ◆jAeEDo44vU (ID: amGdOjWy)
- 参照: 学校が始まりました…大変だー!!
背後から突然、太い腕が伸びてきた。私は逃げる間もなくその腕に捕まり、その直後のことは勿論、覚えていない。確かなのは、私があの場所に居たという事実だけだ。
あの日から私は、恐怖に怯えながら桐ケ谷市内を逃げ回り、今は安定した良い生活を送っている。大好きな沙羅に会えないのは寂しいけれど、会おうと思って出しゃばればまた振り出しに戻ってしまう。だけど、私は信じている。また、沙羅やレイカとあの坂を上り、二人に向かって手を振れる日が来ることを。そして——
「さわ子」って、呼んでもらえる日が来ることを。
第三章・完
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