ダーク・ファンタジー小説
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- Nem・e・sis -ネメシス- [気付いたら1200参照]
- 日時: 2016/03/19 23:43
- 名前: NATTU (ID: qQixMnJd)
こんにちは! NATTUというものです!!
実は小説書くの初めてでして、まるるるっと初心者だす!
なので、暖かい目で見てくれたら助かります(汗)
あと、アドバイスがあったら、遠慮なく言ってください! 助かりますから。
ではでは行きましょう! 楽しく書けるかな〜?
- Re: Nem・e・sis -ネメシス- ( No.67 )
- 日時: 2015/05/23 22:26
- 名前: NATTU (ID: YrsbvNhI)
行間2
男は空を見上げていた。しかし夜で、しかも商店街。もちろん星など見えようはずもなく、ただぼうっと、遠くを見つめる。
何を、してる?
不意にどこかから声が聞こえる。その声はか細く、しかし心の奥までしっかりと届く重みがある声。
そしてその声は、心の中に向かってテレパスをするように囁いてくる、いや、実際にテレパスをしているのだ。
いや? 少し、な。
男はそう答えた。そうして男は歩き出す。どこにも行き場所などないにもかかわらず。
どこに行く?
居場所なんてどこにもないお前が。
男はなお語り掛け続ける。男は不意に立ち止まり、再び空を見上げた。
周りが騒がしいからな。騒々しい・・・。何かが起きようとしている。ここ数日の間に、なにか・・・。
男は遠くを見るような目で言った。
・・・問題ない。万事滞りなく目的に進んでいるぞ俺たちは。
低音の声でそう呟く者は、どうやら男が考えていることをすでに分かっているような雰囲気を醸し出す。
そして者は、最後に提案を出した。
ならどうだ? 明日の夜分十一時半。集まるというのは?
男はその提案に首を傾げた。
何故だ? 意味がないだろう? ほかの二人は理性というものを全く持ち合わせていない。ただ俺らの命令を聞くだけのロボットだというのに・・・。
すると者は、その言葉を待っていたかというように、すぐさま返答をする。
だから、俺たち二人だけだ。この後の俺たちの計画の詳細な話し合い。そして・・・、
男は者の話を黙って聞いていた。その者の願いと、男の願いは同じ。所謂一蓮托生だった。
あの男、角蜜夜音への復讐を・・・。
そして、男は商店街の曲がり角を曲がり、暗闇に消えていく・・・。
- Re: Nem・e・sis -ネメシス- ( No.68 )
- 日時: 2015/05/23 22:59
- 名前: NATTU (ID: YrsbvNhI)
第四章 再対決
「はい!? 何言ってんですか!!」
棺田は、刺当の提案に驚きを隠せないでいた。
棺田は何も、この提案が来るのに気づいていなかったわけでもなかった。いや、あの雰囲気だと十中八九はそういう提案がくると読んでいた。
しかし思うと言われるとではやはり、自分の心情の違いがはっきり浮き彫りになるのだ。
「棺田正臣。俺は、あの戦いに納得していない!」
刺当の瞳には、後悔の色がほかの人から見てもわかるほどに浮き出ていた。
それは、刺当自身の顔からもしっかりと浮き出ている。
「あの時、試験にお前は合格した。それはお前の勝ちだということ。しかしお前は、同時に俺との戦闘に負けた。」
その刺当の言葉に、角蜜含め、ミーニャと棺田以外のすべての人が驚きを示す。
最初に言葉を発したのは、以外にも愛染だった。
「ちょっと待ってサッシー。私はあなたから、"試験は合格、あいつの勝ちだ。"と聞いたけど?」
その後に、角蜜も続く。
「そうだ刺当君。私は君の報告を聞いて、棺田君が君との戦闘に勝利したと思っていたのだが、違うのか?」
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今日は眠いのでここまで〜WWW
パソコンぶっ壊れて違うパソコンからやってるじぇ!
それではまた次回〜
- Nem・e・sis -ネメシス- [300参照感謝!] ( No.69 )
- 日時: 2015/06/05 23:48
- 名前: NATTU (ID: 8LMztvEq)
「いや、確かに言いました。
でもそれは、合格であるといっただけであって、勝負の有無は言っていないはずですが、おそらく戦闘に勝ったというのはあなたが勝手に思ってしまった捏造でしょう。」
刺当は自嘲気味にそういうと、角蜜の前に立ってさらに言葉を紡ぐ。まるで角蜜に言って聞かせるように、そして自分に言って聞かせるように。
「あの時の戦いは、正直押されていました・・・。はっきり言ってしまうと、あのまま続いていれば負けたのは私です。これはだろうという予測でもなんでもなく事実です。
そして棺田正臣、この男にはそれほどの力があった。今先ほど角蜜さんが言った"トランス"というこの男特有の変遷意識能力による能力向上。
俺はもう一度こいつと戦いたい。いや、戦わなければならない! このままでは、試合には勝ったが心理戦には負けていたギャンブラーの心理と同様です! むしゃくしゃして治まらない!!」
そして刺当は棺田に向き直ると、
「なっ!!?」
刺当は棺田に対して頭を下げていた。
「頼む、棺田正臣! 俺と、もう一度・・・!!」
それは不恰好に頭を下げ、腰を少しだけ曲げている。まるで執事が主人に向かってするお辞儀のようなものではあったがしかし、それだけでも刺当の本気はうかがえることが棺田にはできた。
「ちょっ! 待ってください!!」
棺田は刺当に対して少したじろぎ気味に声をかける。しかし刺当は顔を上げようとはしない。
その代り、刺当は棺田の言葉に対して反応を示す。
「プライドがないと思っているのだろう・・・? このようなこと一つで頭をやすやすと下げる男なのかと、幻滅どころかため息ものだと。」
そして刺当は顔を上げる。目線を棺田に向け、顔を真正面に向ける。
それは最早、最初に棺田に出会ったときの余裕の表情とはかけ離れていた。真剣なまなざし真剣な表情。刺当はもう、棺田に対して格下とは見ていない。
「しかし、今の俺にとってのプライドは、そのようなものでは決して折れない。俺のプライドを傷つけるのは、あの戦いを、あのままに終わらせることだ! 俺は決して認めない!!」
その場はすでに静寂に包まれていた。刺当以外の誰も口を出せない。いや、棺田以外は出さないといったところか。棺田以外の全員は、この刺当の性格を知っている。
「サッシーは一度決めたら聞かない人だからなぁ。そこを含めて外見とは裏腹なところはお姉さん好きよ?」
そんな中愛染が突然そんなことを言い出したことがきっかけになり、場の緊張が和らぐ。
そしてそれを見計らって角蜜が刺当に声をかけた。
「刺当君! そのような自分の考えを押し付けるような頼みは関心しな」
「いいですよ。」
角蜜は自分の発言の途中に発せられた言葉に驚き、声の発生源に目線を移動させていた。
発生源は言わずもがな、棺田だった。
「やりましょう、今から。」
さらなる驚愕の言葉に場の一同が、刺当ですら驚きを隠し切れず目を見開いていた。棺田は苦笑をしてから刺当の前に一歩出て、刺当の瞳を見つめる。
「俺も、やりたくなりました。角蜜さん。どこでやれますか?」
「・・・地下の、第一演習場があるが」
「では行きましょうか。」
突然の会話に角蜜がさらに驚愕し、棺田を止めようとする。
「ちょっと待て棺田君! なぜだ、あのままの反応なら、君ならやめるはずだろう!」
しかし、棺田は止まらない。地下への行き方がわからないため、ミーニャの元に向かう。
「・・・ミーニャ、案内頼む。」
「私も、なんで正臣がこんな一歩的な要求を呑んだのかわからないよ。危険なのよ!?」
棺田はそんなミーニャの質問に笑顔で答える。
「俺もわからない。・・・でも思っちまった・・・。」
そして棺田は刺当に振り返って見直した。
「かっこいいってよ。そして誇らしいって。こんな男に一目置かれて、心の中では少し嬉しいと、そう思っちまったんだよ・・・。だからこそ、裏切りたくない。こんなかっこいい奴の頼みなんて、断れるわけねぇよ。」
刺当はそんな棺田に向かって、片側の唇を吊り上げ答える。
「・・・礼は言わねえぞ・・・棺田。」
それは、その苗字呼びは、確実に棺田正臣を認めた証となった。
- Nem・e・sis -ネメシス- [300参照感謝!] ( No.70 )
- 日時: 2015/06/06 00:23
- 名前: NATTU (ID: 8LMztvEq)
15.
地下第一演習場。
そこは百メートル×百メートル四方の距離がある正方形型の部屋。
そこではこの第一部隊が訓練するために使っていた場所。しかし今では訓練するものがいなくなり、暇つぶしに隊員達が模擬戦をするために使用されている施設。
「準備はいいか両方とも!?」
その壁は対衝撃用にコーティングされており、そっとやそっとじゃ崩壊に至らない作りとなっている。
「こっちは構いません、始めてください・・・。」
「はい、俺も大丈夫ですよ角蜜さん。」
その部屋の中、角蜜は両者を交互に見、刺当は両手首についている杭を発射する機器を確認し、棺田は右手に持っているサバイバルナイフを見つめる。
このサバイバルナイフは、この戦いが始まる前に、平等な条件にするためにと配布された武器である。本当は銃を持てばいいのだが、刺当は静電気を操作する能力。それはその手に触れてさえいれば、空気と銃弾の側面の間に生じる静電気さえコントロールできるのではないかと棺田は踏んだ。
しかしそんなことでは、どのような武器も通用しないと考えた棺田は、手に持つのに最適であり、何よりそれに近いものを使ったことがあるというのでサバイバルナイフを選んだのだ。
「さぁ、始めようか、棺田・・・。」
刺当は両手首から視線を上げると、ネクタイを緩み、ワイシャツのボタンを上から二個ほど外す。
「・・・はい。」
棺田もナイフを握りしめると、右腕をだらんと下げ、真正面に刺当を見つめる。
他の者たちは観戦するため、入り口の壁側に集まっていた。ミーニャ、舐越、愛染の三人全員が刺当と棺田の間に立つ角蜜を見つめ開始を待つ中、ミーニャは心中で考える。
かっこいいから、誇り・・・、違う。違うよ正臣君。
そんな理由でこの戦いを受けたわけじゃないよね?
しかしその疑問に答える者はいない。心の中で思っているのだから当然だが。
ミーニャは目線を棺田に向ける。
あなたは、あなた自身もあの結果に納得していないだけ・・・。
正臣君。あなたは気づいてないだけで、戦いを楽しむようになってしまってる。
でも気を付けて。決して戦いというのは、楽しむものではないのよ・・・?
そして角蜜は宣言する。
「これより、刺当連夜と棺田正臣の模擬戦を開始する!
ルールは一撃戦とする! どちらか一方が先に致死性でない一撃を与えれば勝ち。そのためであればどのような手段を用いても可にする。」
二人の視線が交差する。それは左右両者とも確実に勝ちを取りに行く瞳をしていた。
「では行くぞ、開始!!」
二人が交わる。
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こんちはNATTUです!
久しぶりに出した気がしますね!! なんか存在を忘れてまちた!
さ、次から刺当と棺田の再戦です。どう書こうかな、悩むなぁ。
あとこれから一週間試験が始まるのでまた出せなくなります、しょぼん・・・。
- Re: Nem・e・sis -ネメシス- [300参照感謝!] ( No.71 )
- 日時: 2015/06/12 16:26
- 名前: NATTU (ID: TBrNp4lY)
二人は真正面から突き進む。どんどん距離が詰まってくる二人は、自分たちが衝突するような距離に入った直後に体をひねって避ける。
二人はそのまま対照的に横に跳び、先に刺当が攻撃を仕掛けた。
杭っ!
左腕を自分に向けるのを見た棺田は、宙に浮いていた足を咄嗟に地面につける。
バシュバシュッ!!
予想通りに発射された二発の杭は、そのまま棺田に向かう。確実に当たるように照準を絞って放たれた刺当の攻撃は、二発共に棺田の頭部をめがけて吸い込まれていく。
「ふっっ!!」
しかし、棺田は手に持つサバイバルナイフを口にくわえ、後ろに働く力を利用し、足を着いた後にそのまま流れに任せて体を後ろに倒してバク転する。その二本の杭は二つとも空を切り、そのまま飛んで行ってしまった。
「くっ!!」
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