二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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花火 【BLEACH】
日時: 2010/01/19 21:23
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)
参照: http://gekkouhoujyu.holy.jp/page008.html

hello☆ 凛と申します
新スレです

*注意*

+中傷・荒らし・偽・チェンメ厳禁
+有り得ない事ありまくりです。あと意味不です
+文章の基本がなってないと思います
+更新激遅です
+何かと似てたらすみません

*prologue*

空に咲く大輪の花火
 水に映る大きな蓮の花

淡く儚く優しく包み込む

      たとえ 2人の仲引き裂かれようとも

  心は共に在る

願わくば、最後の一輪となっても
願わくば、最期の一片となっても



 私達は皆を護ろう———

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Re: 花火 【BLEACH】 ( No.22 )
日時: 2010/01/27 19:57
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)

第5話

此処は……何処……?

「……奈! 緋……奈! 緋奈!!」

嗚呼、叫ばないで。頭がガンガンするから

そう。頭が途轍もなく痛い

頭を重いもので殴られたように

身体も重い

指一本動かすのも億劫になる

やがて視界がはっきりしてくる

「緋奈! 大丈夫!? 緋奈!」

自分と同じ瑠璃色の髪

ぼんやりと若竹色が見えた

嗚呼、梨奈か

「頭痛い、から。叫ばないで……」

「緋奈! 目ぇ覚めたんだね!!」

……今の言葉聞いてた?

全く、この子は

「此処、は……?」

疑問を口に出す

「此処はね、あたし達の部屋だよ!」

そうか……自室か……

自己完結すると、睡魔が襲ってきた

嗚呼……もう暫く寝かせてもらうわ

緋奈の意識は、再び闇へ堕ちていった

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.23 )
日時: 2010/01/27 21:11
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)

第6話

再び目を開くと、頭にひんやりとした冷たさが伝わった

「凄い熱だから水で冷やしたタオル乗っけたんだよ」

「雛、森副隊長……どうして此処に……?」

普通、他隊の副隊長が緋奈の部屋に居る事などある訳が無い

「目の前で倒れちゃったんだもん。心配するよ」

微笑みながらタオルを乗せてくれた雛森副隊長が、一瞬天使に見えた

優しい人……

純粋にそう思った

「緋ぃ、大丈夫?」

梨奈の心配そうな顔が見える

「……大丈夫。大丈夫、だから」

微笑んでみせる

「そうだッ仕事———ゲホッゴホッゲホッ!!」

激しく咳き込む

「あわわ、大丈夫?」

梨奈が急いで背中を擦る

「え、ええ」

「高熱なんだから今日は休んでろ。って、日番谷君が言ってたよ」

……あの隊長がね

「分かりましたです……」

「さっき4番隊で薬貰ったんだ。緋ぃ、ちゃんと飲んでね」

ニコッと笑う梨奈

暫くして、「じゃ、仕事があるから」といって2人は出て行った

フッとため息をつく

身体は重いし頭も痛い。身体の節々が痛い

最悪……きっと昨日の夜、身体を冷やしてしまったのね

自分で納得する

「まぁ……いいや……」

刹那、部屋には規則正しい寝息が響いていた

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.24 )
日時: 2010/01/27 21:35
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)

第7話

どれだけの時間寝ていたのだろうか

気がつけば日は傾いていた

「……何時かしら」

覚束ない足取りで時計の前へと進む

時計は午後6時を指していた

もう……そんな時間

「あ、薬」

飲めって言われてたわね

薬を飲み、横になる

暫くして、梨奈が戻ってきた

「えーと、熱。下がったみたいだね!」

「そうだね」

そして時は流れ深夜

縁側に出て、緋奈は池を見ていた

水面に映る月

小石を投げると、直ぐに消えてしまう

風が吹く中、独り言のように緋奈は呟いた

「汝は我の身体を蝕んでゆくというの……? 何故、この運命は変えられないの?」

何処か哀しそうに、呟く

「この身体が朽ち果てるのはそう遠くない未来なのかもね……残念だわ。この世界から消え行くのは」

ゆっくり梨奈の方を振り向く

スースー寝息を立て、眠る


「梨奈……貴女も私と同じ道を歩まねばならない。この刀達が私達の身体を蝕むのだから———」

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.25 )
日時: 2010/01/28 18:29
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)

第8話

この刀……

この斬魄刀は確実に私の体を蝕んでゆく

それは、一種の定めなのだろうか

本来なら斬魄刀は死神自身の魂から構成される……

けれど、私の刀は……いえ、私達の刀は特別

有り得ないといっていいシロモノ

突然変異といっていい程

その代償は大きい

その代償

茨に絡み付かれたような運命を私達は歩まねばならぬ

この運命は変えられぬ

決して。そう、決して

如何なる力を持ってしても変えられない

このまま……

刀が身体を蝕むのを待つだけ

朽ち果てる日は、そう遠くないのかもしれない

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.26 )
日時: 2010/01/28 20:30
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)

第9話

早朝の薄暗い部屋の中

鏡の前に緋奈は座っていた

「……また……朝が来た」

鏡の中の自分を睨みつけてみる

けれど、運命は変わらない

髪を梳かし、髪飾りを着け終えるとスッと立ち上がった

死履装を着て、ほんの少し【哀しみ】を帯びた瞳を閉じて——————


隊舎から程遠い深い森の中

緋奈と梨奈が昔から【修行】に使っていた場所だ

奥まで着くと、誰も居ないのを確認して小さな声で呟くように言った




「ねぇ、貴女なら如何する? ———紅花火……」


悲痛に似た、哀しい声色だった


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