二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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花火 【BLEACH】
日時: 2010/01/19 21:23
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)
参照: http://gekkouhoujyu.holy.jp/page008.html

hello☆ 凛と申します
新スレです

*注意*

+中傷・荒らし・偽・チェンメ厳禁
+有り得ない事ありまくりです。あと意味不です
+文章の基本がなってないと思います
+更新激遅です
+何かと似てたらすみません

*prologue*

空に咲く大輪の花火
 水に映る大きな蓮の花

淡く儚く優しく包み込む

      たとえ 2人の仲引き裂かれようとも

  心は共に在る

願わくば、最後の一輪となっても
願わくば、最期の一片となっても



 私達は皆を護ろう———

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Re: 花火 【BLEACH】 ( No.137 )
日時: 2010/12/19 20:09
名前: 風(元;秋空 (ID: VyyaVRE4)

乱菊さんは……自分の感情に素直ですよね本当(汗
日番谷君としては五月蝿くてしょうがないだろうなぁ………

梨奈の気持ちは分らないでも無いが…
相手としては時間が分っている方が気楽だという事実も有ると思うんですよね

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.138 )
日時: 2010/12/31 17:35
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: hevWx4Os)



ですよねー
乱菊さんは自分の気持ちに素直ですよね
日番谷がどう思ってるかは分かんないけど・・・

梨奈の気持ちも、一理あるけど・・・
相手にとっては何も言われないで、突然消えられたほうが哀しいと思うんですよね・・・

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.139 )
日時: 2011/01/05 22:08
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: WT.yDbwD)

第47話

そして、二人が喧嘩をしてから一週間ほど経ったある日
緋奈は任務で出掛ることになっていた
西流魂街の森に出た虚10体を倒すこと
緋奈の実力なら、難なく倒せる相手だった

「それでは、行ってきますのです!」

「気をつけろよ」

「頑張ってね。くれぐれも無茶しないでよ?」

日番谷と乱菊の言葉に、「分かりました」と答える
そして、梨奈のほうへ顔を向ける

「……」

10秒ほど目を合わせて、フイッと顔を逸らされた
チクリ、と胸が痛む
でも、10秒ほどでも目をあわせてもらえた
それは大きな進歩だと思う

「こういうときくらい声かけてあげればいいのにー」

「……別にいいじゃないですか」

そう言って書類に手をつけた
緋奈ならば、虚10体なんて直ぐに倒せるだろう
その筈だったのだ

「———では、行ってきますのです」

出る間際に、チラリと梨奈を見てから緋奈は外へ出て行った
乱菊がドカッとソファーに座り込む

「あーもう! こういうときくらい口利きなさいよ!」

「別に何を言おうが言うまいがあたしの勝手です」

「……頑固者」

「頑固で結構ですっ」

それは、後で思えば強がりだったんだ
緋奈が少しは心配だったけど、緋奈がした事を思えばあんな奴、としか思えなくって

西流魂街のとある森の中
緋奈は、虚と交戦していた

「はぁ!!!」

ザシュッと虚を斬る
奇声を発しながら、虚は次々に倒れていった

「これで……最後」

最後の虚が断末魔の叫びを上げながら消えていくのを確認して、ホッとため息をついた
———確実に減ってる、残された時間
その考えを頭から投げ出し、森を出ようと背を向けたときだった

「———!!!!!!」

右肩に、鈍い感覚
……何が切れた? ———右肩の肉
  香るのは何の匂い? ———私の流した血の匂い
  痛むのは何故? ———右肩を斬られたから
  切ったのは何? ———それは……虚

「ッ!! まだ、居たか……ッ……!」

苦痛を振り切り、目の前の虚を睨む
目の前には、虚の群れ
———うそ……予想外だよ……

「———……このッ!!!!!!!!!」

身体に鞭打って、紅花火を振るった

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.140 )
日時: 2011/01/06 20:15
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: hevWx4Os)

第48話

身体に鞭打って、紅花火を振るう
とっくに限界はきてる
身体が悲鳴を上げる
———でも、此処で死ぬ訳には行かないのよ!!

「幻想の中で咲け!! 紅花火ぃ!!!」

虚が消えてく
体力も、減っていく

「ゴホッゴホッ!!」

喉の奥で鉄の———血の味がする
目が……霞む
右肩の傷の他にも、虚につけられた傷があった

「誰……か……」

もう……力、が……入らない
立っているのもやっと
瞬歩を使って隊舎に帰る元気も無い

そこで、緋奈は崩れるようにその場に倒れた


場所は変わり、10番隊
梨奈は、書類を整理していた
そのとき……

(誰……か……)

———緋奈の声?
でもどうして?と考えていると……

「隊長!!!! 梨奈!!!!」

「どうした松本!?」

血相を変えて執務室に駆け込んできた乱菊に、日番谷が驚いて聞く
梨奈も、何だろう、と思いながらその先の言葉を聞いた

「———緋奈が、予想外で現れた虚と戦って……4番隊に運ばれたんです」

その言葉に、梨奈は絶句した
———ヒナガ、ヨソウガイデアラワレタホロウトタタカッテ……ヨンバンタイニハコバレタンデス
運ばれた? 緋奈が?
信じられない……信じられない!

「———嘘」

それが、梨奈がやっとの思いで紡ぎだした言葉だった


———此処は何処?
おぼろげな意識の中で、緋奈はぼんやりと考えた

「……奈」

誰……?
私ヲ呼ブノハ誰……?

「……奈、緋……!」

「緋奈!」

……この声は?
乱菊さんと……隊、長……?

「あ……」

「緋奈……!」

「気がついたか!」

視界に入る乱菊と日番谷
急いで身体を起こそうとするが、肩に鋭い痛みを覚える

「———ッ!!!」

「ほら、無茶しない無茶しない」

乱菊に止められ、ベッドに倒れこむ

「あんた、なんで助けを呼ばなかったの?」

乱菊が問う
あの時、呼ぼうと思えば呼べた
だけど、

「それは……———」

静かに、口を開いた

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.141 )
日時: 2011/01/10 19:15
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: hevWx4Os)

第49話

助けを呼ばなかった理由

「それは……知られたくなかったから」

「へ?」

「本当なら、あの程度の虚は難なく倒せた……けど実際はこのザマ。助けを呼んだら……何かあったって勘付かれる可能性があります」

「だから……呼ばなかったと」

「はい。本当は、隊長達にも言わずにしようとしたこと。これ以上、多くの人に知られる訳にはいきませんので」

だから、呼ばなかったのだと緋奈は続けた
悲壮なまでの覚悟
緋奈と梨奈は、幼くもその覚悟を背負っているのだ
自分達が死すという運命と共に

「そういえば、梨奈はどうしたんですか?」

「ああ、あの子なら知らせが入った時に泣き叫んでて、泣き疲れて寝ちゃったのよ。呼んでくるわ」

そして乱菊が梨奈を連れてくると、梨奈は一目散に緋奈の元へ向かい抱きついた

「ごめんなさい!! 緋奈、ごめんなさい!! わがまま言ってごめんなさい!! 緋奈は悪くなかったのに……!!」

「もいいよ、梨奈……仲直り、してくれる?」

うん、と泣きながらくしゃっと笑った梨奈
そして、もう二度と喧嘩しないという約束もした

「「ゆーびきーりげんまん、嘘ついたら針千本のーます! 指きった!!」」

二人で歌いながら約束をする
笑顔で指を下ろした
そして、二人で笑い合った

「二人とも可愛い〜♪」

「ふきゃあああ!」

「ら、乱菊さん……苦しいのですよ〜……」

乱菊が緋奈と梨奈を抱き締めて言う
ふみゃあぁぁ……と力ない悲鳴を上げる御影姉妹

「おい松本、緋奈と梨奈が死に掛けてるぞ」

「え? そーですかぁ?」

二人を放すと、ゼェゼェと息を整える緋奈と梨奈
それを見てケラケラと笑う乱菊

「わ、笑い事じゃないですよぉ!?」

「……三途の川が見えましたのです〜」

「大袈裟ねぇ」

いや、大袈裟じゃないから!というのは、その被害に遭ったことのある緋奈、梨奈、日番谷の心の叫びだろう
乱菊だけが未だに笑っている

「本当に苦しいんですからね?」

「そんなにぃ?」

「はい。そんなにですっ」

プクーッと頬を膨らませて梨奈が言う
緋奈はあはははは……と視線を泳がせて苦笑いをしていた

「とにかく、早くよくなりなさいよ?」

「はい」

微笑みながら答えた


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