二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ

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花火 【BLEACH】
日時: 2010/01/19 21:23
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: HFyTdTQr)
参照: http://gekkouhoujyu.holy.jp/page008.html

hello☆ 凛と申します
新スレです

*注意*

+中傷・荒らし・偽・チェンメ厳禁
+有り得ない事ありまくりです。あと意味不です
+文章の基本がなってないと思います
+更新激遅です
+何かと似てたらすみません

*prologue*

空に咲く大輪の花火
 水に映る大きな蓮の花

淡く儚く優しく包み込む

      たとえ 2人の仲引き裂かれようとも

  心は共に在る

願わくば、最後の一輪となっても
願わくば、最期の一片となっても



 私達は皆を護ろう———

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Re: 花火 【BLEACH】 ( No.152 )
日時: 2011/06/08 20:28
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: VYCQ1KaR)



返信送れてごめんよー! 最近忙しくってね・・・
中間の結果は秘密です

その部分は個人的にお気に入りです♪
しかしまぁ・・・自分で書いててアレだけど双子が凄く大人びすぎてる・・・
むむむ・・・どうしたものか

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.153 )
日時: 2011/06/28 22:01
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: VYCQ1KaR)

第53話 *紡ぎ続く夢物語

———……卯ノ花隊長に話した日
卯ノ花隊長は驚いていた。それも無理は無いだろう
それ程珍しいことなのだ、私たちの運命は
他の人に言わないでほしいと頼むと、あの人は頷いてくれた

「……緊張した」

「そうね」

帰り道、ポツリと呟くようにして聞こえた梨奈の言葉に淡々と返した
静かだった。季節は秋……ああ、私達は永く生きた
最初の宣告の四ヶ月を越えようとしているのに、まだこの身体は動く
戦っていられる、十番隊で

「……ねぇ梨奈」

「何?」

「———来年、桜で花見しよう」

「……夏には皆で現世の海に行きたいね」

まだ生きていたいから、この世に在りたいから
だから、少し先の時間を約束しておく
それが精一杯の「足掻き」

「それで、秋には彼岸花を見て。冬には椿を見て、梅を見て……———また、桜を見よう」

未来へ約束していれば、命が延びる気がした
気のせいでも、生きていられる気がしたんだ
だから、私達は夢を紡ぎ続く

「……楽しみだね」

ふわり、と笑った。花が咲くが如く
ねぇ。未来に夢を紡いでもいいですか?
夢物語を……いつか、現実にしたいのです

春には、薄紅を散らす儚き桜を
夏には、透明に煌く海の飛沫を
秋には、紅に染まる彼岸花を
冬には、気高き椿の花を
そうして、薫り高き梅を見て———

———……再び、桜を見ましょう

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.154 )
日時: 2011/07/15 20:19
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: JQzgI8be)

54話 *彼岸花、紅を散らして

「それでは、お先に失礼致しますです」

「ああ、お疲れさん」

「わわっ緋奈早いよ〜!!」

「ホントよねぇ〜」

「てめぇらはサボったからだろうがァァァァァ!!!!!」

隊長の怒声を聞き、クスリと笑った
変わらないわね、あの人は。乱菊さんもだけれど
あの二人は、いつまでも変わらないで居て欲しい
願わくば……この身が朽ちても

「無意識に此処に来るなんて……やっぱり、思い入れがあるのかしら?」

梨奈との修行場所の森
そこらを散策していると、視界全部に鮮やかな紅が映る
思わず目を細めると、そこは一面、彼岸花だらけだった

「……彼岸花の別名は『死人花』……花言葉は『あきらめ』や『悲しい思い出』、ねぇ」

彼岸花のほかの別名には、『地獄花』『幽霊花』などがある
花言葉もあれよね……ああ、でも『再会』『また逢う日を楽しみに』もあったっけ
どちらにせよ、余り良い花ではないわね

「何よ……嫌味?」

ポキリ、ポキリ、と彼岸花の茎を折る
茎が折れて下を向く彼岸花は、まるで俯いているかのようで……
何処となく、私たちに似ているように思えた

「ああもう。すぐ思考が嫌な方に持ってかれる」

むしゃくしゃしながら、また茎に手をかける
そうして、一本だけ手折り、胸に抱いた
髪につけている彼岸花の髪飾りが静かに揺れる

彼岸花の、花弁が落ちた
紅の散る様はまるでこの身に背負う運命のようで
風が幾千もの紅を舞い散らせた

「……花弁が命に見える」

紅の舞う空に、そっと目を閉じた

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.155 )
日時: 2011/07/19 22:19
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: JQzgI8be)

55話 *言ノ葉は刃也<ナリ>

ああもう、本当に嫌になっちゃうわ
緋奈はハァッと盛大にため息をついた
原因は、目の前の紙である

「何々……“戦えないくせに”、“能無し三席”に……“死ね!!
”って……何じゃこりゃ」

「うわ、“身体弱いくせに死神とかふざけんな”に“認めない”、“くだばれ”って……」

「酷いことするわね!! 引っ叩きに行こうかしら」

「乱菊さん、止めて下さい。———へ?」

突然聞こえてきた第三者達の声に、緋奈は驚き振り返った
いつの間にか、持っていた紙は緋奈の手ではなく、日番谷の手の中にあった
いつの間に———という問いが頭に浮かんだ

「ひっどーい!!!!! ぶん殴りに行ってきますー!!」

「止めろって言ってるでしょ梨奈!!」

「しかしまぁ……汚い真似する奴も居たんだな……」

「隊長! あたしやっぱり引っ叩きに行ってきます!」

「止めとけ松本」

「———というか隊長、隊長の持ってる紙が凄くグシャグシャになってるんですが」

そろいも揃って何やってるんですか
隊長も何気に霊圧上がってるの気付いてます?

「好きで戦闘任務行かない訳じゃないのにね……」

そう。私や梨奈は極力戦闘任務に行かないようにしている
力を使えば使うほど命は削られるから
でも、それが平隊士には“戦えない”と見られている

「……仕方ないのに。好きでこうなったわけじゃないのに」

「それに、くだばれって言われても……どうせ、いつかくたばっちゃうのにね?」

「……緋奈、梨奈」

「アンタ達が暗くなってどうするのよ!」

分かってる
隊長と乱菊さんの言いたいことや、優しさは
でも、紙に書かれた言ノ葉は……梨奈と私の心を、刃の如く突き刺した

Re: 花火 【BLEACH】 ( No.156 )
日時: 2011/12/24 17:45
名前: 凛 ◆KM/REaTgCs (ID: Lss05VCW)

56話 *人は所詮そんなもの

「“能無し三席”———ねぇ」

廊下を歩きながらポツリと呟いてみた
入隊した時は“天才児”とか言われてたこの私が能無し呼ばわりされるとは……
とはいえ、戦闘任務に行かなくなったのは否定できない
そんなことを考えながら歩いていると、人とぶつかった

「った!」

「あっ、すみません———って何だ、御影三席じゃないですか」

ぶつかった相手が緋奈だと分かると、とたんに態度を変える隊士
えーっと。誰だったかな、確か……十何席かの浦木さんだ

「ごめんね」

「ちゃんと気をつけてくださいね。『お体がとても弱い』そうなので」

「……そうね」

厭味ったらしい。この子もあの紙に書いた子かしら
前は素直に私と仲良くしてくれたのに……私が体調を崩した途端、これか
何かあれば直ぐに裏切る。人なんて所詮そんなものだ

「———馬鹿ばかし」

彼女が去った後、その場で一人呟いた
だから人は信用できないのだ。私達の身体が壊れれば直ぐにこう
何も知らないくせに、勝手にあれこれ決め付けて

「本当に、馬鹿みたい」

「なら、何で泣きそうな顔してんだ?」

「!? ———隊長!?」

気付けば後ろにいつものように眉間に皺を寄せた隊長が居た
何かを言いたげに佇んでいる

「別に、なきそうになんか……」

「……あー……お前はそういう奴だったな」

「?」


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