二次創作小説(紙ほか)
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- 黒バス【私にとって、君は光】リメイク開始!
- 日時: 2013/05/31 17:50
- 名前: 詩隈伊吹 (ID: NRm3D0Z6)
【作者、ご挨拶】皆様、お久しぶりでごさいます(;´Д`)
*リメイク前の目次>>111
こんにちわ!四ノ宮です!伊吹だったものです!今回はリメイク版ということで、こちらとしてもとてと楽しみです。前作のリメイク版というのは、物語の主体は変わりませんが、帝光中のお話が増えたり、キセキ達との関わりが増えたり……パワーアップしております!
頑張って完結させるので、よろしくお願いします!なお、前作でのオリキャラ様は出させていただきます。勿論、全員。頑張りますので応援してください!
【キャラクター紹介】
本作オリジナルキャラ↓
・九重 律(ここのえ りつ)主人公>>112
・九重 竜二(ここのえ りゅうじ)律の兄
【本編ストーリー】
*帝光中学編
第1Q『君がいる、僕がいる』>>
第2Q『』
【番外編】
*帝光中学編
【お客様紹介】
- Re: 黒子のバスケ【私にとって、君は光】 ( No.49 )
- 日時: 2013/03/23 19:22
- 名前: 詩隈伊吹 (ID: T4clHayF)
第1Q【逢いたい。逢いたくない。】
帝光中学校バスケットボール部。
部員数は100を超え
全中3連覇を誇る超強豪校
その輝かしい歴史の中でも特に
「最強」と呼ばれ
無敗を誇ったーーー
10年に1人の天才が
5人同時にいた世代は
「キセキの世代」と言われている
ーーが「キセキの世代」には奇妙な噂があった
誰も知らない試合記録も無い
にも関わらず天才5人が一目置いていた選手が
もう1人ーーー
幻の6人目がいたーーーと
そして、
そんな「キセキの世代」に負けるとも劣らない
『兎』と呼ばれた少女がいた、と。
「よくやったなっ!梓っ!」
監督が片言の日本語であたしを褒めた。
他の選手達も、あたしを囲んで勝利を喜んでくれた。
頭を撫でられたり、抱きつかれたり。
『「ううん。みんなのおかげだよ!最高の引退試合にになったよ」』
あたしも片言の英語でみんなに微笑む。
選手のみんなは苦笑いしたり、すすり泣いたり。
あたしは、本当に愛されてたんだと思った。
『お前がきて、チームがすごく明るくなったよ。バスケが本当に楽しくなった』
『今まで、ありがとうな』
『うわぁぁんっ、梓!』
『「あははっ、うん。楽しかったよ!あたしも」』
選手のみんなが声を掛けてくれる。
キャプテンの号令で、整列に向かう。
『『『ありがとうございましたっ』』』
これで、チーム最後の試合が終わった。
結果は115対56。
あたし達チームのトリプルスコアでおわったのだった。
中学2年生の夏。
あたしは、アメリカ留学をはたした。
中学にあがってから、父の勧めでいろいろ準備をしていたもの。
勿論、バスケの為に。
そして、誰にも知られないうちにアメリカに行った。
そう、誰にも知られないうちに。
『じゃあな、梓。日本でもバスケ続けろよ』
日本に行く飛行機に乗る為に、あたしは飛行場にきていた。
そして、チームのみんなが見送りにきてくれた。
『「はい。」』
キャプテンが頭を撫でてくれる。
にこっと笑う顔がとても美しいと、男性にモテる。
『うわあぁぁんっ!梓ぁ、行かないでよぉ、やっぱ行っちゃえぇ』
『「どっちですか、先輩……」』
泣き虫なチームの先輩。
このチームに入ってからいろいろお世話になった。
いつもいつも、一緒に1on1しようと言ってくれていた。
『梓、日本に帰っても俺たちはバスケで繋がっているんだ』
『「キャプテン、監督がくさいセリフを……」』
『ぅおっ?!』
『本当だな。加齢臭もそのうち香るぞ』
『うわあぁぁん!いやだよ!加齢臭嫌いだぁ!』
『お前等っ!練習5倍にすっぞぉっ?!』
『「あはははっ!」』
あたしのアメリカでの1年間。
このチームでバスケをして、本当に楽しかった。
練習だって、試合だって、あの頃とは違う。
あたしのバスケをする理由がそこでしっかりあった。
楽しい、そう思うたびあたしは彼等を思い出す。
「……バスケ、あたしは大好きだ。だから……」
あたしは、日本に帰った。
そして、日本の高校に入学する。
それから、彼等に逢おう。
また、バスケをする為に。
『あたしは好きになりました。みんなでやるバスケを』
- Re: 黒子のバスケ【私にとって、君は光】 ( No.50 )
- 日時: 2013/03/23 18:48
- 名前: 詩隈伊吹 (ID: XrwZbEH8)
第2Q【矛盾する、心】
飛行機は時間通り、空港に着いた。
ガヤガヤ賑わう空港の中、あたしは人を探していた。
迎えに行くと言っていた彼。
それなのに、時間を守れないのかっ?!
「梓ーーーー!!」
その時、聞こえた声。
そして飛び込んできた白髪、というか銀色っぽい髪。
無駄にカッコいい顔。
「リヴ、遅い。そして苦しいよ」
リヴに抱きしめられながら、あたしは口を尖らせる。
ギュウギュウきつく抱きしめられ、苦しいってもんじゃない。
それに、にわかに恥ずかしい。
「うぅ……梓だよね?」
ずずっと鼻をすする音。
泣いているのかな。
そう思うとむげに彼を引き離すわけに行かない。
だからあたしも、彼の背に手を回して呟いた。
「ただいま……」
あたしがアメリカに言った理由は、留学もあったけど親の離婚のこともあった。
父さんと母さんはあたしが中学に入った頃から別居していた。
チームに入れられたのは、その頃。
母さんがあたしを引き取りたいが為に、自分の監督するチームにいれたのだ。
あたしを引き取れば、バスケが上手い娘として鼻が高いからだろう。
だからあたしは、どちらについていくと聞かれた時迷わず「父さん」と答えた。
「梓、叔父さん元気?」
「うん。仕事忙しいみたいだけど、電話くれるよ?」
「そっか、よかったよ。離婚のこと聞いた時はびっくりしたけど。ちゃんと幸せでしょ?」
「うん、そうだね……」
リヴの言葉にあたしは微笑んだ。
タクシーと中で、あたし達は話し込んだ。
アメリカの事。チームの事とか。
リヴは大学のバスケチームの事とか、大学の単位の事とか。
それから……
「彼等、『キセキの世代』は全中3連覇をはたしたよ」
わかっていた。
彼等は強い。きっと、才能が開花したのだろう。
あの5人は最強だから。
そして……テツヤだって。強くなったのだろう。
「梓?」
「っあ、なに?」
思わずボーと考えてしまった。
肩をたたかれて我に返る。
慌ててリヴの方を向くと、リヴは苦笑して言った。
「黒子テツヤのこと、考えてたでしょ」
「……うん、そうだよ」
素直に頷いた。
嘘つく必要なんて、なかったから。
「彼、全中3連覇をとげたあとバスケ部を辞めたそうだよ」
「え?!……テツヤが?どうして……てか、なんで知ってるの」
「ふふふ、秘密」
意味深に微笑むリヴを小突く。
彼、テツヤを思い出すと胸が苦しくなる。
罪悪感で、いっぱいになる。
できれば、逢いたくない。
でも、逢いたい。
そんな矛盾する心にどうすればいいのか、あたしはわからない。
『逢いたいけど、君は……』
- Re: 黒子のバスケ【私にとって、君は光】第二幕開始! ( No.51 )
- 日時: 2013/03/23 20:20
- 名前: 詩隈伊吹 (ID: d9JZZrk4)
第3Q【君に逢いに】
私立誠凛高等学校はあたしが通うこととなる高校。
新設校で、2年生までしかいない。
あたしがこの高校を選んだ理由は『キセキの世代』が入学しないと思ったから。
みんな、名のしれた強豪校に入学すると思ったから。
あたしは時間が合わず入学式にまにあうことが出来なかった。
だから、転入という形になったのだ。
あたしがこれから一人暮らしをする家。
何故か父さんが一軒家をくれた。アパートは危ないとかなんとか。
引っ越しの荷物はそんなに多くなくて、家具なんかも父さんが全部揃えてあって家に行ったら全部揃ってた。
ここら辺はあたしの前住んでいた家と近いから、地理も詳しい。
まぁ、そこまではいいだろう。いいとしよう。
しかし……
「わふっ!」
当然というように玄関に座っている犬。
「なんで犬がいるーーー?!?!」
ゴールデンレトリバー。
大きい犬だ。
うん。犬。ワンコ。
だから、なんで行ったらワンコがいる。
首についたいるリボンが愛らしい。
プレゼントのつもりだろうか。
(ん……?……わかった。父さんか。)
あたしは苦笑する。
父さんの思いがわかった。
父さんは少し過保護……てか、ものすごい過保護。
あたしが1人でこっちに来て一人暮らしすることを最後まで反対していた。
だから……
「番犬か。君は」
「わふっ」
そうだと言わんばかりに吠える。
ゴールデンレトリバーは、番犬には向かないと思うんだけどな。
でも、少し嬉しい。やっぱり、家に1人は淋しいから。
「よし、君に名前をつけようか」
「わんっ!」
玄関に座り込んで、名前を考える。
というか、この子は女の子だろうか、男の子だろうか。わからない。
「うーん……どうしよう……」
「わふ〜……」
あたしが考えていると、ワンコも考えるように難しい表情をする。
「うーん……可愛い名前がいいかな。カッコいい名前の方が……」
「わふ〜、わぅ〜〜……」
……可愛い。
あたしは我慢ならず、キュッと優しくワンコを抱きしめた。
暖かい。毛がふあふあしていて気持ちいい。
「君、あったかいね……」
「わふ?」
ワンコを抱きしめていたら、彼の事が頭によぎった。
「……テツヤ……」
何も言わずに消えちゃって、怒ってるかな?
嫌われちゃったかな……。
胸が苦しい。
「わふ!」
「へ?……あ、ちょ」
急に暴れ出したワンコにびっくりして、尻餅をついた。
「わんわんわんわんっ!」
「ちょっ!えっ?!なに?」
何か訴えられているような感じ。
てか、まさか……。
「テツヤ……って、名前がいい、とか?」
「わふわふっ!」
ま、じ、で?
「テツヤ」
「わふ」
「テツヤ」
「わふわふ」
「ワンコ」
「……」
「テ……」
「わんっ!!」
マジか。
あたしは苦笑する。
まさか、テツヤの名前を使うとか。
「……もぅ、会うこともないだろうから。いいかな」
自分で言って哀しくなる。
馬鹿じゃないのかな、あたしは。
でも、アメリカにいたって。
バスケをしてたって。
何をしていても、テツヤはいつもいた。
ずっとずっと、あたしの中で……
「梓」
そう言って、微笑む君の顔。
あたしは、ずっとずっと…………
『テツヤ。この名前は、多分一生忘れさせてくれないだろう』
- Re: 黒子のバスケ【私にとって、君は光】第二幕開始! ( No.52 )
- 日時: 2013/03/23 20:57
- 名前: 茅 (ID: faSasGNm)
梓よ、テツヤとはすぐに会う事になるぞ〜!ww
- Re: 黒子のバスケ【私にとって、君は光】第二幕開始! ( No.53 )
- 日時: 2013/03/23 21:35
- 名前: 詩隈伊吹 (ID: d9JZZrk4)
>>52
俺も、やってて思ったわwwww
あ、誠凛って会うやんけ。
みたいにさ。
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