複雑・ファジー小説
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- 触れられない花。
- 日時: 2016/11/18 22:27
- 名前: @メンタル (ID: gdK5hR0W)
Character
〈神シン〉
限られた者。
炎・水・大地・雷・闇・無・愛
の7つに分けられた能力を操る。
〈鬼キ〉
神の使い魔。人外。
大抵は、1つ。多くても2つの能力しか使えない。
しかし1鬼だけ7種類の能力を操ることができる。
〈鄙ヒ〉
人類の敵。人外。
神と能力は、変わらない。見分けは、ほぼつかない。
破壊と絶望。そして憎悪を愛する。狂気殺人をする。
〈契チギリ〉
神が鬼と契約するときの事。
契を交わした神は、外れないピアスや体に紋様が刻まれる。
鬼には、自身の決められている名が体に刻まれる。
〈破ハ〉
鬼との契約をなくすこと。
鬼の体に刻まれた名を傷つけると契約は、無くなる。
〈神聖学院付属強化学園〉
神の能力があるもののみが通う学園。
初等部4年中等部3年高等部3年神聖学院3年
があり定期的に行われる実技テストのランクが
ABCDEの中でDとEになると普通科の学校に落とされる。
全寮制。中等部からは、週に一度だけ学園の外に行くことが許されている。
- Re: 触れられない花。 ( No.13 )
- 日時: 2016/12/08 20:10
- 名前: @メンタル (ID: gdK5hR0W)
笹凪という名前と彼女の容姿に見覚えがありました。
彼女は、名の知れたモデルですから。ちなみにモデルなどの業界人になる神は、少なくはありません。彼女の人気は、通常モデルを高々と超えていました。
なぜなら彼女は、芸歴が短いながらに大御所に堂々と発言するような肝の座っている女性で、よく報道番組や、評論家などと対談してはその発言で相手を圧倒してきた言わばお騒がせモデル。
突如彼女と臨の間には、白い光が勢いよく瞬きました。すると光の中から、紺色の着物に黒のはおいを身にまとった20代ぐらいの男性が出てきます。
臨には、その男のことをよく知っていました。泣く子も黙る学院長です。臨は、すぐに深く頭を下げてリリックにも同様にさせました。
「千里…来院は、明日のはずだが。」
ゆっくりとしたけれど独特の圧がある低い声が笹凪の名前を呼びます。
「あれ?そーだっけ?まぁいいでしょ、可愛い弟子が戻ってきてあげたんだから。」
笹凪の言葉を聞いて臨は、納得しました。先ほど彼女が学院長を名前で呼んだのは、師匠と弟子というそれほどの仲の関係があってのことだと知りました。
「…顔を上げては、くれないか。あまり堅苦しいと息が詰まってならんだろう。女生徒、名前は何と言う。」
顔をゆっくり挙げて静かに息を吸ってから答えることにしました。
「高等部一年B組大田臨です。こちらが鬼のリリックです。」
100歳ほどもある年齢からは、考えられないほどの美しさと学院長という迫力に臨は、緊張をしていました。本来は、特別な許可がないとお会いできない方です。そうしないと学院長の補佐である。鴻崎美香≪コウサキ ミカ≫が許しません。今は、どこにも見当たらないという事は、どこに居るのだろうと疑問を抱来ました。
「心配しなくても鴻崎は居ない。抜け出してきたからな。」
学院長は、臨の思考を読んだかのように話しました。臨が驚いていると少し微笑んで口を開きました。
「臨、と言ったかな。疑問を持った表情をしていたからな。無能力を使わせて貰った。すまんな」
人の思考を読む。などという能力は、臨は、聞いたこともありませんでした。きっと異常なほどの集中力と無能力を操ることができるのでしょう。
「———ちゃん!!!」
不意に大きな声が聞こえました。涙交じりの声です。
振り替えると、小さな女の子が一心不乱に走ってきました。少女は、いつの間にかしゃがんでいた笹凪の胸に勢いよく飛び込みました。
「ちーちゃん?どうしたの?」
笹凪は、どうやら少女のことを知っているようです。彼女の問いに少女は、泣いて答えるどころの問題ではなさそうです。先ほど少女が走ってきた場所に学院長が使ったのと同じ光の移動術が現れました。中から出てきたのは、3人の女生徒たち。
先ほどまでいたはずの学院長は、姿を消していました。すぐに私の前までやってきた女生徒たちは、怒りの形相で少女を睨みつけています。
「ちーちゃん、この痣どうしたの?」
笹凪の問いに今度は小さく答えることができました。
「…おねえちゃんたち…」
そこまでしか臨には聞こえませんでしたがきっとこの3人にされたのでしょう。女生徒たちの制服は、黒地ネクタイに高等部二年の証。シルバーのクロスライン。
「そのガキがあたし等に水術使ってきたんだよ!!」
「ふーん」
興味なさそうに答える笹凪は、異様な雰囲気を出している。
「あーなるほどねー『学院長って何が偉いの〜?』」
セリフのように笹凪が言うと女生徒たちが「は?」とでも言いたげな表情になりました。
- Re: 触れられない花。 ( No.14 )
- 日時: 2016/12/05 20:50
- 名前: とまと (ID: Ms/Mj5Tz)
それは大変でしたね!
でもたくさん読めてうれしかったです。お疲れさまでした。これからも応援してます!
- Re: 触れられない花。 ( No.15 )
- 日時: 2016/12/07 20:22
- 名前: @メンタル (ID: gdK5hR0W)
とまとさん
ありがとうございます!!!
では、たくさん書きますね(笑)
「『いっつも偉そうにしてるだけで何も役に立たないぢゃん』」
笹凪は、それでも続けます。
「『ぶっちゃけあたし等の方が強いと思うし、それにさ
‘神なんてなんもしないで生きてるゴミ同然’』」
最後に彼女は、強調して言いました。有無を言わせない地を這うような声でした。
「聞き捨てならないねぇ?外を知らないおジョーちゃんが知ってるかどうかは、どうでもいいけど。この学院の法(ルール)ぐらいは知ってるよね?」
サングラスをゆっくりと外しながら女生徒たちに問います。
「臨ちゃん、ちーちゃんの事よろしくね。ついでに見せてあげる…」
そう言って少女を臨に抱かせました。
「…死盤。」
紫色の強い光がリリックと臨、そして女生徒たちを包み込みました。
彼女の作った≪死盤≫は、特定距離にいる能力保持者を異空間に引きずり込む事が出来る一番周りに害が出なくなる方法です。作る分にはいいのですが、入れられた者は出る事が出来ません。
「は?なんで私たちの会話…」
女生徒たちは、唖然とした表情のまま硬直していました。
「臨、もう少し離れた方がいいよこれから危なくなるから。」
リリックは少々険しい面持ちで臨に言いました。
「3対1で手合わせするからね。さっさと準備しな。私は、おジョーちゃんたちの言うゴミなんでしょ?」
- Re: 触れられない花。 ( No.16 )
- 日時: 2016/12/07 21:15
- 名前: とまと (ID: Ms/Mj5Tz)
笹凪さんかっこいいですね!
- Re: 触れられない花。 ( No.17 )
- 日時: 2016/12/08 18:59
- 名前: @メンタル (ID: gdK5hR0W)
とまとさん
ですよね〜カッコいいけど怖いんですよ(笑)
服装が白のTシャツに黒ジャケット。ストレッチジーンズの黒にサングラスに黒のハットと言う…説明だけだとかっこ悪いですけどめっちゃカッコいいキャラなんです。
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