二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語【完結】
日時: 2020/09/25 22:01
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: b92MFW9H)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1440

どうもです、灯焔です。
遂にキリのいい数字を迎えた逃走中#CR05。前回エクラが捕まったり道化師側で大きな動きがありそうだったりと波乱の展開を迎えたコネクトワールド。世界の行方はどうなる…?
今回の舞台は、2回目の舞台『渋谷』があった時代から約5000年後の世界『エデン』が舞台と言われている『セブンスドラゴン』『セブンスドラゴンⅢ』より『学都プレロマ』。数々の木々に生い茂られた廃墟と化した学術都市を舞台に、逃走者達とハンターによる5回目の逃走劇が今、幕を開ける―――!


遂に本格的に動き出したメフィスト率いる道化師達。本部を襲うだけでは飽き足らなかったのか、他の支部で暴動を起こし始めました。そして、本部の面子もメフィストを叩こうと本格的に動き始めます。
そんな中、道化師一味にも何か動きが。前々回から様子がおかしかった『あの人物』の記憶が…?さて、運命はどう転がるのでしょうか。

<ルール>
逃走エリア:『学徒プレロマ』
かつて隆盛を誇った古代文明の研究者である学士たちが集っていた学術都市。
技術力の高さは『エデン』の中でも群を抜いていたが、現在は魔物の巣窟になっており、廃墟と化している。かつてこの地で、13班の意志を継いだ者が『真竜』を退治した伝承が伝えられている。ゲームではドラゴンによって木々が生い茂っていたが、今回は木々が生い茂っている様子は無く、廃墟であること以外は広い逃走エリアだと思っていいだろう。
エリア紹介 >>1




逃走時間:90分

賞金:54万(1秒100円)

ハンター:初期4体(OPゲームで1体起動。ゲーム開始後に3体追加で起動)

自首方法:後程通知にて発表


<参加者>

【逃走中#CR01 成績優秀者】 (3人) 詳細>>2
エーデルガルト=フォン=フレスベルグ
芽兎めう
ミミ

【逃走中#CR02 成績優秀者】 (3人) 詳細>>3
七海千秋
キュベリア
タイマー

【逃走中#CR03 成績優秀者】 (3人) 詳細>>4
アルル・ナジャ
クレア・スチーブンソン
ジャック

【逃走中#CR04 成績優秀者】 (3人) 詳細>>5
天海蘭太郎
クリス
むらびと

【作者枠】 (4人) 詳細>>6
YUMA
ゆめひめ
おろさん
葉月

【作者推薦枠】 (4人) 詳細>>7
サタヌ
左右田和一
霜月凛
イヤミ


計20名


○逃走中#CR06 シード枠争奪アンケート実施中
※締め切りました

○逃走中#CR06 次回参加者募集中!
※締め切りました
次回参加者 >>105
作者枠発表 >>120

※『お手伝い』として参加してくださる方向けの案内※
 版権キャラ応募用紙 >>121 ※9/24(木) 20:00まで



◎AfterBreakTime

 ①『更に集う仲間たち』 >>8
 ②『赤色が抜けた景色』 >>33
 ③『折りに折られぬ心意気』 >>39
 ④『光と開く世界』 >>49
 ⑤『スーパースターは彗星の如く』 >>68
 ⑥『音無町の真実』 >>95-96
 ⑦『打ち上げ』 >>125-126 >>129-131



以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語 ( No.54 )
日時: 2020/08/22 22:57
名前: 謎の女剣士 (ID: .6mQrr9F)

初めまして。

アルル・・・、よく頑張りました!
結局あのスイッチ、ハンター放出だったんですね;;
一気に12名まで下がってしまったと・・・、あらあら・・・;;
しかし、クリスさんなら期待出来そうです。
アルルの仇、とって下さい!

シェゾ「勝手に殺すな!」

ティ「いや、確保した分の仇を取れと言う意味じゃないか?;;」

シェゾ「ったく・・・。紛らわしい言い方をするな、アルル……は俺の物だ!」

ティ「「アルルの力は俺の物だ!」だろ? キミこそ、その言い間違いを何とかしろよ;;」

シェゾ「やかましい!」

ティ「何だと!?」

バチバチバチ・・・・・・・


・・・・・・。
感想中に喧嘩してますよ~、助けてーーーーーー(大逃走)
そ、それでは。

Re: 逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語 ( No.55 )
日時: 2020/08/23 22:08
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: oKgfAMd9)

どうもです。灯焔です。
暑さのピークが収まってきそうですが、体調管理にはしっかりと気を付けてくださいね。私はサイファがしたいしカード見に行きたいのでウイルス、ごーとぅーへる。



>>謎の女騎士 様

初めまして、灯焔と申します。コメントありがとうございます。

申し訳ないんですが、作品をちゃんと1から読んでいただけていますか?ミッションには一度も『スイッチ』という言葉を使っていませんし、ハンターが放出するボタンなんてものも作っておりません。失礼ですが、何か別の作品と間違えていらっしゃるということはございませんでしょうか。
一気に8人も脱落者が発生するなんてことはありません。すみませんが、感想をいただけるならば、次回から頓珍漢な内容のものはおやめいただけると嬉しいです。

運営本部の進捗 ③ ( No.56 )
日時: 2020/08/23 22:14
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: oKgfAMd9)

―――少女の記憶が『今』蘇る。

------------------------



 目の前には自分が横たわった姿。うつ伏せで色も白い。生きていないのだろうと一目でわかる。だけど、なぜ『自分』がそのことに気付けたのかが不思議だった。思わず手のひらを顔の前に出してみる。
 手は―――透けていた。自分は死んだのか?覚醒した頭がそれを拒否するが、目の前にある透き通った手のひらがそれを『真実』だと物語っていた。



『あたしは、死んだの…?』



 ぼそりと零れる残酷な現実。それを肯定するかのように、目の前に『紫』は降り立った。



『…ククク。可哀想だよなぁ?かつて『JOKER』がもたらした悲劇を模倣する可哀想なヤツが現れるなんて』
『あんた…誰?あんたがあたしを殺したの…?』



 目の前の男はくつくつと笑いながらあたしに近付く。止めて。止めて。叫ぼうとしても声はまるで最初からなかったかのように出ない。口から零れるのはあたしの息遣いだけ。
 これも目の前の男の仕業なのか。あたしが絶望的な表情をしていることがやけに嬉しいのか、彼は更にニィ、と口元を歪ませあたしの顔に手のひらを被せた。





『いい『負の感情』を持ってんな。これは…使えそうだなぁ。ククク……』



 男が何と言ったのかは、あたしは覚えていない。



------------------------






















べリア「そうだ…アタシ、は。『あたし』は…!」

エクラ「べリア?どうしたの?急に思いつめたような顔をして…」



 急にべリアの表情が変わったことを不安に思いエクラがそう口にしました。そう。今まで自分を挑発するような表情をしていたのが…急に『人間らしい』表情へと形を変えたのですから。
 その声を聞いたべリアは、エクラに向かって急に深く頭を下げたのです。



エクラ「え?ねぇ、本当にどうしたの?……まさか」

べリア「…そのまさかよ。全部思い出したの。あたしは…『べリア』なんかじゃない。アイツに…メフィストに『べリア』という人格を植え付けられてただけだったんだわ」



 自分に何が起こったのか。全て思い出した彼女はエクラに冷静に自分の正体と、何が起こったのかを話しました。3回目の逃走中から身に覚えのない記憶がフラッシュバックしていたこと。それは自分を邪魔する枷ではなく、全て自らに起きた『過去の記憶』だったこと。そして……自分はメフィストに利用されていただけだったということ。
 震えつつも自分のことを全て話したエクラは、安堵したように彼女に微笑みました。



エクラ「そう…。貴方も利用されていただけだったのね」

べリア「あたしは普通の人間だった。『JOKER』を模倣した犯人に襲われて殺されたところを…メフィストに運悪く見つかって、『駒』に。魔族にされたのよ」

エクラ「結局は…神も魔の者も、自らの同胞を増やしたかっただけ。根本的には全て一緒なのね…」

べリア「あんたも、そう…なの?」



 まるで自分のことのように話すエクラにべリアは問いかけてみます。すると…彼女は眼を伏せ、黙って頷きました。そして…小さな声で自分の正体を口にしました。



エクラ「私もね。貴方と一緒なの。元は人間だった。『アスク王国』というところで召喚士をしていた、唯の…ね」

べリア「アスク王国…。確かファイアーエムブレムの世界にあった国よね。でも…あんた、あたしが覚えてる限りだとあのテントの男と一緒にいたような気がするんだけど」

エクラ「私のいた『アスク王国』は…神に滅ぼされた。友人や仲間を全て滅ぼされ…私達を滅茶苦茶にした神様に無理矢理『神』にされた。私は滅びた世界を背負う運命を、彼女らに植え付けられた」

べリア「何それ、酷い…!」



 ぽつり、ぽつりとエクラは零します。ですが、彼女が発した言葉であのアルフォンス達と彼女の世界とは接点が無いことが明らかになりました。そして…恐らく、アルフォンス達の世界のエクラは彼女に吸収されてしまったのだということも…。



エクラ「何も無くなった世界。どう動けばいいか分からなくなった私の前に…あの子達が。ミミとニャミが現れたの。彼女達は言ったわ。『何もない世界に、音を溢れさせよう』って。わたしたちと一緒に世界を引っ張って行こう、って。
    何を言っているのか最初は理解が出来なかった。でも…彼女達の真っ直ぐな心に、信じるだけの説得力があった。そして―――私は『エクラル』の神になった。私がテントさんと一緒に行動しているのは、その後に彼女達の世界を管理する神様…あの少年に、『管理者にならないか』ってスカウトされたからなのよ」

べリア「魔族だけじゃない。神もそんなことをするだなんて。結局は一緒なのね…」

エクラ「本当にそうよね。でも…貴方が全てを思い出してくれてよかった。貴方も他人に人生を狂わされた『被害者』だって、ハッキリしたから」



 エクラルという世界は、元は別次元の世界だったこと。エフラムとエイリークが『懐かしい感じがする』と話したのも無理はない事でした。
 彼女が語り終えた時、べリアは内なる怒りがふつふつと湧き上がりそうになっていました。自分をこんな風にしたメフィストにもですが…。エクラの全てを奪った神にもでした。―――拳をふるふると震えさせながら、べリアはエクラの方を見ます。そして……こう、決意を込めた表情で彼女に告げました。





べリア「あたしはもうアイツらなんかに従わない。あんたを助ける。どんな手を使ってでも―――!」














~運営本部 メインサーバ~



サクヤ「魔力の流れが変わったのを確認しました。脆い場所を集中的に破壊すれば、障壁を破れるやもしれません」

ヴィル『こちらでも魔力の循環の変化を確認したぞ。…少しだが向こうの景色も見えるようになった。やはり、向こうにエクラが捕らわれているようだ。メフィストは…席をはずしているようだな』

MZD『でも、障壁自体が結構厄介な魔力が重なって出来てるし…。オレ達が束になって破壊したら確実にあっちにダメージが出るね。エクラもただじゃ済まないよ』

サクヤ「それに関しては逃走者の皆様にお手伝いを『ミッション』という形で命じますのでご安心ください。―――それまでプレロマにいらっしゃる皆様は待機でお願いいたします」



 ぷつり。サクヤは彼らとの通信を切りました。先程ヴィルヘルムが言った通り、メインサーバからでも障壁の向こう側が少しだけ見えるようになりました。見えた先の端に、べリアであろう道化師と樹に縛られているエクラがいるのが見て取れました。
 それをじっと見つめていたアシッドが彼女にこう話します。



アシッド「サクヤ。少し気にかかることがあってね」

サクヤ「どうしたのですか?この状況を打破する一手でも思い付いたんです?」

アシッド「そういう訳ではない。エクラの囚われている樹…。見覚えがあってね」



 そういうと、アシッドはエクラに縛られている樹を指差します。そして、話の続きを始めました。



アシッド「彼女の魂とは別に、木々に並々ならぬ生命力があるように感じる」

ニア「樹自体に命が宿っているというのですか?そんな、死後の世界でもないのに…地上ではあり得ないことですわ?」

サクヤ「いや。彼らなら…道化師と繋がっている『神々』なら、この樹を用意できるかもしれません。彼らは手を組んでいる可能性の方が高いのです。『邪神を創生する』というまたとないチャンスに、手を貸さないはずがありません」

ニャミ「えーっ?!ってことは…エクラさんが縛られてる木、生きてるの?!」

罪木「喋ったり歌ったりしないだけで生きてはいると思いますぅ…」



 樹はしっかりと地面に根を張り巡らせ、エクラを縛り付けています。アシッドの言ったことを辿り、彼女は『樹は神々が道化師に与えたものかもしれない』との結論を導き出しました。
 それに驚く一部の面々。そりゃそうですよね。樹をまるまる1つ持ち歩くなんてどうぶつの森でなきゃ不可能なんですから。



翔陽「樹って根っこから持ち歩けるものなんですか?!」

木兎「その前に木って貰えるものなのかよ?!」

赤葦「俺達の常識が通じないだけで、人外なら可能だと思いますが。…しかし、どうしてそのような強い生命力を持つ代物を…」

田中「彼奴等は『邪神を創り出す』と発していたのだったな。その『生命力の有る樹木』も糧とする想定だったのではないか?」

西谷「聞いただけですっげぇヤベェってのは俺達でも分かるしな!」



 各々反応を見せる中。黒尾がふと、ぽつりとこうサクヤに口を出しました。



黒尾「あのサ、リーダーさん。道化師とか魔族って、確か『神様の扱う物に関しては『触れない』はずだったよな?壊れちゃうんだっけ?」

サクヤ「はい。我々やえむぜさんのように『魔族や邪神と関わりのある者』を除き、基本的に双方は反発し合います。神が魔族の代物に触れたり、逆に魔族が神の代物に触れれば、それはたちまちボロボロと崩れてなくなってしまうでしょう。
    ヴィルさんもそれを気にして仮面を自室に常に置いているみたいですからね」

石丸「随分と悪趣味で奇怪な仮面だと思ったがそういう魂胆があったのか…」

ニャミ「本人の前で言わないでね?怒るから」

黒尾「それで、だ。あの樹がもし『神様の代物』で合っていたはずなら…。アイツらみんな触れないはずだよな?メフィストって奴がどうだか知らないけどサ。なら…『あの樹を利用する時、必ずプレロマに来る』と思うんだよね。その瞬間を狙って叩けば…」

アシッド「神も引きずり下ろせるかもしれない、ということか」

黒尾「出来るかどうかは分かんないけど、試してみる価値はあるんじゃない?」

翔陽「…………。黒尾さん、スッゲーーー!!!」



 黒尾が言いたいのはこう。『あの樹が神様のものであれば道化師は触れない。必ず神が来ると思うので、そこを道化師ごと叩けば悪さをしている神を引きずり下ろせるのではないか』というものでした。
 その考えに神々は相槌を打ち、翔陽は大きな声で黒尾に関心を寄せたのでした。



サクヤ「…やってみましょう。折角黒尾くんが提案してくれた案です。どちらにしろエクラさんを縛る木々を何とかしなければならないのは明白。…であれば、一緒に道化師を叩くチャンスを逃す手はありません」

アシッド「だが、どうやって彼奴等の尻尾を掴むか、だが…」

ニア「……それならば、わたくしにお任せください」



 早速その『方法』を考えようと提案するアシッド。そんな彼の声を遮るようにニアが口角を挙げて手を上げました。あ、これやばいやつや。
 ニャミがただならぬ気配を察しぶるぶると震えノルンに抱き着きます。



ノルン「ど、どうしたんですかニャミさん?」

ニャミ「ニアさんが口角を上げた時は碌なことにならないんだよ…。SAN値直葬ものだよ…」

ノルン「え?え?どういうことなんですか?」



 その『方法』を聞こうとアシッドが口出しをしようとした時でした。ニアが彼の口元に指を当て、アシッドを黙らせてしまいます。納得いかないと眉間にしわを寄せる彼でしたが、ニアは不敵な笑みを浮かべたまま指を離しません。



ニア「手の内を晒してしまっては意味がありません、わ?ここは……わたくしにお任せください。あの木々の『生命力』の正体…。わたくしの得意分野です、わ?」

アシッド「…………」

サクヤ「…成程。そういうことですか。ならばお任せしましょう。出撃の必要があればお申し付けください」

ニア「感謝、いたしますわ。これ程までに驕り高ぶる事柄なんてそうそうありませんもの…!あの道化師に、精神崩壊以上の悪夢を見せて差し上げます、わ…!うふふ…うふふふふ…!!」



ニャミ「こ、怖いよぉ~!!」

ノルン「妖気が~!クッパ様助けてぇ~!!」




 久々に本気を出せると豪語したニアが怪しい笑みを浮かべる姿を見て、ノルンとニャミは怯えていたそうな。

------------------------

進捗が一旦切り替わると共に、逃走者と現地メンバーに『ミッション』が通達された!



サクヤ「…さて。神々を引きずり下ろすことはニアにお任せするとして…。こちらも動きましょう。まずは障壁を破壊するのです」

アシッド「こちらからも援助した方がいい場合は行ってくれ。時を止めることは流石に無理だが、道化師の動きを遅くするくらいならばここからでも出来るだろう」

サクヤ「ありがとうございます。さぁ…『ミッション』。開始しましょう」

Re: 逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語 ( No.57 )
日時: 2020/08/28 23:12
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: te9LMWl4)

【50:00】








ピリリ ピリリ








ミミ「ありゃ?あ、次のミッションが来たみたいだね!」

クリス「『残り時間45分から、『北地区』への侵入が可能となる。しかし、北地区へと向かう為にはメフィストが創り出している『魔力の障壁』を残り35分までに破壊しなければならない。』 簡潔に言えば『逃走エリア解放ミッション』だな。だが…この暗闇を破壊しなければならないのか」

凛「『35分までに破壊出来なかった場合、35分経過時点で『中央広場』『北東地区』『北西地区』にいた逃走者は全員強制失格となってしまう。』 …この3地区、全て北地区に繋がるのね。もしミッションを失敗してしまえば…。ミッションに参加していた全員がお陀仏になる可能性がある、ということなのね」

イヤミ「『戦闘以外のどんな方法を使っても良いので『魔力の障壁』を破壊すること。また、このミッションはエリア内にいる運営本部やポップン支部のメンバー、スポット参戦している人物にも通知されている。上手く協力し、道を開け。』 シェ?ということは、あの六つ子ちゃん達も来てるってことザンス?こ~れはからかいに行くっきゃないザンスね!!」

タイマー「『最初の道を切り開くヒントは『道化師、もしくは魔術師』にある。逃走者の諸君、健闘を祈る。』 道化師、もしくは魔術師かぁ。うーん?」





 3つ目のミッション。本部の皆さんと協力する大切なミッションですよ!
 45分経過後、すなわち今から『北地区』への侵入が可能となります。しかし、現在北地区は暗闇…メフィストが創り出した『魔力の障壁』に覆われており入ることが出来ません。それを破壊するのが今回のミッションという訳ですね。失敗してしまうと…。北地区に繋がる3つの地区にいた逃走者が全員強制失格となってしまいます。恐ろしい。
 中身が具体的ではありませんが、ヒントは表示されている様子。『道化師、もしくは魔術師』にある…。どういうことでしょうかね?





ミッション③ 『北地区のエリアを解放せよ!』
残り時間45分から、北地区への侵入が可能となる。しかし、北地区へ向かう為にはメフィストが作りだしている『魔力の障壁』を残り35分までに破壊しなければならない。破壊出来なかった場合、35分時点で『中央広場』『北東地区』『北西地区』にいた逃走者は全員強制失格となってしまう。
戦闘以外のどんな方法を使っても良いので、『魔力の障壁』を破壊すること。また、このミッションはエリア内にいる運営本部やポップン支部のメンバー、スポット参戦している人物も知っている。上手く協力し、道を切り開け。





天海「わぁ。リスクはきついミッションっすけど、リターンもそれ以上に大きいので参加しなくては。えーと、ヒントの解読からですよね…」

ジャック「…ちっ。道化師なんて嫌な響きだ。ミミ、魔術師の方を探そ『ヴィルさんなら何か知ってると思うよ!ヴィルさん探そう!』…………あぁーーー!!!」

キュベリア「んぁ……。そろそろ起きるかー。寝てるだけってのもなんかなー。新しいエリア解放すんぞー…」

ゆめひめ「運営本部の人と話をしなくちゃ!ミッションもだけど、この短刀も渡そう!」



 あら、どうやらキュベリアも起床。流石に強制失格は嫌なのか全員参加する姿勢を見せています。イヤミも左右田も。…イヤミに限っては五つ子をからかいに行きそうですがね。
 文章的にクリア必須のミッション③。運営本部の面子と一緒に未来もエリアも切り開いてください!












【49:43】






~プレロマ塔前広場~





めう「ミミミ!誰か探してるめう?」

ミミ「めうちゃーん!やっほー!」



 めうと凛、ミミとジャックが合流。勿論全員ミッション③に参加する姿勢があるようです。…あれれジャック。なんでそんなに険しい顔をしているんです?



ジャック「ミミが上司を探しに行くって聞かないからだよ。こんなゲーム中にまで会いたくねぇ」

ミミ「そんな我儘いってらんないんだよ!ミッションの内容的に失敗しちゃったら本部のみんな的にもまずいことになりそうなんでしょ?あの危ない障壁を破壊できるんだったら破壊しなきゃ!」

めう「そうだめう!そんなんだからジャククはヴィルルよりもイラスト描いてもらえないんだめう!」

ジャック「メタるな。俺もレジェンダリア譜面さえ貰えれば単独で新規イラスト貰えるんだ…。なんでpeaceになってあいつだけ出しゃばるんだ…。非公式だと思ってたのに神と絡みやがって。くっそ、腹立ってきた」

凛「何に腹を立てているの…?私達はビートマニアについては知る由もないわよ…」

ミミ「IIDXにはひなビタの曲ないもんねー。ってそんな雑談をしてる場合じゃないんだよ。ヴィルさんがどこにいるか探さなきゃ!」



 ミミが一貫して『ヴィルヘルムを探そう』と提案。そりゃあ知識の宝庫であるあの男を探せば事態は進みそうな気もしますが。『道化師』本人ですもの。ジャックはヴィルヘルムに会いたくないようで不貞腐れています。やり場のない怒りが彼の中にふつふつと募ります。おーい、本来の目的忘れてますよー。
 めうも凛もヴィルヘルムを探すことには賛成のようで、早速行動を開始しようと足を前に出そうとしました。その時です。



ミミ「あれ?通話音?誰のから?」

めう「ミミミのスマホからなってるめう!出てみるめう!」

ミミ「うん。(ピッ) もしもーし、ミミでーす」

タイマー『もしもしミミちゃん!タイマーだよ!繋がってるかな?』

ミミ「タイマー!しっかり繋がってるよ。どうしたの?」



 電話の相手はタイマー。ミミだと分かった瞬間明るい声を響かせた彼は、『天海くんと一緒にいるから変わるね』とだけ伝えました。
 一応全体にも聞かせた方がいいだろうとミミがスピーカーにしたと同時に、天海くんの声が聞こえてきました。



天海『どうもっす。急にすみません。ミッション③のことで相談したいことがありまして』

ジャック「ちょうどこっちもその話を進めていたところだ。構わねぇよ」

天海『ありがとうございます。ちなみに現在こちらにゆめひめさん、左右田くん、それからタイマーさんが合流しています。そちらには誰がいますか?』

ミミ「わたしとジャック、めうちゃん、凛ちゃんの4人だよ!」

天海『成程…。それくらいの人数がいれば『道化師』と『魔術師』、両方探せそうですね。それで、どちらかに該当する人に心当たりはありますか?』



 天海くんが提案したのは『道化師と魔術師両方に話を聞く』というものでした。丁度4人ずつ集まっている為、どちらも探して次の手段を算段を早めようというものでした。
 彼がどちらかに当てはまる人物を知っているかと問いかけると、ミミは元気よく答えます。



ミミ「ヴィルヘルムさんが『道化師』だから、わたし達で探そうと思うんだけど。いいかな?」

ゆめひめ『えっ?あのかにぱんみたいな仮面してる人道化師だったの?!初耳ー!』

ジャック「上司の前で言うなよ殺されるから」

タイマー『あははは…。確かにヴィルヘルムさんを探すならミミちゃんとジャックくんが適任だし、多分MZDも一緒にいると思うからそっちは任せていいかな?』

凛「神様も一緒にいるのね…。光と闇の邂逅、という奴かしら…」

めう「りんりんせんせー、ちゅーにびょー発揮してる場合じゃないめう」

天海『了解です。では、こちらは『魔術師』を探してみますね。えーっと…誰がいましたっけ?俺、最近本部入りしたもんでまだ本部の人を全員把握してなくて…』

ゆめひめ『うーん…。マルクとかいいんじゃない?あいつ道化師で魔術師だし。話くらいは聞いてくれそうだけど』

ミミ「『魔術師』ってくくりなら、リピカさんも頼りになると思うよ!赤い道化師みたいな恰好をしてるからすぐに分かると思う!」

ジャック「(魔術師も道化師もみんな一緒と突っ込んだら負けな気がする)」

天海『分かりました。では、そのどちらかに的を絞って探してみたいと思います。マルクくんならゆめひめさんも知っているそうなので、そちらを優先的に探しますね』

めう「むっきゅー!何かわかったらメールでもなんでも連絡するめう!ほう・れん・そうは大事めう!」

左右田『おう。連絡は俺に任しとけ!』

天海『それじゃあ一旦切りますけど…。ミッション、必ず成功させましょうね。強制失格、必ず回避しましょう!』



 ぷつり。通話が切れました。ミミがスマホを仕舞い、改めてヴィルヘルムを探す為足を進めます。



ミミ「黒いマントとマゼンタの髪だから目立つと思う!色で判断すればすぐ見つかるよ!」

ジャック「仮面を被ってたらどうするんだよ。仮にもここ外だぞ」

ミミ「うーん…。それなら『くるくるってした羊のお面』を探せばいいよ!あ、くれぐれもヴィルさんの前で『かにぱん』っていうのはやめてあげてね?」

めう「ジャククも言ってたけど、言ったら最後どうなっちゃうめう?」

ミミ「灰になって滅びたいなら言ってもいいってMZDが言ってたよ」




凛「灰になって滅ぶ…。実際に見てみたいものね…」

ジャック「碌でもないことになるから絶対にやめてくれ」



 かにぱんは絶対に禁句ですよー。絶対ですよー。フリじゃないですからねー。
 特徴を教えた後、彼女達はマゼンタ髪の魔族を探す為、一歩を踏み出しました。

Re: 逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語 ( No.58 )
日時: 2020/08/28 23:13
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: te9LMWl4)

【48:18】





ミミ「よーし、それじゃヴィルさん探しにいこ―――」



 4人が足を出したその時。












































ハンターDU「…………!!」





ミミ「ん?足音?!ってぎゃーーーっ?!ハンターっ?!」

ジャック「とりあえずバラバラに逃げるぞ!!全員ハンターに捕まったら意味がないだろ!!」

凛「…逃げつつ幽玄紳士を追うのが一番手っ取り早いかしら」

めう「そんなこと言ってる場合じゃないめうーーー!!!逃げるめうーーー!!!」



 4人を狙い撃つかのようにハンター出現!既に誰かをターゲットに絞っているようで、こちらに迫ってきています!狙われたのは―――



























ハンターDU「…………!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!





ROCK ON【MEU MEU】





ピーーーーーーーーーーーー





めう「めうだめうーーーっ!!!」

凛「さようならはんこ屋。貴方のことは忘れないわ…」

めう「勝手に捕まる過程で話してこないでほしいめうりんりんせんせー!!むきゅーっ!!!」



 ハンターが狙いを定めたのはめう!それに気付いた3人はバラバラに別の地区へと逃げ込みます。凛の言葉に勢いよく突っ込み返すめうでしたが、彼女を巻き込むわけにもいきません。3人の向かった方向とは別の場所へと逃げ出します。






~南西地区~





めう「わわーっ!!近付いてきてるめうーーー!!!」



 慌てて後ろを見ると、もうすぐそこにハンターが!!凛とコントっぽいことをやっていたのがまずかったのでしょうか。一歩遅れめうに迫るハンター。



めう「めうは食べても美味しくないめうーーーっ!!!」



 ハンターは人間を食べたりしません!めうはハンターに向かって叫びますが意味も無く近付かれ、遂に。








ポンッ







【47:50】
芽兎めう 確保 残り11名





めう「あーめう…。あとはりんりんせんせーに全部託すめう…」



 確保されためうは勢いよく横たわってしまったのでした。あーめう。








ピリリ ピリリ








ミミ「『芽兎めう 確保 残り11名』 あーっ!!めうちゃん駄目だったかー!!!ジャックとは別方向になっちゃったし、2人で行くしかなさそうだね…」

凛「交渉事は苦手なの…。もし幽玄紳士に会ったら貴方が話をつけてくれるかしら」

ミミ「勿論!やれることはやってみるよ!…向こうのチームの方、上手く行ってくれてるといいけどなぁ…」



 離れ離れになってしまったジャックとミミ。幸い凛はミミと同じ方向に逃げていた為素早く行動し、2人でヴィルヘルムを探すことを続行することにしました。







【47:45】





~北西地区~





天海「あっちゃー…。集団行動時のハンター補足はきついですね。せめてこっちで手掛かりを見つけましょう」

左右田「だがよぉ。その『マルク』ってヤツ、丸っこいんだろ?どうやって探せってんだよ」

ゆめひめ「ピエロの帽子をかぶった紫色の一頭身だから一目見れば分かると思うんだけどなぁ…」

タイマー「暗闇に近いところにいそうだし、と思って来てみたけれど…いないみたいだね」



 一方ミミ達に電話をした側の4人。めう確保を通知で知り、ハンターが4人を追いかけたことを知ります。残念がる天海くん達でしたが、そうも言ってられません。自分達が動いた方が手掛かりを見つけやすいと改めてマルクを探すことにしました。
 暗闇に近い方が見つけやすいだろうと北西地区にやってきましたが、なかなか見つかりません。どこにいるのでしょう?



ゆめひめ「カービィなら食べ物でおびき寄せられるけど…。マルクだからなぁ」

左右田「…ん?オイ、あれ見ろよ。羽みたいなので飛んでるのが何人がいるぞ!」

タイマー「赤い道化師っぽい衣装…もしかしてリピカさんも一緒にいる感じかな?」

天海「呼べばこっちに飛んできてくれますかね…。試しにやってみますか」



 左右田くんが空中を指差しました。その方向を見てみると、空中に浮かぶ2つの影が。羽があることから1つはマルクでしょう。そしてもう一つは―――。赤い角を生やしています。間違いなくリピカでしょうね。
 しかし、彼らとの現在地では声が届くか分かりません。試しに叫んでみますが反応は無し。これ以上やるとハンターとの遭遇リスクが発生してしまいます。



ゆめひめ「もたもたしてたら向こうに行っちゃうよ。何か方法はないかなぁ?」

天海「うーーん……。あっ。良いことを思い付きました。叫べないなら…。『光』を使って2人に気付いてもらいましょう!」

タイマー「君の中の人の話じゃないよね?」

左右田「中の人の話すんな!!」



 そう言って取り出したのはスマホ。何をするつもりなんでしょう?そしてタイマーがだんだんボケに転じています…。大丈夫なんでしょうか。


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