二次創作小説(新・総合)

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逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語【完結】
日時: 2020/09/25 22:01
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: b92MFW9H)
参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel7a/index.cgi?mode=view&no=1440

どうもです、灯焔です。
遂にキリのいい数字を迎えた逃走中#CR05。前回エクラが捕まったり道化師側で大きな動きがありそうだったりと波乱の展開を迎えたコネクトワールド。世界の行方はどうなる…?
今回の舞台は、2回目の舞台『渋谷』があった時代から約5000年後の世界『エデン』が舞台と言われている『セブンスドラゴン』『セブンスドラゴンⅢ』より『学都プレロマ』。数々の木々に生い茂られた廃墟と化した学術都市を舞台に、逃走者達とハンターによる5回目の逃走劇が今、幕を開ける―――!


遂に本格的に動き出したメフィスト率いる道化師達。本部を襲うだけでは飽き足らなかったのか、他の支部で暴動を起こし始めました。そして、本部の面子もメフィストを叩こうと本格的に動き始めます。
そんな中、道化師一味にも何か動きが。前々回から様子がおかしかった『あの人物』の記憶が…?さて、運命はどう転がるのでしょうか。

<ルール>
逃走エリア:『学徒プレロマ』
かつて隆盛を誇った古代文明の研究者である学士たちが集っていた学術都市。
技術力の高さは『エデン』の中でも群を抜いていたが、現在は魔物の巣窟になっており、廃墟と化している。かつてこの地で、13班の意志を継いだ者が『真竜』を退治した伝承が伝えられている。ゲームではドラゴンによって木々が生い茂っていたが、今回は木々が生い茂っている様子は無く、廃墟であること以外は広い逃走エリアだと思っていいだろう。
エリア紹介 >>1




逃走時間:90分

賞金:54万(1秒100円)

ハンター:初期4体(OPゲームで1体起動。ゲーム開始後に3体追加で起動)

自首方法:後程通知にて発表


<参加者>

【逃走中#CR01 成績優秀者】 (3人) 詳細>>2
エーデルガルト=フォン=フレスベルグ
芽兎めう
ミミ

【逃走中#CR02 成績優秀者】 (3人) 詳細>>3
七海千秋
キュベリア
タイマー

【逃走中#CR03 成績優秀者】 (3人) 詳細>>4
アルル・ナジャ
クレア・スチーブンソン
ジャック

【逃走中#CR04 成績優秀者】 (3人) 詳細>>5
天海蘭太郎
クリス
むらびと

【作者枠】 (4人) 詳細>>6
YUMA
ゆめひめ
おろさん
葉月

【作者推薦枠】 (4人) 詳細>>7
サタヌ
左右田和一
霜月凛
イヤミ


計20名


○逃走中#CR06 シード枠争奪アンケート実施中
※締め切りました

○逃走中#CR06 次回参加者募集中!
※締め切りました
次回参加者 >>105
作者枠発表 >>120

※『お手伝い』として参加してくださる方向けの案内※
 版権キャラ応募用紙 >>121 ※9/24(木) 20:00まで



◎AfterBreakTime

 ①『更に集う仲間たち』 >>8
 ②『赤色が抜けた景色』 >>33
 ③『折りに折られぬ心意気』 >>39
 ④『光と開く世界』 >>49
 ⑤『スーパースターは彗星の如く』 >>68
 ⑥『音無町の真実』 >>95-96
 ⑦『打ち上げ』 >>125-126 >>129-131



以上、逃走中#CR 運営本部がお送り致します。

Re: 逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語 ( No.89 )
日時: 2020/09/11 22:46
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 1lEcCkWN)

【09:32】





~北東地区~





ゆめひめ「アルフォンス…シャロン…いない…どこー?」



ハンターSA「…………」



 2人が中々見つけられず苦労しているゆめひめ。そんな彼女の近くにハンター。当然ですが先に見つけた方が行動を起こせますが。
 少しでも油断を見せれば確保は免れません。



ゆめひめ「……ん?あの白いマント…。まさかアルフォンス?急がないと…!」



 未だハンターに気付いていないゆめひめ、どうやら先にアルフォンスらしき人影を見かけたようです!その方向へと移動します。ハンターは大丈夫なのか…?



ゆめひめ「あれアルフォンスだよね?髪青いしマント白いし」


ハンターSA「…………」



ゆめひめ「えっ、でも違ったらどうしよう…。声荒げてハンター呼び寄せたらまずいからなー…」


ハンターSA「…………」



ゆめひめ「うーん…。でも時間ないからなぁ…」








































ハンターSA「…………」



 ハンターはゆめひめに気付かず別の地区へ去っていったようだ…。



ゆめひめ「すいませーん!今いいですかー?!」



 結局ハンターに気付かなかった彼女。アルフォンスらしき人物に遂に声をかけます!



アルフォンス「…あれ?君、もしかして逃走者?」

ゆめひめ「良かった、本当にアルフォンスだ…。実は手伝ってほしいことがあって」

シャロン「手伝ってほしい事ですか?困っていることならこのシャロンにお任せください!」



 振り向いた人物はアルフォンス!良かったですね…。彼がゆめひめと話しているところをみかけシャロンも近付いてきてくれました。
 ゆめひめは早速ミッションのことについて説明。エクラに危機が迫っていることを伝えました。



シャロン「えっ?!エクラさんがそんなことに?!だからあの時強い『圧』を感じたんですね…」

アルフォンス「君達だけじゃその『グラーキの棘』とやらを引き抜けないから、僕達に協力してほしいということかな?」

ゆめひめ「そうなんだよ!今別行動で待ってもらってるんだけど、もう時間にあまり猶予が無いから一緒に来てほしいんだ」

シャロン「お兄様!それなら2人でこの方に付いていきましょう!彼女の説明の通りなら、もし『ハンター』とやらに捕まってしまっても1人までならリカバリーが出来ると思います!」

アルフォンス「そうだね。それに…僕達もエクラと話がしたいと思っていたんだ。その彼女に危機が訪れているというのなら僕達にも協力させてくれ!」

ゆめひめ「! ありがとう…!今仲間に連絡するからちょっと待ってて!」



 アルフォンスとシャロン、双方快く協力を引き受けてくれることに!ゆめひめは急いでキュベリアに連絡をしました。















~中央広場~





キュベリア「お、ゆめひめからだな。おう、私だ。どうした?」

ゆめひめ『アルフォンスとシャロン、2人から協力貰えたよ!すぐに北地区に戻るね!』

キュベリア「でかしたぞゆめひめ。そんなら私達もすぐ移動するわ。…北地区に1本だけ真っ黒に枯れてる木がある。そこを双方目印にして進め。合流したらどんな人数でも即座に棘抜きに行くぞ」

ゆめひめ『分かった。そっちもハンターに見つからないでよね!』



 ぷつり。ゆめひめから連絡を受けたキュベリアは素早く全員にそのことを伝えます。左右田が念のためにスマホのタイマーを見てみると…。






【07:47】





左右田「やべえな。残り2分30秒弱だ」

イヤミ「シェ?!急ぐザンス!!」

キュベリア「すぐに出発だ。ハンターにも気を付けなきゃだが…。見つかったら見つかったで対処すんぞ。今は隠れてる時間なんてねえからな」

タイマー「それだけ切羽詰まってるってことだよね…。よーし、絶対にクリアするぞー!!」




 ミッション終了まで2分30秒。世界が滅びるまでのタイムリミット。逃走者達よ、エクラを救ってください!

Re: 逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語 ( No.90 )
日時: 2020/09/12 22:09
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: 07aYTU12)

【07:35】





~北地区 黒い樹前~





アルフォンス「ここが集合場所なのかい?」

ゆめひめ「うん。エクラのいる位置とはちょっと距離があるけど、指定された場所にいないとスムーズにエクラを助けられないからね」

シャロン「それにしても…。この樹、なんだか可哀想です」



 キュベリアとの合流場所に先に着いたゆめひめ達。アルフォンス達を探す為に一度北地区を通っている為、大体の場所は何となく覚えていました。それで早く到着することが出来たわけですね。
 シャロンは目星である枯れた真っ黒な樹を触ってみます。すると、触れた場所からぽろぽろと樹木が剥がれてしまいました。



シャロン「わっ?!剥がれてしまいました!」

アルフォンス「既にこの樹の生命力が無くなっているということだね…。廃墟だとは聞いていたけれども、これ程までに命の力が無くなっているなんて…」

ゆめひめ「…あれ?でも、エクラが縛られていた樹、これみたいに枯れてたわけじゃないよ?寧ろ凄い生き生きしていたような…」

シャロン「廃墟にそんな樹があるんですか?!生命力が奪われる土地で生きているなんて凄いですね!」

アルフォンス「『単にそこに自然に生えているもの』ならば凄いとは思うけど…。一筋縄にそう考えては駄目な気がする」

シャロン「どういうことですか、お兄様?」



 樹、といえば。遠目にエクラを見た時の樹。シャロンが触ったものとは違い、まるで生きているように見えたとゆめひめがぽつり。それを聞いたアルフォンスは顎に手を当て、シャロンの言葉に自らの考えを募らせます。



アルフォンス「どこもかしこも寂れているこの土地に、ただの1箇所だけ『生き生きとしている』場所なんてあるはずがない。『人為的に』何かされた可能性も捨てきれないよ」

ゆめひめ「だったとしたら、エクラを縛っている樹を用意したのは誰なんだろう?キュベリアがやけに怒っていたことと関係あるのかな?」

シャロン「うーん…。確かに私達神様に喧嘩売ってる立場ですからねぇ…。関係が違うとはいえ、エクラさんを攫う理由も何となくわかります」

アルフォンス「喧嘩を売ってるって…。とにかく、仲間の到着を待とう。考えるのはエクラを助けてからでもいい」

ゆめひめ「そうだね。早く到着してくれないかなー」



 考えるのもいいですがまずはエクラ救出が先!無事に合流できるといいのですが…。













【06:58】





~北地区~





キュベリア「『圧』が一気に濃くなって来てんな…。これでハンターに追われたら多分逃げ切れねえな」

タイマー「うう…。気分が悪くなってきそうだよ…。これが『神様の力』なの?」

イヤミ「吐きたいザンス…逃げたいザンス…どうせミーなんて囮が性に合ってるんザンス…」

左右田「なんで今頃弱音吐いてんだよ!!だが…これは慣れるのに時間かかりそうだな」



 意を決して北地区へと突入した4人。邪神の放つ圧に、慣れているキュベリアはまだしも他の3人は表情が一気に歪みます。
 ゆめひめ?彼女は一回北地区を通っています。だからある程度『慣れ』が発生し、アルフォンス達とも普通に会話が出来ているのでしょう。



キュベリア「合流場所はあっちだ。はぐれんなよ」

左右田「おう。…………おい、なんか音聞こえてきてねえか」

タイマー「えーっ?!不吉な事言わないでよ…!」



 歩いていると、ふと左右田くんが『走ってくる音』が聞こえてくるといいました。気分が悪い中銃を構えるイヤミ。そう、実は――――――



































ハンターGH「…………!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!





ROCK ON【IYAMI】





ピーーーーーーーーーーーー





 ハンターが追って北地区に入ってきていました!!ハンターはアンドロイドの為、神の圧なんて関係ありません。普段通り彼らを追いかけます!!



左右田「ぎにゃああああああああ?!!!?!」

キュベリア「くそっ、時間ないのに…!!」

イヤミ「使う時は今ザンス!喰らえザンスーーー!!!」(バンッ!!)



 自分がターゲットになっていることをいいことに、イヤミは冷凍銃を発射!一発分しかなかったそれは弾が撃たれた瞬間粉々になって消え去ります!その氷の弾は―――










ハンターGH「…………」(カチンコチン)


イヤミ「やったザンス!当たったザンス!」

キュベリア「よし、今のうちに合流場所に―――」

タイマー「待って、来てるの1人じゃない!!」



 イヤミの放った冷凍銃は見事ハンターにヒット!当たった所から徐々に凍り付き、ハンターは動かなくなってしまいました。時間にして30秒程ですが、ハンターの足止めに成功です。
 しかし足音は止みません。そう、タイマーが摘発した通り…








































ハンターEJ「…………!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!





ROCK ON【KAZUITHI SODA】





ピーーーーーーーーーーーー





キュベリア「北西地区かよっ…!」

タイマー「うわぁーーーっ!!!」



 別の方向からハンター!!北地区に広まる圧で動きが鈍くなっている中でこれは辛い!!
 ターゲットは左右田くん。さっさと逃げるように全員にキュベリアは伝えます。しかし―――



左右田「イヤミ!」

イヤミ「なんザンスツナギ!!逃げないと捕まるザンスよ?!」

左右田「これ!!!話してる時間ねえ、受け取れ!!!」

イヤミ「は?!」



 左右田くん、なんとイヤミに『光の手袋』を投げつけました!そして圧で気力が奪われていく中力を振り絞って3人がいた方向とは別に走って行きました。
 訳も分からず受け取るイヤミでしたが、すかさずキュベリアが合流場所にずるずると引きずっていきます。



キュベリア「くっそ…!!!」



 彼女の恨みのこもった声は、彼女が踏みしめる地面にただ響くだけでした…。



















~北西地区~





左右田「あの気分悪くなるのは北地区だけなんだな…。だが…もう…駄目だ…。ソニアさんごめんなさい…」



 北西地区へと何とか逃げ込んだ左右田くんでしたが、体力が尽きたのかそのままへたり込んでしまいました。その隙をハンターは見逃しません。
 彼とハンターとの距離は即座に縮まり……。








ポンッ







【06:34】
左右田和一 確保 残り4名





左右田「人間風情が神の力に対抗できるはずがねーじゃんかよぉ…!」



 いやいやいや。頑張りましたよ。お疲れ様です。








ピリリ ピリリ









~牢獄ルーム~





おろさん「うわっ、いきなり来た!」

ミミ「読むね。『左右田和一 確保 残り4名』 左右田くん確保!」

天海「あちゃー…。でも、彼にしては頑張った方だと思います」

めう「そうだめう!モブ的な活躍じゃなかっためう!」

クリス「あまりモブモブ連呼するんじゃない。…だが、ミッションのクリア報告が来ていないぞ。クリアできるのか?」

エーデル「いえ。『してくれないと』困るのよ。世界がかかっているんだから…。お願い、頑張って…!」

















~北地区 黒い樹前~



ゆめひめ「おーい!こっちこっち!って、なんでそんなに卒倒してるワケ?!」

キュベリア「成程な。エクラの神の力がまだ強いからここら辺は圧がそうでもなかったのか…」

タイマー「吐くかと思ったよぉ…。歌って踊れるアーティストにあるまじきことだよぉ」

シャロン「皆さん、大丈夫ですか?!少し休みましょうか?」

ゆめひめ「休んでる時間は無いんだよ!いける?」

イヤミ「…行くザンス。行かなきゃ世界が終わるなら行くしかないザンス!!」

キュベリア「その通りだ。もう残り時間は1分もねえ。さっさとエクラのところに行くぞ!!そんで……あのクソ神の企み事全部ひねりつぶしてやる!!!」

アルフォンス「(…アルム?)」




 ミッションの残り時間1分!次回、ミッション④完結!世界の命運は?!逃走者達の運命は―――?!

Re: 逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語 ( No.91 )
日時: 2020/09/13 22:01
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: jtELVqQb)

【06:01】





~北地区 生命の樹前~





アルフォンス「エクラ!!!」

シャロン「エクラさん!!!」

エクラ「―――!!……貴方、達は…。でも、違う…。私の知っている…」



 棘を引っこ抜く為移動を始めた逃走者達。既に冷凍銃の効果は切れているはずです。ハンターに気を付けながらエクラが縛られている樹がある場所までやってきました。
 彼女の顔を見たアルフォンスとシャロンの表情が変わるのが分かりました。住んでいた世界は違えども、彼女は『自分達の知っているエクラ』と何の変わりもありません。



キュベリア「エクラ。久しぶりだな。今助けるから待ってろ。棘は…裏か」

エクラ「キュベリア…!貴方、どうして…」

キュベリア「『神』なんざ名乗られてるのが腹立ってんだよ。『神』は人間よりも上の立場だ。それを利用して世界を滅ぼそうなんざ…いくら安眠を約束されようが御免だ。安眠は平和の上に成り立ってんだからな」

タイマー「キュベリアさんはただ寝たいが為にこれだけ怒ってるの…?」

キュベリア「8割それだな。あとの2割は神の冒涜に対して怒ってる」

ゆめひめ「逆じゃんwwwww」

イヤミ「笑ってる場合ザンス?!もうミッション終了時間まで45秒切ってるザンスよ?!」



 そうですよ!イヤミの言う通りです!もうミッション④終了時間まで1分を切っています。早く棘を抜かないと!
 キュベリアはさくっと2人に説明をし、用意していた手袋を装備。タイマーとイヤミもそれに続き手袋を身に付けます。



ゆめひめ「あたしはハンターが来ないか見張ってるわね!」

シャロン「何が起こるか分からないので私も逃走者さんにつきますね!」



 ゆめひめはシャロンと共に近くで待機。素早く樹の裏に回り込むと……。『それ』を見た途端にキュベリアの顔が歪みます。



キュベリア「うわぁ…」

アルフォンス「女神の貴方でもそんなにとんでもない代物なんですか?」

キュベリア「グラーキだけじゃなかったか…。裏で何が動いてやがる…?天と魔は手を組んで何しようとしてる…?」

イヤミ「どぎつい色ザンスね…。これがあのカワイコちゃんを悪い奴にさせようとしてるザンスか?」

タイマー「怖いけど…。手袋つけてるから大丈夫だよね!よーし、引くぞ…!」

キュベリア「気を付けろよ。ぜってえに素肌触れさせんじゃねえぞ」



 キュベリアが見たものは―――。赤黒く光る、禍々しい棘でした。グラーキの棘は普段、こんな色をしていません。かの邪神は水の底に普段潜んでいる為、こんなにどぎつい色になるはずがありません。
 グラーキ以外にも『神』の力が入っている…。そう判断したキュベリアでしたが、考えている時間はありません。早くひっこぬかないと!
 タイマーの言葉に我を取り戻した彼女。刺さっている棘に手をかけます!



キュベリア「いいか。『せーの』で引っ張るぞ」

タイマー「了解!」



 キュベリア、深呼吸。そして―――。





キュベリア「行くぞ。『せーのっ!!!』」





 キュベリアの合図で、4人は棘を引っ張り始めました!





アルフォンス「うぐっ…!なんだこれっ…!棘が戻ろうとしてる…!!」

タイマー「気を抜いたら駄目だ!引き戻されちゃう!!」

キュベリア「この棘も邪神の一部だかんなっ…!一度手を離したらミッションクリアは無いと思えっ……!!」

イヤミ「シェーーーっ!!!二重の意味で重い言葉を言わないで欲しいザンスーーー!!!」



 引っ張り始めたところから闇が噴出。棘も生きています。引っ張る逃走者達に反発し、元の鞘に戻ろうとしています!諦めたら駄目ですよ!!














【05:26】





ゆめひめ「もう30秒切ってる…!大丈夫かなぁ」

シャロン「大丈夫ですよ!皆さんを信じましょう」



 近くで待機しているゆめひめ。もうミッション終了まで30秒を切っています。苦しむエクラを悲しそうな目で見つめるシャロンを見て、彼女も心が痛みます。
 しかし―――そんな余興をも、『黒い影』は見境なく襲ってくるのです。



ゆめひめ「(―――!!まずい!)」




































ハンターGH「…………!!」





ダッダッダッダッダ!!!!!





ゆめひめ「さっきイヤミが凍らせたハンターじゃん!!みんなに知らせないと…!」

シャロン「でもいいんですか?!引っ張ってる途中なんでしょう?!」

ゆめひめ「――――――ぐうっ!!!」



 ハンターーー!!!やはり北地区にいたかーーー!!!既に逃走者の誰かをターゲットに絞りこちらに来ています!
 とにかく知らせなくては、と樹の裏に回り込むゆめひめ。そこでは―――。






キュベリア「もう少しだ!!もう少しで抜ける!!」

アルフォンス「ぐっ…!エクラ…。僕は君をっ、必ず助け出してみせるっ!!!」

タイマー「頑張ろうーーー!!!本当にあともうちょっとだよーーー!!!」

イヤミ「シェーーーーーッ!!!」



ゆめひめ「…………」





 キュベリア達が力を合わせ棘を引っこ抜いていました。もうすぐ抜ける、というところまで来ています。一瞬どうするか頭が混乱するゆめひめ。しかし、言わないわけにはいきません!





ゆめひめ『ハンターが来てるーーーっ!!!』

キュベリア「分かった。サンキュウだゆめひめ。……パワー上げやがれーーーっ!!!」








タイマー『これで、最後だぁーーーっ!!!』

イヤミ『ファイナルイヤミシェーーーーーッ!!!ザンスーーー!!!』

キュベリア『女神、舐めんなぁぁぁぁ!!!』

アルフォンス『エクラぁぁぁぁぁ!!!』





ゆめひめ『みんな、頑張れーーーーー!!!!』









































ROCK ON【TIMER】

























 樹から、棘が――――――。アルフォンスの手に…。





アルフォンス「抜け、た……?」

キュベリア「抜けた、な」








ポンッ







【05:03】
タイマー 確保 残り3名





タイマー「あははは…。最後まで逃げ切りたかったけど…。それ以上に達成感があるから仕方ないね!」

イヤミ「ミー達…。世界を救ったんザンスね…」

ゆめひめ「はぁー…。緊張しすぎて疲れた…」





【05:02】
ミッション④ クリア





 逃走者のチームワークで無事、グラーキの棘が樹から引っこ抜かれましたー!やったぁーーー!!
 それと同時に黒く染まっていたエクラの身体も元通りに。良かったですね!








ピリリ ピリリ









~牢獄ルーム~





ミミ「き、き、来た…!心臓に悪すぎる…!」

エーデル「…読むわよ。いいわね?」

葉月「何が書かれてても覚悟は出来てるよ」

エーデル「『キュベリア、タイマー、ゆめひめ、イヤミの活躍により、樹に刺さっている『グラーキの棘』を引き抜くことに成功した。エクラの邪神化を阻止することが出来た。タイマー完全停止は回避となる。よって、ミッション④クリア』
     ……ミッション④、無事クリアよ!!!」

左右田「…………っしゃああああああ!!!!」

天海「良かった…。本当に良かった…!!」

クレア「待ってください!もう1つ通知があります!
    『タイマー 確保 残り3名』 タイマーさん、確保されてしまいましたぁ…」

ジャック「これでポップン勢も全滅か」

クリス「だが、今回ばかりは仕方がないだろう。確保よりも世界を守れた。それだけで十分だ」

おろさん「クリスさんの言う通りだ!世界の破滅を阻止できたんだからそれでいいじゃないか!ってことは…道化師の目論見も排除出来たってことだよね?」

サタヌ「そうことが上手く運ぶとは思えんがな。だが…彼奴等ならやってくれるだろう」

YUMA「サタヌが他人を信じている、だと」

サタヌ「お前は私を何だと思っているのだ」

アルル「後は5分、3人の逃げ切りと!運営本部のみんなが道化師をけちょんけちょんにするだけだね!…ちゃんと、終われるよね?」

めう「大丈夫めう!心配しなくてもいいめう!大団円で逃走中をぺったんだめうー!」




 ミッション④が無事にクリアを果たされ、世界が守られたことに大喜びする牢獄ルームの一同。ひとまず一難は去ったようで。
 …しかし、サタヌはそんな中一抹の不安を覚えます。『こんな簡単に終わるのだろうか』と。―――エクラの邪神化が阻止された今、何をしてきてもおかしくはありません。
 ―――さぁ、エリアの様子を見てみましょう。

Re: 逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語 ( No.92 )
日時: 2020/09/14 16:05
名前: YUMA (ID: 3NeFJuEp)

ユマです。

無事ミッションが終わりましたが、タイマー君...

そしてここからの敵の動きが問題なのですよね、うん。エクラさんに関する問題が解消した以上は誰かが確実に...

では一度失礼します。

Re: 逃走中#CR05 はじまりの炎と紋章物語 ( No.93 )
日時: 2020/09/14 22:01
名前: 灯焔 ◆rgdGrJbf0g (ID: /.e96SVN)

どうもです。灯焔です。
5回目の逃走中も遂に終盤戦。誰が逃げ切るのか。お楽しみに!



>>YUMA 様

どうもです。コメントありがとうございます。
なんとかミッション無事クリアです。良かった良かった。サタヌの不安が的中してしまうのか。どうか最後までお付き合いの程よろしくお願いいたします。


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