二次創作小説(新・総合)

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レインボーヒロインズ
日時: 2024/09/21 00:02
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

どうも!いくちゃんです!
今回も更なるナンバーズスピンオフ作品!
レインボーヒロインズを投稿したいと思います。
モチーフはラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!

この作品も『少年教師有』と共にナンバーズ8と平行でお話が進みます!
ですので、『ナンバーズ8』のキャラクターがこの作品に、
『レインボーヒロインズ』のキャラクターが『ナンバーズ8』にも出てきます!
さあ、果たしてどんなお話に成るのか?
主要人物だけ載せておきます!

スクールアイドル同好会
桃・夢原杏ゆめはらあん

黄・中洲恵梨香なかすえりか

水・桜木和さくらぎのどか

紫・倉木紫くらきゆかり

赤・矢塚奈々やづかなな

緑・エル・グリーン ※スイス人

白・白木愛しらきあい

銀・モナ・スカーレット ※アメリカ人

マネージャー・高橋夢たかはしゆめ

アイドル育成愛好会
桜・ワン美麗メイリン ※中国人

深緑・三葉主みつばつかさ

青・綾瀬蓮あやせれん

橙・完道明ししじあきら

青・倉木青香くらきはるか

赤・絢川赤音あやかわあかね

黄・立花黄花たちばなおうか

桃・矢口桃夏やぐちとうか

橙・ミカ・オレンジ

藍・黒川藍香くろかわあいか

紫・宮本紫子みやもとゆかりこ

水・リー水美みなみ

緑・瀬川緑せがわみどり

白桃・夢原亜利紗ゆめはらありさ

橙・山口朝やまぐちあさ

紅・紅城結菜あかぎゆうな

作曲家・モナ・スカーレット

※変動する可能性あり

Re: レインボーヒロインズ ( No.38 )
日時: 2024/03/08 23:09
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

第38話・レインボーのバレンタイン(前編)
部室
恵梨香「・・・、誰も来ない?」

ガラガラ!

夢「あれ?恵梨香ちゃん1人?」

恵梨香「先輩!なぜ誰も居ないのでしょうか?」

夢「ええっと、明ちゃんと杏と愛ちゃんは、チョコを配ってるよ!」

恵梨香「はあ?アイドルは恋愛禁止ですよ!」

夢「待って!今日は2月13日だから、ファンのためにって義理チョコ渡してるんだけど・・・」

恵梨香「なんだ、義理チョコですか・・・、
    ってそれを今渡してるんですか?」

夢「その光景見て、他の皆も学校前の売店にチョコ買いに行ったよ!」

恵梨香「えっ?今から作るんですか?」

夢「いや、義理チョコはチロルチョコみたいな一口サイズで充分だからって・・・」

恵梨香「エリリンも買いに行きます!」

学校前の駄菓子屋

すっからかん!

恵梨香「何で無いんですか?!」

和「遅すぎるんですよ!」

蓮「これでもまだ足りないくらいよ!」

紫「全校生徒とはいえ、今日は義理チョコだから男子だけとはいえ沢山居るからな・・・」

奈々「いえ、いじめ矯正学校が出来てからは男女比が3:7になってます!」

蓮「もう元女子校と間違えられそうね!」

エル「他に一口サイズのチョコって無いの?」

奈々「あっちに大きなスーパーがありますが、校舎沿いを南上していけばドラッグストアがあった筈なんですけど・・・」

蓮「最悪、チョコチップを3、4枚ずつ袋に分けて渡すとか?」

恵梨香「最低ですね!」

和「でも・・・」

紫「男の子達だったら貰うだけでも喜びそう!」

奈々「中には食べずにそのまま置いておこうとする人も居ますからね!」

恵梨香「男子って単純!」

奈々「皆さん!早くしないとほとんどの生徒が帰るだけでなく、学校の門も閉まりますよ!」

全員「ええっ!!!!」

奈々「早くしないと、意味が変わって変な勘違いされます!」

恵梨香「変な勘違いって例えば?」

奈々「本命か友でも『実は自分に気が合う』もしくは『自分の事が好きなのでは』って勘違いする人だって!」

和「本当に男の人って単純ですね!」

蓮「男子は基本バカばっかだから!」

紫「蓮ちゃんだけには言われたくないんじゃない?」

蓮「何ですって!」

次の日
夢「いや、昨日は大変だったよ!恵梨香ちゃんなんか『ファンサービスしないとファンが増えない』って血相変えてね・・・」

杏「それでどうなったの?」

夢「恵梨香ちゃんは結局チョコを買えず、他の子も中途半端な数で早い者勝ち!順番抜かしや取り合いに、自分が譲った事が仇に成って貰えなかった事で暴れ散らかす人も居たな!」

杏「最低だね!」

夢「だから、今日は本命なんだけど、義理チョコの配り直しをするの!恵梨香ちゃんだけ買ってないから、友で誤魔化すんだって!」

杏「そうなんだ・・・」

夢「まあ、本人曰く『ファンは友達みたいなものですから』だって!」

杏「そういう考えが出来る恵梨香ちゃんが素敵!」

夢「それで、今日は本命チョコの日だけど、杏は本命を渡す好きな人とか居るの?」

杏「えっ?」

夢「えっ?」

杏「う!」

夢「居るよね?」

杏「じゃあね!」←逃げた

夢「ちょっと杏!『マジで?誰なの?まさかあの生徒会長!』」

所変わって休み時間
林檎「愛!」

愛「わあ、林檎ちゃん!」

蜜柑「あっ!それ!」

桃子「1つだけ、他のとは違う大きなハートチョコ!」

愛「見ないで!」

林檎「見るくらい良いじゃん!ねえ、誰にあげるの?」

愛「それは言えない!愛ちゃんボード『ひ・み・つ』」

蜜柑「ええっ!!!!友達じゃん!」

林檎「友達でも聞いて良いものと悪いものがあるでしょ!」

桃子「そんなこと言って、林檎だって知りたいくせに!」

林檎「そりゃ知りたいけどさ・・・、そう言えば、杏先輩と明先輩も1つだけ他のとは違う大きさのチョコを作って置いてたの見たよ!」

蜜柑・桃子「えっ?」

林檎「あの大きさから考えたら多分本命チョコなんじゃないかな?」

蜜柑「あ、あ、あ、明さんは皆の明さんなんだよ!」

林檎「何その某子供に人気のパンのヒーローみたいな立ち位置!」

桃子「あの、純粋で男の陰すら匂わせる筈ない杏ちゃんが?そんな筈は・・・」

林檎「桃子から見た杏先輩って何?」

蜜柑「あれ?愛は?」

林檎「居なくなった!どこ行ったの?」

一方その頃
下駄箱
愛「はあ、はあ、ここまで来れば!」

杏「愛ちゃん?」

愛「わあ、ビックリした!杏さんか・・・」

杏「もしかして愛ちゃんも?」

愛「渡すのは放課後だから、面と向かって呼び出すのも恥ずかしいから、手紙で・・・」

杏「私も!」

愛「もしかして、杏さんと同じ人だったり?」

杏「愛ちゃんの好きな人って?」

愛「言えない!でも、この下駄箱に居る!」

杏「じゃあ、別の人だね!私の好きな人は反対側だから!」

愛「ホッ!」

杏「そんなに安心した?」

愛「だって杏さんは美人だから、恋のライバルに成ったら私絶対負ける!」

杏「そ、そんな!愛ちゃんだってキュートで可愛いじゃん!もう妹にしたいくらい!」

愛「杏さんだって、お姉ちゃんにしたいくらい優しいし・・・」

キーンコーンカーンコーン!

杏「あっ!チャイム成ったよ!早く帰らなきゃ!」

愛「入れないの?」

杏「あっ!そうだった!ええっと、ここだ!」

その後2人は先生が教室が入ってくる前に帰れた。

放課後
スクールアイドル同好会部室前の廊下
夢「あっ!杏!」

?「話って何?」

夢「えっ?」

杏「ほら、今日は2月14日バレンタインデーだよね?」

夢『まさか、親友の告白シーンを見ることに!相手は誰?まさか権力者生徒会長じゃないわよね?』

?「それで何で俺の事好きなの?」

杏「そ、それは・・・、田中君がイケメンだで、文武両道で、頼りがいがあるから!」

秀喜「先に言っておくが、俺はお前の想いに答えられない!」

杏「えっ?」

夢『えっ?ええっ!!!!断るの?』

杏「どうして?」

秀喜「正直な話、お前が俺のタイプじゃないから!」

杏「そっか!それなら私は諦めるよ!」

夢『ええっ!!!!もっとグイグイ行きなよ!』

杏「むしろ、私は想いを伝えられただけで満足だから!」

秀喜「すまんな!お返しはちゃんとするから!」

杏「ありがとう、じゃあね!」

秀喜「ああ、またな!」

秀喜が去った後

杏「ワッ!夢ちゃん?」

夢「へへへへ、杏奇遇だね!」

杏「まさかさっきの聞いてた?」

夢「聞いてないよ!杏が田中に告白してるのとか!一切見てないよ!」

杏「見てるじゃん!」

夢「ごめん!偶然杏を見つけた瞬間に告白が始まったから・・・」

杏「まあ、いいよ」

夢「でも、もっとグイグイ行ったらどうだったの?」

杏「それはそれで田中君に迷惑じゃん!好きでもない人に詰め寄られるって私がストーカーになるじゃん!」

夢「それもそっか!でも私が男だったら杏みたいな可愛いストーカーに付けられるのも良いかも!」

杏「何それ?!」

一方その頃
アイドル研究部部室前の階段
八期「研究部の部室はこの階段上がっての筈なんだけど・・・」←階段を上がり廊下に差し掛かる

愛・ちょこん

八期「えっ?愛ちゃん?」←取り敢えず部室の前まで行く

トントン←物差しで肩を叩く

愛「ワッ!あっ!先輩!」

八期「僕を呼び出したのって愛ちゃんかな?」

愛「・・・、は、は、は、はい!そ、そ、そ、その通りです!」

八期「それで何の用かな?」

パッ!

愛「これです!」←チョコを渡す

八期「えっ?このチョコって?」

愛「それでは!」←逃げる

八期「えっ?」

愛が逃げた階段の先に・・・

フルーツトリオ・ニヤニヤ

愛「キャー!」

八期「大丈夫?何か合った?!」

愛「だ、大丈夫です!虫が行きなり出てきてビックリしただけです!」

八期「取ってあげようか?」

愛「か、勝手に逃げましたので大丈夫です!」

八期「わ、分かった!えっ?えっ?えっ!」

取り敢えずフルーツトリオと1階に降りた愛は・・・

愛「見てたの?」

蜜柑「バッチリ!」

愛「いつから?」

林檎「先輩が物差しで愛の肩叩いた辺りから!」

愛「最初の最初のじゃん!」

桃子「まさか、愛が生徒会長の事好きだったとはね・・・」

林檎「無理もないよ!だって生徒会長は愛を2度も救った恩人なんだから!」

蜜柑「2度って、1回目は去年の文化祭の人命救助だけど、もう1つは?」

林檎「入学取り消しを取り消し!会長と会長の絶対命令によって助けられた!」

蜜柑「そう言えばそうだった!」

桃子「むしろ愛は珍しくない?絶対命令によって助けられるなんて!普通は絶対命令に苦しめられるのよ!」

愛「あの・・・」

林檎「分かってるって!あの会長との仲を取り持って欲しいんでしょ?大好きな親友のためならどんな手を使ってでも・・・」

愛「そうじゃなくて・・・」

蜜柑「水臭いな!照れなくて良いんだよ!誰を好きに成っても私達は愛の恋を応援するから!何ならキューピッドに成ってあげるから・・・」

愛「だからそうじゃなくて・・・」

桃子「2人とも!愛が困ってるよ!まずは本人の気持ちを聞かないと!」

林檎「そうだったね!何して欲しい?」

愛「あまり騒がないで欲しい」

林檎「えっ?」

愛「私にとっても初めての恋だから、今は気持ちを伝えたかっただけ、意識して欲しかっただけ!告白出来ただけで満足!」

林檎「愛はそれで良いの?」

愛「先輩、意外と他にもチョコレート貰ってた!他に告白された人が居たら、私みたいなボードでお話しする変な子なんて勝ってこない!私は先輩に好きって想いを伝えられただけで満足!陰キャな私の初恋は自然に消えて行けば良いの!
  そうすれば誰も悲しまない!」

蜜柑「恋は弱肉強食だよ!」

愛「えっ?」

林檎「愛!それはただ逃げてるだけ!先輩がいつ愛のボードに対して悪く言った?」

愛「前聞いたの!先輩はボードの私よりも素顔の私の方が良いって!」

林檎「それ好きな人だから褒めてるんだよ!愛が可愛いって言ってるんだよ!むしろチャンスじゃん!」

愛「でも、先輩はボードの私は・・・」

林檎「私、会長に聞いてみた!」

回想
林檎「会長!」

八期「何?」

林檎「会長は愛がボードを付けて話すことについてどう思ってます?」

八期「まあ、出来れば素顔の方が良いよ!でもボードがあった方が気持ちが分かりやすいからな!あの発想を否定できない!」

林檎「ボードを付けてライブすることは?」

八期「ボードを付けようが、付けまいが愛ちゃんは愛ちゃん!出来るのであれば、仮に研究部に入ることがあればボード付けたライブと付けてないライブ両方やるってのも良いね!」

林檎「つまり、ボードを付けた愛って?」

八期「それもやっぱり可愛いね!」

回想終わり

蜜柑「何で知ってるの?」

林檎「うちのファンクラブ会員No.1ですが?」

桃子「あれ?林檎がNo.1じゃあ?」

林檎「私は主催者だから入ってない!それを条件に
『I(愛)LOVE愛好会』は成り立ってる」

桃子「そうなんだ」

林檎「だから、私が上手く情報集めて先輩と愛をくっつけてあげるから!自信持って向かいな!」

愛「う、うん『どうしよう、大事おおごとに成りそう』」

Re: レインボーヒロインズ ( No.39 )
日時: 2024/03/10 17:07
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

第39話・レインボーのバレンタイン(後編)
次の日の放課後
明「ハーイ!ハッピーバレンタインforマイフレンズ!」

女子1「明先輩!応援してます!」

明「ありがとう!ハッピーバレンタイン!」

女子2「明先輩!愛してますよ!」

明「ありがとう!こちらこそ、ハッピーバレンタイン!」

蜜柑「明先輩!待ってましたよ!これからも応援してます!」

明「蜜柑ちゃんいつもありがとうね!ハッピーバレンタイン!」

蓮「どんだけ用意してるのよあなたは?」

紫「流石、この学校のヒーローだね」

エル「そんなことより、私達も早くチョコレート買って、ファンの子達にあげないと!」

和「そうですよ!2日前、男子生徒達が暴動を起こしたり、先輩達が弱いものいじめしてチョコレート奪う、弱肉強、年功序列と言う食見苦しい争いがあって、大変だったんですから!」

奈々「また生徒が・・・」

恵梨香「この学校どんどん女子校に成っていくんじゃないですか?」

夢「そう言えば、エルさんの『私の為に争わないで!』で喧嘩は止まったんだよね?」

奈々「その後の紫さんの『そんな卑劣で野蛮な人達には2度とあげないよ!』で全員土下座してたよね?」

恵梨香「更には蓮先輩の『そんな悪い子には私がお仕置きしてあげましょうか?』って脅したら、全員が『踏んでください』とか『蹴ってください!』、挙げ句の果てに『靴を舐めます!』とか言う変態も居ましたね!」

蓮「我ながら恥ずかしくて呆れたわ!」

和「本当に男の人達を気持ち悪く思いました!」

夢「本当に男ってバカばっかり!」

恵梨香「この学校大丈夫ですか?転校したく成ってきました!」

零「いじめレベル3、『心の教室』受けてる生徒達は転校出来ないわよ!」

恵梨香「ええっ!!!!」

夢「そうなの?」

零「だって、転校した先でいじめの更なる被害者なんてそれも嫌じゃん!だったらレベル5と同じく寮暮らしよ!場所は違うけど・・・」

恵梨香「厳しい!」

零「それだけいじめの代償は大きいの!」

夢「それより皆、女子生徒用の友チョコは?」

レインボー「早く買いに行かないと!」

一方その頃
杏「・・・」

桃子「・・・」

八期「・・・、何で僕だけ?」

杏「いや、うちのクラスの子達は来たんだよ!」

桃子「焼き菓子同好会も来ました!」

八期「まだ8割位残ってるよ!えっ?放送したよね?」

桃子「今頃、明先輩とか愛の場所に皆行ってて、その後来るんじゃないかな?」

杏「他のレインボーの子達もやろうとしてるから、待ってるんじゃないかな?」

八期「皆に渡すって行ったのに、何で来ないんだよ?おかしいだろ!何が違うんだ?」

桃子「失礼かもしれませんが、会長が居て怖いとか?」

八期「それが理由なら差別で追い出してやる!」

杏「また、減っちゃうよ!」

下の階
恵梨香「さぁ、可愛いエリリンから全校生徒にハッピーバレンタインの贈り物ですよ!」

コッペパン同好会「コッペパンに挟んで、チョコパンにしたよ!」

キャー!キャー!

杏「恵梨香ちゃん凄いな可愛いし・・・」

八期「どこが?杏ちゃんの方が億倍可愛いし!」

杏「前に上げてたコメント八期君なんだね?」

八期「僕は思ったことしか言わない!恵梨香と杏ちゃんじゃ月と鼈!比べなくてもどっちが可愛いかなんて一目瞭然じゃん!」

桃子「それはどこを見て?」

八期「顔!笑顔!」

桃子「そうですか・・・(スタイルとか胸かと思った・・・)」

杏「恵梨香ちゃんは中身が良いんだよ!」

八期「あんなぶりっ子が?」

杏「ぶりっ子って・・・」

八期「表の顔と裏の顔があって、それで声のトーン変えてたらそれこそ気持ち悪いよ!」

桃子「あっ、分かる!」

八期「杏ちゃんや愛ちゃん、明ちゃんはそう言うのが1番無くて純粋だから」

桃子「はい!その通りです!私もそう言う理由で杏ちゃんのライブが好きです!ですが、愛のファンクラブの会長がどうしてここに?」

八期「えっ?クラスが同じだからってのは理由にしたらダメ?」

桃子「愛の応援行かなくて良いんですか?」

八期「いや、行きづらいんだよな・・・」

杏「何かあったの?」

八期「それは言えない、強いて言うなら貰ったから」

杏「チョコレートを?」

八期「・・・」

杏「そうなんだ・・・」

八期「・・・、まあ愛ちゃんの次に応援してるのが杏ちゃんなんだけど・・・」

桃子「ええっ!二股?それは男としてどうなんですか?」

八期「アイドルとして、2人を応援してるんだよ!2人だけでもないけど・・・」

桃子「他にも居るんですか?」

八期「エル先輩と明ちゃん!」

杏「気にしないで、夢ちゃんなんか私達の中から、『皆凄すぎて、1人だけなんて選べないよ!』って言ってるくらいだから!」 

八期「なんかその気持ち分かるな!皆各々良いとこあるし!」

杏「なんか自分じゃなくても嬉しいなあ」

明「あっ、杏じゃん!」

杏「明ちゃん!」

明「ほい、友チョコ!先に渡しておくよ!」

杏「ありがとう!あっ、私も!」

明「ありがとうね!それより全然来てないね?」

杏「あっ、ハハハ・・・」

八期「あいつら差別してるんじゃないだろうな?」

桃子「どうにか成りませんか?」

明「安心して、もうそろそろ来ると思うから!」

3人「?」

ダダダダダタ・・・

女子達「杏ちゃんだ!」

杏「何でこんなに?」

明「もう、この校舎は上履きに履き替えなきゃ入れないこと忘れたの?」

3人「あっ!そうだった!」

杏「あれ?でも2日前の男の子達は?」

明「男子は不潔なの多いのと、我先に杏のチョコを欲しい欲深いのが多かったから、注意する暇もなかったの!」

八期「そうだったのか!」

明「だから、校舎の入口に使い捨てスリッパ置いておいたよ!」

杏「明ちゃんありがとう!」

数分後

杏「あっという間に無くなったね!」

八期「でも、あと2つ残ってるよ!」

香「おっ、やってるわね!」

4人「先生!」

香「夢原さんのチョコはまだ残ってるかしら?」

杏「はい!どうぞ!」

香「ありがとう!友チョコって良いわね!今は生徒からも渡されるなんて!」

八期「まだ、1個残ってるけど?」

桃子「名簿的には星田先生で最後ですよ!」

明「じゃあ、誰の?まさか自分用とか?」

杏「はい!」

八期「えっ?」

杏「私、八期君には他の男子と違って少しだけ違う感情があるの!」

八期「えっ?良いのよ?」

杏「うん、元々そのつもりだったから!受け取って!友達として、1人のファンとして!」

八期「あ、ありがとう」

香「あっ!八期!一昨日渡せなかったチョコよ!」

八期「えっ?」

香「先生だって人間よ!生徒の中に好きな人くらい居るのよ!まあ禁断恋愛に成るから、友としてとしか渡せないがな?」

八期「それって?」 

香「勘違いするな!あくまで他の生徒達の中では特別な感情があるだけで、結婚までは考えてないからな!」

明「香先生、若干焦ってません?」

香「どこが?」

明「あっ!八期!約束通り!はい!」

八期「あっ!ありがとう!」

明「私も先生と同じで、八期を他の男子と同等には見れない!だから義理とは置けなかったんだ!
  だからあの時渡したくなかったんだ!
  それに義理より友って言われた方が嬉しいでしょ?」

八期「うん、ありがとう!」

明「それに私の友達リストにあんたの名前入れてるから!あんたと私は友達だからね!いつでも相談しなよ!何かあったら助けて上げるから!」

八期「ありがとう!」

物陰
夢「えっ?あの2人何やってるの?」

同好会部室
夢「と言うわけで、皆友チョコ配りお疲れ様!最後は私達で友チョコ交換会をしよう!」

レインボー「オオッ!」

明「なんか、あたしと杏とアイアイ以外は箱のチョコで気持ちが・・・」

和「仕方ないじゃないですか!手作りじゃないんですから!」

蓮「文句あるなら返して!」

明「ごめん、ごめん、ありがたく頂きます!」

恵梨香「友チョコですが、来月どうしましょうか?」

愛「私達の間ではもう良いんじゃないかな?お互い貰ってるんだし!」

奈々「それもそうですよね!私達は来月返される人です!」

夢「あっ!杏と明ちゃんちょっと良いかな?」

杏「ん?」

明「何?」

廊下
夢「実は、2人が友チョコを生徒会長に渡してるのを見ちゃったんだけど・・・」

明「あっ、見てたの!ちょっと恥ずかしいな・・・」

杏「別に良いんじゃないの?悪いことしてるわけでもなければ、本命チョコでもないのに?」

夢「そうなんだけど、権力者生徒会長を友達って思えるのが私『マジ?』って思った!」

杏・明「えっ?」

杏「それはどう言うこと?八期君が悪い人だから近づかない方が良いってこと?」

夢「そうじゃなくて・・・」

明「いや、夢っちの言い方はまさしくそれだよ!」

夢「だって、絶対命令使ってる人を友達として認めるって、私には無理だよ!何言い出すか分からないのに!」

明「夢っち!八期は夢っちが思う程野蛮でもバカでも変態でもない!」

杏「そうだよ!八期君はむしろ大人しくて周りに流されるタイプ!だけど、優しい心を持ってて、弱い人の味方!」

夢「それは2人が同じクラスだから言えることでしょ?」

明「だったら夢っちは別クラスだから八期の事分からないんじゃない?」

杏「そうだよ!絶対命令使ってるだけで、憶測とイメージだけで悪い人って決め付けたらダメだよ!むしろ八期君のお陰で同好会が成り立ってるんだから感謝しないと!」

夢「分かった、もう何も言わない」

多分、杏と絆に亀裂が入ったのはこの時だろうと後の夢は語るに違いない!
翌年、同好会分裂となる首謀者がやってくるとはこの時誰も思ってもなかった。

Re: レインボーヒロインズ ( No.40 )
日時: 2024/04/02 22:44
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

第40話・リベンジ生徒会合宿&同好会お別れ旅行・・・①

薺「ふー!ここはどこですか?」

零「去年と別の山だからね」

香「たしか、去年の役員は3日も飲まず食わずで山をさ迷ってたしね!」

恵梨香「何が合ったんですか?」

零「役立たず扱い受けた挙げ句、夕食貰えなかったからそれをひっくり返して・・・」

香「当時の先生がキレて、八期に大怪我させてその場でクビよ!」

蓮「これだとやりたくなくなるわよね!」

薺「しかも、食べ物無駄にしたら追い出されますよ!」

八期「何で生徒会関係無いのも居るの?」

明「いや、スクールアイドル同好会の3年生お別れ旅行と生徒会合宿が偶然にも日にちも場所も同じだったから・・・」

葉月「本当に偶然?」

芹『一緒に計画したなんて・・・』

薺『口が裂けても言えない!』

芹「まあまあ、分かれてやれば良いじゃない!」

香「ただ、絶対命令ってこと忘れないでね!」

全員『そうなんだよな!』

杏「でも、それは生徒会の方ですよね?」

香「まあ、そうね!それよりも何であなた達まで?」

希「だって、何が起こるか分からないし!」

愛海「お母さんにも頼まれて付いていくことに成りました!」

青奈「まあ、行きたかったのも事実だけど!」

グレーテル「仲裁役は必要じゃねーか?」

葉月「町子が居るのは心強い!」

グレーテル「あっ、兄貴は置いてきたぞ!」

八期「それは良かった!」

芹「同感!あの人下心全開だから!」

香「今回は田中!頼むわよ!」

秀喜「分かりました!」

歩「うちも構いませんよ!」

芹「今回は、この3人でテントなのね!」

八期「何する?」←若干ウキウキ

香「あんたらは、もう十分な信頼があるわね」

歩「なんだかんだで付き合ってあげてますから!」

秀喜「だな!」

芹「付き合ってる?」

歩「遊びとかだけど?」

秀喜「むしろ、それしか無いだろ!」

理珠「トランプとか、八期の言うルールに合わせてます!」

秀喜「俺達のやりたい遊びをローテーションする感じにやってるぞ!」

留「お別れ旅行と言いますが、卒業式終わりましたよね?」

蓮「お別れと言っても、保育所から大学まで一貫してるから、会おうと思えばいつでも会えるんだけどね!」

香「何なら、部室移動も普通よ!」

明「でないと、希達と会う回数も多くないよ!」

杏「毎日のように会ってますもんね!」

明「卒業式と言えば、八期の送辞面白かったね!」

紫「笑かしに行ったんじゃなくて、本気の言葉なんだよね?」

八期「そうですが何か?」

蓮「3年生何人か笑ってたからね!皆笑うの堪えるの必死だったんだから!」

夢「謝罪があくまで一部の卒業生だなんて!」

杏「いや、合ってるちゃ合ってる!」

香「八期の中で謝罪したいのは署名活動に参加してない人だもの!」

エル「その後の金ちゃんの答辞も同じ感じだったよね!」

金「だって元を辿れば私達の人任せな感情が全ての始まりだし!そもそも八期も絶対命令使うの上手かったし!」

明「まあ、上手いと言えば上手いね!」

紫「紫ちゃんは怒鳴られたけどね!」

蓮「自業自得よ!何が『絶対命令で青香ちゃんがスクールアイドル辞めることを止めて』よ!」

紫「あの時は本当にお騒がせしました!」

和「それで部屋割りと言う名のテント割りは?」

香「生徒会は、男子と女子で分けるわよ!」

理珠「数合わせで私は男子の所に入ります!」

芹「やっと女子だけの部屋なのね!」

葉月「民泊時も女子だけだったぞ!」

芹「逆に多すぎなのよ!何でちゃんと分けた旅行が1/4なのよ!」

零「文句は男子と先生に!」

夢「私達は学年別ですよね?」

和「その方が、都合良いと思いますし!」

留「そう言えば、奈々ちゃんが居ませんね?」

愛「事情が合って来れないって言ってた!」

留「残念」

レインボー『本当は居るけど・・・』

現場到着

香「さあ、まずはテント張りよ!」

秀喜「臭いけど、八期の為にトイレの近くに張るか!」

歩「そうだね」

八期「うん、お願いします!」

秀喜「そこは普通落ち込む所だぞ!」

明「あっ、私達もその近くで張らせて!」

愛「私達も!」

恵梨香「ええっ!!!!?」

希「私達も張りたい!」

蓮「皆、何でそんなに固まるのよ!」

明「夜のトランプに参加!」

八期「いいね!やろう!やろう!」

町子「でも離れるよりかは、近くの方がテント教え合うのには効率良いんじゃないですか?」

香「それもそうね!私達もそっちへ行くわ!」

下準備を終えた一同

香「さあ、ここから会長絶対命令だからね!ある程度私もフォロー入れるけど、全員が働けるように動くように!」

全員「は~い!」

香「さあ、会長!指示してちょうだい!」

八期「ええっと・・・、どうすれば良いんですか?」

香「だから、命令しなさい!」

八期「その命令が分からないのですが?」

バタン!

希「ダメだこりゃ!」

その結果
町子「1人、1ヶ所杭で止めること!手を痛めるの気を付けてね!」

歩「町子先輩の発想は凄いな!」

秀喜「これが真の平等って事か?」

八期「膨らんでるのかな?」

明「あたしらも手伝うよ!」

秀喜「完道、ありがとうな!」

杏「明ちゃんの言う通り、何人かで押さえて、1人1ヶ所杭を打とうか!」

明「出来たら、あたしらのところも手伝って!」

八期「いいよ!」

歩「分かった!」

香『生徒会長の指示ではないけど、平等に仕事が出来てるわ!むしろ、誰かに指示されて動くのが八期らしい!』

和「すみません!」

愛「次はこっちお願いします!」

八期「分かった!」

明「後で行くよ!」

エル「誰か!こっちもお願い!」

蓮「人数バラけて!10人以上居るんだから!」

子「ハイハイ!」

希「私達が手伝ってあげる!」

杏「あれ?」

夢「杏弱すぎるよ!」

杏「こうだ!」

バッ!

杏「また飛んでった!」

夢「もう、どんくさいな!」

杏「ごめん、もう一度!」

夢『1人一ヶ所は絶対だからな、ここは我慢だ!』

その後5、6回やり直す杏

恵梨香「先輩達急いで下さい!」

杏『ああ、後輩達が困ってる!』

蓮「あれ?上手く行かないわ!」

紫「難しいよ!」

杏「『先輩達も苦戦してる!』夢ちゃん変わって!」

夢「ええっ!?」

明「あたしやろうか?」

杏「明ちゃん、お願い!」

コンコン!

明「出来た!」

杏「流石明ちゃん!」

明「早く1年生達の所へ行こう!」

1年生達のテント
八期「押さえてるよ!」

和「はい!」

コンコン!

和「1つ打てました!」

恵梨香「次はエリリン行きます!」

コンコン!

恵梨香「簡単に打てました!」

愛「『最後は私か!』行きます!」

八期「落ち着いてね」

愛「はい!」

コンコン!スルッと!

愛「あっ!」

バサッ!

歩「危ない危ない」

数分後

恵梨香「まだですか?」

愛「ごめん、なかなか引っ掛からない!」

恵梨香「どんくさいな!早くしてよ!」

和「そんなこと言ったら逆にプレッシャーですよ!」

愛「あっ!」

恵梨香「もう!じれったい!貸して!」

愛「あっ!」

コンコン!

恵梨香「やっと終わりました!」

愛『な、何も出来なかった・・・』

一方その頃
薺「ごめん、お姉ちゃんトイレ行ってくる!」

芹「お花摘むの?」

薺「それもあるけど、風強いから、髪とか乱れたんだよね」

芹「ああ、行ってらっしゃい!」

トイレ

ジャー!

薺「フー、スッキリ!手を洗った後は鏡で髪型整えよっか!」←眼鏡を取る

数分後

ジャー!

奈々『あっ!誰か出てきた!』

留「えっ?あなたは!」

奈々「あっ!留ちゃんじゃん!」

留「奈々ちゃん!あなた矢塚奈々ちゃんよね?」

奈々「えっ?『あっ!今は眼鏡掛けてないから矢塚奈々に成るんだ!』」

留「今日は事情が合って来れないと言ってましたが、何でここに?」

奈々「ええっと・・・、『どうしよう?なんて言い訳すれば?下手な嘘付くと先輩にバレそうだし・・・』」

留「握手良いですか?」

奈々「いや、トイレから出てきたんですよね?」

留「あっ!すみません、手洗ってからですよね!」

サーッ!

留「うわあ、まさか大好きな奈々ちゃんにこんなところで会えるなんて・・・」

奈々『平日普通に会ってるんだけどな・・・』

留「あっ!もしかして冬休み家族でハイキングかキャンプに来たら、偶然私達の生徒会合宿の場所と同じだったり?」

奈々「そ、そうなんです!(半分事実!お姉ちゃん居るもん!しかもお姉ちゃんと同じテントで寝るから半分本当だよね?上手い嘘をつく時は少しでも事実を入れることだしね!)」

留「それで、ご家族はどちらに?」

芹「薺、お腹痛いの?」

3人「あっ!」

奈々『お、お姉ちゃん!』

留「あっ!芹先輩!実は奈々ちゃんも偶然このキャンプ地に来てたんです!」

芹『いや、来てたも何も私の妹だし!』

留「薺をお探しですか?でも、個室には誰も居ませんよ!」

芹「あれ?じゃあ、もう戻ったのかな?」

奈々「そうなんじゃないですか?」

留「変ですね、私が来た時は、個室は全部空いてましたし、人の出入りも1人分しか聞いてませんよ」

奈々「薺ちゃんは別のトイレに行ったんじゃない?」

留「じゃあ、大変ですね!薺は方向音痴だからどこかで迷子に成ってる可能性も?」

奈々『あるか!そんなこと!』

芹「じゃあ、留ちゃん一緒に探そう!」

留「はい!あっ!奈々ちゃん!」

奈々「何かな?」

留「今夜、キャンプファイアー来ませんか?」

奈々「も、勿論行くよ!」

留「やったー!じゃあ、その後二人っきりで過ごせたりなんか・・・」

奈々「えっ?」

芹「別に良いんじゃない?」←薺に諭す

奈々「良いよ」

留「やったー!約束だよ!」

奈々「も、勿論!」

留「さあ、先輩薺を探しに行きますよ!」

芹「留ちゃん、あなたが先行っといて!私は後で追い掛けるから!」

留「でも、遭難したりしたら?」

芹「このキャンプ地の地図よ!10分後に釜戸の所まで戻ってきてね!」

留「はい!分かりました!」

留が行った後

薺「フー・・・」

芹「あんたまだ明かしてないの?」

薺「明かせる訳ないじゃん!」

芹「そもそも何で隠してるんだっけ?」

薺「会長にバレたくないから!」

芹「八期だけなの?別に良いじゃない!」

薺「良くない!研究部に入って何もせずに出ていったんだよ!絶対命令があるってだけで!」

芹「その気持ちは分かるわ!」

薺「でも、結局私は、自分が無言の絶対命令使っちゃったし、勝手にスクールアイドル同好会まで作って・・・、こんなので研究部に行きたいなんておこがましいよ!」

芹「本当に頑固ね!誰に似たんだか!」

薺「意地っ張りなお姉ちゃんには言われたくない!」

芹「何よ!そんなことより、留ちゃんはどうするの?」

薺「勿論、奈々で何とか・・・」

芹「八期が居る時は?」

薺「お姉ちゃん!話し合わせて!」

芹「仕方無いわね」

果たして、薺は『矢塚奈々』との1人2役を出来るのか?

Re: レインボーヒロインズ ( No.41 )
日時: 2024/04/03 22:29
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

第41話・リベンジの生徒会合宿&同好会のお別れ旅行・・・②

留「あれ?薺戻ってきたの?」

薺「うん、擦れ違ったのかな?」

留「さっきまで奈々ちゃんが居たんだよ!」

薺「そうなの?」

留「間が悪いなあ!」

薺『だって奈々は私なんだもん!』

香「そこの2人!夕飯のカレーを作るわよ!」

薺・留「は~い、今行きます!」

香「生徒会の皆分かってる?特に2年生のメンバー特に、Bクラスは分かってるわよね?」

理珠「家庭科室半壊に、調理実習中止期間がありましたしね!」

留「本当に!良い迷惑!」

秀喜「だからって、完全1人分って・・・」

香「自分の事は自分でが普通でしょ!」

芹「それはそうなんですが、それだと協力と言うか、協調と言う部分が欠けるのでは?」

香「かといって2人以上で分けたとしても、1人が目立って、遅い方が終わった頃には他全部終わってるのよ!」

薺「巻き拾いでもやらせれば・・・」

香「料理関係無いよね?」

薺「分かりましたよ!」

零「そう言えば、八君お米自分で研いでるよね?」

八期「お母さんに教えて貰った!」

香「お米研ぎ任せて良いかしら?」

八期「はい!」

香「取り敢えず、どうなろうと文句言わない事!分かったわね?」

役員達「ハ~イ!」

一方隣の釜戸
蓮「私達は私達でやるのね!」

夢「まあ、私達が揉めることはないんじゃない?」

エル「紫ちゃんも居るし、きっと大丈夫だよ!」

杏「じゃあ、まずは野菜切って行こうか!」

紫「一応聞くけど、料理苦手とか初めての子とか居る?」

愛「あっ、私料理初めて!」

明「そうなんだ!」

杏「じゃあ、愛ちゃんは手順見てからやろうか!」

愛「うん、分かった」

じゃがいもの皮剥き

杏「まずは、じゃがいもの皮を剥こう!」

スルッ、スルッ・・・

杏「こんな感じだよ!」

愛「はい!」

明「アイアイ、小さく凹んでる黒い部分は芽だから!ちゃんと取ってね!」

愛「はい!」

グリグリグリグリ・・・

スパッ!ポロっ!

愛「あっ!」

恵梨香「ちょっと何やってるのさ!」

愛「ごめん・・・」

和「愛さん大丈夫ですよ!綺麗に洗って食べましょう!」

愛「和ちゃんありがとう」

明「でも、何で落としちゃったの?」

蓮「ってか、割れてない?何でこうなったのよ?」

愛「芽を取ろうとして・・・」

夢「これは・・・、えらい深く掘ったね・・・」

愛「芽は危ないって言われたから・・・」

紫「確かに危ないし、実は食べられないことは無いけど、この残りはなんだか勿体無いような気が・・・」

明「まあまあ、初めてなら出来ないのが当たり前だよ!さあ、アイアイ次の皮剥こう!」

エル「もう、終わったよ!」

愛「えっ?」

恵梨香「あまりにも遅いから杏先輩とエリリンと蓮先輩中心に全部やりました!」

杏「蓮さん負けず嫌いだから、誰が早く皮剥けるかの勝負になって・・・」

愛「そ、そうなんだ・・・」

続いて人参

明「アイアイ、人参なら簡単だよ!さあ、人参の皮剥きお願いね!」

愛「分かった!」

スルッ!スルッ!スルッ!スルッ!・・・

愛「エルさん!」

エル「何?」

愛「これで良いかな?」

エル「これ皮じゃないかな?」

愛「分かった!」

スルッ!スルッ!スルッ!スルッ!・・・

愛「夢さん!」

夢「どうしたの?」

愛「これで良いかな?」

夢「う~ん、まだ剥けてないんじゃない?」

愛「そうかな?」

スルッ!スルッ!スルッ!スルッ!・・・

愛「これどう思う?」

和「もう少し剥いた方が・・・」

スルッ!スルッ!スルッ!スルッ!・・・

恵梨香「さあ、これでおしまい!ってあいこ!」

愛「何?」

恵梨香「その人参いつまで剥いてるのさ?」

愛「えっ?」

恵梨香「鉛筆みたいに細くなってるじゃん!」

紫「ありゃりゃ!やっちゃったね・・・」

愛「えっ?だって、誰に聞いても『もう少し剥いた方が良い』って!」

恵梨香「皆さん!」

全員「愛ちゃんごめん!」

愛「それで人参は?」

恵梨香「もう剥き終わったよ!」

玉葱を切る作業

紫「さあ、最後は嫌な玉葱だね!」

夢「玉葱ってさあ、切ってなくても染みるんだよね!鬱陶しい!」

愛「玉葱を切る時は、鼻に丸めたティッシュを突っ込んだら染みないって聞いたよ!」

恵梨香「マジで!」

和「でも、恥ずかしいです」

杏「確かに、躊躇しちゃうよね・・・」

紫「他には、レンジでチンしたり、冷蔵庫で冷やすって方法があるけど?」

恵梨香「それは屋内の話じゃないですか!」

エル「ポケットティッシュあるよ!」

蓮「さあ、恵梨香ちゃんやって!」

恵梨香「何でエリリン何ですか?」

和「つべこべ言わずやってください!夕御飯が食べられませんよ!」

恵梨香「そんなの皆同じじゃん!」

なんだかんだ合って渋々やる恵梨香

トントントン・・・

恵梨香「ううっ、メチャクチャ染みるじゃないですか!」

和「恵梨香さんのやり方が間違ってるのでは?」

恵梨香「だったらのど子やってみなよ!」

トントントン・・・

和「染みます!」

恵梨香「ほら、言ったじゃん!」

愛「あれ?テレビで言ってたのに!」

恵梨香「嘘だと思うならあい子がやってみなよ!」

トントントン・・・

愛「何で?何で染みるの?」

恵梨香「あい子の嘘つき!」

紫「おかしいな、紫ちゃんも鼻にティッシュを詰めれば染みないことは聞いてるんだけどね?」

明「ゆかりっちそれ本当なの?」

紫「お婆ちゃんの知恵袋並みに有名だよ!」

杏「私が聞いた話では、口に玉葱を咥えれば染みないって聞いたよ!」

蓮「でも、誰が咥えたか分からない玉葱を食べるのはちょっと・・・」

エル「衛生的にはどうかと思うよね」

明「何か咥えるだけなら玉葱以外でやったら?」

杏「と言っても咥えられそうなものは無いよ!」

夢「そう言えば、よくゴーグルして玉葱を切る人居るけど?」

杏「目隠しは危ないよ!ましてや何の意味もない!」

夢「あっ、そう・・・」

エル「菓子パンは?」

蓮「柔らかくて食べちゃうわよ!」

エル「ポッキーは?」

蓮「細くて空気通らないわよ!」

エル「消ゴムとか小さな箱で代用は?」

蓮「だったらエルが咥える?」

エル「無理!」

蓮「ほら!」

明「ねえ、どうせ咥えてもさあ、入れてしまえばどうってことないんじゃない?どうせあたしらで食べるんだし!」

蓮「衛生的に考えなさい!」

結局、3年生達の根性で何とかした。

紫「後はお肉だね!」

蓮「こんなもん適当に入れとけば良いのよ!」

杏「良いのかな?」

夢「切るタイプじゃないから!」

杏「成る程!」

明「取り敢えず食べる場所まで食器運ぼう!」

和「そうですね!運びましょう!」

恵梨香「エリリン、スプーン運びます!」

明「私は先生に貰ったお茶運ぶよ!」

和「私は、籠に入ったコップを運びます!」

愛「じゃあ、私はお皿かな?」

杏「大丈夫?段差あるから気を付けてね!」

愛「は~い」

階段
愛「よいしょっ、よいしょっ、・・・」

恵梨香「あい子、早く!」

和「そんな急かさないであげて下さい」

恵梨香「だってこれだと荷物取りにいけないじゃないですか!狭いし一本道だし!」

愛「よいしょっ、よいしょっ・・・」←1歩ずつ下りる

恵梨香「もう、じれったいからエリリンが運びます!」

愛「あっ!ダメ!」

パリン、ガラガラ、がシャン!

和「大丈夫ですか?」

明「怪我はない?」

恵梨香「もう!さっきからあい子全然役に立たない!」

愛「えっ?」

和「恵梨香さん!それは禁句ですよ!」

恵梨香「だって、さっきから唯一全然仕事してないんだよ!他の皆は1人分くらいはやってるのに、あい子は野菜1個で妻付いてるし!挙げ句の果てに皿1つ運べないなんて!」

回想
女子A「あんた、マジで足手まとい」

女子B「あんたとなんか組みたくない!」

男子A「お前はもうなにもするな!」

男子B「お前はそこで座っとけ!」

男子C「早くしろよ!ノロマ!」

結果
家庭科の教師「皆で協力しなさい!って言ったのに、なんでなにもしないの?ねえ?何で?」

愛「・・・」

家庭科の教師「何か言いなさいよ!」

回想終わり

恵梨香「こんなとこ居ても足手纏いだから薪でも取りに行って!」

杏「恵梨香ちゃん!」

和「だったら最初から恵梨香さんが皿を運べば良かったじゃないですか!」

恵梨香「何選んだって自由じゃん!この役立たず!」

愛←逃げる

夢「愛ちゃん!」

明「アイアイ!」

愛『私は、私は・・・、
  結局足手纏いで・・・、
  なんの役にも立たず・・・、
  周りに迷惑だけ掛ける・・・、
  何も出来ない・・・、
  無能なんだ・・・』

しばらく無我夢中で走ってた愛の目の前には・・・

八期「あっ、愛ちゃん!」

薺「どうされたんですか?」

愛「アアーン!ああっ、うわーん!ううっ・・・」

八期「どうしたの?」←抱き締めて慰める

愛「ううっ・・・」

八期「もしかして、仕事貰えなかったか、役立たず扱い受けて追い出されたか文句言われた?」

薺「そんな会長じゃあるまいし・・・」

コクコク

薺「マジで?」

香「しばらくこっちに居なさい!どうせ帰りづらいでしょ!」

零「ですが、先生!こっちも大半の仕事終わりましたよ!後は待つだけと言うか・・・」

香「実はね、食後のデザートでアイス持ってきたのよ!」

八期「マジで!」

零「先生やる!」

香「器も持ってきたし、なんならフルーツ缶や小豆に白玉とか、チョコシロップやキャラメルシロップもあるわよ!」

秀喜「先生用意周到だなぁ!」

香「その盛り付けを白木さんに手伝って貰いましょう!皆良い?」

生徒会役員「賛成!」

八期「後片付けだけなんて可哀想だからね」

秀喜「それ言って頑なにやらず、結局全部やらなかったもんな!」

零「いつの話だろ?」

香「まだ、出来るのに時間掛かるから、近くに遊具あるからそこで遊んできて良いわよ!」

愛「えっ?」

香「ちゃんと後で仕事あげるから、遊んできて良いって言ってるんだから、遊んで嫌なことなんか忘れなさい!」

愛「はい・・・」

八期「よし、愛ちゃん行こうか!おーい!皆待ってくれ!」

葉月「遊具ってなんだ?」

秀喜「蟻地獄があるんだってよ!」

八期「マジで!愛ちゃん早く行こう!」

愛「はっ、はい!」

こうして愛のみ生徒会の役員達と食事をすることが決まった。
次回愛の過去が明かに成る。

Re: レインボーヒロインズ ( No.42 )
日時: 2024/04/05 23:58
名前: いくちゃん (ID: SZdn/z4g)

第42話・リベンジの生徒会合宿&同好会のお別れ旅行・・・③

晩御飯
一同「頂きます!」

全員「美味しい!」

八期「やっぱりカレーは良いね!」

秀喜「キャンプと言えば、カレーかバーベキューって相場は決まってるんだよ!」

香「バーベキューはセットだけでも高い上、準備も片付けも大変なんだから!」

八期「確かに、美味しいけどやるのは反対!」

希「あれ?愛ちゃん、食べないの?」

町子「複雑な気持ちだと、食べにくいわよね」

愛海「誰か話題振って!白木さんが入れるものね!」

八期「ええっ?」

秀喜「そんなの知るかよ!」

薺「会長はファンなら何かあるでしょ!」

八期「あったとして、愛ちゃんが興味持つかは別だろ!」

希「だからコミュニケーションが下手なの!」

零「だから、こっちが合わせないと食べてばかりだもんね!」

香「そのうち飽きて、別の事してる」

芹「ねえ、失礼に成るかもしれないけど、聞いて良いかな?」

愛「何ですか?」

芹「白木さんがボードでコミュニケーション取る理由とか切っ掛けとか原因って何?」

薺「お姉ちゃん、それはタブーじゃ・・・」

芹「あっ、嫌なら言わなくて良いよ!」

町子「でも、いつかは話さないといけない事じゃない?たとえ、行う場所は違っても仲間であることに変わりはないし、私達に話すことで、何か気付けることとかあるかもしれないし!」

薺「取り敢えず、皆さん笑ったり、バカにする事だけは禁止ですね」

香「それなマナーね!白木さん話せる?話せないなら話さなくても良いわよ!」

愛「いえ、話します!」

香「体調が悪くなるようだったら、強制的にでも止めるから!」

愛「はい!私の親は共働き何ですけど・・・」

歩「今の時代なら普通じゃないかな?」

愛「共にお仕事が朝早く夜遅い時間で・・・」

秀喜「そんな家族居るところは居るんじゃねーの?」

香「つっこまない!白木さんがまだ話してるのよ!」

愛「私も、両親が私のために働いてくれてることは分かってるんです!勿論、帰るのが遅くなってきたのは大きくなるにつれての話です」

町子「愛されてはいるね」

愛「えっ?」

町子「私、親にしごかれてたから」

愛「あっ!『私の寂しさより重い』」

香「白木さん、続けて!」

愛「はい!主にお母さんが私と過ごしてくれて、お父さんは休みの日しか会えなかった。それでも私にとっては楽しかった。でも、今は一緒にご飯を食べることも少なくなった。
  それでも、朝に成ると朝御飯とお弁当はいつも用意されてるの!」

芹「優しいお母さんなんだね!」

愛「うん、大好き!それにお父さんは私の誕生日だけは仕事を休んで祝ってくれるんだ!だからお父さんも大好きなの!」

歩「両親と仲が悪いわけではないんだね」

愛「うん、だからお父さんとお母さんが頑張ってるなら私も『寂しい』なんて弱音吐かずに、頑張ろうって思った!
  でも・・・」

全員「でも?」

愛「実は、私転校を何度も経験してるの!」

全員「えっ?」

愛「お父さんの仕事の都合で、保育園から何度も転園や転校を3ヶ月に1回してきた」

全員「多!」

愛「そのせいで、友達を作ろうにも作れなくて・・・、
  この学校に転校した理由は、たとえお父さんが転勤に成っても、寮暮らしが出来るからって!」

薺「そうなんだ」

八期「それは知らなかった」

愛海「知らなくて当然だから!」

愛「その結果、コミュニケーションを取るのが苦手に成って、何話せば良いのか分からなくなって、寂しい気持ちも募った結果・・・、笑顔を忘れちゃった!」

全員「・・・」

愛「だから、私は自分の表情が嫌い」

八期「自分の表情が嫌いか・・・」

愛「おかしいですよね、笑顔の仕方を忘れるなんて!」

八期「いや、分かるよ!自分の表情が嫌に成る時!」

香「八期あんの?」

八期「僕、写真撮られるの嫌いなんですよ!」

零「何で?」

八期「普段の真顔を正面向かって撮った時、なんか困った顔に成って嫌なんです」

愛「そうなんですか?」

八期「だから、毎回作り笑顔だよ!だけど、その顔がナルシストみたいな感じだから嫌なんだよな!もっと前はポーズとか取って撮ってたけど!」

零「どんなポーズ?」

八期「こんな感じ!」

秀喜「ウルトラマンじゃねーか!」

八期「お父さんもお母さんにも止めるように言われて以降は、困った顔にしか見えなくて、写真撮られるの嫌だったな!」

芹「よく言うよ!私達が仲の良い友達同士で撮ろうとするといつも入ろうとしてたくせに!」

葉月「写真写るの好きなのか?嫌いなのか?どっちなんだよ!」

八期「面倒臭いから嫌い!」

香「それじゃ、本末転倒じゃない!」

全員「ハハハハハ!」

零「ねえ、今愛ちゃん可愛い笑顔じゃなかった?」

希「見た!見た!凄く可愛かった!」

八期「うわー、見逃した!隣だから見にくいよ!」

愛「お世辞なんて良いですよ!」

子「お世辞とか嘘なんかじゃない!」

町子「誰も、お世辞はおろか冗談1つ言ってないわよ!」

香「さっきの八期の話も含め、全部事実!」

愛「えっ?」

八期「僕の悩み事だよ!写真写りのね!」

葉月「写真写りなら、私でもあるよ!そんな悩み!」

香「何でお世辞って思ったの?」

愛「転校仕立ての時、言われたんです!『人形みたい』って!」

八期「あっ!」

秀喜「それは俺も思った!」

希「私も!抱いてモフモフしたい!」

八期「うんうん、抱き枕にしたいって思った!」

子「見た感じ、ちょこんって座って可愛いなあって思うけど?」

愛「皆さんは、褒め言葉として言ってますよね?」

八期「うん、可愛いから!」

愛「最初は女の子達から、『お人形さんのように可愛い』と髪をぐちゃぐちゃにするなどでじゃれ合ってましたが、ある日とある男子から『人形の様に無表情』って言われたんです!」

全員「・・・」・グサッ!

町子「成る程」

愛「それから、私は真の人形扱いを受け、コミュニケーションが苦手なのを良いことに、『人形なんだから動くな!喋るな!なにもするな!』と言われてきました」

愛海「酷い!」

八期「うわー、人形の様に可愛いって誉めても、褒め言葉に成らないのか!」

愛「それが小学校3年生の時の話!」

芹「2年間もいじめを?」

愛「はい!」

零「私がいじめ対策始めたのは、4年生の後期だからな・・・、矯正学校開校も翌年だから・・・」

愛「はい、担任の先生も頼りに成らなくて・・・」

零「可愛そうに・・・」

愛「班行動の際も、私はいつも置いてかれて、忘れられ、帰ったら最後『どうして1人に成ったの?』と問い詰められ」

薺「どうやって帰ってきたの?」

愛「最寄り駅で、事情話して!栞に駅は書いてあるから」

八期「だから、遠足や修学旅行に栞って必要なんだ!」

香「そうよ!栞があれば迷子に成っても家に帰れるように、遠足や旅行の関係者の元に帰れるように!」

愛「復活した調理実習でも、誰もなにもさせてくれなくて、家庭科室の角で1人ぼっち、最終的に全班の皿洗いをやらされた」

愛海「なんか八期君より不幸じゃない?」

八期「僕も思ったよ!ほとんど僕経験してるし!」

愛「更には、嫌な仕事も任されたり」

薺「例えば?」

愛「掃除とか、荷物運びに生徒会長も!」

薺「生徒会長?」

愛「5年生の時に、リーダー点0点の人達を集めて・・・」

八期「他にも居たの?」

愛「10人くらい居た、でも、票がなぜか私に集中!」

八期「完全な押し付けだな!」

愛「役員も初日に、私に全部仕事押し付けて帰って、私は何も出来なかった!そしたら、次の日からなにもさせてくれなくて、『会長は座ってることが仕事です』って言われた」

八期「最低だな!」

愛「だから、一週間で私は会長をクビに成った」

全員「一週間?!」

愛「その時の私は『会長職やらなくて良いんだ』って吹っ切れてたけど、周りから『会長職出来ない上に他の役員に仕事全部任せて、クビに成った役立たず!』って罵られて、一時期引きこもり、お父さんやお母さんにも話せず、私はもっと表情の変え方を忘れた。」

歩「どうやって立ち直ったの?」

愛「当時の担任の先生が励ましてくれて!」

八期「どんな風に?」

愛「『制服におまじないかけてあげる!これを着て登校すれば、あなたの嫌なものは無くなるから』って言われて・・・」

八期「それで?」

愛「行ってみたら、私をいじめてくる人達が次の日に成ると居なくなってた!」

香『多分、これは松本先生だなぁ、隠しカメラの発祥は松本先生が杏に付けさせたことが始まりだから!』

八期「へー、良かったじゃん!」

愛海「学校としては良くないんだけどね!」

愛「でも、まさか成り済ましで、中等部に入学出来ないことに成ってたなんて・・・」

愛海「そんなこと合ったの?可哀想!」

愛「本当に八期先輩には感謝です!」

上級生組「えっ?」

秀喜「八期が絶対命令使って入学許可を出したんだよな?」

零「まあ、私としても試験の履歴覚えてたからね!」

八期「不合格で入れない又は手続きを忘れて入れないは自業自得だけど、成り済まし落としは見過ごせないからね!」

零「今、私がスクールアイドル出来てるのも八期先輩のお陰です!むしろ憧れです!」

八期「ありがとう」

香「皆、話に夢中でカレーが冷めちゃったわ!」

八期「猫舌だから冷めたくらいが丁度良いです!」

香「白ご飯が固くなっても良いの?」

八期「嫌だ!食べます!」

その後急いで平らげデザート

香「じゃあ、白木さん手伝って!」

愛「はい!」

八期「先生、僕もやります!」

香「いや、ダメでしょう!これは彼女の仕事であって・・・」

八期「メインとデザートは違いますよ!これだと、愛ちゃんだけデザート専門の仲間外れじゃないですか!それは嫌だよね?」

愛「はい、なんだか私だけ罰を受けてるみたいで・・・」

香「分かったわよ!」

全員「頂きます!」

愛「八期先輩!」

八期「何?」

愛「もし仮にですよ?」

八期「うん」

愛「私がアイドル研究部に入ると言って・・・」

八期「大歓迎だよ」

愛「そうでなく、ボードの話です」

八期「ああ、付けるか付けないか、僕は付けないで欲しい!」

愛「それは?」

八期「愛ちゃんの顔が可愛いからに決まってるよ!自信持って欲しいな!」

愛「ううっ・・・」

八期「ただ、ボードも無駄にしたくはないな」

愛「どういう意味ですか?」

八期「ボードを付けるライブとか、ボード付ける条件配置とか合ったらやってみたいって思ってる。
   例えば、この時は愛ちゃんはボードを付けるけど、この時は付けないと言う条件付き!」

愛「それって?」

八期「僕は、ボード付きもボード無しも両方やってみたい!ボードと言うものは愛ちゃんにとっての専売特許と言うか、特別なアイテムだから」

愛「分かりました」


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