二次創作小説（新・総合）
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- レインボーヒロインズ
- 日時： 2024/09/21 00:02
- 名前： いくちゃん （ID: E8lgSYnB）
どうも！いくちゃんです！
今回も更なるナンバーズスピンオフ作品！
レインボーヒロインズを投稿したいと思います。
モチーフはラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です！
この作品も『少年教師有』と共にナンバーズ8と平行でお話が進みます！
ですので、『ナンバーズ8』のキャラクターがこの作品に、
『レインボーヒロインズ』のキャラクターが『ナンバーズ8』にも出てきます！
さあ、果たしてどんなお話に成るのか？
主要人物だけ載せておきます！
スクールアイドル同好会
桃・夢原杏
黄・中洲恵梨香
水・桜木和
紫・倉木紫
赤・矢塚奈々
緑・エル・グリーン ※スイス人
白・白木愛
銀・モナ・スカーレット ※アメリカ人
マネージャー・高橋夢
アイドル育成愛好会
桜・王・美麗 ※中国人
深緑・三葉主
青・綾瀬蓮
橙・完道明
青・倉木青香
赤・絢川赤音
黄・立花黄花
桃・矢口桃夏
橙・ミカ・オレンジ
藍・黒川藍香
紫・宮本紫子
水・李・水美
緑・瀬川緑
白桃・夢原亜利紗
橙・山口朝
紅・紅城結菜
作曲家・モナ・スカーレット
※変動する可能性あり
- Re: レインボーヒロインズ ( No.58 )
- 日時： 2024/04/28 14:23
- 名前： いくちゃん （ID: SZdn/z4g）
第５８話・選抜組、愛好会に加入！
美麗「ああ！もう！」
蓮「どうしたの？美麗は？」
主「少し離れましょう！」
廊下
主「これを見てください！」
蓮「『王コンツェルン！一億円渡して部員を勧誘！断ったら、社会的抹殺！？』えっ？どう言うこと？」
明「美麗のご両親権力者なんだってね！」
主「なぜあなたが？」
明「近所で聞いたよ！断ったら、裏で手を回して、その家の親をクビにする！それはどう言うことかな？」
主「夢の無い部活動をするなんて時間の無駄です！だったら実力行使でも分からせないと意味ないと思ったからです！」
明「でも、だからって自殺まで追い込むこと無いじゃん！」
蓮「自殺？」
明「蓮知らないの？そのせいでアイアイの両親、アイアイを残して自殺したの！」
蓮「そんな！」
主「白木さんが悪いんです！私達の愛好会を断ることは、私達に喧嘩を売るのと同じこと！自業自得です！」
明「そうかな？私は無理矢理にでも勧誘すること事態、それこそ人の自由を奪ってる最低な人だと思う毛けど？」
主「私達のやり方に間違い何かありません！あなたは愛好会の味方なのではないんですか？」
明「私はあくまで、同好会と愛好会の仲を取り持ちたいだけだから！でも、私ここの愛好会辞めたくなってきたな！」
蓮「明本気？」
明「そもそもここに入ることさへ、本気じゃないから！」
蓮「でも、プロに成れなかったら一億円を返さないといけないのよ！」
明「私はお金なんか興味ないの！ましてや友達の関係をお金で買うなんて、友情崩壊のフラグじゃん！
『愛好会にしばらく居ること』を条件に断ったよ！」
青香「こんにちわ！」
蓮「あなたは青香ちゃん？」
青香「はい！」
赤音「れ、蓮さん！」
蓮「赤音ちゃん？」
赤音「うわあ、まさか本物の蓮さんと同じ学校の同じ部活動の教室で一緒に切磋琢磨出来るだなんて！夢のようです！ああ、感無量！私死んでしまうのでしょうか？」
青香「大袈裟だよ！」
赤音「いや、もう死んで良いですわ！」
青香「逝かないで！」
赤音「そうですね、死ぬ時は蓮さんとのライブが終わった後、蓮さんの胸の中で息絶えますわ！」
蓮「止めて！私が殺人犯に疑われる！」
黄花「しかも何どさくさに紛れてるんですか！それにライブが中止どころか、2度と開催されませんよ！」
パカッ！
美麗「もう、何よ！騒がしいわね！あっ！あなた達、来たなら来たって言ってよね！」
教室
美麗「と言うわけで、新たに勧誘した大阪選抜の代表９人よ！」
選抜組「よろしくお願いします！」
美麗「こんな素晴らしいメンバー達が来れば、他にも沢山の人が来るって作戦よ！」
明「昨日のニュースで来るかどうかも怪しいよ！」
主「それで来れたら苦労しません！」
蓮「そもそも皆何で来たの？それに知らない子も居るわね！」
美麗「この子達は皆この学校の転校生よ！入ってくれる代わりに、私が転校の手続きをしといたの！」
明「日本語間違ってるような？」
美麗「取り敢えず、皆初対面に成ると思うから自己紹介お願い！」
青香「はい！大阪選抜１位！河内附属中学から来ました！２年Bクラスの倉木青香です！」
主「倉木ってことは？」
青香「はい！姉はこの学校の高等部所属の倉木紫です！いつかはお姉ちゃんと同じグループでライブ出来たら良いなあと思っています！あわよくば姉妹デュエットも希望です！」
パチパチパチパチ
明「いいね！」
蓮「そんなライブ合ったら、席がすぐ埋まるわね！」
赤音「大阪選抜２位！浪速附属中学から来ました！３年Aクラスの絢川赤音です！私は蓮先輩が入ってると聞いて、入部させて貰いました！」
明「言われてるよ蓮！」
蓮「茶化さないでよ！」
赤音「いつかは蓮さんとデュオを組めたら？」
蓮「ええっ、是非とも組みましょう！待ってるわ！」
黄花「大阪選抜３位！同じく浪速附属中学から来ました！２年Fクラスの立花黄花です！」
蓮「へー、赤音ちゃんの後輩にあたるのね！」
桃夏「大阪選抜４位！河内附属中学から来ました！３年Eクラスの矢口桃夏です！」
明「青香ちゃんの先輩なんだね？」
青香「はい！一緒にやってました！」
ミカ「大阪選抜５位！大阪国際附属中学から来ました！２年Cクラスのミカ・オレンジです！」
明「おおっ！初めて外国から来た子だ！」
美麗「私とモナもなんだけど！」
明「あっ、ごめんごめん！」
藍香「大阪選抜６位！２年Cクラスの黒川藍香！私は美麗のライブを初めて見て、魅力されたから！そしたら、その美麗から勧誘されるなんて思ってもなかった！本当に光栄に思ってる！」
美麗「嬉しいこと言ってくれるじゃない！ありがとう！」
藍香「ただ、本音は姉さんと一緒にやりたかった！」
青香「藍香ちゃんもお姉ちゃん居るんだ！」
藍香「２つ年上！」
青香「私と一緒だ！」
蓮「この２人気が合いそうね！」
紫子「大阪選抜７位！河内附属中学から来ました！２年Ｈクラスの宮本紫子です！青香ちゃんとは同級生の親友です！」
明「へー、そうなんだ！」
青香「良く一緒に寄り道とかお出掛けしてるんです！」
明「紫っち、嫉妬してそう！」
青香「そんなことありませんよ！」
紫子「お姉さんとも仲良いですから！」
水美「大阪選抜８位！大阪国際附属中学から来ました！２年Gクラスの李・水美です！」
蓮「ミカちゃんの後輩だね！」
水美「はい！ミカ先輩のダンスとても凄いんです！」
緑「私が大阪選抜９位！堺附属中学から来ました！２年瀬川緑です！」
蓮「緑ちゃんっての言うんだ！」
青香「私達選抜組をどうか・・・」
９人「宜しくお願い致します！」
主「皆さん礼儀が正しいですね！」
美麗「そりゃ私が選んだんだから！」
明「いや、選んだのスクールアイドルフェスティバルの関係者だし！」
主「そもそも美麗は礼儀が成ってません！」
美麗「どこがよ？」
青香「あの、すみません！」
美麗「何、抜けたいとか言わないでよね？」
赤音「そうじゃないんです！」
黄花「実は、私達・・・」
桃夏「グループでやる時もあれば、ソロでやる時もありました！ですがレッスンの先生の提案で、ユニットも組んでるんです！」
主「ユニット？」
青香「はい！コミュニケーションと協調性が学べるようにって、私と赤音ちゃんと黄花ちゃんをリーダーにして！」
赤音「同じ学校の生徒は被らないように作りました！」
黄花「たしか、
青香ちゃん、ミカさん、緑ちゃん！
赤音さん、藍香ちゃん、水美ちゃん！
私、桃夏さん、紫子ちゃんです！」
美麗「それはユニット練習がしたいって事？」
青香「はい！」
明「良いんじゃない？」
美麗「えっ？何でよ！」
明「研究部はグループ活動が主、
同好会はソロ活動が主、
だったら愛好会も研究部と同好会と被らない何かでやっていかないと入ってきた後輩が混乱するよ！」
主「それはそうですね！」
明「それに１人ずつでやるより、２人以上のグループを少しずつ増やしてやっていた方が１人よりは良いんじゃない？」
美麗「確かに、一理あるわね！分かったわ！我がアイドル育成愛好会はソロでもなく、グループ活動でもなく、ユニット活動を主に行う部活動にしましょう！」
蓮「ええっ！これなら、同好会の皆ももしかしたら魅力を感じて入ってくれるかもしれないわ！」
美麗「さあ、自己紹介も歓迎会も終わったわ！早速練習していくわよ！皆私に着いて来なさい！」
全員「おおっ！」
こうしてアイドル育成愛好会の方向性はユニット活動を主にする事となった。
しかし、美麗は知らない！その裏で動く、『美麗追放活動』と言うものが計画されていることを！
そして・・・
モナ「ああ！もうなんなんだよ！何であのノイズが残っているんだ！しかも、またアイツに１位の座を取られたし！もう嫌だ！」
- Re: レインボーヒロインズ ( No.59 )
- 日時： 2024/04/28 21:26
- 名前： いくちゃん （ID: SZdn/z4g）
第５９話・モナの挫折(前編)
蓮「ねえ？」
明「どうしたの？」
蓮「最近、モナのこと見た？」
主「そう言えば、見てませんね！」
美麗「あの子は、大体作曲に集中するとほとんど出てこないから！」
明「大丈夫なの？」
美麗「いつもの事よ！それに、私が話し掛けようとしても追い返すくらい周りに邪魔されたくない子なのよ！」
主「それだけ集中したいんですね！」
蓮「でも、ここ最近は１曲も出来てないのよ！いつものあの子なら１日５曲は当たり前、ましてや１日１曲は必ず作ってたもの！」
明「今までが凄すぎたんだよ！スポーツでもあるよ！良い調子だったのに突然負けてからスランプに陥るって！」
蓮「あの子まだ12歳よ！熱出して倒れてたり？」
明「杏じゃないんだから！」
蓮「お腹出して寝て風邪引いたり？」
明「蓮じゃないんだから！」
蓮「何でよ！私がいつお腹出して寝たって言うのよ！
今はそんなことよりあの子ちゃんと食べてるのかしら？没頭しすぎてそういうこと忘れてる可能性も！」
明「蓮もエルっちに似てきたねお母さん？」
蓮「だ、誰がお母さんよ！」
明「そんなに心配なら見に行ってみる？」
主「モナさんなら食事の形跡はあるので大丈夫だと思います！」
蓮「そうなの？」
主「はい！さっきランチのプレートが作曲ルームの外にあったので、ただ、かなり残していて・・・」
明「重症じゃん！やっぱり１回見てみよう！いくらここで高校生やっていてもまだ小学生の年齢だし！
そう言えばモナは寮生活だったよね？蓮は寮でモナのこと見た？」
蓮「全然見てないわ！前はラウンジで一週間に１回見るか見ないかだったんだけど、こうなると余計心配ね！
スランプに陥ってなかったら良いんだけど・・・」
美麗「何、私だけ仲間外れ？」
主「美麗、演出家の方と打ち合わせは？」
美麗「あっちが忙しくて後回しに成ったわ！それよりモナがスランプ？あの子に限ってあり得ないわ！
そりゃ、並みの天才ならスランプの１つや２つあるけど、モナは私が選んだ超天才よ！それにスカーレット家の血を引いてるんだから、その辺の人間とは大違いなの！スランプなんてあり得ない！」
明「スカーレット家って有名なの？」
美麗「ちょっと！そんなことも知らないの？音楽好きなら常識よ！」
明「いや、私音楽の専門家じゃないから！」
主「モナさんのご家族は皆さん一流の音楽家なんです！」
美麗「モナのパパは世界中でコンサートを心待ちにされるテノール歌手！
ママはブロードウェイトップのミュージカル女優！
お姉さんはアメリカで驚異的セールスを記録するポップシンガーよ！」
明「へー！凄い！」
蓮「それは一流と呼ばれるだけあるわね！」
美麗「生まれながらして並みの人間とは違うの！
才能の塊に囲まれて磨かれてきたのがモナ！
そんな子がスランプなんてあり得ないわ！」
一方その頃
夢「皆！前回のゲリラライブのコメントが沢山来てるよ！」
杏「本当に良いコメントが一杯だね！」
紫「特に和ちゃんへのコメントが多いね！」
エル「あっ、『スクールアイドル同好会も良いなあ』だって！嬉しいな！」
恵梨香「『も』ってなんですか！『も』って！」
奈々「ですが、アイドル育成愛好会との比較もありますね！」
愛「うん、『アイドル愛好会の方が圧倒的にクオリティ高い！同好会なんて素人同然』」
杏「この返信絶対八期君だ！」
紫「なんて書いてるの？」
杏「『あんな人の邪魔する悪魔のどこがいい？アイツ等は人に迷惑掛けてることを分かっちゃいない！そもそもどこが良いんだか？こいつらは何を見て物を言ってんだ？』だって！」
奈々「絶対先輩です！」
恵梨香「エリリンが言いたいこと以上の事を言ってくれてます！」
和「内容は過激ですが・・・」
エル「コメントで喧嘩してるよ！」
紫「あっ、切れた！」
奈々「ある意味では愛好会の邪魔してるような？」
愛「でも、清々する！
愛ちゃんボード『座まあ見ろ！』」
恵梨香「のど子！あい子が悪い子に成ってるよ！」
和「そりゃ、ボードを否定された挙げ句、家族と家を美麗さんのせいで失いましたから！」
夢「八期の意見はともかく、同好会だって負けてないってことは私も分かってる！だから嫌なコメントに負けず頑張ろう！」
和「逆に言うと、このコメントは『私達にも伸び代がある』と言う褒め言葉でもありますよ！」
奈々「そうですね、これは逆にアドバイスと捉えれば指摘されたところを直して、また頑張る！
まるで背中を押されてるような気分です！」
和「ですから皆さんも、どんな内容でも見てくれた人が言葉を残してくれる事に感謝しましょう！」
恵梨香「なんかのど子変わった？」
和「変わって行かないと恵梨香さんに置いてかれそうで！」
学食
夢「あっ、愛ちゃん！一緒に食べない？」
愛「先生からお弁当貰ってるけど？」
夢「ああ、一緒に食べるだけなら良いよね？杏達も一緒なんだ！」
愛「うん！行く！ありがとう」
夢「あれは！」
モナ「何でドアを蹴破って入ってくるんだよ！」
美麗「だってあなたが全然出てこないから！蓮達もあなたがスランプでも起こしてるんじゃないかってジョークを言うのよ！」
主「やり方はあれですが万が一と言うのもありますし、美麗も皆さんもそれだけ心配してるんです！」
モナ「別に心配してくれ！なんて言ってないし！」
美麗「こっちだって頼まれたわけではないわ！」
夢『メチャクチャ目立つな！反抗期の母娘かな？』
美麗「私は私のやりたいことをやってるだけよ！
そんなことより新曲はどうなってるの？」
モナ「言われなくてもちゃんと出来てるよ！」
美麗「なーんだ！それならそうと渡せば良いのに！」
モナ「こんなんが友達なんて主も苦労するね！」
主「はい、ですが何か掘っとけないんです！」
美麗「キャー！杏と愛じゃない！」
八期「あっ、愛ちゃん！」
零「私達と一緒に食べる？」
愛「お願いします！」
杏「あっ、私も入れて！」
八期「良いよ！」
夢「えっ？ちょっと、どこ行くの？」
美麗「なんで逃げるのよ！」
夢「なんかごめんね！」
美麗「分かった！照れ臭いのね！」
モナ「どこをどう見たらそうなるんだよ！眼科か脳外科行ってこい！」
愛好会部室
モナ「これが新曲だよ！」
明「あっ、なんかいつもと雰囲気違うね！」
美麗「ダメよ！こんなの前回の物を越えてないわ！」
蓮「美麗そんな言い方しなくても・・・」
美麗「何よ？良いものはいい！ダメなものはダメってハッキリ言わないと！それに私は真剣なの！こんなのステージに対して失礼だわ！こんな駄作じゃ愛好会の名折れよ！」
主「美麗！」
美麗「モナが閉じ籠もってた理由が分かったわ！私達を打ちのめす曲が作れなかったからでしょ」
モナ「・・・site」
美麗「不機嫌なのはこっちだわ！アタシはモナを最高のメンバーだと思ってここへ連れてきたの！アタシを満足させる曲を作るのがモナの使命なのよ！
スカーレット家の一員なら出来て当然でしょ！」
モナ「・・・」
主「美麗、もう良いでしょ！これまでモナさんは驚異的スピードで素晴らしい作曲をしてきたんです！しかも最高の！モナさんの実力はあなたが分かっているでしょ？
建設的な話をしましょう！完道さん、絢瀬さん！
今の曲を聞いた素直な感想は？」
明「聞いた瞬間、どこかで聞いたことがあるんだよね！」
モナ「僕の曲は世界で１つしかないオリジナルなんだぞ！」
蓮「えっそうなの？私は初めて聞いたような？」
明「ただ、何かと何かが喧嘩してるように思えた！」
モナ「喧嘩？そんなことある筈ない！」
蓮「言われてみれば、夢の曲調に感じもするんだけど、違うように感じるのよ！」
モナ「あの、夢なんかと一緒にしないでくれ！あんなベイビーちゃんと一緒なんてあり得ない！」
蓮「いや、そう言う意味じゃなく、夢の曲はは夢、モナの曲はもにしか作れないって意味なの！」
モナ「それって、僕があの子より劣ってるって事じゃないの？」
明「どっちが上とか下とかじゃないんだよ！私は夢の曲も好きだけど、モナの曲だって好き！方向性は違うけどどっちも良い曲だよ！でも、今回の曲は何かが引っ掛かってるんだよ！」
蓮「何なのよ！それは？」
明「あっ、思い出した！この曲は町子と夢の曲調が喧嘩してなんか合ってないんだよ！」
蓮「町子って誰よ？」
明「知らないの蓮？周りの音だけで曲を作る研究部の作曲担当！彼女の曲がずっと１位をキープしてるんだよ！」
美麗「なんですって！」
バン！
モナ「もういい！皆がブッ飛ぶような曲作るまで部屋に籠ってるから！僕の事は掘っといて！」
バタン！
数日後
寮
モナ「shit、もうこんな時間か！あり得ない時間の使い方だよ！
なぜ、スクールアイドル同好会とアイドル研究部のライブを徹夜で見まくったんだろう？
明と蓮のせいだ！特に明！あの曲が夢と町子の曲調が喧嘩してるだって？
確かにあの２人のメロディから使ったけど！
夢のは凄いかもしれんが、所詮素人！技術があるわけでもない！
研究部の町子はどうやって作ったんだ？僕より凄いって評価だぞ！視聴者の音楽レベルが下がったんじゃないのか？
そんなことはない！僕はあの音楽会のサラブレッド！スカーレット家の次女・モナ・スカーレットだぞ！世界中のアーティストに何曲も提供してきた！」
回想
美麗「ほら、愛好会に来て正解だったでしょう！これで良かったのよ！」
和「美麗さん、次のパフォーマンスが楽しみと言いましたよね？」
美麗「ええ、勿論！」
和「では、これから見てもらえないでしょうか？
私の全てを詰め込んだ歌を歌います！」
回想終わり
モナ「和は何であんな曲を？
クオリティの差は歴然なのに！誰が聞いたって僕の曲の方が洗練されている！なのに、なのに！どうしてだよ！I just don't get it
考えても無駄だ！そんなことバカがすることだ！自分の価値は自分で上げる！」
一方の同好会
夢「ねえ？皆！ゲリラライブの回数増やしてみない？」
奈々「そうしたいのは山々ですが？」
紫「監視員が居るからな・・・」
エル「それに、愛好会に選抜組が入ったから、余計にお客さんを持っていかれそう！」
杏「そこは大丈夫だよ！」
同好会「えっ？」
杏「だって、私達には理事長がバックに居るんだから！」
零「監視員を見付けたら、すぐ取っ捕まえて矯正学校に飛ばせば良いんだよ！」
奈々「私達にとっては良い話ですが、学校としてはまた生徒が・・・」
愛「聞いた話によると、監視員は愛好会の下っ端の部員がやることに成ったんだって！」
エル「下っ端ってことは？」
紫「１番下手な人って事かな？」
愛「そうすれば、愛好会に行く人も居なくなる！」
恵梨香「それ逆に向こうのパフォーマンスが更に上がりますよね？」
愛「私達は楽しむ前提だから！
愛ちゃんボード『そんなの知～らない！』」
和「ですが、アイドル愛好会がまた侵食してきたら？」
愛「手は打ってるよ！愛ちゃんボード『😏』」
ある日のゲリラライブ
恵梨香「皆！今日も盛り上がっていくよ！」
監視員A「ピピー！直ちにライブを止めなさい！」
監視員B「ライブ許可は取られてません！」
零・パチン！
黒服登場
監視員A「な、何するんですか？」
監視員B「離して！離して！」
零「部活動妨害容疑であなた達の行為を『いじめ』と見なします！」
監視員A「なんでですか？」
零「だって、ライブ許可は理事長が認めましたから！」
監視員B「何それ！」
零「後は宜しくね！」
黒服「ハッ！」
監視員達「ギャーーーー！！！！」
黒服が去った後・・・
紫「次は紫ちゃんの番だよ！」
ミカ「どうも！これからアイドル育成愛好会のライブが始まるよ！」
恵梨香「何でこんな時に？」
青香「あれは、お姉ちゃん！」
緑「青香ちゃん？」
青香「離して！私、お姉ちゃんのライブが見たいの！」
ミカ「私達のライブは？」
青香「そんなの後で良いよ！そんなことよりお姉ちゃんの方だよ！」
緑「ライブ時間が無くなるよ！」
青香「お姉ちゃんのライブが見れるならそんなのどうでも良い！」
ミカ「何でだよ！そんなの家で見れるだろ！」
青香「ステージで見るのが良いんだよ！」
青香が暴走した為愛好会のライブ中止！
愛「青香ちゃんに紫さんがどこでいつやるのか教えといた！」
杏「紫さんもシスコンだけど、青香ちゃんも超シスコンだったね！」
その後青香の行動で愛好会のライブが同好会の直後に成った。美麗は青香を外ライブ禁止にしようと思ったが、選抜１位なので、出さずにいられなかった。
一部の同好会部員も見行ってると言うのも理由の１つだとか！
紫「イヤー、青香ちゃんのお陰でライブもその後も楽しいよ！」
恵梨香「いや、何敵のライブを見てるんですか？」←唯一見てない人
和「恵梨香さん、嫌な気持ちは分かりますが、私は愛好会に入って、同好会との違いを感じ取って恵梨香さんのライブが凄いって思えました！だからこそ・・・」
恵梨香「ううっ、のど子が言うと説得力強いから、分かったよ、見るよ！でも、愛好会のライブは認めないし、嫌いだからね！」
奈々「私だって、研究部のライブ見てますし！」
夢「えっ？」
奈々「お姉ちゃんがやってるので！」
夢「ああ！」
杏「夢ちゃん研究部に強く反応するね！」
紫「どちらにしろ敵情視察は大事だよ！」
愛「皆で愛好会と研究部のライブ映像見よう！」
杏「なんなら比較してみよう！」
映像比較後
夢「愛好会が良いと思う人？」
和・エル・紫
夢「研究部が良いと思う人？」
杏・奈々・愛
夢「恵梨香ちゃんどっち？」
恵梨香「私は同好会なんです！」
和「でも、迫力は愛好会ですね」
紫「うんうん、青香ちゃんが更に上に行った感じだよ！」
杏「でも楽しさで言えば、研究部じゃない？」
奈々「そうですね！研究部は楽しむことを前提にやってると聞いてますし・・・」
愛「毎回センターが変わるから、今日は誰かな？ってドキドキ感も、皆あちこち移動するからそのチーム力も息ピッタリで凄い！凄さは確かに愛好会だけど、やりたいと成れば研究部！」
夢「ええっ！クオリティとか迫力とか無駄が無いのは愛好会だから私は絶対愛好会が魅力だなぁ！モナちゃんだって短時間であんな曲を沢山作ってるし！」
杏「確かに曲は良いんだよ！だけどなんと言うか・・・」
愛「パフォーマンスが同好会の時と全然違うと言うか、全然ときめかないと言うか・・・」
恵梨香「分かります！愛好会だと、どこが魅力が欠けるんです！言葉に出来ないんですけど、その人がその人でないモヤモヤ感が出てきて！」
愛「そう！研究部はセンターの人のために皆頑張って、センターがそれに答える！でも、愛好会はただ、やらされてる感が・・・」
次の日
愛「あれ誰か倒れてる！あの子は！モナさん？大変！救急車呼ぶ？それともAED？」←AEDで助けられた人
購買
愛「はい！食べて！」
モナ「Thanks!はあ、やっぱりハンバーガーは最高だな！日本のは小さいけど！」
愛「美味しい？」
モナ「大きさは満足しないけど、味は最高だよ！たしか君は？」
愛「白木愛！今は松本先生の養子だから松本愛かな？」
モナ「養子？何か合ったのかいい？」
愛「今は言えないかな・・・」
モナ「そうか済まないね、ハンバーガーありがとう！」
愛「いいえ、それより私の事知ってるの？」
モナ「美麗がうるさいし、昨日同好会と研究部のライブも見てたから！」
愛「ありがとう、それで何で倒れるまでお腹空いてたの？」
モナ「部室で買い置きしてた食料が無くなって学食で食べようと思ったら開いてなくて・・・」
愛「休日だからね、でも、ずっと部室に居たんならモナさん普段どんな生活してるの？」
モナ「作曲」
愛「作曲以外？」
モナ「ベースボールを見てるか、ゲームしてるか、寝てる」
愛「誰かと遊んだりとかは？」
モナ「外に出る？めんどくさい！たまに美麗が来て、騒いで帰ってく、その時愛の事や同好会や研究部の事も聞いた！」
愛「だから動画を見てくれたの？」
モナ「それはたまたま！流し見程度さ」
愛「私も愛好会の動画を見たよ！勿論モナさんの曲も！素敵だった」
モナ「Thanks!僕が作ってるんだから当然だね！」
愛「モナさん自分では歌わないの？」
モナ「stop、愛さあ思い付いたことポンポン言うの止めてよ！」
愛「ごめん、モナさんと話せて嬉しかったから」
モナ「まあ、良いよ！空腹から救ってくれた恩人だし！」
愛「私モナさんの歌聞いてみたいな！」
モナ「悪いけど、僕歌うことに興味ないんだ！」
- Re: レインボーヒロインズ ( No.60 )
- 日時： 2024/04/29 00:41
- 名前： いくちゃん （ID: SZdn/z4g）
第６０話・モナの挫折(中編)
作曲室
書き込み
『アイドル育成愛好会のライブよりスクールアイドル同好会のライブが良い！』
『アイドル研究部だって負けてないぞ！』
『同好会は各々の個性があって面白い！』
『研究部は毎回誰がセンターなのか？どんなライブになるのかで楽しみ！愛好会はプロがやってるってだけで、やらされてる感しか見えない！』
『同好会は距離感が近く、研究部は周りを巻き込んで楽しませようとしている！だけど愛好会はただ、見せてるだけ感が半端なく面白くない！』
モナ「はあ？何言ってるんだ！コイツ等は？
あんなの子供騙しだ！音楽の『お』の字も分からずに音楽を語るな！
ただ・・・、この１位の『ナンバーズ8』の作曲担当の町子だっけ？僕の１位の座を横取りしやがって！こんな凡人に負けるなんてスカーレット家の家紋に泥を塗ってるのと同じだ！許せない！」
モナの書き込み
『愛好会の曲が１番に決まっている
同好会や研究部のメロディーなど、所詮子供騙し！
全く比べ物に成らない！
そんなことも分からん輩が音楽を語るな！』
その後大炎上
モナ「ああ！もう何なんだよ！曲がパフォーマーによって価値が変わる？彼女達にしか歌えない？だと！
そんな筈ない！曲は絶対的だ！
パフォーマーなんかで決まるわけない！
僕はスカーレット家の次女だ！素人同然の奴等に負ける訳にはいかないんだ！
こうなったら、文句も付けられない曲を作って黙らせてやる！絶対に！歴史に残るレベルの！」
夕方
美麗「モナ！ディナーよ！今日のディナーはステーキよ！」
モナ「悪いけど、いらない！曲を作ってるんだ！最高のね！」
美麗「あら、そう！じゃあ頑張ってね！モナの曲楽しみにしてるわ！とりあえず食事はここに置いておくから！ちゃんと食べるのよ！じゃあね！」
数時間
モナ「Oh my gosh！何時間ボーッとしてた？
アイツら全員黙らせる曲を作るんだろ？
僕なら簡単だったじゃないか！
なのに、なのに？何で何一つ曲が降りてこないんだよ！分析は出来るのに頭の中が渋滞、お陰でメロディーがかき消される・・・、なんなんだ！一体僕はどうしたって言うんだよ！」
次の日
美麗「今日のライブお客の数がメチャクチャ少なかったわ！最近新曲じゃなく、使いまわしの曲使ってるからかしら？今日こそ新曲をお願いよねモナ！」
モナ「自分の力不足を人のせいにするのは止めてくれないか？」
美麗「なんですって！」
明「まあまあ落ち着いて！」
美麗「モナが悪くないなら青香が悪いのよ！」
青香「私ですか？」
美麗「姉の存在にかまけて、ライブをほっぽかしたじゃない！お陰で、同好会人気が高まって、私達が蚊帳の外状態なのよ！」
ミカ「確かに、そこから変わったよね？」
青香「でも、お姉ちゃんのライブ、いえ人の邪魔をすること自体迷惑だと思うんですけど！」
明「まあ、それはそうだよね！」
美麗「何言ってるの！私はあの子達も愛好会に入って貰うために、敢えてあそこの近くでライブしてるのよ！私達の方が凄いってことを示し付けるためにね！」
青香「それは私は違うと思います！ライブは一緒に楽しむものであり、潰し合う物ではありません！」
藍香「青香！あなた美麗に歯向かう気？」
青香「私は、思ったことしか言ってない！」
美麗「それで良いのかしら？」
青香「えっ？」
美麗「今辞めたら、あなたの家から一億円返して貰うことに成るわよ」
青香「ううっ・・・」
美麗「ここは私が作った愛好会よ！私の言うこと聞けないなら今すぐ出ていって頂戴！その代わり一億円を返すことに成るからそんな大金すぐ払えるわけないですものね！」
明『青香ちゃん・・・』
主「兎に角、美麗！失敗を押し付けるのはよくありません！ここは皆で話し合うことが大事です！」
美麗「何よ！何がダメだったのかなんて目に見えてるじゃない！私はいつも通りの完璧なパフォーマンスをしたのだから！
そうなると原因は私以外の誰かしか居ないじゃない！」
主「ですから、美麗・・・」
美麗「悔しくないの？」
蓮「悔しいと言うより不甲斐ないかしら？」
明「あたしも思う！だって、同好会と研究部は古参の曲でも勢いがあると言うか、曲だけに頼ってない！
曲、歌詞、振り付け、歌声と各々の良いところを使い分けて良いものに変えてるって感じかな！
少なくとも研究部はそれだね！」
美麗「私の魅力があの２グループより劣ってるって事？」
明「うん！」
美麗「なんですって！」
蓮「明！」
主「美麗！今日のライブで手を抜いた人が居ましたか？」
蓮「居ないわよね！ここに来てる子は本気で上を目指したい子だけだもの！抜くならとっくの昔に辞めてるわ！」
明「今日の事は正面から受け止めて反省してまた次に生かそう！逆境から這い上がる！こう言うスポーツ漫画って少年少女に人気なんだよね！」
美麗「それって意味ある？」
主「美麗！」
美麗「何で皆、同好会や研究部のやり方を誉めるの？向こうは敵なのよ！」
蓮「愛好会に来て、繋がりが無いとは思って無いわ！」
明「エリンギに『裏切り者』って言われてるけどね」
青香「そもそも私達は、美麗さんによって選ばれたのなら更なる高みを目指せると思って入ったんです！」
赤音「はい！私もです！」
黄花「でも・・・」
桃夏「本音は？」
赤音「蓮さんと一緒に練習出来ると聞いて！」
青香「お姉ちゃんといつかデュエット組めると思って！」
藍香「自分事情じゃないか！」
青香「でも、その為にここの練習に耐えてるんだから！」
水美「それは本当だよね？練習きついもん！ここ！」
美麗「何で私が責められてるのよ！」
主「責めてるわけではなく、建設的な話を・・・」
美麗「そんなの良いわ！モナが新曲を作ることが近道！それがこの愛好会のやり方なの！
モナ、あなたの力を見せて頂戴！」
モナ「言わなくてもそうするよ！」
美麗「こっちのやり方が正しいって証明出来なきゃ、同好会の子達を呼び込むって計画も台無しだわ！」
モナ「呼び込みたいならその性格も直した方が良いね！」
美麗「直すことなんて無いわよ！」
モナ「直すべきだろ！『自分が正しい、自分の言うことを聞け！』ってどこの権力者だよ！」
美麗「なんですって！」
主「２人とも落ち着いて下さい！」
モナ「力不足にならないようせいぜい頑張りなよ！」
美麗「そんな体作りなんかしてないわ！力不足でライブの質が落ちたなんて2度と言わせないわよ！」
パタン！
朝「美麗さん！」
美麗「何よそんなに慌てて！」
朝「同好会の監視委員をやってた人達がまた矯正学校に飛ばされました！」
主「美麗！こんなのやっててもいたちごっこです！これでは皆さんの未来がどんどん暗くなる一方です！」
美麗「見つかる方が悪いんでしょ？」
蓮「いや、絶対見付かるって！声出して止めてるんだから！」
美麗「それに監視に出してるのは、お金目当てに入ったダメダメな子ばかりでしょ？そんなのただの捨て駒！痛くも痒くもないわ！」
モナの部屋
モナ「わかんない！わかんない！
どうすれば良いの全然かわからない！
僕は今までどうやって曲を作って来たんだ？
どうやったら良い曲が作れる？
和のライブ後から駄作にしか思えない！
このままでは次のライブもお客が減ってしまう！
僕は天才だ！作曲だけが僕の唯一の誇りだ！そうだないと僕のアイデンティティーが・・・、嗚呼！」
次の日
蓮「ねえ？今日はモナが来る日じゃ？」
明「うん、でも、いつも籠ってる作曲ルームにも、授業にすら出てないんだよ！」
主「まさか、曲作りに悩んで今度こそ体調を？」
美麗「あなた達は心配性ね！モナは大丈夫よ！音沙汰無いのはいつもの事だし、きっと私達が驚くような曲を仕上げてるに決まってるわ！」
主「でも、確かめてないんですよね？」
美麗「しなくても、あの子はきっと曲作りに集中してるから邪魔したくないの！そんなことより私は次のライブの打ち合わせ行くから、しっかりレッスンするのよ！バイバイ！」
明「どうする？美麗のモナへの信頼は凄いけど・・・」
主「私は心配です！」
蓮「私もよ！兎に角寮に行来ましょう！」
同好会部室
恵梨香「本当に理事長が味方で良かったですね！」
愛「アンコールも出来て最高！
愛ちゃんボード『ざまあみろ！』」
和「愛さん、最近辛辣に成ってきてません？」
紫「愛好会に恨みが出たら辛辣にも成るよ！」
プルルルル
零「あっ、私だ！ごめんね！もしもし！えっ？八君に代わってって？」
杏「誰から？先生？」
零「明ちゃんから！」
杏「明ちゃんから？」
恵梨香「裏切り者が何の用でしょうか？」
八期「もしもし！電話代わったよ！」
明『八期、愛好会の作曲担当の小学生の年のモナが居なくなったの！』
八期「えっ？」
明『今、彼女の寮に来てるんだけど、見当たらないんだ！』
八期「それを何で僕に？」
明『今の私だと同好会に頼める立場じゃないから代わりに言って欲しいの！それにちょっと聞いて欲しいこともあるし！』
八期「分かった！」
明『お願いね！見付けたら、杏に電話するように言って！』
八期「OK！同好会の皆！聞いてくれないか？」
和「どうしたんですか？」
八期「愛好会の作曲担当の小学生の年齢の女の子が失踪した！」
和「モナさんが？」
紫「大変じゃん！」
八期「だから、研究部と同好会の皆で探して欲しいんだよ！人数は多い方が良いから！」
愛「分かりました！」
恵梨香「嫌です！」
和「恵梨香さん！」
恵梨香「だって散々私達に酷い仕打ちをしてきた愛好会なんですよ！助ける義理もありません！」
八期「和ちゃん、作曲担当の子の名は？」
和「モナさんです！」
八期「じゃあ、恵梨香ちゃん！モナちゃんは君に何をした？」
恵梨香「それは、ほら練習とかライブの妨害を・・・」
八期「モナちゃん自身がしたのか？」
和「居なかった筈です！」
八期「じゃあ、見捨てる理由もないよな？」
恵梨香「は、はい・・・」
八期「今、こうやって話してる間にもモナちゃんが危険な状況に成ってると考えたら？」
恵梨香「助けないとって思います！」
八期「よし、部活内の絶対命令！全員モナちゃんを探して！見付けたら杏ちゃんに報告ね！」
杏「私？」
八期「僕、携帯持ってないし、明ちゃんの電話番号知ってるの杏ちゃんくらいだよね？」
杏「秀喜君も知ってるよ！」
八期「秀喜の番号知ってる人が居ないから！」
全員散らばる
杏「モナちゃん！」
紫「モナちゃん！」
エル「居たら返事して！」
和「モナさん！」
明「あっ！八期！」
八期「明ちゃん！」
明「これ！頼まれてたやつ！先生に渡しといて！」
八期「OK！ありがとうね！」
明「私がやるって言ったことだから！」
愛「モナさんって私と似てるんだよな・・・、もし私が落ち込むなら・・・、どこで落ち着けるだろ？」
講堂
愛「見つけた！『あっ、でも今日は携帯忘れてた！』」
モナ「愛？見つけたって何？」
愛「モナさんが居なくなって、明さん達愛好会の人達が心配してた！同好会だけでなく研究部の人達も探してる！」
モナ「新曲が完成してないから、そりゃ心配か・・・」
愛「新曲？そんな話聞いてない！明さんも蓮さんも主さんも同好会の子も研究部の人達も皆モナちゃんが無事かどうか心配で探してる」
モナ「曲が書けない僕を誰が心配するんだよ？
曲が書けないモナ・スカーレットなんて何の価値もないんだ！」
愛「心配するのに価値とか関係無い！居なくなったら心配するのが普通の人だよ！」
モナ「僕には必要なんだ！スカーレット家の一員の僕としては価値のある物を作らないといけないんだ！」
すっとん
モナ「なんで隣に座るんだよ？」
愛「座りたいから！」
モナ「同情なんてよしてくれ！」
愛「何があったか分からないから同情なんて出来ないよ！だから教えて！何があったの？」
モナ「今から言うことは全部独り言、何か話したら絶対話さないから！」
愛「・・・」
モナ「急に曲が作れなく成った
どう頑張っても僕の理想の音楽に成らない
今まで呼吸が出来るように出来たのに・・・
データを集めて、匂いを探して、自分の理論に基づいて組み立てる。
そうすれば、いくらでもバズりそうな曲を生み出せた！
それが和が同好会に戻ったライブからおかしくなった！全然大したこと無い、粗削りでチープで、僕の作った曲の方が何倍も完成度が高い筈なのに・・・、
和の歌声が乗ると全然違うものに聞こえた！
それから研究部の町子が僕を抜いて１位に成ることが多くなり、僕はもう何が正解なのか分からなく成ってきた！いつだって最高の曲を生み出さなきゃ僕の価値なんて無いのに・・・」
愛「あの・・・」
モナ「黙っててって言ったじゃん！」
愛「ううっ、約束破ってごめん！でも黙ってられない！モナさんはなんで愛好会に入ったの？良い曲を作る為だけに入ったの？もしそうなら作曲だけがモナさんの居場所なの？作曲だけがモナさんの価値なの？曲が作れないだけで価値なんて・・・」
モナ「だけ？簡単に言ってくれるね！」
愛「ご、ごめん」
モナ「愛には分からないよ！音楽一家、音楽界のサラブレッドとまで言われて注目されてきたスカーレット家への世間の期待！その一員である重み・・・、音楽なんて枷でしかない！大嫌いだ！」
愛「嫌いじゃあんな曲作れないよ！」
モナ「作れるよ！僕は天才だから！」
愛「ううん、作れない！だってどんなことも好きだから乗り越えようと出来る！モナさんが音楽を嫌いなのは、音楽を楽しめてないからじゃないかな？楽しいと思えたらきっと！」
モナ「楽しむ？そんなの無理だ！僕はそんな悠長な気持ちで音楽に関わってきた事を、心底後悔してきたんだ！」
愛「なんで？」
モナ「まえ、なんで僕は歌わないのか聞いたよね？」
愛「うん」
モナ「昔は歌ってた！歌うことが大好きで毎日歌ってた！家族には天使のような歌声だって、誉めてくれた
ところが家族皆で歌うことに成ったステージで、僕は歌えなかった！
あれだけ練習したのに、期待に胸を踊らせていたのに！大勢のファンがスカーレット家の新たなる新鋭の旅立ちを期待してたと言うのに！
あの時は、楽しいって気持ちが一瞬で消えた感じだったよ！
足が震えて、聞こえるのは自分の荒い息だけ、転ばないようにステージから降りることで精一杯だったよ！」
愛「そんな・・・」
モナ「僕は音楽界のサラブレッドであるスカーレット家の名に泥を塗ったんだ！
だから汚名をそそぐために歌以外の道を選んだ訳！そして今に至るってわけ！
まあ、こんな生活も悪くない！僕の曲で世界中が湧くんだから、スカーレット家の面目も保たれる
分かったでしょ？楽しもうなんて甘い気持ちでいられる訳ではない！
ああでも、そんな甘い考えじゃなくてもこのざまだから、自分を失って曲も作れなく成ったんだけどね
それに１位も取れない僕に何の価値もない！僕を必要とする人は誰も居ない！」
愛「私！私に必要！私、モナさんの曲が好き！ハンバーガーもゲームも野球も好き！共通点出来たね！お友達に成ろう！」
モナ「はあ？なんでそうなるんだよ！僕は我を忘れて情けない姿を愛に見せた！愛は呆れていい、八つ当たりをされたんだから、変な話聞いたで終わりにしてよ！」
愛「私だって、過去に生徒会長出来なくて部屋に引き込もって、『自分には生きる価値なんて無い』って思ってた！でも、今の担任の先生が助けてくれた！だから、私はそんなモナさんを助けたい！」
モナ「愛・・・」
愛「それに先生言ってた！『学校は失敗しても良い場所！』１度や2度失敗してもそこから学べば良い！取り返しの付かないことでも、フォロー出来ることはフォローしてあげる！だって私もモナさんも子供でしょ？
まだまだ未熟なんだよ！だから、あの時の失敗を今から取り返してみない？」
モナ「そんなこと出来るのかい？」
愛「先輩はそうしたきた！そして成功させた！今度はモナちゃんの番だよ！一緒にあの時のトラウマのリベンジをしよう！モナさんの曲はモナさんが１番分かってる筈だから！モナさんにしか作ることは出来ない！」
モナ「ううっ、分かった！やってみる！」
- Re: レインボーヒロインズ ( No.61 )
- 日時： 2024/05/01 08:38
- 名前： いくちゃん （ID: SZdn/z4g）
第６１話・モナの挫折(後編)
次の日
モナ「皆、心配掛けてごめん・・・、なさい・・・」
明「こっちこそモナの悩みに気付けなくてごめん！すごくしっかりしてるから大丈夫って私達モナに甘えすぎてた！」
モナ「いや、それは僕が冷たい態度とってはね除けてたから、僕の自業自得さ！」
蓮「モナが戻ってきてくれただけで良いのよ！愛ちゃんに感謝ね！」
青香「そうですよね！見付けてモナさんの心を開いたのは愛ちゃんですから！」
モナ「そう言えば今日は愛から呼ばれてるんだ！良いこと思い付いたって！行って良い？」
明「勿論だよ！」
モナ「明のそんな顔を見れるなら家出ごっこも悪くないね！」
研究部部室
愛「皆！お待たせ！」
恵梨香「あっ、モナ・スカーレット！なんであい子と一緒にいるの？」
モナ「学年は僕が上だから敬語を使いなよ！」
恵梨香「年齢は私の方が上なんだから！そっちが敬語使いなよ！」
夢「研究部の部室に皆まで集めてどうしたの？何事？」
八期「君がモナちゃんか！」
町子「初めまして！」
モナ「お前は田畑町子！」
町子「もう口調！私は大学１回生なんだから！」
モナ「sorry」
恵梨香「それでなんなんですか？」
愛「今日は皆でモナさんの事探してくれたからそのお礼・・・」
モナ「僕はそんなこと言ってないぞ！」
愛「モナさん！」
モナ「不本意だけど、ありがとう！」
八期「生意気だけど可愛いなあ！」
恵梨香「どこがですか？」
八期「恵梨香や薺より！」
恵梨香「どこが！」
奈々「なんで私まで？」
葉月「止めとけ、変質者だ思われるぞ！」
八期「誰も付き合いたいとは言ってない！」
モナ「で、何しにここにに連れてきたのさ？」
零「モナちゃん？音楽の楽しさが分からないんだってね？」
モナ「なんで知ってるの？」
零「皆、愛ちゃんから聞いたよ？」
全員「うん！」
モナ「愛！」
愛「しばらくは逃げられないと思っておいて！」
モナ「どういう意味？」
零「それは、モナちゃんには音楽を楽しめるように１ヶ月はここで体験入部してもらうから！」
モナ「聞いてないよ！」
零「愛ちゃんからの頼みだからね！言っとくけど講堂でライブ出来るまで、この部室から出られないよ！」
モナ「缶詰め状態にするつもり？」
零「そこまではしない！」
杏「まあまあ、同好会の練習を体験していって！」
愛「一緒にトラウマを払拭しよう！」
モナ「愛が言うなら・・・」
全員『チョロい』
恵梨香「私は反対です！だってこの人アイドル育成愛好会の人ですよ！」
八期「だから、モナちゃんが同好会や研究部にどんな被害被ったんだよ？」
恵梨香「知らないんですか？この人ネットやSNSに研究部や同好会の悪口書いて炎上してたんですよ！」
モナ「事実を言っただけだ！」
八期「それくらいの事なら僕だってやってるし、お互い様だろう！」
杏「実は、私もこっそり・・・」
愛「私も書いてる」
全員「ええっ！！！！」
杏「だって亜利紗が優遇されてるのが気に食わなくて・・・」
愛「ボードも家族も家も奪った人とはやりたくない！」
町子「それに読んでみると、中には裏を返せば的確なアドバイスにも成ってたりするから、そこまで腹が立つとは私は思わないし、ましてやモナちゃんは直接関わってないよね？」
モナ「僕は作曲ルームで缶詰め状態で作曲してたから！１日の16時間以上は作曲ルームだよ！」
紫「大丈夫？規則正しい生活送れてる？」
希「まずは体調の方が心配だよ！」
モナ「自分の事は自分が分かってるよ！」
愛海「そうでもないよ！私や希ちゃん八期君だって、やり過ぎて倒れたことあるし！」
芹「ってよく見たら、目が隈だらけだし！」
エル「まずは適度の睡眠だね！モナちゃん私の膝枕で寝ると良いよ！」
モナ「止めろ！stop！僕は子供じゃない！」
恵梨香「十分子供だって！」
数十分後
杏「よっぽど疲れてたんだね」
愛「美麗さんにあれだけプレッシャー掛けられたら、寝るに寝れないよ！」
八期「１日５曲作って、歌い終わったら廃棄するんだって！だよね和ちゃん？」
和「はい、そう言ってました！」
全員『勿体無い！』
モナ「ふわあ！良く寝た！あっ！」←寝顔見られて恥ずかしい
まあ色々合って・・・
八期「さあ、今回はモナちゃんの、モナちゃんの為のモナちゃんによるライブを作るために皆頑張るぞ！」
全員「オオッ！」
モナ「僕が寝てる間に作ってなかったの？」
八期「モナちゃんのライブなのに、モナちゃんの意見が無かったら誰のライブなのさ？」
杏「そうそう！」
モナ「ちょっと待ってくれ！僕はもう歌いたくないんだ！」
愛「ええっ！モナさんのライブ楽しみなのに歌ってくれないの？」
モナ「・・・」
町子「確かに、過去の失敗は皆引きずる所もある！でもそれを良いものにして返すのなら、同じ物で返すしかない！ライブの失敗はライブで返さないといけないの！」
モナ「ねえ僕が意見しても良いかい？」
愛「勿論！モナさんのライブなんだから！モナさんがどういう風にしたいかを言って欲しい！」
モナ「作曲から何までやって良いかい？」
町子「スランプ気味なのに？」
モナ「もう大丈夫だって！」
町子「八期君、今回のコンセプトは？」
八期「同好会と研究部皆でモナちゃんのライブをプレゼントしたい！勿論、モナちゃんの意見が最優先だけど、作曲とか作詞はうちのスペシャリスト達に任せて勉強したもらった方が良いんじゃないかな？」
モナ「いや、それは・・・」
町子「だったら、私と合同で作ってみる？」
モナ「えっ？」
町子「聞くところによると、あなた優秀でないといけない使命感と言うものが大きくのし掛かって、それに押し潰されてる感が強いわ！」
モナ「なんでそんなことが？」
町子「あなたの口調よ！まるで『自分は天才だから出来て当然！』と言った口振りだったからね！世の中100%なんてあり得ないし、ましてや音楽なんて人の主観で代わってくるんだから！」
モナ「・・・」←ぐうの音も出ない
町子「お互いにやれば、あなたの長所と短所、私の長所と短所と言うものが見付かる！お互い勉強しましょう！」
モナ「分かった・・・」
愛「衣装とかも言ってね！」
芹「作詞も後で合わすからお願い！」
モナ「分かった」
杏「それで今回はどんなライブするの？」
八期「監視員一斉逮捕作戦！今回は僕らも初めてソロを行う！」
零「どうするの？」
希「オンラインライブよ！」
愛海「あちこちにカメラを回して、監視員が出てきたら捕まえる！まさに監視員ホイホイね！」
奈々『また、生徒が・・・』
モナ「？」
町子「どうしたの？」
モナ「不思議だな、『絶対命令』って言ってるのに、そんな感じと言うか、八期が絶対って感じがしない！」
町子「相手の事を考えてるからね！」
モナ「えっ？」
町子「愛好会はどんな感じなの？」
モナ「美麗の言うことが絶対、美麗の指示にしか従えない！こことは多分真逆な場所だよ！」
オンラインライブ当日
杏「オンラインライブを見てる皆！
スリーシスターズ学園中等部３年の夢原杏です！
今回は研究部と合同でこれまでと違った試みで、皆に歌を聞いたもらいます！それじゃ続きは恵梨香ちゃん！」
恵梨香「ハ～イ！皆のエリリンですよ！
杏先輩とエリリンの居る場所が全然違うって皆さん気付きましたか？今日は研究部含め、全員別々の場所でライブをします！
どういう事かって？それは同じ時間に別の場所でライブしようって事なんです！
ここから先はなな子よろしく！」
奈々「ハ～イ！どうしてこんな形を取ったのか？
皆さん疑問に思っているでしょうが、答え合わせはもう少し先です
ただ言えるのは、今日は研究部含め盛大にライブが出来ると言うことです！最後まで盛り上がって行きましょう！では、まずは和さんから！」
和「はい、バトン頂きました！それでは聞いてください！」
和のライブ中
葉月「ここまでは順調だな」
八期「まあ、出てきたら出てきたで捕まえるだけさ！来るなら来い監視員！」
芹「それフラグじゃないかな？」
屋上
監視員1「ここでのライブは許可されてません！直ちに中止してください！」
和・ピー！
黒服登場
監視員1「何するんですか！」
プルルルル
八期「監視員１人確保！」
全員「イェーイ！」
和「すみません、曲の途中でしたが、エルさんに繋ぎます！」
中庭
エル「はい、受け取ったよ！どうして全員バラバラに居るか分かったかな？そう、途中で妨害されても、すぐに他の会場にバトンタッチ出来ること！さらに、ライブを邪魔する監視員達を一斉に捕まえることが出来るから、最後にはちゃんとライブが出来るってこと！」
監視員２「コラー！中止しなさい！」
エル・ピー！
黒服登場
監視員２「離して下さい！私が何したって言うんですか？！」
プルルルル
八期「監視員２人目確保！」
全員「イェーイ！」
エル「と言うわけで次は紫ちゃん！よろしく！」
保健室
紫「あれれ？もう紫ちゃんの出番？皆準備は良い？紫ちゃんと一緒にふわふわしよう！」
監視員３「ここで何やってる？ライブは止めろ！」
紫・ピー！
監視員３「おい！離せ！離せったら離せ！」
プルルルル
八期「監視員３人目確保！」
全員「イェーイ！」
２年Bクラス教室
夢「見て！凄く盛り上がってる！」
愛「監視員達も捕まって、更に盛り上がってる！」
夢「逃走中かな？」
愛「研究部の人も協力してくれた結果！
愛ちゃんボード『😃✌️』」
夢「あっ、愛ちゃん！そろそろカメラが来るよ！モナちゃんのことお願いね！」
愛「うん！分かった！」
講堂
舞台裏
モナ「すー・・・・、はー・・・」
愛「モナさん大丈夫だよ！」
モナ「愛・・・、またファミリーの名を汚してしまうんじゃないかって心配で不安だよ！練習だってそんなしてないし！」
愛「モナさん、手が冷たい、それだけ緊張してるんだね！私がカメラ回って来るまで暖めてあげる！
手がポカポカだと、私、調子良いの！
モナちゃんもそうなって欲しい！」
モナ「ありがとう」
保健室
紫「最初に来たから、最後まで歌えた！
それでは、今日はスペシャルゲストに歌ってもらうよ！誰か分かるかな？皆ビックリすると思う子だよ！」
講堂
モナ「Hi,I'm Mona Sukaretto
今日は特別に同好会のステージに出してもらったよ！愛と言う最高にお節介で最高にクールな友達のお陰で、ここに立ててる！
僕、今まで自分が作った曲は歌ったことが無いんだ！でも、僕の曲を１番上手く歌えるのは僕だって今日は証明したい！それじゃあ、聞いて！」
ライブ後
夢「凄い！これがモナちゃんの歌声！」
八期「マジで最高ジャン！あの美麗の千倍も万倍いや、億倍だろ！」
杏「SNSの書き込みも高評価ばっかりだよ！」
町子「愛好会に居させるのが勿体無いわね！」
その後も監視員合計100人以上が矯正学校に飛ばされるも、ライブは無事に終わった。
次の日
主「モナさん！昨日のライブ凄かったですね！まさかあなたにこんな才能があるなんて思いもしませんでした！」
明「本当に最高だった！モナの気持ちが伝わって来たよ！」
蓮「明も感動して泣いてたわよ！私の事お母さんなんて言ってたけど、本当は明の方じゃないの？」
明「蓮！なに言ってるのさ！」
美麗「もう、勝手な事して！でもスパイに行ってくれたんでしょ？」
モナ「まあ、見た通りだと思って！それで僕決めたんだ！」
美麗「何？」
モナ「同好会に行ってくる！」
全員「ええっ！！！！」
主「なぜ突然！」
モナ「同好会と研究部のメンバーを見て、こことは何か違うって感じた！その違いを探しに行きたいんだ！」
美麗「それって、あれよね？スパイ行動よね？」
モナ「ああ、勿論さ！それで美麗に頼みたいことがあるんだ！」
美麗「何よ？モナの為なら何でも聞いてあげるわよ！お金でも旅行でも別荘でも何でも言って！」
モナ「言ったな？じゃあ、監視員を解散させて、同好会と研究部の活動をこれまで通りに戻してくれ！」
美麗「えっ？」
モナ「今自分で言ったよな？『何でも聞く』って！」
美麗「それは言葉の綾で・・・」
カチッ
美麗『モナの為なら何でも聞いてあげるわよ！』
ダラダラ・・・
モナ「二言は言わせないぞ！それに僕は同好会で練習するんだ！だから監視員が居ると、そいつらが邪魔で仕方がない！」
主「まあ、昨日も100人以上捕まって存在意義も満たしてませんが！」
美麗「分かったわよ！監視員は解散よ！その代わり、同好会の情報ちゃんと寄越しなさいよ！」
モナ「勿論、愛好会の楽曲もちゃんと作ってあげるよ！ただし、今までと少し違っても文句言うなよ！」
こうしてモナは楽曲を愛好会に提供する事を条件に同好会に入る事を決めた。
そして監視員解散や研究部及び同好会の活動も元に戻した。
しかし、これが八期の『美麗追放』作戦であることを美麗は知らない。
- Re: レインボーヒロインズ ( No.62 )
- 日時： 2024/05/12 22:53
- 名前： いくちゃん （ID: SZdn/z4g）
第62話・ようこそ同好会へ！モナの抱いた違和感！
ガラガラ
恵梨香「やっと、部室を取り戻した！」
エル「監視員も解散したんだって！」
夢「後半はいたちごっこだったもんね！」
紫「やっと今日から普通に練習出来るんだ！スヤー！」
恵梨香「いきなり寝ないで下さいよ！」
杏「研究部の皆からは『いつでも一緒に練習しよう！』って誘われたよ！」
愛「私はお義兄ちゃんとやりたいけどな！」
和「愛さんすっかりお兄ちゃんっ子に成りましたね！」
愛「いつも可愛がってくれるの！」
恵梨香「それは元からじゃない？」
ガチャン！
奈々「皆さん！ちょっと良いですか？」
杏「奈々ちゃん！どうしたの？」
理「皆、練習中にごめんね！実は今日はあなた達に謝罪をしたいと言う人達が居てね！」
和「どう言うことですか？」
監視員達(200人)「皆さんの練習の邪魔して本当にすみませんでした！」
同好会「ええっ！！！！」
夢「どう言うことですか？」
理「見ての通り、彼らは全員スクールアイドル同好会の練習を邪魔した監視員なんだけど、皆揃って『美麗の指示に従った』とか、『監視員をやって１人でも同好会から引き抜けばソロライブを１曲渡す』などと甘い誘惑に乗っかったおバカな集団よ！」
恵梨香「今更何しに来たんですか！エリリンは一生許しませんから！」
愛「そうだ！そうだ！愛ちゃんボード『😡』」
理「うちとしてもこんなおバカな理由でこれ以上生徒を減らしたくないの！だから、１年間部活動禁止を条件かつあなた達への謝罪でレベル４に格下げさせて貰えないかしら？勿論許すかどうかは別よ！」
杏「いわゆる騙されたで良いのかな？」
奈々「私は、もう部活動出来るので今はどうでも良いって思ってますよ！」
エル「研究部の人達と一緒に出来て楽しかった時もあったし！」
紫「青香ちゃんもここに転校してきたし！」
恵梨香「それで良いんですか？」
和「紫さんは気になりますが、私も監視員の方々は忠実に従っただけ、仕事を真っ当しただけなんですよね？」
恵梨香「その仕事が・・・」
愛「だったら、許すなら条件がある！」
理「白木さん何！」
愛「愛好会を潰すから協力して！」
全員「ええっ！！！！」
理「何を言い出すの！」
愛「王美麗をこの学校から追い出したい！だから、美麗の情報全部洗いざらい話して！スパイして情報集めたりして！私達が有利に成るのであれば許してあげる！」
夢「それって、私達の協力者に成れと？」
紫「客観的に見ると奴隷のような扱いにも聞こえるけど？」
愛「あなた達はそれだけの事を私達にするべきだよね？ね？」
理「白木さん！それは言い過ぎよ！いくら悪い人だからって人を奴隷扱いする頼みは無し！」
愛「理事長分かってるんですか！あの人のせいで、私両親を亡くしてるんですよ！」
理「監視と美麗のやったことは別件でしょ！一緒にしない！」
杏「愛ちゃん落ち着いて！」
監視員A「だったら肩揉みでも、荷物運びでも何でもします！」
監視員B「俺も！」
紫「下心ありそうだからヤダ！」
エル「私が奴隷扱いしてるように見えるから嫌だ！」
理「あなた達、彼女達は許してくれないそうよ！」
監視員達「うわーん！」
恵梨香「泣いて誤魔化すな！」
夢「恵梨香ちゃん、愛ちゃん！許してあげようよ！この人達も騙された人間なんだよ！」
恵梨香「でも・・・」
愛「せめて美麗さんの情報寄越さない限りは許したくない！詳しく！」
監視員C「分かりました！スパイ活動します！あなたに情報提供します！」
監視員D「理事長！」
理「仕方無いわね！ちゃんと正規の手段でやりなさいよ！そうでないとたとえあなた達でも容赦しないわよ！」
愛「はい、分かりました！」
こうして監視員達はいじめレベル４となった。
ガチャン
モナ「やあ！」
愛「モナちゃん！」
恵梨香「愛好会部員が何のようですか？」
モナ「今日から僕も愛好会を辞めて同好会に入ることにした！」
同好会「ええっ！！！！」
モナ「この間のライブが楽しかったからさ！それに自分だけの世界最高だったよ！」
恵梨香「何よ！美麗の下部みたいだったのが！今更どの面下げてやってきてるのさ！」
愛「恵梨香ちゃん！モナちゃんにそんなこと言うのは酷いよ！」
恵梨香「あい子さっきと態度変わってない？」
愛「あの人達は酷い人だけど、モナちゃんは悪い子じゃないよ！」
モナ「そうだ！そうだ！愛！言ってやれ！」
恵梨香「どこが？」
愛「モナちゃんは悪い子じゃなくてただの寂しがり屋だよ！」
モナ「僕の事そんな風に思ってたのかい？」
愛「あれ？違うの？親元離れて、日本に来て・・・」
モナ「まあ、半分間違ってないけど・・・」
愛「じゃあ日本には何しに来たの？」
モナ「家族の顔に泥を塗ったから音楽が嫌いになって、それでも元々作曲だけは自慢出来たから続けてたんだ！そしたら美麗がいきなり僕のところに来て、『一緒に日本に行こう』って」
同好会「へー！」
モナ「僕は断ったんだけど、強制的に連れられて・・・」
愛「自己中なのはその時からか・・・」
モナ「今は別の意味では感謝してるよ！」
愛「えっ？」
モナ「だって美麗がここに連れてこなかったら愛や皆に会ってないから！」
愛「ありがとう！」
夢「しかし、愛ちゃんナイス！」
杏「愛好会から１人引き抜いたのは大きいよ！」
エル「愛ちゃんの成果だよ！」
夢「さあ、スクールアイドル同好会！反撃開始だよ！」
ガチャン！
町子「こんにちわ！」
希「私達も近くでやって良い？」
恵梨香「ええっ！」
杏「良いじゃん！屋上広いんだし！」
愛「そうだよ！誰のお陰で監視員が居るとき、練習場所確保できたと思ったの？」
零「モナちゃん！ありがとうね！」
モナ「ああ、八期！ああ言えばいいんだね？」
八期「ああ、これで監視員問題も完全終止符だ！」
同好会「えっ？」
奈々「どう言うことですか？」
モナ「八期に『愛好会抜けて同好会に入るなら監視員廃止と部室開放を美麗に約束しといて』って言われてね！まあ、監視員が居ると僕も同好会の練習出来ないからね！」
八期「同好会に入る代わりに美麗を説得するよう頼んでたのさ！個人的にね！」
モナ「命令じゃない！僕がここに入って同好会と愛好会の違いを見付けたいんだよ！いや、むしろもう美麗にあれこれ言われながら作曲するのに嫌気がさしてたんだ！この同好会と研究部は音楽と言うものを楽しませてくれる！だから、僕は愛好会を辞めてまでここに来たのさ！」
愛「モナちゃん！」
杏「ようこそ！スクールアイドル同好会へ！」
エル「これで新しい仲間が増えたね！」
紫「大歓迎だよ！」
モナ「ただ、この事は美麗には黙ってて欲しいんだ！聞いたら僕の同好会活動がやりにくくなる！」
零「大丈夫よ！そうなったら監視員を捕まえればいいだけの話よ！」
希「もう、合同で練習しちゃえ！」
全員「おおっ！」←一部やけくそ
帰り道
モナ「エル！」
エル「何？」←寮生
モナ「あの時の違和感が分かった気がする！」
エル「何が？」
モナ「美麗から聞いた話だと研究部は『絶対命令』、リーダーの八期の言うことが絶対って成ってた」
エル「まあ、そう言うルールでやってるそうだよ！」
モナ「でも、アイツはちっとも命令はおろか意見を全然してない！」
エル「零ちゃんに聞いてみたら、元々意見するタイプじゃないって言ってた！」
モナ「美麗とは大違いだよ！愛好会はもう美麗の意見が絶対で誰も逆らえない状況！僕も何回か歯向かった事はあるけど、歯向かえば歯向かえる程面倒臭い奴なんだよ！」
エル「そうなの？」
モナ「ああ、perfectionって言うか、何もかもperfectでないと認めない所があるんだよ！自分の信念を曲げないと言うか、人の意見なんかそっちのけと言うか・・・」
エル「モナちゃんも苦労してきたんだね」
モナ「やっぱり僕、愛好会を辞めて正解だったよ！」
エル「何で？」
モナ「ここなら、自分の好きなように出来る！アイツの呪縛から開放されるからね！」
一方の愛好会
美麗「同好会はともかく、何で研究部もあんな人気なの？ズブの素人だけのグループなのに！こうなったら１回誰かに見に行って貰いましょう！」
※『ナンバーズ8』409話に続く
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