二次創作小説(新・総合)

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レインボーヒロインズ
日時: 2024/09/21 00:02
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

どうも!いくちゃんです!
今回も更なるナンバーズスピンオフ作品!
レインボーヒロインズを投稿したいと思います。
モチーフはラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!

この作品も『少年教師有』と共にナンバーズ8と平行でお話が進みます!
ですので、『ナンバーズ8』のキャラクターがこの作品に、
『レインボーヒロインズ』のキャラクターが『ナンバーズ8』にも出てきます!
さあ、果たしてどんなお話に成るのか?
主要人物だけ載せておきます!

スクールアイドル同好会
桃・夢原杏ゆめはらあん

黄・中洲恵梨香なかすえりか

水・桜木和さくらぎのどか

紫・倉木紫くらきゆかり

赤・矢塚奈々やづかなな

緑・エル・グリーン ※スイス人

白・白木愛しらきあい

銀・モナ・スカーレット ※アメリカ人

マネージャー・高橋夢たかはしゆめ

アイドル育成愛好会
桜・ワン美麗メイリン ※中国人

深緑・三葉主みつばつかさ

青・綾瀬蓮あやせれん

橙・完道明ししじあきら

青・倉木青香くらきはるか

赤・絢川赤音あやかわあかね

黄・立花黄花たちばなおうか

桃・矢口桃夏やぐちとうか

橙・ミカ・オレンジ

藍・黒川藍香くろかわあいか

紫・宮本紫子みやもとゆかりこ

水・リー水美みなみ

緑・瀬川緑せがわみどり

白桃・夢原亜利紗ゆめはらありさ

橙・山口朝やまぐちあさ

紅・紅城結菜あかぎゆうな

作曲家・モナ・スカーレット

※変動する可能性あり

Re: レインボーヒロインズ ( No.73 )
日時: 2024/09/21 00:04
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

第73話・恵梨香激怒!紅城結菜愛好会入り!

恵梨香「なんで、エリリンが予選落ちなんですか?!」

杏「まあまあ、恵梨香ちゃん!」

愛「私達も落ちたよ!敗者復活で頑張れば良いよ!」

恵梨香「呑気ですね!敗者復活から優勝がどれだけ難しいか分かって言ってるんですか?」

夢「でも、逆を言えば敗者復活から優勝もあり得ない事はないんだよね?」

エル「それに、頑張れば準決勝まで行ける可能性もあるんだよ!」

紫「そうでなくても、決勝までの希望はまだ残ってるよ!」

恵梨香「それがどれだけ過酷な試練と言う事を皆さん分かって言ってるんですか?」

和「そうですね、開催されてから敗者復活者が優勝はおろか表彰台(3位以内)に入った人達があると言う記録はグループ・ユニット・ソロ、いずれもありません!」

恵梨香「ほら!それだけ茨の道なんですよ!」

和「ですが、恵梨香さんはこんなことで諦める人なんですか?」

恵梨香「えっ?」

和「少なくとも私が知る恵梨香さんはどんな不利な状況と分かっていても逃げずに挑戦する人ですよね?」

夢「それに、普段の恵梨香ちゃんの順位からしたら絶対おかしいよ!」

杏「それは私も思った」

夢「だから、敗者復活で審査員を見返してやりなよ!」

恵梨香「分かりましたよ!敗者復活から這い上がってやろうじゃないですか!何なら私がスクールアイドルフェスティバルの歴史に『下克上優勝恵梨香』って名前を刻んでやりますよ!」

愛「それでこそ恵梨香ちゃん!」

和「私達の所まで上がって来て下さい!」

恵梨香「それまでに落ちたらダメだからね!」

紫「分かってる!」

エル「勿論だよ!」

奈々「しかし、美麗さんは強いですね!予選1位突破ですよ!」

夢「モナちゃんも健闘したね?8位だよ!」

モナ「そんなに凄いか?」

愛「やり始めて8位は凄いと思う!」

モナ「愛、ありがとう・・・」

夢「しかさ、まさかあの、結菜ちゃんも参加してたとはね!」

レインボー「ゆ、結菜 (ちゃん・さん)?」

夢「ほら、予選ギリギリの10位だって!」

杏「えっ?結菜ちゃんって確か受験に集中するからってうちを断ってなかった?」

夢「気が変わったんじゃない?ほら、やる気は合ったし・・・」

愛「誰か結菜さんがスクールアイドルやるって聞いた?」

和「いいえ」

紫「聞いてない」

エル「そもそも会ってない!」

恵梨香「おかしいですよ!『やりたい』と言うのならせめて一時期入ってた同好会に顔を出すが普通ですよ!」

夢「そうかな?」

恵梨香「だって、結菜先輩にスクールアイドルの楽しさを教えたのは紛れもない我同好会なんですよ!」

愛「そうだよね」

ピコン!

杏「あっ!明ちゃんから返事返ってきた!」

恵梨香「なんだと?」

杏「結菜ちゃん、夏休み終わった直後に愛好会に入ったんだって!」

全員「ええっ!!!!」

恵梨香「あの、恩知らず!ちょっと愛好会に行ってきます!」

和「ちょっと、恵梨香さん!」

アイドル育成愛好会部室

バン!

恵梨香「紅城結菜!」

結菜「はい、私だけど人を呼び捨てにして何の用かしら?」

恵梨香「この恩知らず!何愛好会に入ってるんですか!」

結菜「そんなの私の勝手でしょ!」

和「恵梨香さん!同好会に入ろうが愛好会に入ろうがどっちに入るかは結菜さんの自由じゃないですか!」

恵梨香「選ぶのは確かに自由だよ!でも、最初は私達同好会に入ってたんだよ!急にスクールアイドルをやること決めたんなら、真っ先に私達の同好会を思いついてこっちに来るのが普通でしょ!」

結菜「私は、王美麗に勧誘されてここに入ったの!」

恵梨香「何よ!最初は『アイドルは人生に置いて何の役にも立たない』とか言ってた癖に!」

結菜「そんな昔の話はほっといて下さい!」

恵梨香「その楽しさを教えたのはどこよ?うちの同好会に決まってるじゃん!スクールアイドルやりたいって気に成ったら、まずは私達同好会に来るのが礼儀ってものでしょう!」

結菜「そんな礼儀聞いたこと無いわよ!」

杏「でも、恵梨香ちゃんが言いたい気持ちは何となく分かる!」

和「杏さん?」

杏「だって、私達同好会に勧誘された時、受験を理由に断ったじゃん?」

結菜「そうですが、それに何が問題が?」

杏「でも、今愛好会に所属してる!」

結菜「選ぶのは私の勝手ですよね?」

杏「じゃあ、同好会と愛好会の違いを教えて!?」

結菜「えっ?」

杏「だって、結菜ちゃんはアイドルの楽しさを教えた同好会よりも、ただ普通に勧誘された愛好会を選んだ!結菜ちゃんはどう言った理由で経験のある同好会ではなく、あとから勧誘された愛好会を選んだの?」

結菜「そ、それは・・・」

杏「それは?」

結菜「同好会だと練習が出来ないと思ったからです!」

和「どう言うことですか?」

結菜「最初は私も4月から同好会に入ろうと思いましたよ!親と『成績維持』を条件に・・・、でもいざ入ろうとしたら、同好会の練習が中途半端だったんです!」

恵梨香「それは、美麗が監視員と言うものを作って邪魔してきたから!」

結菜「それだけじゃありません!同好会は敢えて絶対命令に縛られている研究部と行動していた!」

愛「それは一緒に練習する為!研究部の人達は同好会を助けてくれたの!」

結菜「リーダー絶対命令に苦しめられる部活なんかお断りです!それに入るかどうか迷っていたらそのせいで中間テストで成績が落ちてしまい・・・」

愛「私達のせいだって言うの?」

杏「それはお門違いだよ!」

結菜「元の成績に戻すこっちの身にも成ってください!大変だったんですから!そんなことに悩んでいる時にあの人が来たんです!」

和「あの人とは?」

結菜「美麗さんですよ!彼女は私の事情を聴き、勉強と部活動の両立方法を教えてくれたんです!そのお陰で期末テストで元の成績に戻りました!私が今アイドルと勉強の両立が出来るように成ったのはこの愛好会のお陰なんです!」

杏「あっ、そう!」

恵梨香「もう良いですよ!好きにして下さい!ただし、今後2度と同好会の部室に来ないで下さい!」

結菜「低レベルな同好会より高レベルの愛好会の方が遣り甲斐がありますよ!」

恵梨香「何ですって?!」

結菜「悔しかったら、私に勝ってみるんですね!あっ、あなた方は予選落ちでしたね!」

恵梨香「ムキー!絶対敗者復活から這い上がってあんたも美麗も何もかも蹴落として優勝してやるんですから!顔を洗って待ってなさい!」

和「恵梨香さん!首です!」

愛「都合のいい女」

結菜「えっ?」

愛「あなたは都合の良い女です!」

杏「愛ちゃん!?」

結菜「何ですって?」

愛「あなたにスクールアイドルの本気度が感じられません!」

結菜「どう言うことよ?」

愛「ただ、ライブさへ出来ればそれで良い!自分が思う練習場所さへあればどこでも良い!そんな風に見えます!」

結菜「何ですって?」

愛「そんな生半可な人が予選突破なんて私は認めたくありません!むしろ、恵梨香ちゃんはそんな人に負ける筈がありません!」

恵梨香「あい子?」

結菜「あなたは愛好会の凄さを知らないようね?私達愛好会が同好会に負けるですって?あり得ないわ!」

愛「あなたは愛好会の闇と言うものを知らないようですね!」

結菜「何ですって?」

愛「いつか愛好会の闇を全校生徒に明かし、こんな場所潰して見せます!」

美麗「あら?皆揃ってどうしたの?まさか、愛好会に入る気になった?」

愛「な・り・ま・せ・ん!」

杏「右に同じく!」

結菜「美麗、この人達、愛好会の凄さを分かってないそうよ!」

美麗「まあまあ、結菜!今はソロライブとユニットライブに愛好会のメンバーが出てるんだから!この大会で私達の誰かが優勝すればこの子達も凄さを分かってくれるわ!」

恵梨香「いいえ、このソロライブ大会はエリリンが逆転優勝してやりますから!」

美麗「恵梨香はたしか落選じゃ・・・」

恵梨香「絶対敗者復活から這い上がって優勝してやりますから覚悟しておいて下さい!」

美麗「フフフ、あなたが決勝まで来れたらの話ね!」

結菜「あなたみたいな予選落ちに優勝なんて出来るのかしら?」

恵梨香「やってやりますよ!」

美麗「まあ、楽しみにしておくわ!」

実は、この時裏で新たなユニットが結成されていたのだが、詳しい話は『ナンバーズ8』で!

Re: レインボーヒロインズ ( No.74 )
日時: 2024/11/11 20:37
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

この話は『ナンバーズ8』441話からの続きのお話

第74話・修学旅行後

部室

恵梨香「こんにちわ!今日も元気に部活動を・・・」

ズーン!

恵梨香「えっ?ちょっと!何が合ったんですか?」

杏「いや、別に何もないよ!」

夢「マジで大丈夫だから!」

恵梨香「まさか、修学旅行で事件を起こして、もう来年から修学旅行は中止ですってことが・・・」

杏「それはないから安心して!」

夢「ただ、修学旅行で事件は合ったけどね・・・、しかも帰りに・・・」

恵梨香「まさか、帰りの新幹線の中で八期先輩を巻き込む喧嘩が?」

夢「確かに、アイツは絡んでたけど・・・」

杏「喧嘩してたのは、栞先生と田中君だよ」

和「いや、たとえそっちでも大事おおごとですよ!」

恵梨香「それで、実際は何が合ったんですか?」

杏「実は・・・」

夢「杏が八期に告白されたのよ!」

恵梨香「はあ?!告白!?いや待って下さいよ!それで新幹線で喧嘩って何が合ったんですか?」

夢「田中とかが、八期の告白をサポートしてたのよ!私もそこに居たんだけどね!杏が心配だから・・・」

恵梨香「それで?」

夢「そしたら、先生が『時と場所が違う』って八期を注意したんだけど・・・」

杏「周りに居た子達も、拍車を掛けたからって事を注意されたんだけど、そしたら田中君が『告白する事は自由だろ!修学旅行で告白する奴なんて世の中沢山居る』って反論して・・・」

紫「まあ、修学旅行で告白は定番だよね?」

和「確かに、誰か1人はやりますよね?」

恵梨香「あれ?話聞いてたんじゃ?」

杏「実は、皆には告白されたことまでしかはなしてないの!」

恵梨香「そうだったんですか?それで!」

夢「栞先生は『時と場所を考えなさい』って言ったんだけど、田中は『告白する事なんて自由だろ、あんたらは恋愛すら自由にさせてくれないのか?!』って怒って・・・」

恵梨香「新幹線が大変なことに?」

杏「成ったら私達今ここに居ないよ!」

恵梨香「あれ?そう言えば、あい子となな子が居ませんね?」

杏「実は・・・」

回想(数分前)
夢「ただいま!」

エル「2人ともお帰り!」

杏「ただいま!皆・・・」

和「ん?杏さんちょっと顔色が悪いですね?」

愛「大丈夫?旅行疲れ?」

杏「違うよ!大丈夫だから!」

紫「どうだった修学旅行?」

夢「まあ、最初と最後の事件が無かったらね!」

奈々「何があったんですか?」

杏「美麗ちゃんが当日に集合場所を変えたせいで、行く日が1日ずれたの!」

夢「そもそも、行ったのに、最初からやり直しよ!めちゃくちゃじゃない!八期のせいで良い迷惑よ!」

杏「ダメだよ夢ちゃん!八期君を責めたら?責めるのは当日に勝手に集合場所を変えた美麗ちゃんだよ!
  そのせいで八期君は駅で一人ぼっちだったんだよ!」

愛「お義兄ちゃん可哀想・・・」

夢「いや、なんでアイツ1人のわがままで、全員がやり直ししなきゃいけないのよ!そこがおかしいのよ!」

杏「本人の過失じゃないから!」

夢「なにそれ?」

杏「濡れ衣のせいで、スクフェスの大会出られなかった時もあったから、それが切っ掛け!」

夢「振り回されるこっちの身にもなって欲しいわ!」

杏「それでも責めるのは、勝手に予定を変えた美麗ちゃんだよ!」

夢「でも、アイツが居なかったら何も起こらない平和な旅行に成ってたかもしれないんだよ!杏だって、最後あんなことが無かったら無事平和に終わってた筈なのに・・・」

紫「何があったのさ?」

杏「今までの事件と比べれば軽い方だよ!」

夢「それはそうだけど・・・」

和「何をされたんですか?」

モナ「僕も知りたいな!」

杏「ええっと・・・、恥ずかしいなあ・・・」

モナ「勿体振らず言ってくれよ!」

エル「そう言えば日本では修学旅行で告白する人が居るって聞いたことあるけど?」

杏・ビュン!

モナ「杏、今反応しなかったか?」

紫「エルちゃん図星を当てちゃったね!」

エル「えっ?えっ?もしかして告白されたの?」

杏「ええっと・・・」

夢「うん、そうだよ!杏は帰りの新幹線で告白されたの!」

奈々「誰に告白されたんですか?」

杏「ええっと・・・」赤面

夢「八期だよ!八期!」

杏「夢ちゃん!止めてよ!」

愛「えっ?!」

奈々「まさか・・・」

紫「どうしたの2人とも?」

愛「お義兄ちゃんが・・・」

奈々「先輩が・・・」

2人「杏さん・先輩の事が好きだったなんて・・・」

モナ「愛?どうしたんだ?オーイ!」

和「奈々さん?」

奈々「それで・・・、杏さんはなんと?」

杏「丁重にお断りを・・・」

愛「なんで?」

夢「いや、それはあんなのを・・・」

杏「私、八期君の事は好きだよ!」

夢「えっ?」

杏「でも、それが恋愛って成ると、違うなって思ったと言うか・・・、そう言う風に考えられないというか・・・、私他に好きな人居たし・・・」

愛「そ、そうなんだ・・・」

奈々「まあ、人の恋愛は自由ですしね・・・」

愛「私、帰る!」

エル「愛ちゃん?」

奈々「私も早退させて下さい!」

和「奈々さん?どうしたんですか?」

回想終わり

恵梨香「それであの2人は帰ったんですか?」

紫「イヤー、愛ちゃんはともかく奈々ちゃんまで八期君が好きだったとは・・・」

恵梨香「紫先輩気付いてたんですか?」

エル「むしろ気付かない方がおかしくない?」

夢「えっ?エルさんも?」

和「恵梨香さんと夢先輩はどうしてそんな鈍感なんですか?」

恵梨香「知らないよ!」

杏「私も、何となく・・・」

夢「そうだったの?」

杏「見てたら、あと経緯を辿れば好きに成った理由も分かるよ!」

恵梨香「まさかとは思いませんが?あい子に気を遣って?」

杏「違うよ!」

夢「別に好きな人居たって言ってたじゃん!」

杏「振られたけどね!」

恵梨香「振られたんですか!」

紫「つまり、未練があるから?」

杏「そうなるかな?」

和「私としては、八期先輩が杏さんの事を好きだったことに驚きですけど・・・」

夢「それは私も思った!零とか八姫とか一緒に居るのに!」

紫「紫ちゃんもてっきり零ちゃんかなって!」

和「私は幼馴染みの希さんだと!」

恵梨香「私は八姫先輩だと思ってた!許嫁とか言ってたような・・・」

エル「私は星田先生かと・・・」

恵梨香「凄い爆弾想像してましたね?」

和「いや、20代から30代位だと、年の差がそこまで無いのでギリギリいけないこともないですよ!」

恵梨香「それより、さっきからモナ子はなんで落ち込んでるんですか?」

和「仕方ありませんよ!ずっと大好きだった親友に好きな男の人が居ると知ったら・・・」

モナ「愛!僕を捨てると言うのか?」

恵梨香「あのね、普通そこは妬むか羨むの!付き合ってたカップルじゃないんだから!」

モナ「愛が居ない人生なんて生きていけない!」

恵梨香「ダメだこりゃ、壊れてる!」

夢「しかし、あれ程八期と対立してた奈々ちゃんもとい薺ちゃんも好きに成ってたとはね・・・」

エル「きっと一緒にすごしていく毎に憧れて、好きに成ったんだよ!」

夢「そうなのかな?」

一方その頃
焼き菓子同好会部室

ガラガラ

林檎「あっ、愛!」

蜜柑「どうしたの?」

桃子「私達に何か・・・」

愛「ウワーん!ああっ、アアーン!」

桃子「どうしたの愛ちゃん?」

林檎「私の胸で泣いて良いから!」

蜜柑「兎に角、落ち着いて・・・」

一方その頃

草家

ガチャン

薺「ただいま!(誰も居ない)」

ガチャン

ドスン!←ベッドの上に乗る

薺『先輩が杏さんに告白したと聞いて、
  なんであんな敗北感が襲ったの?
  別に私は先輩の事・・・、
  少しは憧れの存在とは・・・、思ってるけど・・・
  それに、杏さんが先輩を振ったと聞いてなんで私は『ホッ』としてしまったの?
  杏さんが先輩と一緒に成らなくて良かった?いやだとしても、なんで振られて安心するの?
   でも・・・、なぜだが分からないけど、杏さんや他の女の人に先輩を取られたくない!
   いや、待って!あの人はお姉ちゃんが好きな人だよ!先にお姉ちゃんが好きに成ってた・・・、妹の私が後ろから横取り?そんなのダメに決まってるじゃない!
   って言っても、恋愛に横入りなんか関係無いのか!結局、先輩が誰を好きに成るのかだから・・・、このままお姉ちゃんが結ばれたらこの気持ちも軽くなるのかな?』

想像

芹「八期!今日はどこ行く?」

八期「何か食べに行くか?」

芹「良いわね!でも・・・、夜は・・・」

想像終わり

薺「ダメ!ダメ!ダメ!ダメ!たとえお姉ちゃんでもそっちには・・・、って私はなんて事を考えて?
  『もう!私はどうすれば良いの?』」

Re: レインボーヒロインズ ( No.75 )
日時: 2024/11/12 21:33
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

第75話・修学旅行後・・・②

愛好会部室

明「ただいま!」

青香「お帰りなさい!」

藍香「大丈夫よね?私達来年行けるよね?」

結菜「行きと帰りでごちゃごちゃしたけど、大丈夫よ!」

紫子「良かった!なんとか来年私達は行けますね!」

後輩達「ええっ!!!!行きと帰りに何かあった?」

主「あの、あそこの美麗をどうにかしてくれませんか?」

3年生達「えっ?」

美麗「修学旅行行きたかったのに・・・」グスン、グスン!

蓮「途中で帰って来たけど、何かあったの?」

結菜「ああ、なんか八期のわがままで修学旅行がやり直しに成ったのよ!遅れたのは自分の癖に!」

明「違うよ!美麗が当日に集合場所を変えたから、しかも朝早く携帯電話でメール連絡したから八期の所まで情報が行かなかったんだよ!」

主「こればっかりは美麗の自業自得ですね!」

美麗「私は、アイツが一緒に来たら事件が起こったり、ご飯が食べられなくなるからって困ってた生徒の為に・・・」

青香「だからって、当日に集合場所を変えるのは・・・」

明「八期が携帯持ってないって知ってて、利用したんでしょ!」

藍香「でも、その先輩のせいで、大変な目に遭ってるんじゃ?」

明「大変な目に遭ってる張本人だよ!」

美麗「私が所持金7000円で、カード無し電話無しで、どうやって帰ってきたか教えてあげましょうか?」

蓮「自業自得過ぎて、聞きたくないわね」

美麗「おまけに、やっと着いたと思ったら、また呼び戻されて、観光1つさせずにそのまま帰宅させられたのよ!」

主「だから自業自得です!あなたが乗り物と集合場所を変えたせいで、行けない人が出たり、600キロ以上の移動をした人も居るのですから!」

黄花「それで、帰りに何が合ったんですか?」

結菜「私も詳しくは知らないのよ!なんか、とある男子が女子に告白したまでは聞いたけど・・・、誰が誰にしたまでは・・・」

蓮「明は告白のこと知ってるの?ってあれ?」

青香「明さんなら、行くとこがあると・・・」

蓮「どこへ行ったの?」

アイドル研究部部室

明『まさか、八期が杏の事を好きなことは予想してたけど、告白するとは思ってなかったな!そのせいで、零なんかショックで休んでるからね!』

トントントン

明「失礼します」

ズーン!

明「やっぱりこうなってたか!」

秀喜「あっ、完道!」

歩「明ちゃん!もう大変だよ!」

渚「皆、落ち込んじゃって・・・」

回想(数分前)

ガチャン!

希「おっ、中3メンバーが帰ってきた!」

子「お帰り!旅行どうだった?」

愛海「楽しかった?」

芹「はあ~・・・」

八姫「最後のあれで、思い出なんかどこかに消えたわよ!」

町子「えっ?」

金「皆、何があったの?」

結「まるで引ったくりか置き引きでもあったかの様な顔をして?」

秀喜「まあ、コイツらにとっては、いや、もしかしたら皆にとっては良いニュースと悪いニュースになるな!」

グレーテル「どういう事だよ?」

渚「驚かないで聞いてね?」

青奈「分かったわ!」

歩「実はね?」

平江「ウンウン・・・」

渚「帰りの新幹線で・・・」

亜利紗「何があったのよ?」

葉月「八期が・・・」

朝「八期先輩が?」

歩「告白したんだよ!」

全員「ええっ!!!!」

希「だ、誰に?零ちゃん?八姫?」

子「のぞみん、落ち着いて!」

青奈「アイツは研究部の誰にコクったの?」

葉月「いや、コクったのは研究部じゃなくて・・・」

全員「えっ?」

秀喜「同好会の夢原杏だよ!」

全員「ええっ!!!!嘘!」

希「あり得ない、零ちゃんか八姫ちゃん辺りなら仕方ないって思ってたのに・・・」

亜利紗「嘘でしょ?この私を差し置いてお姉ちゃんにコクるなんて!」

青奈「なんで?あんな貧相な体型になんの需要があるのよ!」

愛海「青奈失礼だって!」

町子「それでどうなったの?」

秀喜「振られたよ!本人は夢原の気持ちを聞きたかっただけだったから、清々しい顔で帰ったが、その後に先生に叱られて涙してたよ!」

希「そっか、コクって振られたんだ・・・、じゃあまだチャンスあるね・・・」

グレーテル「って成るかよ!どう考えてもこの後俺らが告白したって振られる未来しかないじゃないか!」

町子「そうでなかったとしても、私は嫌だな!」

亜利紗「町子、それはどうして?」

町子「振られたから、次はこの人って、それじゃ一途に愛されてないってことじゃん!最初に自分を選ぶつもりもなければ、振られたから次はって、ドラフトじゃないんだよ!」

愛海「確かに、そんな男私も嫌だな!」

青奈「私も同感!」

希「なんか聞いてて悲しくなってきた!これって失恋なのかな?」

秀喜「そう言えば、今日岡田休みだったな!」

愛海「あの、零ちゃんですら相当落ち込んでるのね!」

回想終わり

明「皆揃って失恋したってことね!」

結「いや、私は違いますから!」

葉月「私だって!」

町子「私も!慰めてるだけです!」

葉月「嘘付け!さっき止め指してたたじゃないか!」

歩「八姫なんかさっきから焼き餅妬いてるんだよ!」

八姫・バチバチバチバチ・・・

渚「しかもヘンゼルはともかく、理珠まで落ち込んで!」

明「ロボットが落ち込んでるの?」

渚「まさか、杏ちゃんだったとは思ってなくて・・・」

明「八期は今どこに?」

秀喜「先生に呼び出されてたかな?何かしたわけではないよ!」

理事長室

八期「先生?僕何かしましたか?昨日の事なら・・・」

香「その話を蒸し返すつもりはないわ!ただ、個人的に聞きたいのよ!」

八期「何をですか?」

香「八期、あなた自身零の事をどう思ってるの?」

八期「えっ?」

香「私が言うのもあれだけど、零はあなたをどんな状況でも助けてくれたわ!あなたをサポートし、あなたを支えて、あなたに尽くしてた!」

八期「はい・・・」

香「零になんの不満があるの?」

八期「えっ?」

香「普通なら、零に魅力を感じる筈よ!もう5年もあなたを守ってきたのだから!」

八期「確かに、零ちゃんは優しくて可愛いです!文句の付けようがありません!」

香「じゃあ、なんで零を好きと言えなかったの?」

八期「それは・・・、こんな情けない僕を零ちゃんが好きなんて、思ってないと思ったからです!」

香「どういう事?」

八期「僕は何度も零ちゃんに助けてもらったり、勉強を教えてもらったり、零ちゃんのお陰で学校が少しでも好きに成りました!本当に感謝してます!」

香「まさか、零の事をただの便利屋と思ってる訳じゃないでしょうね?」

八期「それを両親に指摘されたからです!」

香「えっ?」

八期「確かに、零ちゃんの事は好きです!お嫁さんにしたらとても良い奥さんに成ると思ってます!
   ですが、両親に『お前は零ちゃんを便利屋としか扱ってない!』、更に『お前のせいで零ちゃんの自由が失われている』、『そんな男を好きに成る女はおろか、そんな人は居ない』、そう言われました。」

香『八期・・・』

八期「これは希お姉ちゃんでも同じことを父に言われたんです!かといって、何をすれば良いのかも分からない!だから、僕が零ちゃんや希お姉ちゃんを好きに成る資格はないんです!」

香「ごめんなさい、嫌な話を話させて・・・」

八期「いえ・・・」

香「ただ、確かに私が娘を持つ親ならあんたみたいな人に娘を渡したくはないわね」

八期「そうですか・・・」

香「でも、人に尽くすことが幸せと言う人も一定数居るから、人の幸せと言うのは分からないからね!
  極端な話、お金持ちでも不幸、貧乏でも幸せっていう人も居るから、人として見るなら、あんたは人に支えて貰わないと生きていけないことは事実ね!」

八期「はい!自分で言って情けないですが・・・」

香「自覚あるならまだマシよ!仕事が出来なくても家事とか育児が出来るのなら、見る目は少しは変わると思うわ」

八期「う~ん・・・」

香「兎に角、あんたはまだ結婚出来る年齢でもないし、ゆっくり悩めば良いのよ!ありがとうね!」

八期「はい、失礼しました」

ガチャン

香「だそうよ!零!」

零「そっか、別に私が鬱陶しい訳では無かったんだ・・・」←理事長の机の下に隠れてた

香「私もあの子の担任として5年目だけど、優しくしてくれる人を悪いように言うことは無いわね!
  ただ、依存しすぎないかが心配ね!」

零「それはあると思います」

一方その頃

1枚の写真を見る杏

杏『・・・』

?「ずいぶん気に入ってそうね!」

杏「えっ?!」

Re: レインボーヒロインズ ( No.76 )
日時: 2024/11/15 19:21
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

第76話・修学旅行後・・・③

焼き菓子同好会部室

林檎「落ち着いた?」

愛「うん・・・」

蜜柑「それで何があったの?」

桃子「私達は愛の味方だよ!」

愛「実はね、お義兄ちゃんが・・・」

林檎「先輩が?」

愛「修学旅行で・・・」

林檎「まさか・・・」

蜜柑「亡くなっちゃったの?」

愛「違う!生きてる!」

桃子「蜜柑!失礼でしょう!」

蜜柑「でも、愛があんなに泣くからとても悲しい出来事でも合ったのかと・・・」

愛「告白した」

林檎「えっ?」

蜜柑「なんて?」

愛「修学旅行で告白したって言ってた!」

フルーツトリオ「ええっ!!!!マジで?」

林檎「あの人!愛の事応援してるくせに!こんなの浮気よ!浮気!」

桃子「待って待って!林檎!先輩がいつ愛に告白した?」

林檎「だって、愛の事が好きだって・・・」

桃子「それはあくまでもライブの話だよ!」

林檎「でも・・・」

桃子「きっと、ライブと推しは別で考えてるんだよ!」

林檎「でも・・・」

桃子「むしろ、世の中には推しと恋愛を弁えずに、自分の一途な感情だけで迫るバカも居るんだよ!
   そんな人と比べたら、先輩はまだ出来てる人間だよ!」

蜜柑「そうそう、桃子の言う通り!むしろ弁えてない最低なファンによって愛が襲われたらどうするの?」

林檎「そんなこと私がさせない!」

愛「いや、危ない時は逃げて!」

蜜柑「それで、誰に告白したの?多分研究部の零さんだと思うけど・・・」

桃子「えっ?同好会の明さんじゃない?」

蜜柑「いや、明さんだったら私発狂するよ!」

零「杏さんだった」

林檎「えっ?」

零「杏さんに告白したんだって・・・」

桃子「えっ?嘘!」パタリ

蜜柑「桃子!」

林檎「しっかりして!息してる?」

パタリ、カラン、カラン・・・

蜜柑「ちょっと!」

林檎「苺に、柚羽ゆずは!あんたらも倒れない!」

苺「私達の杏ちゃんに・・・」

柚羽「彼氏が・・・」

愛「振られたけど・・・」

林檎「えっ?」

愛「杏さんに振られたそうだよ」

桃子「ああ、振ったんだ・・・」

苺「どう言えば良いんだろ?」

柚羽「喜ぶべきなのか?悲しむべきなのか?」

蜜柑「情緒不安定過ぎるでしょ!」

林檎「でも、別に振られたんでしょ!だったら愛にもチャンスが・・・」

愛「無いよ!」

林檎「えっ?何で?」

蜜柑「そりゃそうだよ!告白したのは八期先輩なんでしょ!言わば、八期先輩は杏先輩の事が好きで、告白したんだから!それはもう愛は眼中に無いとも言えることだよ!」

愛「うん、やっぱり私なんて妹と言う存在だから、恋愛対象に成らないよね?」

林檎「いや、そうとは限らないじゃん!もしかしたら、候補にはあったけど一歩及ばなかったとか?」

愛「それは私を本気で愛してないってことだよね?」

林檎「あっ、ああ・・・」

蜜柑「下手くそ!」

廊下

明『そうか、アイアイ本気で八期のことを!』

理事長室

ガチャン!

八期「失礼しました」

明「八期!」

八期「ええっと、完道・・・」

明「名前で呼んで良いよ!明だよ!」

八期「明ちゃん!なにか用?」

明「八期ってさ、アイアイの事どう思ってるの?」

八期「愛ちゃんだよね?世界一可愛い後輩だと思ってる」

明「そうじゃなくて、まあ今、義理とはいえ兄弟じゃん?」

八期「兄妹だね!」

明「ハイハイ、義兄妹に成ってるわけだけど、アイアイの事妹って思ってる?」

八期「思えないね!可愛い後輩が家に泊まりに来たと思ってすごしてる。」

明「凄い発想だね!」

八期「正直、赤の他人を兄妹と思えない!それに、部活動で知り合ってからは顔馴染みだと、妹って感覚は全く無いね!」

明「あっ、そうなんだ!じゃあ、もしかして恋愛対象としては?」

八期「入るね!普通に候補にしてる」

明「じゃあ、なんでアイアイを推しておきながら、杏に告白を?」

八期「それは杏ちゃんが初恋だったから!」

明「えっ?」

八期「僕は、自分で言うのもあれだけど、一途だよ!最初に惚れたのが杏ちゃんだったから、いつしか彼女の姿を追いかけてたかな、人によってはストーカーと言われても仕方無いくらいには目で追ってた!
   そこのグループに入ろうとした。
   好きだからこそ、少しでも近付きたいって思って・・・」

明「じゃあ、夢っちが言ってたストーカーと言うのも?」

八期「あながち間違ってないね!ただ、写真は撮ってないし、家まで尾行したことは無いよ!」

明「嫌われるから?」

八期「寄り道に成るから!仮にやってどう言い訳すればいいかもわからないし!」

明『真面目なのか?ヘタレなのか?』

八期「確かに、愛ちゃんは好きだけど、恋愛対象にも成るかもしれないけど、あくまで推しは推し!好きな人は好きな人って分けて考えてるから!」

明「それって、アイアイは別世界の人って思ってるの?」

八期「いや、お嫁さんにするならって考えた時に、愛ちゃんより杏ちゃんの方が良いってのが本音!確かに愛ちゃんのライブは好きだけど、将来を考えると杏ちゃんかなって感じ!」

明「そ、そうなんだ・・・」

八期「あと、ぶっちゃけるなら、明ちゃんも好きだな」

明「それって?」

八期「恋愛対象に入ってるって意味」

明「ちょっと!ちょっと!そんな言葉をナチュラルに言わないでよ!ってか他にも候補居るってこと?」

八期「そうなるかな?」

明「何人居るのさ!?」

一方その頃

?「ずいぶん気に入ってそうね?」

杏「えっ?」

?「その写真!羨ましいわ!いつ撮ったのよ?」

杏「何のようかな?八姫ちゃん?」

八姫「私もドア越しに八期の告白聞いてたのよ!」

杏「それで?」

八姫「告白されて、振って戻ってきたあんたの顔を見て違和感を持ったわ!」

杏「どういう事?」

八姫「本当に、あの恋愛不審で、相手からの告白を信じられない八期から告白されるなんて!」

杏「別に、私は他に好きな人が・・・」

八姫「振られてるのに?」

杏「未練タラタラなの!」

八姫「そうかしら?私から見たら『私はなんであんなこと言ってしまったんだろう』って顔にしか見えないわよ!」

杏「そ、そんなことは・・・」

八姫「だったら・・・」

パッ!

杏「えっ?」

八姫「なんで卒業式後の写真を持ってるのかしら?」

杏「・・・」

八姫「しかも、この写真、八期の方から頼んだ写真よね?本当に嫌いなら、私なら捨ててるわ!
   そうでなくても、花見離さず持つ人間なんて居ないわ!普通は机か、壁に飾っておくものだもの!」

杏「何が言いたいの?」

八姫「私、嘘が嫌いなのよ!」

杏「どういう事?」

八姫「あんた、本当は八期アイツのこと好きなんでしょ?どうなの?」

杏「だから、私は他に好きな人がいて・・・、振られたから・・・、その傷が癒えてなくて・・・」

八姫「好きなら、好きってハッキリ言いなさいよ!」

杏「それを言って八姫ちゃんは私をどうするつもり?」

八姫「別にどうってこと無いわ!ただ・・・」

杏「ただ?」

八姫「あんたに宣戦布告をしに来たのよ!」

杏「えっ?」

八姫「あんたが八期の事を好きかどうかは別にして、同じ八期を巡るライバルとして、『あんたには負けない』って一言言いに来たのよ!この先どうなるか分からないけど、
   あんたなんかに絶対負けないんだから!」

杏「分かった、その勝負受けて立つわ!」

八姫「尻尾を出したわね!」

杏「どう受けとるかはあなたの自由よ!ただ、私も負けず嫌いな所あるから!」

八姫「ただ、八期を好きなのは私や零達だけじゃないんだから!」

杏「うん、分かってるよ!」

八姫「本当に分かってるの?私らは一緒のグループだけど、あなたは同好会よ?」

杏「いつかは、研究部に行きたいと思ってるから!」

八姫「えっ?」

杏「その時はお願いね!八姫ちゃん!」

八姫「その時は受けて立つわよ!」

果たして杏がアイドル研究部もとい『ナンバーズ8』の仲間入りになるのか?
今後も注目だ!

Re: レインボーヒロインズ ( No.77 )
日時: 2024/11/16 00:52
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

杏「今日から文化祭の準備に向けて頑張らないとね!」

恵梨香「あんなこと合ったのに、よく切り替えられますね?」

夢「杏は振った方だから!」

和「嫌なことを引っ張るのは告白した方ですよ!」

第77話・合同文化祭準備

恵梨香「それはそうと、愛好会と協力しなきゃいけないんですか?」

夢「私は同好会と協力するのが嫌なんだけど!」

杏「もう夢ちゃん!助けてくれた恩人を悪く言っちゃダメだよ!」

奈々「それに愛好会と情報交換しておかないと、場所取りとか被ったら大変ですし・・・、今回はステージを前回より増やそうと・・・」

エル「増やせるのかな?」

奈々「今、生徒会の方で計算及び先生達への許可を取ってるところです!あと愛好会の美麗さんとも一緒に・・・」

恵梨香「エリリン、美麗とのステージだけはお断りです!」

愛「私も!」

杏「私も!」

和「ええっ?」

エル「恵梨香ちゃんと杏ちゃんはともかく、愛ちゃんは仕方無いか!」

紫「紫ちゃんは青香ちゃんと同じステージでも文句無いよ!むしろ、そうあって欲しい!」

杏「そう言えば、奈々ちゃんは正体明かさないの?」

奈々「えっ?」

恵梨香「もう先輩にもバレましたよね?」 

愛「バレたと言うか、そもそも見破られてたと言うか愛ちゃんボード『意味なし』」

奈々「なぜバレたのかが不思議なんですが?」

杏「でも、うちのクラスだと、『八期(君)が分かるものは皆も分かって当然』みたいな風潮あるよ!」

夢「バカにされてるね!」

奈々「私ですか?先輩ですか?」

紫「でも、奈々ちゃんの噂は結構あるよね!実はどこかの女優さんだとか?」

エル「あるいは宇宙人だとか!」

和「どこかのスパイだとか!」

奈々「確かにそう言う噂を聞くことは知ってます!
   私自身ミステリアスなものも良いと思ってましたが・・・」

杏「が?」

奈々「それを先輩に話したら・・・」

回想
八期「お前がミステリアス?」

奈々「はい!なんか不思議の世界からやってきた異世界人みたいな?」

八期「そのまんまの姿で?」

奈々「いや、これでも変装を・・・」

八期「それがまんまだって、言ってんだよ!お前よりグレーテルの方がもっとミステリアスだよ!」

回想終わり

奈々「って言われました!」

愛「まあ、分からなくもない」

奈々「愛さん?」

和「ちなみにで聞きましたか?」

奈々「聞きましたよ!そしたら・・・」

回想
八期「お前がどう見えるって?」

奈々「はい!」

八期「生意気!」

奈々「はい?」

八期「お前は、どう見ても生意気な後輩だろ!」

回想終わり

奈々「って言われました!」

恵梨香「フハハハ!生意気な後輩なんだ!」

奈々「付け足しで、半分褒めてるとも言われました」

恵梨香「えっ?」

奈々「取り敢えず、皆さんの夢を壊さないように尽くすだけですね!それに2つ名をもつスクールアイドルって面白くありませんか?」

愛「お義兄ちゃんは好きだと思うけど・・・」

奈々「それは聞きました!2つの顔を持っていても、その人はその人だと!」

夢「へー、意外と理解あるんだね」

愛「上から3番目のお兄さんが女装趣味だけど、時間帯で姿を変える事でOKしてるから」

杏「そうなんだ」

奈々「ただ、必ず私を本名で呼んでくるのが困るんですよね」

夢「まあ、それより合同文化祭に向けて悔いなく、安全に何事もなく終えるように頑張ろう!」

全員「おおっ?」

夢「なんで疑問系?」

愛「だって去年・・・」

夢「いや、なんで『音痴』を音痴って文句言えないのさ!」

杏「音痴じゃないから!」

和「それは研究部の方に文句を!」

校庭
愛「マシュマロ!こっちだよ!」

明「可愛いよ!アイアイ!」

愛「明さん私と居て大丈夫なの?」

明「アイアイは私の事嫌い?」

愛「好きだよ!」

明「あっ、そうだ!実はアイアイの事八期に聞いてみたんだ!」

愛「えっ?」

明「告白なんだけど、杏が初恋だったみたい!八期は一途だから、浮気とか目移りしては行けないって気持ちが強くて、たとえアイアイが好きだったとしても他に好きな人が居たから、告白しなかったんだろうな」

愛「そうだったんだ・・・」

明「あと、推しと恋愛は分けてるんだって!」

愛「蜜柑ちゃんの言う通りか・・・」

明「あと、アイアイの事は妹じゃなくて可愛い後輩として見てるらしいよ!」

愛「それって?」

明「恋愛対象として入ってるってことだよ!」

愛「そうなんだ・・・」

明「まあ、頑張れ!」

愛「明さんありがとう」

明「あっ、モナっち!」

モナ「モナっち?僕の方が先輩だって言ったよね?!」

愛「でも、年齢は中学1年生だよね?」

モナ「そうだけど・・・」

愛「マシュマロと遊びたいの?」

モナ「別にそんなんじゃ」

愛「ここを撫でれば喜ぶよ」

モナ「顎かい?」

愛「うん」

マシュマロ「>ω<」

明「可愛いよ!」

カシャッ

モナ「何撮ってるのさ?」

部室
奈々「お待たせしました」

和「お疲れ様です」

杏「大変だね、奈々ちゃん」

奈々「自分が憧れてやってますし、なんたって1年越しですから!」

和「あの騒動が昨日の事のように思い出されますね!」

杏「うん、最後は理事長が土下座までしてたもんね!」

奈々「何の話をしているんですか?」

杏「あっ、これは予算会議の騒動だった!」

奈々「元を辿れば切っ掛けはそれなんですけどね!
   それよりも、伝説の生徒会長の後ですから、それを越える生徒会長を目指さないと!」

和「気合い入ってますね!」

奈々「去年、会長代理でやらかした挙げ句・・・」

杏「そうだね、私は少なくとも薺ちゃんのリーダーシップは八期君より遥かに下手だね!」

奈々「口に出して言わないで下さい!生徒達が反抗する時いつもその台詞使ってくるんです!」

和「でも、事実ですからね」

奈々「だから・・・」

ガラガラ

若葉「成る程、矢塚奈々さんの正体は生徒会長の草薺さんでしたか!」

奈々「な、な、何の事でしょう?私は矢塚奈々であり、草薺さんとは何も関係ありません!」

杏「そうだよ、きっと人違いだよ!」

和「薺ならここに居ますよ!ほら、ここに・・・」

若葉「和さんは何がやりたいかは分かりませんが、矢塚さんと草薺さんは全くの別人と言う認識で宜しいですか?」

奈々「はい!その通りです!」

八期「おーい!薺!ライブについて話したいことがあるんだけど?」

奈々『先輩!』

和「はい!何ですか先輩?」

八期「いや、和ちゃんじゃなくて・・・」

和「私が薺で・・・」

八期「せめて髪型を完全に揃えてから出直せ!」

奈々『もう!空気読んで下さいよ!』

杏『察し悪い処じゃないからな・・・、最初から味方にしないと言うこと聞いてくれないんだよな・・・』

事情を説明し・・・

若葉「つまり、八期先輩に正体を隠すつもりで変装していたと?」

八期「これのどこが変装だよ!気づかない方がバカだって!まんま薺だもん!」

奈々「なぜか?皆さん変な噂に発展して言い出せなく成ったんです!」

杏「八期君もあったよね?」

八期「えっ?」

杏「4年生の時にも鍵を屋根に放り投げて、先生に聞かれて、勘付かれたと思って正直に話したら、なぜか超能力者扱いされて・・・」

八期「今思えば恥ずかしいけど、超能力者って言われて『何言ってるの?』って思ってたよ!何の解決にも成らなかったし!」

若葉「別に言うつもりはありません」

奈々「えっ?」

若葉「正直な気持ちは『だからどうした?』ですから!」

八期「僕も同じく!だからなんだよ!」

奈々「先輩じゃなく、去年やらかしてるため、夢を壊したくないんですよ!矢塚奈々の正体が、部活動をめちゃくちゃにした暴君草薺だったなんて・・・」

八期「お前今伝説の生徒会長を支えた影の生徒会長だろう!あんな失敗なんて、笑い話にしろよ!」

若葉「それに私初等部時代、薺さんに憧れてたんです!」

奈々「えっ?」

若葉「どんな相手でも自分の信念を持って、正しいことは正しいと言う姿です!」

奈々「あっ、そうですか・・・、あの時は男子を中心に『うるさい』とか『鬱陶しい』って悪口言われまくってまして・・・」

生徒会室
芳江「副会長!」

長月「どうした?」

芳子「これを見て下さい!」

長月「これは・・・、すぐ会長に連絡しないと!」

部室
夢「キャパオーバー?」

長月「研究部及び同好会に愛好会のライブが話題に成っているのは把握していたんだけど・・・」

薺「締切直前に参加の応募が殺到してしまって行うのは不可能な状況です」

杏「そんな・・・」

長月「参加者を抽選で選び直すと言う方法も考えられますが・・・」

愛「出られないなんて嫌だよ!」

ドタドタドタドタ・・・

美麗「ちょっと!文化祭の合同ライブが出来なくなるってどういう事?」

明「学園中で噂に成ってるよ!」

夢「キャパオーバーなの!」

蓮「校内が無理なら外のステージは借りれないの?」

理珠「当たってはみましたが、急なお願いと言うのもありどこも無理でした!」

恵梨香「こんな時八期先輩の絶対命令があったら・・・」

薺「恵梨香さん!勘違いしてるようですが、先輩は相手の事情を考えない命令は一切しません!
  全て相手の言い分を聞いてから判断してます!」

恵梨香「そうなの?」

杏「でないと、途中で辞めさせられてるよ!」

廊下
生徒A「文化祭のステージを減らせばライブ出来るんじゃない?」

生徒B「やだよ!クラス皆で準備してきたのに!」

生徒会室
理珠「文化祭とフェスティバル、どちらを優先すべきか生徒の間で意見が割れてるようです」

薺「それは考えるまでの無いことです!合同開催は白紙とし、例年通りの文化祭に戻す形で検討を始めましょう」

芳江・芳子「会長・・・」

薺「若葉さんもすみません、役員でもないのに、お手伝いをしてもらって・・・」

若葉「いえ、こればっかりは仕方がないでしょう!あなたは賢明な判断をしたと私は思います」

テラスの通路

薺「やっぱりそう上手く行きませんよね・・・」

杏「奈々ちゃん!」

和「皆探してたんですよ!」

杏「それでどうなったの?」

薺「フェスティバルは延期に成ると思います。
  前回以上の規模に成ることも分かったので次はいつ開催出来るのかも分かりません!
  参加を表明してくれたスクールアイドルやファンの皆さんにはお詫びの挨拶に行きたいと思います。
  美麗さんにも謝らないと行けませんね
  納得はして貰えないかもしれませんが、生徒会長として誠意をもって・・・」

杏・和「フフフ・・・」

薺「何を笑ってるんですか?」

杏「だって自分1人だけが悪いみたいな言い方してるから・・・」

和「誰も奈々さんのせいだなんて思ってませんよ!」

奈々「でも、誰かが責任を取らなければ・・・」

杏「まだ出来ないって決まったわけじゃないでしょ?」

和「考える時間は残ってます!」

薺「いっぱい考えました!でも私には何も思い付かなかったんです!」

八期「だからお前にはリーダーなんか向いてないんだよ!」

薺「えっ?」

八期「この下手くそ!何のために、副会長や他の役職があるんだよ!」

香「やる前から過剰評価及びクズなイメージして逃げようとしたあんたが言うな!」

八期「これでも伝説の生徒会長なんですけど?!」

零「私達が居るじゃない!」

町子「合同文化祭はあなただけがやりたいんじゃない!
  研究部・同好会・愛好会!そして私達を応援してくれるファンの皆!」

芹「もっと仲間やお姉ちゃん達を頼みなさいよ!」

香「それに、少しは先生のような大人にも頼りなさい!」

薺「星田先生!」

香「ルールの範囲内でフォローやアドバイスくらいするわよ!」

薺「ありがとうございます!」

会議室

薺「急なお話ですみません」

青香「謝らないで下さい!」

赤音「これは薺さん、あなただけの問題じゃありません!スクールアイドルに関わる全ての人間の問題です!」

美麗「そうそう、私が居なきゃ始まらないもの!」

薺「オンラインで集まりの方もありがとうございます!私達ならきっと今の状況も解決出来る筈です!」

数十分後

ミカ「ギブアップ!ノーアイディア!」

美麗「休憩しましょ!」

杏「ああ、どうしよう?」

恵梨香「最初の勢いはどこへやら?」

赤音「ですが、これではスリーシスターズ学園でやるのは難しいのでは?」

桃夏「私達の学校が代われたら良かったんですが・・・」

ミカ「うちの学校も来週から文化祭って聞いてるけど、この中ではスリーシスターズ学園が広いからね」

薺「う~ん」

長月「どうかしましたか?」

薺「大阪国際って同じ週に文化祭なんですか?」

ミカ「そうよ!こことは日にちずれるけど・・・」

赤音「浪花もです!」

青香「河内もです!」

薺「詳しく教えてもらいますか?」

ホワイトボードに書き出し

薺「と言うわけで、各々の文化祭をやる日でフェスティバルをやるのはどうでしょうか?」

全員「成る程!」

赤音「ただ、もう一週間切ってますよ!」

黄花「動いてみなきゃ分からないって!」

ミカ「自分の学校でやった方が私達らしいライブが出来るかも!」

桃夏「うん、その方が面白い」

長月「では早速生徒会から学園に提案してみます!」

薺「宜しくお願いします」

数日後

恵梨香「これで全部の学校の許可が取れました!」

エル「やったー!」

杏「これでも行けるかな?」

薺「いえ、全部をやるには後1校足りません!」

ガラガラ

紺「なら私達が入れば良いだけね!」

恵梨香「誰ですか?」

藍香「私の姉さん!黒川紺八尾付属高校所属だけど、昨日電話して相談してみた!」

杏「藍香ちゃんのお姉さん?」

紺「妹だけでなく、美麗からも頼まれてね!美麗は私の推しだからね!一肌脱いであげないと!」

薺「ありがとうございます!」

和「美麗さんにも感謝ですね」

杏・愛「・・・・・・・」


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