二次創作小説(新・総合)

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レインボーヒロインズ
日時: 2024/09/21 00:02
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

どうも!いくちゃんです!
今回も更なるナンバーズスピンオフ作品!
レインボーヒロインズを投稿したいと思います。
モチーフはラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!

この作品も『少年教師有』と共にナンバーズ8と平行でお話が進みます!
ですので、『ナンバーズ8』のキャラクターがこの作品に、
『レインボーヒロインズ』のキャラクターが『ナンバーズ8』にも出てきます!
さあ、果たしてどんなお話に成るのか?
主要人物だけ載せておきます!

スクールアイドル同好会
桃・夢原杏ゆめはらあん

黄・中洲恵梨香なかすえりか

水・桜木和さくらぎのどか

紫・倉木紫くらきゆかり

赤・矢塚奈々やづかなな

緑・エル・グリーン ※スイス人

白・白木愛しらきあい

銀・モナ・スカーレット ※アメリカ人

マネージャー・高橋夢たかはしゆめ

アイドル育成愛好会
桜・ワン美麗メイリン ※中国人

深緑・三葉主みつばつかさ

青・綾瀬蓮あやせれん

橙・完道明ししじあきら

青・倉木青香くらきはるか

赤・絢川赤音あやかわあかね

黄・立花黄花たちばなおうか

桃・矢口桃夏やぐちとうか

橙・ミカ・オレンジ

藍・黒川藍香くろかわあいか

紫・宮本紫子みやもとゆかりこ

水・リー水美みなみ

緑・瀬川緑せがわみどり

白桃・夢原亜利紗ゆめはらありさ

橙・山口朝やまぐちあさ

紅・紅城結菜あかぎゆうな

作曲家・モナ・スカーレット

※変動する可能性あり

Re: レインボーヒロインズ ( No.87 )
日時: 2025/06/07 00:25
名前: いくちゃん (ID: nqGOjstj)

第86話・厳しい日程!恵利香の下克上の道(準決勝&決勝)

準々決勝後の最初の平日

恵梨香「なんとか、予備に残りましたが、準決勝と決勝はいつに成るんですか?」

和「決勝が3月14日、ですので、準決勝は前日の13日です!」

エル「だけど、予備はその1週間前だよ!」

恵梨香「ってことは3月6日・・・」

紫「テスト終わってすぐだね!」

奈々「勿論、赤点補習は出場出来ませんよ?」

恵梨香「なんで天はエリリンにこんな厳しいんですか?!」

モナ「いや、本戦行けるチャンス合ったのに逃したの誰だよ?それに勉強はちゃんとやれよ!学生の本分だろ?」

和「決勝に進めるのは、準決勝から上位8人+予備戦から上位3人です」

モナ「そもそも、僕らは2日続けてライブやるんだぞ!一週間決勝のライブ練習出来るだけありがたいと思っといた方が良いぞ!」

奈々「そうなんだよね!いくら準決勝がロックバージョンで短いとはいえ・・・」

和「たしかカメラ目線のルールがあるんですよね?」

エル「それに決勝はフルコーラスなんだよね?」

恵梨香「あの、カメラのルールってなんですか?」

夢「カメラ目線で平等にライブするんだよ!前も言ったけど、準決勝は3台、決勝は8台のカメラが用意されてるんだ。」

恵梨香「それで何秒向ければ良いんですか?」

夢「準決勝が1台につき30秒、決勝が1台につき20秒だよ!」

恵梨香「な~んだ、思ったほど簡単じゃないですか!」

モナ「ハアー、これだからバカな素人は・・・」

恵梨香「はい?どう言うことですか?」

和「恵梨香さん、フルコーラスの歌って何秒位だと思ってます?」

恵梨香「ええっ?歌のフル?そりゃ大体4分から5分、長くても6分くらいでしょ?」

奈々「それを秒数で表すと?」

恵梨香「ええっと・・・、何秒ですか?」

エル「最高360秒だよ!」

モナ「それでロックバージョンは約2/3くらいの時間と想定すると240秒!規定では4分半前後だから、270秒!」

恵梨香「だから何?」

和「どちらも約4/9はカメラ目線をしないといけません!」

恵梨香「それだったらまだ余裕あるじゃん!半分より少ない時間でしょ?」

奈々「移動時間や伴奏はタイムに入らないんです!それを含めたら、結構ギリギリ!仮にカメラ目線が少しでもずれたら減点対象です!」

夢「それに1秒足りないだけでマイナス100点だよ!」

恵梨香「何それ?めっちゃ厳しいじゃん!」

和「コンマ1/100秒まで対象ですので!」

奈々「それにパート分けのノルマもあります!」

紫「ただ、すべてのカメラを同じ秒数で揃えたらボーナス点が貰えるそうだよ!」

恵梨香「どう言うことですか?」

紫「だから、カメラ3台が同じ秒数、例えば30.1、30.2、30.6ならこれでボーナスが入るって事だよね?」

夢「はい!その通りです!ですが決勝はややこしいですよ!」

恵梨香「どうややこしいんですか?」

夢「フルコーラスなので、1番で1台につき各5秒、2番で各5秒、最後のラストサビで各3秒は目線を向けないといけないの!」

恵梨香「徹底されてますね?難しすぎじゃありませんか?」

和「でも、あくまでノルマの秒数以上だよ!多めに計れば・・・」

奈々「それがそうもいかないんですよ」

エル「どうして?」

奈々「全てのカメラに目線を向けると言うことは準決勝では規定の秒数いじゃで移動、決勝では規定の秒数以上で回ることに成るので、ダンスにどういう移動や回転を入れるかが重要に成るんです!」

エル「そっか!」

奈々「それに、決勝のノルマはトータル20秒!ミニノルマを足しても7秒足りません!」

恵梨香「本当だ!」

モナ「どこで埋め合わせをするかだな?」

和「それに決勝に行く前提で練習しますから、どちらにしろ厳しいことは変わりませんね」

恵梨香「それでロックバージョンって?」

モナ「そんなものも知らずにライブやってきたのか?」

奈々「ロックバージョンは2番の歌詞がない分、1番が少し長くなる曲です!」

和「2日連続でやるから、短めのロックバージョンを用意したんですね」

夢「フィギュアスケートかな?」

和「ええっと、歌詞はAメロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→サビですね」

恵梨香「それだけ聞くと長そうですね?」

エル「恵梨香ちゃん!予備戦は最後のCメロとラストサビは無いんだよ!」

恵梨香「短!」

夢「あっ、よく見たら、予備は各20秒って書いてあった!」

モナ「1フレーズで約1分半だからな!せいぜい長くて3分半が妥当だからそれくらいが丁度良いんじゃない?」

夢「3分半だから210秒で曲を作るのか・・・」

エル「それでも60秒は必ずカメラ目線でないといけないから難しそう・・・」

和「でも、短い分覚えやすそうじゃないですか!」

恵梨香「仮に出来たとして勝てるんですかね?」

奈々「ですが、ボーナス点は物凄く高いですよ!準決勝では審査員の評価は最高800点ですが、更にボーナスとして200点が入るんです!しかもマイナスは最高290000点ですのでどの人にも大逆転の可能性があります!」

恵梨香「それ逆に言うと、相手がミスすることを祈っておけってことじゃん!」

和「なぜ、そっちの発想なんですか?!せめて『ミスしたら負け』と言って下さい!」

モナ「取り敢えず、カメラ目線を上手くやっておけばまず落ちないし、そっちの評価の方が上だろ?カメラさへ意識すれば簡単簡単!」

エル「そうかな?モナちゃんは適当にライブをやるつもりなの?」

モナ「カメラ目線だけ意識すれば勝てるんだろ?」

奈々「それは連れてきて下さった美麗さんだけでなく、教えてくれた人達にも迷惑ですよ!」

奈々「それにモナちゃんの事を1番に応援してきたファンの皆を悲しませて良いの?むしろ適当にやって勝っても皆から罵詈雑言や批評中称受けるだけだよ!」

モナ「分かったよ・・・、ちゃんと真面目にやるよ!」

夢「それよりどうやって練習する?」

全員「う~ん・・・」

ピロリン!

夢「あっ、杏からだ!何々?『ユニットでもカメラ目線ルールあるため、その練習ができるルームを研究部が作ってくれた』えっ?」

恵梨香「研究部の人達がカメラ目線ルールの練習部屋を作ったんですか?」

夢「でも、研究部か・・・」

和「兎に角行ってみましょうよ!それにボーナスよりも減点される方が怖いですから!」

研究部の対策練習ルーム

和「つまり疑似ライブステージを作ったんですね?」

八期「あくまで、平面の境界を作った感じだけどね!」

杏「それでもある程度は想定して練習出来るよ!」

明「あたしらもユニット部門で輝かしい成績を取るために頑張ってるからね!」

恵梨香「優勝じゃないんですね?」

愛「意識したら負けと思ってる!だから、自分達が決めた事、やるべき事をしっかりやってライブを楽しむ!私達はそんなユニット!」

明「そうそう!あたしらは勝利とか優勝とか狙わず、自分達とお客さんが共に楽しめたらそれで良いって思ってるから!」

杏「それに私と愛ちゃんは勝負事嫌いだし!」

エル「私もそういう考えの方が良いかもしれない!」

恵梨香「ええっ?そうですか?エリリンはそう思いません!やっぱり勝てないと意味がありませんから!」

愛「それは恵梨香ちゃんに野心があるからだよ!私達は野心なんて無いからね!」

恵梨香「なんでそんな弱気なんですか?」

愛「努力しても報われない人間は他人も信じられないんだよ!ってお義兄ちゃん言ってた!まあ、実際私もそうだけど!」

恵梨香「絶対優勝してやるんですから!」

愛「まあ、私達は私達で頑張るよ!こんな人の価値観で決めるものに正解なんか無いしね!」

Re: レインボーヒロインズ ( No.88 )
日時: 2025/07/01 21:28
名前: いくちゃん (ID: FCLyGM6a)

第87話・恵利香の下克上への道(準決勝・予備戦)

準決勝(予備)当日

恵利香「わあ、緊張しますねエル先輩!」

エル「そうだね!この14人の中で決勝に進めるのは上位3人だけだもんね?」

紫「2人ともリラックス、リラックス!」

夢「頑張ってね!」

恵利香「なんで、来たのが夢先輩と紫先輩だけなんですか?」

紫「紫ちゃんだけ落ちちゃったからね!他の子達は来週の準決勝(本戦)に向けて絶対練習だって、研究部の名誉会長の命令で、他は誰も来てない」

恵利香「あの名誉会長め!」

エル「仕方ないよ!ただのダンスだけでなく、カメラ目線を向けないと行けないから、皆最後まで調節したいんだよ」

夢「私も、そっちに意識して欲しいって言って、出場者の皆には練習に専念してもらった!」

恵利香「たしか、審査員の評価が最高800点、ボーナスが200点ですね?」

紫「違うよ!それは本戦!予備は審査員の最高評価が本戦より100点少ないの!」

恵利香「マジですか?」

夢「その分、ボーナスで取れば良いんだよ!」

紫「それに準決勝の点を持って決勝に向かううえ、決勝のボーナスの差が激しいから、大逆転の可能性だって十分あるよ!」

恵利香「ですが、そう上手く行くんですかね?」

エル「練習通りにやればきっと上手く行くよ!」

恵利香「正直、目線合わすのに必死でダンスの振り付けに自信無いんですよ!おまけに来週からテストですし・・・」

夢「準決勝よりもテスト突破出来るか心配だね・・・」

恵利香「先輩!どうにかして下さいよ!」

夢「ごめん、私もそこまで勉強得意じゃないんだ・・・」

紫「仕方がないから帰ったら紫ちゃんが手取り足取り教えてあげる!」

恵利香「約束ですよ!紫先輩!」

美麗「ハ~イ!」

エル「あっ、美麗ちゃん!」

恵利香「出たな、王美麗!」

美麗「もう恵利香ったらツンデレさんなんだから!」

恵利香「違いますよ!同好会を乗っ取ろうとした輩が何のようですか?」

美麗「酷いわね、あなた達を応援しに来たのよ!」

恵利香「はあ?あなたからの応援なんてくそ食らえですよ!要りませんよ!」

紫「恵利香ちゃん、そんな言い方はないんじゃないかな?」

夢「そうだよ!折角美麗ちゃんがテスト前で忙しい時期に応援しに来てくれたんだよ?」

エル「恵利香ちゃん、落ち着いて!」

恵利香「私はこの人の事許してませんから!そもそも許すつもりもありません!同好会を乗っ取ろうとして、同好会をめちゃくちゃにしようとした事は絶対許しませんから!」

夢「ごめんね、応援しに来てくれたのに・・・」

美麗「まあ、良いわ!別に目的は応援じゃないから」

紫「えっ?じゃあ応援じゃなかったら何?」

美麗「視察よ!あなた達のライブの視察をしに来たのよ!未来の卵を自分の目で先ずは見ておかないと、それで練習メニューだって変わるんだから」

エル「凄い、そういうところも自ら調べてるんだね?」

美麗「当たり前よ!百聞は一見に如かず!どんな噂を何回も聞くより、一度自分の目で確かめないと!」

恵利香「ってか、来週テストですが大丈夫なんですか?」

美麗「大丈夫よ!いつも成績上位だもの!」

夢「満点じゃないんだね・・・」

美麗「ここの学校のテスト満点取りにくいわ!」

恵利香「それで私達をどうするつもりですか?」

美麗「勿論、愛好会に迎える準備に取り掛かるわ!勿論、こんな大会で準決勝まで残ったのなら、Bランクは妥当ね!
   特待生と言う形で、Bランクのグループに入ってもらうわ!」

エル「それでも私は行かないよ!」

美麗「なんで?なんでよ!こんなに優遇された条件よ!うちの愛好会に何が不満なの?」

エル「私は、競い合うことが嫌いだから!私は皆と楽しめたらそれで良いの!だから美麗ちゃんが何を言おうと私は愛好会に行くつもりはないから!」

美麗「恵利香もなんで断るの?あなたは常に1番を狙ってるんでしょ?それなら、あなたは愛好会の方向いてるわよ!」

恵利香「愛好会だと、自由が効かないからですよ!歌もダンスも会場、皆プロが用意する。
    私は、自分の、自分だけの世界でお客さんを自らの力でメロメロにしたいんです!
    そんな人任せにした自由の無いライブなんてやりたくありません!
    愛好会みたいな決められたレールの上を歩かされる部活なんて部活とは言えません!」

美麗「だったら、賭けをしましょう!この私にライブに勝てばあなたの自由で良いわ!
   でも、私よりも低い順位なら愛好会に入って!」

恵利香「つまり、決勝であなたに勝てば良いのですか?」

紫「それって、美麗ちゃんが準決勝で落ちる場合もあるよね?」

美麗「万が一そんなことに成ったら、恵利香が準決勝なら教えることは何もないわ!私の方がダメと言うことだもの!
   ただし、予備の方が本戦より低いレベルだから、お互いに決勝行けなかった時は愛好会に来てもらうわよ!」

紫「ねえ、素朴な疑問なんだけど、仮に恵利香ちゃんが万が一にもボロボロの結果で負けた時でも美麗ちゃんは恵利香ちゃんを迎え入れられるの?」

美麗「勿論、なんならそんなことに成れば1から教えればいい話!」

恵利香「分かりましたよ!その勝負受けて立ちますよ!」

夢「恵利香ちゃん大丈夫?」

恵利香「むしろ、愛好会行くくらいなら私はスクールアイドル辞めます!美麗には1度負けてますからね!ただ、正直納得いってないんですよ」

美麗「そんなこと無いわよ!私はいたって正々堂々と勝負してきた、勿論不正なんかもしてないわ!」

紫「恵利香ちゃん、トップバッターだったよね?」

恵利香「そうですが?」

紫「そろそろ時間だよ!」

恵利香「マジですか?少し練習したかったのに!」

美麗『フフフ、これで恵利香は我が愛好会のものだわ!』

ステージ

司会者「さあ、トップバッターはエントリーNo.7543
スリーシスターズ学園中等部から、中洲恵利香さんです!」

恵利香『日程キツキツな中、私は頑張ったんだ!兎に角やりきるぞ!』

回想
八期「恵利香!」

恵利香「何ですか?」

八期「カメラ目線気にしすぎて笑顔に成れてない!」

恵利香「何ですか?研究部の人の癖に!」

愛「恵利香ちゃん!ダメだよ!人の意見には耳を傾けないと!」

明「そうだよ!むしろ、八期が本番前にエリンギのおかしいところを見つけてくれたんだから!」

杏「それにこのライブで点を稼ぐには、カメラ目線と笑顔だよ!カメラ目線で笑顔を向ければそれだけで沢山の点数を入れてくれるかもしれないよ!」

恵利香「それもそうですね」

愛「その前にお義兄ちゃんに謝る!」

恵利香「先輩すみませんでした」

回想

恵利香「『よし、この準決勝はカメラ目線で笑顔に成ることを意識しよう!』全力で、楽しもう!」

ライブ後

恵利香「はあ、はあ、はあ・・・」

司会者「中洲恵利香さんの得点は・・・」

































司会者「842点です!」

恵利香「微妙!800だからそこまで低い点ではなさそうだけど・・・」

美麗「ブラボー!やるじゃない!」

恵利香「王美麗!」

美麗「トップバッターとしてはまずまずの成績ね!
   でも、仮に突破してきたとして私に勝てるのかしら?」

恵利香「勝ってやりますよ!カメラ目線で笑顔で笑っていれば、あんたなんかコテンパンですよ!」

夢「恵利香ちゃん!」

紫「恵利香ちゃん、カメラノルマは余裕で達成してボーナス無かったら危なかったかもしれないんだよな・・・」

美麗「はあ?それで勝てると思ってるの?私を甘く見ないで欲しいわ!完璧な私ならボーナスなんて簡単よ!」

その後

エル「ああ、落ちちゃった!」

恵利香「大丈夫です!エリリンが、エル先輩の分も頑張りますから!」

美麗「予備戦3位なのに逆転出来るのかしら?」

恵利香「やります!やってやりますよ!史上最高の下克上と言うものを!」

美麗「まあ、良いわ!それくらい本気でないと面白くないものね!来週私はトップ通過するからよく見ときなさい!」

恵利香「そう余裕ぶれるのも今のうちですよ!」

その後美麗はトップ通過、2位は奈々、3位蓮と続き、モナも予選通過したが、和と主が準決勝敗退となった。

Re: レインボーヒロインズ ( No.89 )
日時: 2025/06/26 22:29
名前: いくちゃん (ID: FCLyGM6a)

第88話・恵利香の下克上への道(決勝・和との一幕)

準決勝(本戦)後

ホテル

和「ハー😞💨」

恵利香『き、気まずい!ってトリプルエースはどこへ行ったんですか?』

※トリプルエースは別の階の部屋

紫「残念だったね」

恵利香「ってなんで紫先輩まで居るんですか?」

紫「えっ?何々?和ちゃんと2人っきりが良かった?」

恵利香「そう言うわけでは・・・」

和「別に一緒に寝てあげても良いですよ!」

恵利香「なんで上から目線?」

和「ハー、追い付いてると思ってましたが、望みはまだまだ高かったです」

恵利香「そ、そんなこと無いよ!あんな美麗より、のど子のライブの方が楽しくて輝いてたよ!」

紫「でも、あれだけ練習してボーナス点貰えなかったのは痛かったね?」

和「はい、ノルマは八期先輩のお陰で余裕で達成出来ましたが、ちょっとだけずれてたようですね!それに比べて美麗さんは凄かったですよ!」

紫「そうだね、一台につき30秒の目線をコンマ1つずらさずに、やるなんて・・・、その上パーフェクトなパフォーマンスで満点取ってたもんね?」

恵利香「八期先輩に言ったら、『ルールを分かってない、明日痛い目を見る』って言われてました」

和「八期先輩は美麗さんのライブの価値が分からないだけですよ!」

紫「後で見せたけど、美麗ちゃんが1番下だったな、ちなみに1番上はモナちゃんだった!」

恵利香「あの生意気がですか?見る目あるんですか、あの名誉会長?」

和「恵利香さんのそう言うところ八期先輩に似てますよ!」

恵利香「どういうところですか?」

紫「自分の嫌いな人にはとことん興味を示さない、もしくはどれだけ良いパフォーマンスをしていてもイメージで否定してしまう」

恵利香「そんなの誰だってあるじゃないですか!」

和「だったら、恵利香さんが言う筋合いは無いんじゃないですか?」

恵利香「クー、それよりも明日の決勝は必ずエリリンを応援して下さいよ!」

紫「勿論だよ!」

和「はい、恵利香さんだけでなく、奈々さん、モナさん、美麗さん、蓮さんも応援しますよ!」

ドン!

和「えっ?なんですか?」

恵利香「だから、私だけを応援して下さい!」

紫「恵利香ちゃんどうしたの?」

和「何でですか?奈々さんだけでなく、蓮さんや美麗さんも同じ学校の生徒で一緒にスクールアイドルをやる仲間じゃないですか!」

恵利香「あんな悪魔と裏切り者を仲間ともライバルとも思いたくありません!まあ、奈々先輩やモナ子を応援するのは同じ同好会だから百歩譲って良いとして、
    裏切り者の蓮先輩と悪魔の美麗だけは絶対応援しないで下さい!あの2人は敵なんですから!」

和「そんな言い方しなくても・・・」

恵利香「そっか、のど子は一時期だけど愛好会に居たんだったね」

和「待って下さい!あの話はもう・・・」

恵利香「愛好会のメンバーを仲間と思ってるのど子なんて嫌い!同好会のメンバーと呼びたくない!同好会に居るんだったら同好会の同志を応援するべき!」

和「それは勿論ですが・・・」

紫「恵利香ちゃん、美麗ちゃんだってそこまで悪い子じゃないんだよ!」

恵利香「どこが悪い子じゃないんですか?同好会を乗っ取るために、私達の部活動を邪魔した挙げ句、あい子の両親を自殺に追い込んだあの人のどこが悪い子じゃないんですか?」

和「恵利香さん、美麗さんは悪い子でないことは事実、
  ただ、人として完璧でないことは確かでしょう!」

恵利香「どう言うこと?」

和「確かに、美麗さんは人よりも能力が格段に優れています!これは紛れもない事実です!」

恵利香「はあ?」

和「ですが、その反面人付き合いだけは不器用で・・・」

紫「本当は友達が欲しくても、その作り方が分からないただの寂しがりやなんだ!」

恵利香「ちょっと何言ってるのか分かりません」

和「簡単に言うと、『お金さへあれば人を動かせる』そう思ってる人です!」

恵利香「もっとタチ悪いじゃないですか!」

紫「そう言う価値観で生きてきたから、友達の作り方が分からないんだよ!」

恵利香「だからって、人の人生狂わしてる人ですよ!そんな人を同じスクールアイドルともライバルとも思いたくありません!」

バン!

紫「ああ・・・」

和「行っちゃった・・・」

プルルルル

紫「もしもし・・・」

明「あっ、ユッキー?元気にしてる?」

紫「いや、元気だけどさ・・・」

明「声が全然元気無さそうだけど・・・」

紫「いや、恵利香ちゃんに美麗ちゃんのこと話して怒らせちゃった」

明「まあ、そうだよね、怒るのも無理無いよ」

紫「明ちゃんは美麗ちゃんを擁護しないの?」

明「アイアイの両親を自殺に追い込んだ事は事実だからね!そこは許せないかな?でも、友達の作り方が分からないってのは事実だと思う」

紫「明ちゃんはエスパーかなにか?まだ何も言ってないよ!」

明「私だって美麗を近くで見てたから、分かるんだよ!どれだけ器用に物事が出来ても、人付き合いが苦手な子は何人も見てきたから!」

紫「そうなの?」

明「特にスポーツやってる子や委員長や風紀委員タイプはこれだよ!頭固いと言うか、プライドが高いと言うか・・・」

和「すみません、突然代わりましたが、恵利香さんとどう仲直りすれば良いでしょうか?」

明「ちょっと待ってね!」

プチっ←スピーカーにする

明「皆どう思う?」

愛「多分だけど、恵利香ちゃんは和ちゃんのこと好きだと思うんだよね」

八期「何々?遂に百合カップル誕生?」

和「ってか先輩も居るんですか?よく入れましたね?」

明「見られて困るもの無いから!」

和「気にして下さい!あと百合カップルはあり得ませんから!」

八姫「百合カップルじゃなかったらレズカップル?」

和「カップルから離れて下さい!」

紫「紫ちゃんと和ちゃんの組み合わせは無いのかな?」

和「紫さんも入ってこないで下さい!話がややこしくなります!」

数分後

町子「私が思うに、恵利香ちゃんは和ちゃんからに1番に応援して貰いたかったんじゃないかな?」

和「と言うと?」

八期「それはやっぱり、恵利香にとって和ちゃんが1番見て欲しい相手だからって事だろう?他の誰よりも!」

八姫「そして、誰よりも自分が1番になった姿を見せたい!そんな相手なんだと思う」

和「恵利香さんにとって、私が1番に見て欲しい相手・・・」

町子「まあ、あくまで私達の推測に過ぎないけどね!」

八期「逆に、和ちゃんは今日誰に1番に見て欲しいと思いながらライブをやってた?」

和「そうですね、あまり考えてないと言うか、特定の人物は決めてませんでした」

八期「それが今日の結果とまでは言わないけど、恵利香はぶっきらぼうに『のど子に1番に見せたいから絶対私だけを応援してね!』って言いたかったんだと思うよ!」

和「そうなんでしょうか?」

町子「少なくとも、ライブ前にはそのいざこざを失くしとかないと、2人の関係はモヤモヤしたまま、
   ライブにまで影響したらきっと後悔するわよ!」

八期「なんでも良い!謝ることを前提に励ましの言葉を一言でも二言でも掛けたら良いよ!」

和「分かりました」

決勝当日

恵利香「のど子のバカ!」

和「ええ、私はバカですよ!」

恵利香「のど子!?なんでここに?」

和「恵利香さん、私の事好きですよね?」

恵利香「ふん!別にのど子のことなんて・・・」

和「さっき、夢先輩に頼んで歌詞見させて貰いました!本当は今日このステージで聞くまで待ってようと思いましたが、居ても立っても居られず」

恵利香「何よ?何が言いたいの?」

和「この歌詞、私への想いを込めて作ったんじゃないですか?」

恵利香「のど子がそう思うならそうなんじゃない?」

和「恵利香さん、私はたとえ美麗さんがあなたの言う悪魔でも、仲良くしたい!
  あなたとの架け橋に私は成りたい!長くなっても、美麗さんの凄さをあなたに伝えて行きます」

恵利香「何よ?」

和「ですが、この決勝は全力であなたを応援します!あなたの歌詞に私への思いがあるのなら、私は浮気せず、あなたの事を一途に応援します!」

恵利香「ふん!絶対よそ見したら許さないからね!」

和「勿論です!ですから最後に・・・」

恵利香「何よ?」

和「全力で?」

恵利香「楽しもう!」

ゴツン←拳をぶつける

和「目指せ優勝!」

恵利香「やってやりますよ!」

ライブ後

司会者「さあ、中洲恵利香さんの結果は?
    958点!これは高得点!更にカメラ目線はは余裕のパーフェクトかつゾロ目!更にボーナス追加と準決勝の842点も加えて・・・合計2800点!
    さあ、トップバッターから高得点が出てきました!
    これを越える選手は現れるのか?」

蓮「恵利香ちゃんやるじゃない!」

美麗「意気込んでるだけ凄いじゃない!まあ、私は満点出すわよ!」

次回は蓮のライブ

Re: レインボーヒロインズ ( No.90 )
日時: 2025/07/01 23:02
名前: いくちゃん (ID: FCLyGM6a)

第89話・蓮の想い(決勝)

時は少し遡り(準決勝前)

愛好会部室

ガチャン!

蓮「美麗!」

美麗「あら、蓮じゃない?敗者復活おめでとう」

蓮「ありがとう、それより今日は頼みがあるの!」

美麗「何かしら?」

蓮「私は決勝に残るために、自分のライブを見つめ直すために、あなたが用意したコーチからは受けないわ!」

美麗「何ですって?私が作った環境に何の不満があるの?」

蓮「あなたの愛好会に入ってから、いや、あなたのコーチから指導受けてから確かにレベルは上がったかもしれない!
  でも、上を追い求めれば求める程、私のパフォーマンスは下がるばかり!このままだと、あなたとの約束も果たせない可能性もあるわ!」

美麗「私が連れてきたコーチにケチを付ける気?」

蓮「そんなつもりはないの!でも、仮に自分が決めた形で決勝に進めなくてBランクから落ちても何も後悔は無いわ!
  だって、自分で決めたことだもの!
  むしろ、自分の考えが間違ってたのなら尚更あなたのコーチ達の指導が上手かったと言う証明にも成るのよ!」

主「それは私達が用意したコーチではなく、自己流でやって決勝まで行ける自信があると言うですか?」

蓮「それは分からない!けれど、何かを変えるならなんとかを忘れるな?だったかしら?」

紫「初心忘るべからず!」

エル「蓮ちゃんのライブ構成は私達が作る!
   ただ、練習とダンスパフォーマンスは蓮ちゃん自ら考えるけど、楽曲は美麗ちゃんが呼んだ作詞・作曲担当の方のを使うよ!」

美麗「蓮がそこまで言うのなら、好きにしなさい!だけど、それで優勝出来なかったら研究生からやり直しよ!」

蓮「待って!美麗に勝ったらたとえ優勝出来なくてもランク停滞又は何ランクかアップ出来ないかしら?」

美麗「この私に勝つつもりなの?良いわ!受けて立つわよ!」

主「仮に優勝出来なくても美麗に勝てば停滞、
  ランクアップは最終結果を見た上で美麗とどれだけ点数又はランキングが離れてるかで決めるものとしましょう!」

蓮「たとえどんな結果に成っても文句は無しよ!」

美麗「勿論、その言葉そっくりそのまま返すわ!たかがBクラスの最下層に神アイドルの私を倒すなど1兆年早いんだから!首を洗って待っておきなさい!」

とある場所

蓮「さあ、打倒美麗!目指せ優勝よ!さあ、エル、紫!私が優勝出来るようなパフォーマンスを教えて頂戴!」

エル「仲直りした手前言うのが心苦しいけど・・・」

紫「取り敢えず本音言うね!」

エル・紫「まずは自分で考えて!」

蓮「ちょっと待ってよ!そもそも、この大会で敗者復活出来たのも、2人がアドバイスしてくれた事をやったらなんか上手く行って・・・」

エル「仮にも私達はライバルなんだよ!私は予備準決勝残ってるし・・・」

紫「そもそも蓮ちゃんは私達の事をどう思ってるの?」

蓮「同好会の時の元メンバーで友達よ!親友よ!」

紫「だったら、その人使い粗い所を直す方が先じゃない?」

蓮「だって啖呵切ったはいいものを、どうすれば優勝出来るかなんか分からないんだもの!」

エル「でもさあ、優勝、優勝って言うけど、ライブに正解なんて無いと思うよ」

蓮「どう言うこと?」

エル「研究部の八期君が言ってた!『ライブなんて答えの無い正解を披露するから何やっても同じだ!』って!」

紫「それは違うと思う」

エル「でも、結局はたとえ凄くて難しい技を披露しても、失敗したら大幅減点、つまりどんな技もライブで披露するまでどんな評価を受けるか分からないってことだよ!」

蓮「つまり、考えるだけ無駄ってこと?」

エル「そうとも言う」

蓮「それは意味なくない?何のためのライブ(大会)なのよ?!」

エル「私が言いたいのは、もっと取りやすい場所で点を取ろうって話!」

紫「カメラ目線の?」

蓮「確かに、ボーナスは大きいけど、取るの難しくない?」

エル「なんでそう思うの?」

蓮「大体、30秒とか20秒ジャストで収めろって無理あるわよ!」

紫「蓮ちゃん、それは読み間違えてるんじゃないかな?」

蓮「ハアッ?ちゃんとここに書いてあるじゃない!」

紫「もう一度ゆっくり読んでみて!」

蓮「カメラ1台に付き各30秒以上・・・」

紫「ストップ!」

蓮「何よ?」

紫「『30秒以上』ってことは、30秒を越えて良いんだよ!」

蓮「でも、全てのカメラを30秒に合わさないと更なるボーナス貰えないんでしょ?」

エル「別に30秒以上なら枠に収まる時間なら何秒でも良いの!3台が31秒だろうと、32秒だろうと・・・」

蓮「でも、コンマも・・・」

紫「それまで揃えられたら奇跡だよ!」

エル「ちゃんと『同じ秒数台』って書いてあるよ!
   だから、仮に30秒なら、30.00~30.99秒までの範囲で良いんだよ!」

蓮「な~んだ、むしろ簡単に思えてきたわ」

紫「目線合わせるのも大変だよ!自分が合わせてると思ってても、合ってないって成ったらカウントされずに減点だし・・・」

蓮「じゃあ、どうするのよ?」

モデル部(部室)

エル「モデル部の皆ごめんね」

モデル部の部長「いえ、今のところ私達がランウェイを歩く予定はありませんので、蓮さんの為ならステージとカメラ位いくらでも貸しますよ!」

蓮「これから何をする気?」

エル「準決勝と決勝のステージのシュミレーションをするの!目線合わせるだけでボーナス1000点貰える反面、失敗すると大幅減点!
   カメラをに目線を合わす練習からしよう!
   ダンスはその後だよ!」

蓮「ええ、そんなもの30秒以上経ったら1台ずつ・・・」

紫「それだと全体的な見映えが悪いよ!落選しても良いの?」

蓮「分かったわ・・・」

その後楽曲を提供され

蓮「さあ、これを聴きながらカメラ移動すれば良いのね!」

ところが

エル「蓮ちゃん、何度計っても、ノルマの各20秒に届いてないよ!」

蓮「嘘?私はこんなに頑張ってるのよ?これじゃあ大幅減点喰らって落選じゃない!」

紫「蓮ちゃん、残念だけど、この歌短すぎる!」

蓮「えっ?」

紫「どう見ても、頑張って各13秒までしか見せることは出来ない歌詞の長さに成ってるから、根本的に無理!」

蓮「でも、これは美麗が頼んだ作詞・作曲担当が作ったのよ!これを使わないと美麗との掛けに勝てないわ!」

エル「そっか、前言しちゃったもんね・・・」

紫「いや、1つだけ良い方法がある!」

蓮「何?」

モナの作曲部屋

モナ「えっ?この曲を曲調はそのままで長くして欲しい?」

エル「モナちゃん出来るかな?」

モナ「まあ、出来ないことはないけど、ぼくは作曲専門だ!作詞は無理だぞ!」

紫「そこをなんとか説得してくれない?」

モナ「ハア、一応兼部と言うか、愛好会への楽曲提供は続いてるからな、作詞担当に頼んでみるよ!」

蓮「モナ、ありがとう!」

数日後

蓮「どうかしら?」

エル「完璧!」

紫「バッチし!前より余裕を感じたよ!」

エル「モナちゃんのお陰だね!」

紫「ただ、八期君がルールに乗っ取って5秒以上の余裕を持たす感じに作るように頼んでたからってのもあるけどね」

蓮「それくらい余裕ある方がかえって歌いやすいわ!」

準決勝

司会「綾瀬蓮さん、950点です!」

全員「オオッ!」

蓮「暫定1位ね!これは決勝進出は固いかしら?」

その後

蓮「やっぱり、奈々と美麗は強いわね・・・」

決勝当日

控え室

トントン

蓮「はい?」

エル「今大丈夫?」

蓮「構わないわよ!まさか喝!を入れに来たのかしら?」

エル「私は決勝まで行けなかった、だけどその想いを蓮ちゃんに託そうと思って・・・」

蓮「何よ、私は裏切り者なのよ!同好会の子達を応援しなさいよ!」

エル「ううん、私は個人として蓮ちゃんのファンだから!」

蓮「ありがとう」

エル「今日は全力で楽しんで!確実に!」

蓮「エル、ありがとう!」

ライブ前

蓮『そうね、あの時気が付いた違和感!
  それは私自身が心からライブを楽しめてなかったこと!
  そうよ、ランクとか、勝ち負けとか関係無い!
  今日はおもいっきり楽しむのよ!綾瀬蓮!
  このライブで皆の視線を釘付けにすれば良いだけなんだから!』

ライブ後

司会「綾瀬蓮さんの決勝の得点は888点!
   準決勝の950点を足して1838点!更にボーナスは?
   ああと、ノルマは達成しましたが、どうやら同じ秒数台に僅かに届かず、綾瀬蓮さんは1838点です!」

蓮「ええっ?そんな?また恵利香ちゃんに負けたの?」

美麗「フン、これくらいの差なら余裕ね」

次回美麗がとんでもない点数を叩き出す!?

Re: レインボーヒロインズ ( No.91 )
日時: 2025/07/07 22:50
名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)

第90話・決勝の結果

司会「以上矢塚奈々さんのライブでした!」

キャー!キャー!

奈々「ありがとうございます」

司会「それでは結果はこちらです!」

バン!

司会「合計995点!」

観客「オオー!」

司会「準決勝の995点を加えまして、合計1990点!」

観客「オオー!」

司会「カメラボーナスは?おおっと、1台だけトータルが21秒、あと0.01秒足らなかった!よって、ボーナスは500点!合計2490点です!順位の方は?第2位!」

奈々「ああ、惜しかった・・・」

司会「暫定1位の中洲さんにあと1本届かず・・・、500点追加なら190点差で1位でした!今の気持ちはどうですか?」

奈々「う~ん、悔いは残りますが楽しかったです!それにやるだけの事はやりました!次は皆さんに平等に顔を見せられるように頑張ります!今日は本当にありがとうございました!」

キャー!キャー!キャー!

パチパチパチパチパチパチ・・・

司会「さあ、このスクールアイドルフェスティバル・ソロ部門もいよいよ最後の1人となりました!」

全員「ええっ!!!」

司会「さあ、ラストは準決勝では驚異のオール満点獲得、ボーナスも含めて満点!
   中国からスクールアイドルに憧れてやってきたTHEパーフェクトヒューマン!王美麗!」

キャー!キャー!キャー!

美麗のライブ後

司会「美麗さん、ありがとうございました!」

美麗「こちらこそシェイシェイ!」

司会「今の心境と手応えは?」

美麗「この私を誰だと思ってるの?私が失敗何ですると思う?何もかもパーフェクトにこなす王コンツェルンのお嬢様、王美麗!私の辞書に敗北と言う言葉なんて無いわ!
   どれだけ失敗しても、最後は私が必ず勝つ!」

司会「分かりました!それでは暫定1位の中洲恵利香さん!」

恵利香「はい!」

司会「美麗さんのライブを見てどう思いました?」

恵利香「そうですね、確かに本人が言う程凄いパフォーマンスなのはお客さんの反応を見れば分かると思います!
    ですが、エリリン、いえこの勝負は私が勝ったと確信してます!」

美麗「ほー、相当な自信がおありなこと!でも、その高くした鼻を今すぐへし折って挙げるわ!」

恵利香「それはこちらの台詞です!のたうち回っても知りませんからね!」

司会「両者睨み合っております!さあ審査員の皆さんの採点が終わったようです!それでは最後の結果発表に参ります!第3回スクールアイドルフェスティバル・ソロ部門の王者に輝くのは王美麗さんか?それとも中洲恵利香さんか?」

美麗『私が負ける筈無い!』

恵利香『絶対勝ってる!』

司会「発表します!王美麗さんの結果は・・・」





























司会「まず審査員の評価が、オール満点の1000点!準決勝の点数含めて2000点の満点得点です!」

観客「オオー!スゲー!」

美麗「ほら見なさい!恵利香!あなたに私を越えることは出来ないのよ!さあ、約束通りうちの愛好会に・・・」

司会「ですが・・・」

美麗「えっ?」

司会「なんと、美麗さん!カメラ目線の全体のノルマが全てのカメラで7.0秒ずつ足りません!」

全員「ええっ!!!!!!」

美麗「はあ?」

司会「よって、ボーナスは無し!更にペナルティとして、1秒につきマイナス100点なので、マイナス700×8のなんと-5600点のペナルティとして、合計なんとマイナス3600点となります!」

全員「ええっ!!!!!!」

恵利香「ハハハ!何ですか?そんな点数は?あなたそれでも完璧超人何ですか?笑わせないで下さい!」

美麗「クー!ちょっと、おかしいわよ!何で私がこんな大幅に減点喰らうのよ?」

司会「ですから、1曲辺りカメラ1台に付き20秒以上目線を合わせないと足りない秒数はペナルティでマイナスされると連絡しましたよ!」

美麗「えっ?何を言ってるの?1番と2番が各5秒ずつ、最後のラストフレーズが3秒ずつで良いんでしょ?」

司会「違います!5秒以上と3秒以上です!」

恵利香「大体、5秒ピッタしや3秒ピッタしで歌い終えられる人間なんて普通居ませんよ!」

美麗「私は出来るわよ!」

司会「確かに、1/100秒まで寸分の狂いもなく完璧でした」

美麗「だったら良いじゃない!」

恵利香「良くありませんよ!運営はちゃんと
   『全体で各カメラトータル20秒以上カメラ目線でいないといけない』と忠告してるんですから!
    勘違いしたあなたの自業自得です!」

美麗「何ですって?」

八期「帰れ!帰れ!帰れ!」

愛「帰れ!帰れ!帰れ!」

観客「帰れ!帰れ!帰れ!」

美麗「クー!何なのよ!お黙りなさい!本当は私が優勝なのよ!」

パッ←女性警備員2人に腕を捕まれる

美麗「離して、離しなさいよ!私を誰だと思ってるの?誰に喧嘩売ってるか分かってるの?」

バタン!

司会「えー、ただいま、お見苦しい光景があったことをお詫び申し上げます!ですが、優勝は、このスクールアイドルフェスティバル初の敗者復活戦からの下克上!
   中洲恵利香さんです!」

パーン!←巨大クラッカー

観客達「イェーイ!」

同好会「おめでとう!」

恵利香「皆さん、ありがとうございます!」

司会「中洲さん、おめでとうございます!今のお気持ちはどういう感じですか?」

恵利香「下克上と言うのがなんか余計と言いますか、勝った感じがしないと言いますか・・・、今度勝つ時は本戦を1位で独走して勝ちたいなあと思ってます!」

司会「ですが、この大会初のグループ・ユニットでも有り得なかった敗者復活戦からの下克上ての優勝です!」

恵利香「まあ、正直嬉しいことは嬉しいですよ!それに王美麗のライブを見てて、歌ってる時間を数えてたら、『勝った』って思ってましたもん!むしろ、奈々さんが怖かったかな?」

全員「ハハハ!」

司会「しかもトップバッターかつ最下層からの下克上ですよ!それについては?」

恵利香「うちの部活の名誉会長の作戦のお陰です!この優勝は名誉会長が私、いえ私達同好会の部員の為に考えてくれた作戦だったので、私だけの力でなく、一緒に考えたり、指摘したりと試行錯誤してくれた仲間達のお陰です!」

観客「ワー!」

司会「今後の豊富は?」

恵利香「今度勝つ時は本戦を戦い抜いて、オール満点を取りたいと思ってます!」

観客「イェーイ!頑張れ!」

司会「以上優勝インタビューでした!」

奈々「あの、少し良いですか?」

司会「なんでしょうか?」

奈々「優勝した中洲さんにちょっと御褒美をしてあげたいんです!」

司会「分かりました!手短にするなら良いですよ!」

奈々「先輩!許可取れました!」

八期「よ~し、全員恵利香を囲め!」

観客「えっ?えっ?えっ?」

恵利香「えっ?同好会の皆?何するんですか?」

町子「うちの学校の誰かが優勝したらやろうって話してたの!」

八姫「まあ、あくまでも同好会のメンバーだけだけど!」

芹「八期が美麗だけはやりたくないって!」

恵利香「な、何をするきなんですか?」

八期「さあ、メンバーに体預けて!」

恵利香「えっ?えっ?えっ!」

八期「せーの!ばんざーい!」

全員「ばんざーい!」

恵利香「ええっ!!!」

八期「ばんざーい!」

全員「ばんざーい!」

恵利香「ちょっと!」

八期「ばんざーい!」

全員「ばんざーい!」

恵利香「怖いですよ!」

八期「ばんざーい!」

全員「ばんざーい!」

恵利香「キャー!」

八期「ばんざーい!」

全員「ばんざーい!」

恵利香『でも・・・』

八期「ばんざーい!」

全員「ばんざーい!」

恵利香『なんか嬉しい』

八期「ばんざーい!」

全員「ばんざーい!」

恵利香『皆が私の優勝を喜んでくれてる』

八期「ばんざーい!」

全員「ばんざーい!」

恵利香『こんな気持ちいい時間・・・』

八期「ばんざーい!」

全員「ばんざーい!」

恵利香『初めて』

八期「最後にもう1回、ばんざーい!」

全員「ばんざーい!」

和「皆さん、ゆっくり下ろしますよ!」

タン

八期「どうだ?勝利の胴上げは?」

恵利香「正直に言いますと、怖い!」

八期「だろうな」

恵利香「でも、なんか全ての何かが報われたそんな感じがします!」

零「すみません、突然、長々と・・・」

司会「いいえ、夢があって良いじゃないですか!」

和「良かったじゃないですか!」

エル「恵利香ちゃんカッコ良かったよ!」

紫「下克上でも優勝は優勝だよ!」

恵利香「そう言えば、町子先輩!エリリンに御褒美をくれる約束でしたよね?」

町子「それは帰ってからのお楽しみ!」

恵利香「ええっ、教えて下さいよ!」

杏「確か、準決勝以上のメンバーって・・・」

愛「運営から御褒美のライブがあったよね?」

明「しかもエリリンは鳳!」

恵利香「エリンギですよ!」

明「エリンギで良いの?」

恵利香「あっ!じゃなくてエリリンです!それで合ってます!」

町子「取り敢えず御褒美は学校帰ってからまた後日に伝えるわ!大丈夫、忘れたりしないから!」

その後運営にクレームを入れた美麗は、罰として御褒美のライブへの参加を剥奪された。


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