二次創作小説(新・総合)
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- レインボーヒロインズ
- 日時: 2024/09/21 00:02
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
どうも!いくちゃんです!
今回も更なるナンバーズスピンオフ作品!
レインボーヒロインズを投稿したいと思います。
モチーフはラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!
この作品も『少年教師有』と共にナンバーズ8と平行でお話が進みます!
ですので、『ナンバーズ8』のキャラクターがこの作品に、
『レインボーヒロインズ』のキャラクターが『ナンバーズ8』にも出てきます!
さあ、果たしてどんなお話に成るのか?
主要人物だけ載せておきます!
スクールアイドル同好会
桃・夢原杏
黄・中洲恵梨香
水・桜木和
紫・倉木紫
赤・矢塚奈々
緑・エル・グリーン ※スイス人
白・白木愛
銀・モナ・スカーレット ※アメリカ人
マネージャー・高橋夢
アイドル育成愛好会
桜・王・美麗 ※中国人
深緑・三葉主
青・綾瀬蓮
橙・完道明
青・倉木青香
赤・絢川赤音
黄・立花黄花
桃・矢口桃夏
橙・ミカ・オレンジ
藍・黒川藍香
紫・宮本紫子
水・李・水美
緑・瀬川緑
白桃・夢原亜利紗
橙・山口朝
紅・紅城結菜
作曲家・モナ・スカーレット
※変動する可能性あり
- Re: レインボーヒロインズ ( No.78 )
- 日時: 2024/11/27 22:28
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
第78話・美麗勧誘計画メンバーが知る美麗の過去
文化祭2日目
紫「あらー!」
エル「誰も居ないね!」
夢「閑古鳥状態じゃん!」
和「そもそも従業員すら居ません!」
主「皆さん、自分達の行きたい場所へ行ってます」
紫「そっか、遊びたいもんね!」
美麗「だからって、お客が誰も来ないなんておかしいわよ!昨日入れなかった客はどこ?」
夢「別の場所とか言っても、1人も居ないのは異常だよね・・・」
和「研究部のカフェは今大盛況で、Dクラスの生徒総出でやってるそうですよ!」
エル「舞台は今日から3部でやるのに大丈夫かな?」
夢「大丈夫でしょ!劇も研究部のカフェでやるんだから!」
エル「そっか!」
美麗「しかし、モナは戻って来ないし、明なんて研究部と仲良くしてるし・・・、このままあの2人ここを辞めるのかしら?」
主「むしろ、1日休めると思えば良いんじゃないですか?美麗だって文化祭の出店楽しみにしてましたよね?」
美麗「それもそうね、じゃあちょっと行ってくるわ!」
主「決して人様に迷惑を掛けないように!」
美麗「分かってるわよ!」
主「横入りとか、横取りとかしないで下さいね!」
美麗「分かってるわよ💢!私を何歳だと思ってるのよ💢!」
美麗が行った後
和「そう言えば、主先輩って美麗さんと幼馴染みなんですよね?」
夢「昔の美麗さんってどんな人だったのか教えてくれます?」
主「それを聞いてあなた方はどうするんですか?」
エル「私達ね、美麗ちゃんを同好会に迎えたいの!」
紫「そりゃ、邪魔が入ったりはしたけど、同じスクールアイドルとして一緒にやりたいと言うか競い合いたいと言うか・・・」
和「一言で言うとお友達に成りたいんです!」
主「友達ですか・・・、あの美麗と友達に成りたいと言ってくれる人が出来るなんて・・・」
夢「どう言うこと?」
主「順を追って話しますと、美麗は小さい時から元気で明るくて活発な子でした。初めて会った時から積極的で、すぐ一緒に遊ぶように成りました。
誰に対してもそうなんです。
美麗の家族と私の家族で旅行に行った事があるのですが、その時も旅先で会った子達と凄く仲良く成ってました。
どんな時でも、自分から仕切る言わばグループのリーダーをすることが大好きで、いつもグループの中心は美麗だった
だけど、それは最初だけで最後にはいつも美麗が一人ぼっちに成ることが多かった」
エル「それはどうして?」
主「一言で言えば、優秀過ぎたこと!」
4人「どう言うこと?」
主「ゲームをすれば勝ちすぎる、
お絵描きをしても飛び抜けて上手すぎる、
そんな美麗に周りの子達が付いていけなくなってしまったの!
でも、美麗は自分1人が良ければ良いと思っては居ないの!」
紫「そうなの?」
主「ええっ、ゲームの必勝法や絵の描き方も、皆に教えてくれます」
和「それは分かります!私も愛好会での練習で困ってると、美麗がいつもお手本を見せてくれましたから!」
エル・紫「へー、そうなんだ」
夢「そんなことが合ったんだね」
和「ただ、私は美麗さんと同じようには出来ませんでしたが・・・」
主「美麗は本当は親切で優しい子なの!でも、破天荒な性格が災いして、ありがた迷惑とかお節介扱いされて敵を作ってしまう」
エル「どう言うこと?」
主「相手の気持ちや状況に寄り添えないと言ったら良いのかな?
その結果、無理矢理にでも入れようとしたりしたでしょ?」
4人「ああ・・・」
主「研究部の人達や白木さんはそこを見て、『いじめ』と判断したんでしょうね・・・」
夢「つまり、主さんは美麗さんの欠点を分かってると?」
主「ええっ、彼女がそう言う人間と分かった上で一緒に居るわ!それに、私自身もそう言う性格だし!」
夢「と言うと?」
主「『自分が思う考えで世界中の人を救える』、私達はそう思いながらやってるわ!だけど、まさか白木さんの両親があんなことに成るなんて・・・
今でも考えるわ!『1億円を捨ててでも守りたかったものは何?』ってね!」
夢「夢だね」
紫「うん!夢だと思う!」
主「夢とは?」
紫「紫ちゃんとエルちゃんが愛好会に入らなかったのはね、私達はそこまで本気でプロを目指そうなんて思ってないんだ!」
エル「うん、私達はお遊びとまでは行かないけど、初心者でもあったから、自分が出来ればそれで良い、アイドルを出来たらそれで満足!お金なんか要らないの!
それに1億円を貰うことは、将来はもうアイドルを目指しますって宣言しちゃってるから・・・」
和「私も演劇部と掛け持ちしてますから2人の言いたいことは分かります!夢に悩んでる曖昧な状態で、プロを本気で目指す愛好会に入るなんて、先生や他の部員に失礼だと思うんです!」
紫「それに友情はお金では買えないんだよ!」
主「えっ?」
紫「お金を払う友情なんて、ただの自動販売機やヘルパーさんと変わらないの!お金を払ったから何かやってって友達は召し使いじゃないんだよ!」
主「紫さん・・・」
紫「そう言う意味でも紫ちゃんは1億円を断った!お金は1番友情と信頼を壊す事例なんだから!」
美麗「私としたことが、財布を忘れるなんて!学校ではカードも決済も使えなかったことを忘れてたわ!」
紫「美麗ちゃん!」
美麗「あら、4人ともまだ居たの?」
主「この方々はあなたに用があるんです!」
美麗「私に!?何の用なの?」
紫「まず、1億円を返させて!」
美麗「何を言ってるの?あれは青香のレッスンの為の・・・」
紫「美麗ちゃん!友情はお金で買えないの!」
美麗「紫・・・」
紫「青香ちゃんを成長させてくれたことは本当に感謝してる!青香ちゃん自身も美麗ちゃんの指導は良いって話してくれるから」
美麗「でも、1億円を返すってことは青香を脱退させ・・・」
紫「お金の関係を終わらせたいの!」
美麗「えっ?」
紫「青香ちゃんはそのまま愛好会所属で良いから、お金だけは返させて!」
夢「もうはっきり言うよ!」
和「美麗さん、私達は・・・」
エル「あなたとお友達に成りたいんです!」
美麗「えっ?私と?」
夢「美麗ちゃんの悩んでたことは、主さんから聞いた!なんでも出来すぎて、友達が皆離れたんだね?」
美麗「主!なんで私の黒歴史を・・・!」
主「この方達はあなたの友達に成りたいと言ってましたし、悪意も感じませんでした!きっと本心です!」
美麗「だからって、私と友達に成ってどうするつもり?あなた達だけが私と友達に成っても・・・」
夢「ちゃんと杏や愛ちゃん、恵梨香ちゃんを説得して、美麗ちゃんを同好会に・・・」
美麗「私は同好会のやり方だけは嫌よ!研究部もだけど!」
和「私達の最終目標は美麗さんと共に部活動をすることです!同好会だろうと愛好会だろうと、美麗さんが思う練習だって取り組んでいくつもりです!」
美麗「和・・・、でもあなた達、離れたりしない?」
夢「今は同好会だけど・・・」
エル「研究部も同好会の皆とも・・・」
紫「仲良く出来るように・・・」
和「私達はあなたを出迎えられる準備をしたいと思っています!」
主「と言うことは準備段階ですか?」
夢「コツコツとやっていかないと恵梨香ちゃん達を説得出来ませんから!」
美麗「ただでさへ、モナが出ていき、明も謎のユニットで圧倒!」
和「先輩なんで知らなかったんですか?」
夢「だって、研究部が企画してたんだもん!」
紫「それより美麗ちゃん」
美麗「何?」
紫「私達と友達に成るなら1つ約束して欲しいことがあるの!」
美麗「何?まさかお金欲しいの?」
紫「そうじゃなくて、お金の関係なんて無い、友達関係を作りたい!」
美麗「どう言うこと?」
エル「お金だけの関係じゃない友達に成りたいってことよ!」
和「私達があなたに一般的な友達関係を教えます!」
果たして『美麗勧誘計画』は成功するのか?
夢・和・紫・エルの4人は、残りのメンバーを説得して美麗を迎えられるのか?
- Re: レインボーヒロインズ ( No.79 )
- 日時: 2024/12/29 21:35
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
第79話・美麗の本性
美麗「さあ、思う存分遊ぶわよ!まずはこれよ!」
紫「射的か・・・」
エル「私もやろうかな?」
美麗「取り敢えずこれだけ頂戴!」←100万円の束
和「ダメですよ!」
美麗「何よ?お金払えば良いんでしょ?」
主「後の人の事も考えてください!」
美麗「何よ!その時はあげれば良いのよ!」
紫「自分で取りたい人も居るんだよ!特に男子は!」
美麗「なんで?」
紫「好きな女の子にカッコいい姿を見せたいから!」
美麗「フーン・・・」
その後射的の連続挑戦は10回(球50個)までと決まった。
ポン!
和「ああ、外しました」
ポン!
紫「難しいなあ・・・」
ポン!
エル「でも、楽しい!」
ポン!ポン!ポン!ポン!ポン!
美麗「それ!百発百中よ!」
女子生徒A「あの、もう高価な景品は狙わないで下さい!」
美麗「何よ!自由に狙わせなさいよ!」
紫「美麗ちゃん!流石に取りすぎだよ!」
エル「高級品が3つもある!」
和「私、10回当てても取れませんでしたよ!」
その後高級品は1人1個までと言うルールが追加された。
金魚すくい
美麗「こんなに取れるわよ!」
主「美麗取りすぎです!」
夢「金魚すくいの大会に出た方が良いんじゃないかな?」
紫「金魚が溢れてるよ」
とある食べ物屋台
美麗「ここにあるもの全部頂戴!」
エル「流石、お金持ち・・・」
紫「紫ちゃんもいつか言ってみたいよ!」
和「感心してる場合じゃありません!」
主「屋台の仕入れをしに来たんですか?」
輪投げ
美麗「ホイホイ、ホーイ!」
和「本当になんでも出来ますね!」
美麗「私これ持ってるから要る人居るならあげるわよ!」
男子A「マジで?!」
男子B「俺も欲しい!」
男子C「俺にくれ!」
紫「美麗ちゃんって悪い子ではないんだよね?」
夢「順番もルールも守るし、ただただ楽しんでるようにしか見えない」
和「本当は私達と同じくらいのクラスメートと一緒に過ごしたいだけの筈が・・・」
エル「逆に空回りして誤解されるんだね・・・」
美麗「違うわよ!もっとこの角度よ!」
男児A「おばさん、うるさい!俺の好きにやらせろ!」
男児の母「コラ!お姉さんでしょ!すみません!」
美麗「無問題よ!この子から見たら私は大きいんですから!(誰がおばさんよ!)」
とある屋台で並んでる途中
女子B「長いなあ・・・」
美麗「そう言えば、さっきあっちで食べたたい焼きの方が凄く美味しかったわよ!今空いてる筈だからそっち行ったら?」
女子B「本当ですか?」
その後美麗が言ったたい焼き屋は数分後大盛況となった。
美麗「たい焼き1つ!」
男子D「お前に売るもんはない!」
美麗「何よ?」
男子D「お前どこのスパイだ?」
美麗「はあ?」
夢「どうかしたの?」
美麗「なんか売ってくれないのよ」
男子D「お前のせいで、うちのお客が居なくなったんだよ!どうしてくれるんだよ!」
紫「それはおかしいんじゃない?」
エル「そうだよ!美麗ちゃんは自分のお勧めを紹介しただけだよ!」
薺「どうされましたか?」
美麗「あなたは?」
和「生徒会長!この人が美麗さんが別のお店をお薦めしてお客を取られたからと言って売ってくれないんです!」
薺「それは理不尽な話ですね!星田先生!」
香「話は聞いたわ!これは明らかな差別ね!」
男子D「何するんだよ!」←矯正学校に連行
テラス席
主「お薦め食材のリピートも高評価で、一部では『美麗が認めた物は本物』と言われるくらい人気に成るんです」
夢「それで、妬まれて敵を作ることもあるんだ」
美麗「それだけ私は完璧なのよ!」
紫「屋台のゲームも周りが引くくらい凄かった」
和「本当に何をやらせても完璧って感じでしたね」
夢「なんで八期は美麗ちゃんの凄さを分からないのかな?」
和「それは1度聞いたことがあります!美麗さんの欠点は周りに自慢することだそうです!」
美麗「何よ!完璧な私を完璧って言って何が悪いのよ!」
和「更に明さんを例に挙げてました」
美麗「まあ明もなんでも出来るわよね!私程でもないけど!」
和「明さんは美麗さんと違って、『自分は凄い』と天狗に成ることはありません」
美麗「何よ?私が自惚れているとでも?」
和「その通りだそうです!」
美麗「それは負け惜しみね!私に勝てないから嫉妬してるのね!」
和「嫉妬ではなく、人として、更にはライブもパフォーマンスも全てがモナさんより劣ってると言ってました!」
美麗「ハア?あの人任せでスクールアイドルを始めたばっかのモナより劣ってるですって?!」
夢「それ本当に言ってたの?」
和「正確には『美麗のライブよりモナさんのライブの方が数億倍良い』とか、『モナちゃんの生意気な態度はまだ可愛いから許せるが、美麗のは人として最悪』と言ってました」
美麗「どういう意味なのよ?」
和「兎に角『つまらない』だそうです」
美麗「何ですって!そもそも私が常に1番なら自慢するのは私の勝手でしょ!」
和「それが自惚れてると言ってました」
美麗「何よ!」
主「ですが、彼のようにその態度が嫌で嫌うファンも少なくないんですよ!」
紫「どこにでも酷いアンチって要るよね!」
夢「結果が出てるんだからそれで良いじゃん!」
和「私もそう言ったら『審査員の頭か目がおかしい』って言ってました」
夢「目か頭がおかしいのはお前だよ!」
エル「そう言えば、彼は見た目の判断が苦手な子だったよね?」
主「逆に何でやってるのでしょうか?」
和「他人との協調を学ぶためたそうです!八期先輩は勝ちに行くことは考えず、自分達のライブを成功させてお客さんを喜ばすことを目的にしてます!ですから審査員の評価は基本聞かないそうです」
美麗「本当、分からない部ね!どんなものも相手に勝たなきゃ面白くなければ楽しくもないでしょ!」
エル「そうかな?」
美麗「何が言いたいの?」
エル「勝負って本来勝ったり負けたりするから面白いと私は思うよ!」
美麗「どうしてよ?勝たなきゃ何の意味も・・・」
和「負けた時にこそ学ぶものがあるんです」
紫「そうだよ!それに負けた時こそ反省材料が沢山出てきて、次はここを気を付けようとか、次はあのチームが、あの人がやってたことを取り入れようとか、考えることが増えるよ!」
主「確かに、勝った時は自分の強さの証明しか感じませんしね!」
美麗「何よ!どんな時も弱肉強食!勝者の言うことが絶対なの!勝ったものが、知識を多く持つものが、実力のあるものが未来の責任を背負うのよ!
皆はそう思わないの?」
和「それこそ人各々だと思います」
エル「私は、立場の弱い人も救いたいって思うかな?」
紫「紫ちゃんは知識の無い人だろうと実力がない人だろうと皆の意見を聞いていきたいな。そして一緒に解決する!」
美麗「そんな乏しい人間なんかに未来を任せるなんて時間の無駄よ!そんなことなら、皆一緒に勉強して、実力をつけまくって競争するべきよ!」
エル「でもそれって、必ず敗者いわゆる負ける人が出るんだよね?」
美麗「そうね、でも皆同じくらいの知識と実力が備わればこの世界は変えられるわ!」
和「確かにそうなれば1番良いかもしれません!でも、私達は人間!失敗や間違いの1つや2つは起こしますし、全てを100%にすることは出来ないんです!」
美麗「だったらそんな人間は要らないわ!むしろ邪魔だわ!この世界のゴミよ!同じ人間は思えない!」
主「美麗!言い方!」
美麗「だってそうでしょ!それに主だって私とそんな世界に変えようって約束したじゃない!だから、邪魔な将来役に立つかどうかも分からないマイナーな部活や実力の無い万年1回戦負けの部活動は廃部にして、メジャーまたは実力のある部活を残したんでしょ!」
主「そうです!この国を変えるためには私達がこの学校の信頼を勝ち取っていくしかないのです!」
美麗「だったら・・・」
主「その集めるための信者をゴミ扱いなんてしていたら指示する人も居ませんよ!」
美麗「勉強出来ないのが悪いのよ!」
エル「まあ・・・」
紫「間違ってはいないけど・・・」
夢『どうしよう私赤点ギリギリなんだけど・・・』
主「皆さん、少し良いですか?」
4人「はい」
美麗が後ろを向いてる隙に
主「というのが彼女の性格で、まあ私も親から厳しく育てられてきましたから・・・」
紫「何となく分かるよ」
和「典型的と言うか・・・」
夢「でも、美麗ちゃんが言うことが間違いってわけでもないんだよね?」
美麗「ちょっと、私を放って何話してるのよ?」
エル「美麗ちゃん人の上に立つ仕事をしたいってことかな?」
美麗「そうね、いつか総理大臣に成りたいわ!」
夢「凄い夢だね!まあ、頭の良い美麗ちゃんならきっと成れるよ!」
美麗「ありがとう!でも、その前に生徒会長に成りたいわね!あっ!でもただの生徒会長じゃないわよ!」
和「それって、もしかして?」
美麗「伝説の生徒会長よ!なんかこの学校だと伝説の生徒会長に成れるって言うじゃない?伝説なんてカッコいい!」
エル「う、うんそうだね・・・」
紫「あれ、別名『役立たずの生徒会長』だったよね?」小声
和「使った本人が言ってますからね」小声
エル「ちなみに生徒会長になったら何やるの?」
美麗「それは勿論、なんか訳の分からない施設を、成績不振の人の補習教室にするわ!勿論、課題が出来なきゃ部活動は勿論出来ないし、家にも帰れないわよ!」
エル「良いのかな?」
和「学生の本文は勉強ですから!」
美麗「しかも絶対命令が使える人ですって?私にピッタリじゃない!絶対使ってやるわ!」
夢「うん、美麗ちゃんからきっと凄い生徒会長に成れるよ!」
主「勿論、私は来年あなたを推薦するつもりですが・・・」
美麗「そんな勝手に決めるのは止めて!私は全校生徒に実力で生徒会長に成ることを認められたいの!私のアンチすら黙らせるくらいにね!
もし、推薦で選んだらいくらあなたでも許さないわよ!」
主「分かりました」
夢「実力を見せ付けるって相当本気なんだね!私応援してるよ!」
和・エル・紫「大丈夫かな?」
美麗「さあ、次はあの椅子を拝みに行きましょう!」
夢「あの椅子って?」
美麗「伝説の生徒会長の椅子よ!」
- Re: レインボーヒロインズ ( No.80 )
- 日時: 2025/01/06 20:12
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
第80話・美麗が思う伝説の生徒会長
主「美麗?伝説の生徒会長とは?」
美麗「クラスの子が言ってたのよ!この学校には伝説の生徒会長がいるって!」
エル・紫・和『八期君(先輩)の事だ!』
主「どういう理由で伝説何ですか?」
美麗「私は今年転校してきたから分からないけど・・・、皆が言うことには・・・
去年、この学校荒れてたんですってね?」
3人『寝耳に水なんですが?』
美麗「なんか『我こそが生徒会長に』って誰も彼もが生徒会長座を狙って大騒ぎしたそうね?」
和『なんか事実が色々ネジ曲がってる・・・』
エル『生徒会長を巡って大騒ぎしたことは事実なんだけど・・・』
美麗「そこに『待った』を掛けた男子生徒が居てね!」
紫「うんうん」
美麗「『お前ら黙れ!そんなに騒ぐなら俺が生徒会長をやる!お前達は今から俺の言うことを聞くんだ!』って避けんだのよ!」
和『全然違う!』
エル『絶対命令を宣言したのは理事長だよ!』
美麗「でも、最初は誰も彼の事は信じられなかったんだけど・・・」
主「そうでしょうね!絶対命令と聞いて『はい、分かりました』なんて言う人間など普通居ませんし・・・」
美麗「まあ、実際最初はめちゃくちゃで誰も逆らえない状況だったけど・・・」
紫『もしかして、「ドッキリ企画部」の部員を追い出した時かな?』
美麗「なんか別の人が『生徒会長やる』って反発したらしいわよ」
紫『奈々ちゃんの反抗だ!』
主「それでどうなったんですか?」
美麗「理事長が『彼なら出来る!彼を信じましょう』って周りを説得させたらしいわ!皆、渋々彼の言うことを聞いてたけど、それがめちゃくちゃ的を射てたらしいのよ!そこから彼の信頼は鰻上り!全員をまとめ上げ学校の平和と秩序を守ったのよ!
凄いでしょう!」
主「確かにそうですね」
エル「いくつか誇張されてるね?」小声
和「むしろ周りの助けが多かった気が?」小声
紫「いや、それがないと反発してたよ!」小声
美麗「元々リーダー職はやりたかったけど、伝説よ!伝説!やっぱり目指す目標は大きくないとね!」
夢「うん、美麗ちゃんならきっと伝説の生徒会長に成れるよ!」
エル『成れるのかな?』
紫『まず選ばれないと思うな・・・』
和『八期先輩は「役立たずの生徒会長」って言ってましたし・・・』
美麗「あっ、ここにあの噂の椅子があるのね!」
主「多分、そうだと思いますよ」
紫「へー!あの椅子展示されることに成ったんだ!」
エル「1年だけの限定だって聞いてたけど・・・」
和「どうやら1年だけだと勿体無いからと、そのまま倉庫の中に眠らせるのも可哀想なので、文化祭の日に生徒会長に興味を持って欲しいと言う理由から展示することにしたとか!?」
紫「それ誰から聞いたの?」
和「奈々さんからです!理事長が言ってたそうですよ!」
美麗「早速拝みに行かないと!おっ、これが噂に聞く、伝説の・・・」
主「それどう見てもブロンズですよ!」
エル「伝説の生徒会長の椅子はもっとキラキラ輝いてたよね?」
和「それは影の生徒会長の椅子ですね」
美麗「違うの?」
和「ここに説明も書いてます」
主「どんな椅子なんですか?」
和「『この椅子は、役立たずの生徒会長の代わりに生徒会長の業務を代わりに全うした副会長以外の役員だけが座れる椅子』と書いてますね」
美麗「役立たずの生徒会長?」
主「居るじゃないですか!自分からリーダーやるとか言って、自分の好き放題やるか、部下を奴隷のような扱いをして自分はなにもしないリーダーとか!」
美麗「成る程、そういうリーダーが居た時に代わるのね?」
紫「代役で生徒会長をやるってことかな?」
夢「そうらしいよ!あと注釈で『伝説の生徒会長を支えた副会長以外の役員の1人』とも書いてる」
美麗「『伝説の生徒会長』を支えた副会長以外の役員?」
紫「そう言えば伝説の生徒会長本人も言ってたよね?『伝説の元には影が居る』って!」
美麗「かっこいいこと言うじゃない!ってか4人とも伝説の生徒会長に会ったことあるの?」
紫「会ったと言うか・・・」
エル「毎日見てると言うか・・・」
和「そもそも伝説の生徒会長は任期を終えてから表彰されるので・・・」
夢「つまり、選ばれてからスタート地点ってことだね!」
美麗「あっ、これが噂の・・・」
主「あなたの目は節穴何ですか?どう見ても銀ですよね?」
夢「完全に正気を失ってるね」
エル「それだけ伝説の生徒会長に憧れてるんだ!」
和「これはシルバーの椅子幻の生徒会長の椅子ですね!」
美麗「幻の生徒会長?」
主「まさか、幽霊とか、今は亡き伝説の生徒会長の事ですか?」
夢「そんな物騒な者じゃないよ!」
和「説明によると『生徒会長が何らかの理由で業務が出来ないと判断された時、代わりに生徒会長の業務を全うした副会長が座れる椅子』だそうです」
夢「でも、なんで幻?」
和「『生徒会長のようで生徒会長じゃない!気づいた頃には幻となって消えてしまった』と言う比喩表現からです」
全員「成る程!」
美麗「でも、影と何が違うの?」
主「副会長か他の役職かではないでしょうか?」
夢「あっ、ここにちゃんと説明書きされてる。
『生徒会長が何らかの理由と言うのは、以下の項目に対してである。
・芸能人等学校外の仕事が多い時
・身体障害や精神障害等で、業務の体制が取れない又は理解不能な時
・突然の交通事故や重い病気等で長期の入院を(元々)することにった時
・不登校生徒や転校生など、リーダー点が極端に低すぎる人が対象に成った時
※ただし、選ばれた理由は自らの立候補でなく、周りが立候補しなかった場合の押しつけで選ばれたことを前提とする。』」
主「ここ芸能人も居るんですか?」
和「元々は芸能学校だったのを、人数が少なすぎたので普通の生徒も入れて、芸能人も通いやすい学校に成ってるんだそうです。」
美麗「へー、それは知らなかったわ!」
和「その分、矯正学校に行く事になれば、スキャンダルとなり解雇されたり、活動休止を言い渡される生徒も少なくないんですよね」
主「なぜそんなことが?」
和「いじめ矯正学校の中身は外部にバラしてはいけないから!情報漏洩を防ぐためです!かくいう私もレベル3ですから、部活動がしにくいんですよね・・・」
主「レベル3以上で?」
和「芸能活動に支障が出ますね」
美麗「いじめ矯正学校って?」
夢「人を理不尽に傷付けたりちょっかいを出す人が連れていかれる学校!そこに入れられると運動会も文化祭も修学旅行も遠足1つ無い寂しい学校らしいよ!」
美麗「なにその娯楽が禁止された学校!」
主「ですが、それがいじめの代償では?」
夢「そうなんだけど、中には結構理不尽な理由で飛ばされた子も居るんだよね」
主「例えば?」
夢「男子から落し物を拾って貰ったのに、それを断ったり、『ありがとう』と言わずに怒ったり、払い除けたりしたら・・・」
主「普通では?」
夢「中には男性恐怖症や潔癖症だって居るんですよ!その人達の事も考えるべきですよ!」
美麗「それは酷いわね」
夢「あと、歌に文句付けたから」
美麗「どういう事?」
夢「下手な歌手に『音痴』って文句言ったら『いじめ』だって・・・」
主「それは理不尽極まり無いですね!自分が下手なくせに!」
美麗「そんな学校私が潰してやるわ!」
夢「お願い!あっ、これじゃない!美麗ちゃんのお目当ての!」
美麗「おお!これだわ!噂には聞いてたけど・・・」
主「西洋の貴族が座ってそうな椅子ですね」
和「他の2つもそうなんですが・・・」
美麗「これよ、これよ!伝説の生徒会長の椅子!ああ、座りたい、いや、せめて触りたい!」
主「透明のアクリルケースで守られてますから無理ですよ!」
夢「私達初めて見たな!」
美麗「あなた達も見るの初めてなの?」
和「見れるのは伝説の生徒会長が誕生した時なので、私達も初めてです!」
エル「うちで見たことあるのは奈々ちゃんだけだよね?」
紫「だね!」
夢「しかも、その奈々ちゃんが伝説の生徒会長を支えた影の生徒会長だもんね!」
美麗「奈々が影の生徒会長ですって!凄いじゃない!」
和「でも、成るためには結構苦労したんだそうですよ」
美麗「それは当たり前ね!どんな素晴らしい栄誉も簡単には手に入れないものだから!ええっと、伝説の生徒会長・・・
『「絶対命令」を半年以上(前提又は後期まで)使えた生徒会長だけが任期後に認められる称号』、『絶対命令』を使いこなせば良いのね!」
主「ですが下の注釈に『教師からの推薦』、更に『推薦後に2つの試験を共に合格した者が対象』とも書かれてます!」
美麗「たしか、3年生では生徒会長出来ないのよね?」
エル「うん、うちは最上級生のリーダーは学年代表とクラス委員や班長以外は出来ないよ!」
美麗「先生からの推薦と言うことは、来年高校1年生の時に生徒会長をやれば良いのね!そして『絶対命令』を上手く使えば、先生から推薦されてもう1年やって晴れて伝説の生徒会長に成れるのね!」
紫「そうだっけ?」
和「実際問題私も分からないので・・・」
エル「そうやって選ばれるんじゃない?」
夢「じゃあなんでアイツは選ばれたの?」
美麗「何を話してるの?」
紫「ええっと・・・」
モガッ!
紫『何するの?』
夢「ダメだって!美麗ちゃんに八期が伝説の生徒会長だなんて言ったら!」
エル「何で?」
夢「だって、伝説の生徒会長がまさかあんな役立たずだなんて知ったら、美麗ちゃんがっかりするよ!伝説の生徒会長の価値も下がっちゃうよ!」
和「美麗さんの性格だとそういう反応はしないと思います」
夢「そうなの?」
和「めちゃくちゃポジティブですので、『自分が歴史を変える』くらいには意気込みますよ」
紫「それはあり得るね」
美麗「もうさっきから何を4人で話してるのよ?」
夢「それより美麗ちゃんは伝説の生徒会長に挑戦することに成ったらどうする?」
美麗「それは勿論・・・」
美麗の理想
美麗「今日から私が伝説の生徒会長よ!」
役員達「よっ!伝説の生徒会長!」
美麗「早速だけど、皆は私のために働き、私の言う通りにしなさいよ!大丈夫よ!私の言う通りにすればこの学校はきっと良くなるから!
まずは、矯正学校を廃校、跡地に補習生徒を集めましょう!
世は弱肉強食の世界!
学力や運動能力でで順位を決めていき、競争心を仰ぐわよ!クラス分けは成績順!席替えも順位で決めるわよ!
これには給食にも影響するわ!上位の生徒の給食は豪華なビュッフェ!
下位は質素な物よ!悔しかったら勉強するのね!
なお運動能力で上位を叩き出した生徒が居たらおまけでスイーツバイキングをあげるわ!
1教科でも赤点が合った生徒は補習学校よ!
更に赤点を回避出来るまで再テスト!
家には帰れないと思って頂戴!
最後に部活動はメジャーかつ強い部活しか認めないわ!部費の無駄よ!
新部活を作る時私の知ってるものかつ認めれたら近い大会で優勝や金賞と言う名誉ある賞を獲得しないと以降は認めないわよ!」
回想終わり
美麗「これなら皆幸せよ!」
八期「いや、こんなの飾っても学校の恥ですよ!汚点ですよ!こんなの詐偽じゃないですか!」
美麗「何?今の声?」
夢「多分、八期だね!」
理「別に生徒騙してお金を取ろうって事じゃないじゃない!」
八期「こんなの負の遺産ですよ!これの本当の意味知った時皆落胆しますよ!」
美麗「伝説の生徒会長が『学校の恥』、『汚点』、『負の遺産』ですって?」
紫「あああ・・・」
エル「美麗ちゃんが怒ってる」
和『でも、八期先輩が伝説の生徒会長本人だからな・・・』
零「それを言ってるのは八君だけだよ!」
美麗「伝説の生徒会長を侮辱するなんて許さない!一言言ってやらないと!」
八期「だからマジで黒歴史なんだって!」
美麗「まあ、なんて失礼なことを言う人なんでしょうか?」
和「美麗さん!『八期先輩は自分の事しか言ってないんです!』」
エル『それに彼は本当に役立たずだから「絶対命令」まで貰ってやってたんだよ!』
紫『それがどれだけ心苦しかったか、やった張本人の主張だから貶してるんじゃなくて、他の人にやって欲しくないんだよ!絶対命令がどれだけ怖いのか分かってるから!』
八期「誰だ?」
美麗「まさか、この椅子が負の遺産の黒歴史だなんて!あなたもしかして伝説の生徒会長に嫉妬してるの?自分が役立たずだから!」
- Re: レインボーヒロインズ ( No.81 )
- 日時: 2025/01/09 21:09
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
第81話・町子の作戦(文化祭3日目)
『ナンバーズ8』448話からの続き
美麗「ちょっと、皆!何を着てるの?」
青香「あんな恥ずかしい服着ていられません!」
黄花「自分が着た時は男を悩殺しまくってましたよね?」
美麗「だから何よ?」
紫子「そのせいで、お客さんが少なくなったんですよ!殺人事件とかと間違えて・・・」
赤音「あと、現生徒会長からも『肌の露出が高い衣装は禁止』と警告が来ていますよ!」
美麗「分かったわよ・・・、でも私の指示通りに動きなさいよ!」
しばらくして
青香「それ、2番席!」
紫子「は~い!」
赤音「それは4番席ですね」
緑「お会計が・・・」
桃夏「ありがとうございました!また来て下さい!」
藍香「まさか、研究部の店で売られてたピンチョスをここでも売り出すとはね!」
ミカ「フランスパンだけは、貰い物だからフルーツはこっちでなんとか成るし!」
美麗「ミカ!何勝手に変なもの作ってるの?」
ミカ「フルーツサンドですよ!あと普通のサンドイッチも!」
美麗「ここに材料沢山あるじゃない!」
青香「そもそもが高いんです!」
赤音「美麗さん、主食ばっかり作ってデザートはフルーツポンチだけって・・・」
美麗「だって、大きなパフェ作ろうって言ったら主が反対して・・・」
主「原価が合ってないんです!これだと売れば売る程赤字なんですから!」
緑「しかも、その全てに高級食材を使って・・・」
紫子「むしろ食べ物達に失礼なような・・・」
美麗「ちょっと、皆!私の言うことを聞きなさい!」
青香「はい、皆!」
9人「私達でお店を盛り上げるので美麗さんは遊んで来て下さい!」
美麗「ええっ?何でよ?店長は私よ!」
蓮「店長だって休みの1日や2日あるわよ!本人達がこんなに頑張ってるんだから、もっと遊んできてたら?」
主「そうですよ!ここは後輩たちに任せましょう!」
美麗「クー!昨日何があったかは知らないけど、大方想像付くわ!ちょっと文句言ってくるわ!」
9人「行ってらっしゃい!」
青香「皆!この時間から忙しくなるよ!」
赤音「あと、ソロライブとユニットライブも忘れずに!」
研究部のカフェ
美麗「ちょっと居るんでしょ!出てきなさい!」
子「お客様、お店の前で騒ぐのはお止めください!他のお客様に迷惑ですので・・・」
美麗「うるさい!私はここの店長に用が・・・」
葉月「取り敢えず、裏からどうぞ!」
体育館裏
グレーテル「店長だが?」
美麗「あんたが店長なの?!アイツは?八期は?」
グレーテル「この文化祭ライブのセンター努めてるから店長!八期は支配人ってとこかな?」
美麗「支配人でもオーナーでも良いから連れてきなさいよ!」
グレーテル「あっでも、あいつ今日ライブだから後で良いか?長くなるとアレだし、本人はライブ前は極力人と会いたくないんだってよ!」
美麗「何でよ?」
グレーテル「ライブを終えるまでは、ダンスを忘れないことに集中したいから・・・、何なら見ていく?」
美麗「良いわ、折角だから見ていくわ!」
グレーテル「アイツのライブ今日のラストに成るけど?」
美麗「1日中待てと?」
グレーテル「時間は夕方頃だな!」
美麗「分かったわよ!それまで楽しんで来るわよ!」
いくつか楽しんだあと・・・
美麗「やっぱり、お店が心配だわ!何か起こってなきゃ良いけど・・・」
愛好会のカフェ
美麗「何これ?」
主「あら、美麗!どうされたんですか?」
美麗「ちょっと文化祭楽しんでたけど、こっちが心配だから戻って来たのよ!ってか何この行列!しかもこの振り分けは?」
主「ああ、飲食と持ち帰りで分けてるんです!しかも・・・」
回想(美麗が出た後)
青香「鬼の居ぬ間に洗濯だよ!」
藍香「鬼って・・・」
青香「今から、材料用意するのは難しいから、ユッコ!」
紫子「何?」
青香「他の出店回って、要らないけどまだ使える、食べられる野菜とか果物とか余った食材を貰ってきて!」
緑「私も手伝う!」
藍香「そんなことして良いの?」
青香「現会長からOK貰ってるし、これは去年から出来たルールだから!」
紫子「分かった!」
赤音「席が全然足りませんね・・・」
黄花「お持ち帰り用のレジとか袋とか用意したら?」
桃夏「主さん!どうにか成りませんか?」
主「予備のレジならありますよ!」
青香「よし!それを使おう!使えるものはどんどん使うよ!」
8人「は~い!」
回想終わり
美麗「私の居ない間にこんな大盛況に?しかも、あそこ何?」
女子生徒A「あの、写真良いですか?」
青香「少し待って下さい、お待たせしました」
数分後
青香「はい、写真どうぞ!」
女子生徒A「このポーズ良いですか?」
青香「はい!」
女子生徒A「はい、チーズ!」
パシャ!
女子生徒A「ありがとうございます!これお金です!」
青香「ありがとうございます!またのお越しを!」
女児A「お母さん、私もあんなの着たい!」
女児B「お姉さんと写真撮りたい!」
男児A「お姉さん達綺麗で可愛い!」
男児B「結婚して!」
赤音「フフフ、君が大きくなって、それでもお姉さんを好きだったらね!」
主「皆さんがあなたの意見だけに捕らわれず、自分達でお店を盛り上げるために考えた結果です!」
美麗「でも、それってこの子達だけで考えた事ではないよね?」
蓮「そうね、研究部の人に相談したらしいわ!」
美麗「あっ、そろそろ時間ね!」
主「何か約束ですか?」
美麗「アイツの、八期のライブよ!1度一目見ておこうと思ってね!どんな物なのか!」
蓮「あの子には気を付けて!」
美麗「何よ?喧嘩にでも成るの?」
蓮「去年のライブ後、観客に『音痴』っ文句言われて、その文句を『いじめ』と捉えたの!」
美麗「はあ?どういう事?ただ感想言っただけじゃない!」
蓮「彼にとっては、点数的に音痴じゃない分、自分を低評価する友達贔屓だって・・・、友達贔屓で散々な目に遭った子だから・・・」
美麗「じゃあ、どうすれば良いの?」
蓮「聞くだけ聞いて、本人の居ない場所で感想を言うか、上手く褒めなさい!何なら黙って拍手して!」
美麗「ただ黙るのも禁止なの?」
蓮「完璧に歌いきって何もないのも嫌でしょ!兎に角、ライブが終わったら拍手で迎えれば絶対文句言わない」
美麗「めんどくさい子ね!」
八期のライブ前
美麗「まったく、こんなのおかしいわ!」
町子「何がおかしいのかしら?」
美麗「敵の癖にわざわざ塩を送る真似普通する?」
町子「うちのリーダーは選抜メンバーは好感高いから仲良くはしたいのよね」
美麗「ふーん」
町子「別に愛好会のやり方を否定するわけではない」
美麗「そうなの、って誰?」
町子「あっ、どうも!ナンバーズ8のメンバー田畑町子です!何?あなたのカフェを盛り上げたのに、何か文句ある?」
美麗「あるわよ!私は自分の力で、お客を集めて皆に『私は凄い』ってのを見せたかったのよ!」
町子「でも、だからってあんな露出高めの衣装と採算取れないメニューじゃ勝てるものも勝てないよ!」
美麗「私は普段食べられないものを、普段食べない人にあげたいのよ!八期め、余計なことしてくれたわね!」
町子「そう指示したのは私だよ!」
美麗「はあ?」
町子「八期君は相談は受けてたけど、むしろ愛好会を辞めることを薦めてたわ」
美麗「何ですって?」
町子「そこを私がアドバイスして、あなたのカフェに更なるお客の増やしたの!」
美麗「余計なお世話よ!それよりあんたもしかして愛好会に興味が?」
町子「行く気はないよ!私は青香ちゃん達が困ってるって言うからアドバイスしただけ!」
美麗「それを八期は?」
町子「むしろ、自分の店にある使わない材料を提供してたよ!」
美麗「はあ?何で?」
町子「八期君はあなたを否定しても愛好会は否定しないから!考え方が違うチームがあった方が楽しいとまで言ってたわ!」
美麗「何で?」
町子「八期君は歌の内容じゃなくて、人がらで決めるの!」
ブー!
八期のライブ後
パチパチパチパチ・・・
町子「上手いね」
美麗「ど、ゴホンゴホン、私からしたらまだまだってとこかしら?」
町子「それはまだセーフだね」
美麗「こんなところで揉めたくないしね!そう言えば明が杏や愛とユニット組んでるそうね!」
町子「ライブとは何かを知ってるあなたはもう分かってるんじゃない?」
美麗「何を?」
町子「自分のプライドなんか捨てて、本人達の自由にさせたらどうなの?人ってね自由がないとダメに成るから!」
美麗「あなたの目的は何?」
町子「私は自分が思ったことしか言ってないわ!私に相談した人達がその後どうなろうと私には分からないし、決めることも出来ない!結局選択は本人が決めることなんだから!」
愛好会のカフェ
青香「美麗さん!」
藍香「お帰り」
美麗「皆、ユニットフェスティバルの敗者復活はあなた達が考えて良いわ!」
9人「おおっ!」
美麗「それとそれを私達が全力でサポートするわ!」
9人「ありがとうございます!」
選抜メンバーのユニットフェスティバル敗者復活はサポート付きでメンバー達自身で考えることに成った。
- Re: レインボーヒロインズ ( No.82 )
- 日時: 2025/02/11 21:21
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
第82話・エルと蓮と紫(文化祭3日目裏側編・前編)
和「そう言えば明さん!」
明「何?」
和「蓮さんは元気ですか?」
恵利香「もうのど子、そう言うのはルームメートのエル先輩に聞くべきですよ!」
エル「あっ、あの・・・」
紫「どうしたの?」
エル「実は蓮ちゃんと・・・、ルームメートを解消しちゃった・・・」
レインボー「ええっ!!!!」
愛「知らなかった!愛ちゃんボード『!!(⊃ Д)⊃≡゚ ゚』」
杏「い、いつからですか?」
エル「愛好会に活動を制限されて蓮ちゃんが『愛好会へ行く』って宣言した日!
むしろ、私は蓮ちゃんを止められなかった・・・」
回想
エル「蓮ちゃんどういう事?」
蓮「私は愛好会へ行くわ!」
エル「どうして?」
蓮「ここにいたってスクールアイドルは出来ない!ましてや美麗のパフォーマンスは説得力があるわ!
なら同好会に居るよりも愛好会で更なる高みを目指す方が近道だわ!」
エル「なんで?なんでそんなこと言うの?」
蓮「スクールアイドルはお遊びじゃないの!」
エル「でも、愛好会に行ったって蓮ちゃんのパフォーマンスが良くなるとは限らない!
むしろ蓮ちゃんの、蓮ちゃんらしさが無くなるよ!」
蓮「私らしさが無くなる?向こうは一流のプロがやってるのよ!プロの言う通りにすればきっと同好会とは比べ物に成らないパフォーマンスが出来る筈よ!だったらエルも一緒に行きましょうよ!」
エル「行かない!行きたくない!」
蓮「何でよ?なんでエルは愛好会が嫌なの?」
エル「私、上を目指すとか考えてない!
皆と・・・、
一緒に・・・、
笑顔で・・・、
楽しくライブが出来るなら・・・、
1番に成らなくて良いもん!」
蓮「甘い、甘いわ!そんな考え!」
エル「えっ?」
蓮「そんな考えで出来る程スクールアイドルは甘くないのよ!
何事も闘争心が無いと・・・、
ライバルを認めつつも蹴落としに行くくらいの、
『負けたくない』、
『勝ちたい』って気持ちでやらないと生き残れないのよ!」
エル「愛好会のそう言う考え方は否定しない!でも、私にはそのやり方は合ってない!だから行かない!」
蓮「もういい!この分からず屋!」
ドン←雑誌を投げる
蓮「そんなに愛好会が嫌なら、ルームメート解消よ!こんな人の気持ちを分からない人と居たって毎日ストレスが貯まる一方よ!絶対愛好会で美麗のやり方が正しいってことを自らのパフォーマンスで証明してみせるわ!」
回想終わり
エル「それで出ていったの!蓮ちゃん・・・」
町子「まあ、難しい話よね!どっちが良いかなんて正解は自分の努力次第!
やってみるまで分からないってことなんだけど・・・」
杏「そうですよね・・・」
恵利香「あの頑固者!追い掛けなくて正解ですよ!
絶対『戻りたい』って言っても同好会の部室は入らせませんから!」
和「それで蓮さんは今どこに?」
明「美麗が用意した部屋を借りてるって言ってたな!しかも無償で!」
愛「じゃあ、今エルさんは1人ぼっち?」
エル「ううん、それに蓮ちゃんが戻ってきても部屋はないよ」
紫「それってどういう事?」
エル「だって今のルームメートはモナちゃんだから!」
愛「そうなんだ」
明「でも、蓮はスランプに陥ってるんだ」
奈々「どうしたんですか?」
明「あのソロライブトーナメントでエリンギに負けてから、『納得の行くパフォーマンスが出来ない』って言ってたり、美麗から叱責受けたり・・・」
全員「ああ・・・」
恵利香「エリンギでなくエリリンです!」
夢「ねえ、ちょっと訪ねてみない?」
恵利香「あんな裏切り者はほっときましょう!」
愛「私も話したくない」
杏「私は仕事が忙しいし・・・」
明「ってか私達ここでライブだし・・・」
和「では、私達で行きましょうか?」
愛好会のカフェ
蓮「はあ・・・『私は何をしてるのかしら?ソロライブトーナメントでは、恵利香ちゃんに大差で負けて・・・、周りからしたら何しに行った?って言われるわ!』
けれど私と恵利香ちゃん、何が違ったんだろ?しかもあんな大差・・・、
同好会の皆は反対してたけど、仕方ないじゃない」
結菜「何が仕方ないんですか?」
蓮「結菜!」
結菜「さっきから物凄いため息ばかり付いてますけど・・・」
蓮「ああ、私同好会を蹴ってここに飛び込んできたから・・・」
結菜「同好会の皆さんも頭が固いですね!内容はともかく蓮さんが決めたことなのに・・・」
蓮「でも、この間のソロライブトーナメントのライブ映像を何度見ても分からないの!恵利香ちゃんに合って、私に無いもの!結菜は分かる?」
結菜「さあ?私はスクールアイドルを始めたばかりで、蓮さんの事もモデルの時くらいしか知らないので・・・」
蓮「ごめんなさい・・・、でも私だって迷いはあったと言っても、自分の武器を磨くには愛好会が適してると思ったからここに移ったのよ!どんなことが合っても自分を高めたかった!」
夢「あっ、蓮さん!」
紫「ヤッホー!プリン食べる?」
和「元気そう・・・、ではないですね」
蓮「夢、紫?和!あと・・・」
エル「久し振りだね・・・」
蓮「エル・・・、皆心配掛けてごめんなさいね」
エル「それはともかく朝はちゃんと起きれてる?朝ごはん食べてる?お風呂入ってる?夜更かししてない?」
蓮「エルは私のお母さんなの?」
青香「いや、ちゃんと出来てませんよね?」
ミカ「最初なんか起こしに行くだけで私達まで遅刻しそうになったし・・・」
藍香「自炊出来ないからコンビニ弁当やおにぎりが基本でごみ屋敷に成ってたし!」
緑「もう一週間に1回私達で掃除するのが日課に成りましたよ!」
桃夏「だから1人だといつか孤独死するかもしれないから、
赤音をルームメートにしたらいつも世話されてて・・・」
赤音「イヤー、蓮さんのお世話が出来るなんて愛好会に入って良かったです!美麗さんに感謝です!」
エル「ふーん、そうなんだ・・・」
紫「なんだか同性なのに修羅場に成りそうだぜ・・・」
エル「あっ、帰ってきても蓮ちゃんの部屋無いから!」
蓮「それって?」
エル「私の今のルームメートはモナちゃんだから!」
蓮「成る程、そう言うことね!私だって今の状況で戻るつもりはないわ!」
紫「えっ?」
夢「なんで?」
蓮「エルに宣言したもの!『自らのパフォーマンスで愛好会のやり方が正しいってことを証明する』って!
だから、証明しない限り同好会に戻るつもりもない!いや、戻れないわ!」
葉月「それだけ単価切ったら、戻るに戻れるわけ無いよな!」
和「葉月先輩!?」
葉月「私の友人にも居るよ!プライドの高い奴!タク、人間の限界考えろよ!あと考えすぎ!」
蓮「そんなこと無いわ!私のやってることは正しい筈よ!何かが、何かが足りないだけなのよ!」
葉月「独創性だろ!」
全員「独創性?」
葉月「八期が言ってた!愛好会はプロに教えてもらう環境だから勿論パフォーマンスのレベルは高い!
少なくとも専門家が居たらほぼ100%愛好会が凄いと言うだろう!」
蓮「なら・・・」
葉月「だが、プロにただただ言いなりになってたら、その人の個性なんか出てこないよ!考えは全てその指導者の考えなんだから!自分の物じゃない!
研究部は闘争心は無いが個性を大事にしてる!
ただし、愛好会は個性がないが闘争心を売りにしてる。」
蓮「何が言いたいの?」
葉月「研究部は多分負けるだろうが、ライブそのものを楽しんでいる。
愛好会は独創性は欠けるが、努力する人間は多くなるからレベルが高くなる。
どれを選ぶのもその人の自由であり、合うかどうかはやってみるまで分からない」
蓮「だから・・・」
葉月「八期は愛好会乗り方は否定してない!あんたの愛好会所属も気にしてない!
パフォーマンスの正解はあんた自身に合うかどうかだ!他の人は全く関係ない!」
蓮「今の私はどうなの?」
葉月「8のメンバー全員に聞いてみたら、全員口を揃えて『前より格段に酷くなった』だったよ!」
夢「それ、本当なんですか?」
葉月「全員同じ回答したわけではないが、全員あなたの愛好会でのパフォーマンスには違和感を覚えてる。
まあ、あのトーナメントがそれを語ってるとでも思っておいて!」
蓮「もう、あなた達が分からない!あなた達にとって愛好会はそんなにダメなところなの?相応しくない場所なの?地獄なの?ねえ?」
葉月「闘争心を燃やす人間にとっては良い環境!
だが、知識の無いただ基本的な動きだけをしたい人間からしたら地獄の場所!少なくともネガティブな人間には向いてないだろうな!」
蓮「美麗の事は?」
葉月「あれは最低最悪な奴だろ!」
赤音「それは聞き捨て成りませんね!」
黄花「私達を導いてくれた・・・」
葉月「強制的にだろ?私達は同好会のメンバーがやられた仕打ちを知ってる!だからこそ許せない!」
和「待って下さい!」
夢「蓮さん、私達4人は美麗さんとも仲良くなろうと取り持っているんです!」
蓮「4人ってことは・・・」
エル「恵利香ちゃんや愛ちゃんはまだ許せないって・・・、杏ちゃんも仲良くする気はないって・・・」
蓮「そもそも明は何をやってるの?なんか愛ちゃんと杏とユニット組んでるし・・・」
夢「きっと2人を説得しようとしてるんだよ!」
蓮「信じられない!」
和「どうして?」
蓮「私この前見たのよ!明と美麗が衝突してたこと!」
結菜「そんなこと合ったんですか?」
蓮「きっとあの子は近々愛好会を出るのよ!そして私を置いて同好会に戻る!」
エル「だったら戻ってくれば・・・」
蓮「どうせ私の戻る場所なんか無いわ!それに戻る場所なんか無いって言ったのはエルよね?」
エル「えっ?」
蓮「モナとルームメートなんでしょ?私の部屋なんか無いじゃない!どうせ、皆裏切り者でソロライブトーナメントで恵利香ちゃんに負けた私を嘲笑う為に来ただけでしょう!」
エル「ち、違うよ!」
蓮「もう、良いわ!帰って!」
エル「蓮ちゃん!」
蓮「付いてこないで!1人にして!私の事なんかほっといて!」
エル「蓮ちゃん・・・」
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