二次創作小説(新・総合)

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レインボーヒロインズ
日時: 2024/09/21 00:02
名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)

どうも!いくちゃんです!
今回も更なるナンバーズスピンオフ作品!
レインボーヒロインズを投稿したいと思います。
モチーフはラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!

この作品も『少年教師有』と共にナンバーズ8と平行でお話が進みます!
ですので、『ナンバーズ8』のキャラクターがこの作品に、
『レインボーヒロインズ』のキャラクターが『ナンバーズ8』にも出てきます!
さあ、果たしてどんなお話に成るのか?
主要人物だけ載せておきます!

スクールアイドル同好会
桃・夢原杏ゆめはらあん

黄・中洲恵梨香なかすえりか

水・桜木和さくらぎのどか

紫・倉木紫くらきゆかり

赤・矢塚奈々やづかなな

緑・エル・グリーン ※スイス人

白・白木愛しらきあい

銀・モナ・スカーレット ※アメリカ人

マネージャー・高橋夢たかはしゆめ

アイドル育成愛好会
桜・ワン美麗メイリン ※中国人

深緑・三葉主みつばつかさ

青・綾瀬蓮あやせれん

橙・完道明ししじあきら

青・倉木青香くらきはるか

赤・絢川赤音あやかわあかね

黄・立花黄花たちばなおうか

桃・矢口桃夏やぐちとうか

橙・ミカ・オレンジ

藍・黒川藍香くろかわあいか

紫・宮本紫子みやもとゆかりこ

水・リー水美みなみ

緑・瀬川緑せがわみどり

白桃・夢原亜利紗ゆめはらありさ

橙・山口朝やまぐちあさ

紅・紅城結菜あかぎゆうな

作曲家・モナ・スカーレット

※変動する可能性あり

Re: レインボーヒロインズ ( No.33 )
日時: 2024/01/15 21:58
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

第33話・文化祭の裏側4日目(後編)
夢「あっ!青香ちゃん達だ!オーイ!」

青香「あっ!あなたは!」

夢「赤音ちゃんに弥恵ちゃんまで!」

赤音「本当に本日はお招き頂きありがとうございました!」

弥恵「蓮さんと一緒にライブ出来て興奮してます!」

夢「河内や浪花も凄いけど、コラボライブも最高だったね!何なら転校してお姉さんと一緒にやらない?」

青香「ハハハ、いつかはですね、今はまだ河内の子達と一緒に出来てるのが、楽しいですし・・・」

藍香「そうそう、家族だけでなく、クラスメートも大事にするのね!」

夢「あなたは?」

青香「堺付属中学の黒川藍香ちゃんです!選抜6位の子ですよ!」

夢「へー!凄い子なんだ!」

青香「選抜に選ばれる前は、グループにお姉さんが居て、一緒にやってたそうですよ!」

夢「へー、グループ内に姉妹!いいね!」

青香「ですが、寂しがりやでお姉さんと共に選抜選ばれなかったことを悔やんでるそうです」

夢「ああ、それは仕方無いか・・・」

藍香「青香!慰めなんて入らないわ!姉さんは言った!『妹のあんたが選ばれたことは姉としても誇り!私の分まで頑張って!』とね!だからこそ、私は堺付属としてではなく、大阪の代表として、ボスを倒して見せる!」

夢「ボス?」

青香「訳すと、1番強いグループに勝って優勝するってことです!」

赤音「藍香さんは時々、理解不能な発言をするので・・・」

桃夏「何々?会議!」

紫子「青香ちゃん、やっと見付けたよ!」

黄花「ここの学校敷地が広いですね・・・」

ミカ「あっ!皆!」

水美「何々?何の集まり?」

白奈「ここで会議でしたっけ?」

青香「あっ、皆!丁度良い!夢さん、これが私達、スクールアイドル大阪選抜のメンバーです!」

夢「おおっ!皆可愛い!」

赤音「私と桃夏さんとミカさんが2年生で後は皆さん1年生ですわ!」

夢「ねえ、違う学校の子達とグループ組むって抵抗無い?」

青香「確かに、最初は初対面の人や先輩も居たので、ガチガチでした」

紫子「でも、私達と浪花と日本国際の人達は同じ学校の人が居るから良いですが・・・」

白奈「私と藍香ちゃんは選抜1人だから心細くて最初は輪の中にすら入れなかったな・・・」

夢「どうしたの?」

桃夏「そしたら、コーチがまずはグループを纏めるリーダーを決めようって話に成って・・・」

黄花「青香ちゃんが選ばれたんだよね?」

青香「1位って理由も合ったけど・・・」

水美「青香がリーダーで良かったよ!私みたいなハーフとか藍香みたいなちょっと痛い系趣味だろうと積極的に話し掛けてくれるもん!」

青香「皆でやらないと意味ないし・・・、それに皆だってやりたいこと沢山あるよね?」

夢「本当に青香ちゃんはアイドルとしてだけでなく、人としても素晴らしいんだね!」

青香「いえ、そんなんじゃ、照れちゃいますよ!」

藍香「青香、分かってる!姉とあんたは別物なんだから!あんたはあんた自身のライブに集中するのよ!」

青香「うん、勿論お姉ちゃんにも負けないスクールアイドルやるつもりだよ!」

夢「どう言うこと?」

青香「実はお姉ちゃん、元河内付属中出身なんです!」

夢「そうだったの!でもなんでこっちの学校に?」

青香「スリーシスターズ学園は生徒がよく減ってたじゃないですか?」

夢「それが?」

青香「当時は、スリーシスターズ学園は学力向上を目的にしてた進学校だったじゃないですか」

夢「そう言えば、そうだったね・・・」

青香「卒業式が終わった後、東大阪周辺の成績上位者(各学年)はスリーシスターズ学園に学費無料を条件に転校することが言い渡されました。勿論、断ることも可能です!」

夢「なんで紫さんはこっちに?」

青香「うち母子家庭で、お金が乏しかった為、何とか負担を減らすためにお姉ちゃんは自らスリーシスターズ学園に行くことを決めました」

夢「そうなんだ・・・」

ミカ「あっ!それ、エルさんもその制度で転校して来た筈だよ!」

夢「嘘、エルさんも!」

水美「なんせ、私らスクールアイドル一緒にやってたし!」

夢「前の学校にでもやってたんだ・・・」

青香「和さんもそうらしいですよ!」

夢「マジで?あれ?じゃああの3人はなんで『心の教室』受けてるんだ?転校生と1年生は入って間もないからレベル1の注意で終わる筈なのに?」

青香「お姉ちゃん曰く、『絶対命令反対運動』をやり過ぎたからです」

夢「理不尽・・・」

青香「当時はスクールアイドル活動を続けようと、当時の研究部に入るつもりが、絶対命令が合って、それを失くして欲しいと職員室に主張し過ぎたからだと・・・」

夢「あの時か!まだ私はスクールアイドル自体知らなかったからな・・・、それで藍香ちゃんは何を気にしてるの?」

青香「藍香ちゃんは、選抜で選ばれたからこそお姉ちゃんとライブが出来る機会が少なくなったんですよ!出来て1回か2回!姉妹で目指してた分、ずっと居ると思ったものが突然切り離される現実に私を重ねたんだと思います。どう進んでも一緒にやるはライバル、対戦相手としてですから!」

夢「そっか・・・」

青香「私も本音はお姉ちゃんと一緒にやりたいですが、お姉ちゃんはソロを選びましたし、一緒に出来るかと言うのも微妙です!勿論グループとしても・・・」

夢「まあ、どっちにしてもこの学校には来なくて正解だと思う!むしろ来ちゃダメ!」

青香「なぜですか?こんな良い場所なのに!」

夢「理想と現実は違うんだよ!だって、今は生徒会長絶対命令で回ってるし、いじめの取り締まりが厳しくて何人もの生徒が居なくなった。
  ましてや、私もその一歩手前の人間!」

青香「夢さんも?」

夢「レベル4!別教室だよ!しかもその生徒会長に親友を取られた気分だよ!」

青香「何が合ったんですか?」

夢「まあ、色々、ってかその生徒会長と同じクラスが2人も居るし!」

青香「嫉妬ですか?良かったら、相談乗りますよ!」

夢「いやいや、ないない!でも、なんか2人だけ、いや実際は3人くらいが私達同好会とは別の世界を歩いてる感じがするんだよな・・・」

青香「それは当たり前ですよ!私達姉妹だって考えてることが違いますから!料理だってお姉ちゃんは上手いのに、私は本当全然!まあ、相手を思いすぎて私達喧嘩したんですけどね・・・」

夢「そうだったね、大変だったんだよ!紫さん飛び降り自殺しそうになるし、会長の絶対命令を使ってまで青香ちゃんのスクールアイドル辞退を止めようとするし・・・」

青香「そうだったんですね、お騒がせしました!会長さんはそれを聞いてなんと?」

夢「『絶対命令を自分の為に使うんじゃねー!後他校を巻き込むな!』だったかな?」

青香「良い会長さんじゃないですか!」

夢「そう?」

青香「だって、ちゃんと肯定せず、相手、この場合は私の事を考えて、お姉ちゃんを怒ってますから!」

夢「そっか、ハー・・・」

青香「何を悩んでるんですか?」

夢「私ってマネージャーなんだけど、ちゃんとマネージャー出来てるのかなって思ったりするんだよね」

青香「そうですか?私から見ても夢さんちゃんとマネージャー業出来てますよ!」

夢「そう言うことじゃなくて、私は同好会のマネージャーなんだけど、杏とか明ちゃんとか愛ちゃんって、研究部とかの人達と仲良いんだよね!たとえやり方は違っても目指す場所は同じだから・・・」

青香「研究部の人達と仲良く成ったらダメなんですか?」

夢「ダメとは言わないけど、研究部はグループメイン、同好会はソロメインだよ!中身違うのに分かり合えるのかなって!」

青香「やっぱり嫉妬じゃないですか?」

夢「な、なんでよ!」

青香「夢さんはきっと杏さん達を研究部に取られたくないって思って焦ってるんですよ!」

夢「えっ!そんなことは・・・」

青香「こういう時は口に出してお互いの気持ちをぶつけることが大事ですよ!それは私達が経験しましたから説得力はあります!」

夢「ええっ・・・」

文化祭後
夢「う~ん・・・」

回想
青香『夢さんはきっと杏さん達を研究部に取られたくないって思って焦ってるんですよ』

夢「本当にそうなのかな?どちらかと言うとあの生徒会長と杏が仲良く話してたり密着してたり・・・、ああ、ダメだよ!どうしよう、皆のために頑張ろうって思ってるのに・・・」

マンションの廊下
杏「あっ!夢ちゃん!」

夢「杏!今帰ってきたの?」

杏「うん、丁度!」

回想
青香『こういう時は口に出してお互いの気持ちをぶつけることが大事ですよ!』

夢「ねえ、杏の部屋にお邪魔しても良いかな?」

杏「うん、良いよ!」

杏の部屋
ガチャン

杏「久し振りだね、夢ちゃんが私の部屋に入るのは!」

夢「いつも逆だもんね!あっ!作詞ノート!」

杏「あっ!まだ見ちゃダメ!途中だし、恥ずかしい!」

夢「ええっ?仲間なんだし、同じ部活なんだから良いじゃん!」

杏「だって、書きかけだし、焼き菓子同好会や研究部の皆と考えた歌詞だから!」

夢「えっ?」

杏「どうしたの?」

夢「研究部の皆にも聞いてるの?」

杏「うん、零ちゃんや八期君、田中君に希先輩や愛海先輩とか色々アドバイス皆くれるの!もう楽しくって!」

夢「楽しい?」

ドン、パサッ!←押し倒す

杏「えっ?」

夢「杏!聞きたい!」

杏「何?」

夢「杏にとって大切なのは同好会?研究部?どっち?」

杏「えっ?」

Re: レインボーヒロインズ ( No.34 )
日時: 2024/01/24 22:35
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

次の日
夢「ふー!」

ガチャン

杏「おはよう!」

夢「おはよう・・・」

第34話・文化祭の裏側(5日目・前編)

回想
夢「杏にとって大切なのは同好会?研究部?どっち?」

杏「えっ?」

夢「杏は同好会の人間なのに、研究部の人と同じクラスで仲良くて、本当は研究部に興味あるの?ねえ!教えて!」

杏「う~ん、研究部の人達は同じクラスで顔見知りは沢山居る!それに研究部のグループライブも良いなあって思った」

夢「じゃあ?」

杏「でも、研究部は研究部!私達同好会とは別の方向で皆を楽しませようとしてる」

夢「それって?」

杏「私がそこに入るのはおこがましいと言うか、足を引っ張るんじゃ無いかなって思う」

夢「ごめんね、変なこと聞いて!私帰るね!」

杏「夢ちゃん・・・」

回想終わり
杏「夢ちゃん、昨日の事だけど・・・」

夢「杏、今日のライブ前良いかな?」

杏「えっ?」

夢「10分位で良いから時間くれる?」

杏「良いけど・・・、どうしたの?」

夢「私、杏に伝えたいことがあるの!」

杏「分かった!待ってるよ!」

部室
恵梨香「皆さん!今日はいよいよ文化祭最終日ですね!」

蓮「ええっ、生徒の数がまた減ったわね・・・」

明「うちの行事に平和な時間はいつ来るんだろうね?」

恵梨香「何でそんなにネガティブなんですか!」

蓮「だって、一部のファッション部の生徒達が生徒会長のライブを『音痴』って文句言ったら飛ばされたのよ!」

和「うちの演劇部も」

紫「バスケットボール部も!」

エル「服飾同好会からもだよ!可哀想に・・・」

愛「『音痴』じゃない人に音痴って言うことに問題ある!」

恵梨香「何であい子はそんなに薄情なんですか!」

愛「私も発表の時、そこそこ上手いのに一票すら入れて貰えなかった!」

明「文句言われる筋合いが無いって事だよね!」

杏「私もやられたな!無視してたけど・・・」

明「だから、うちは演劇の配役決める時、オーディションせずもうじゃん拳で決めるからね!」

和「それで良いんですか?」

明「そうしないと八期、文句しか言わないから!」

杏「『友達贔屓だ!』ってね!」

エル「言いたい気持ちは少し分かるかも!」

奈々「それでコンテスト全部潰しましたからね」

恵梨香「話がズレました!皆さん最終日に目玉企画があることをお忘れですか?」

明「えっ?ビンゴ大会かくじ引き大会とかやってたっけ?」

恵梨香「もう、恋愛成就の木の話ですよ!」

和「ああ、言ってましたね!確か恋愛成就の木の側で唇を交わした2人はどんな形であれ結ばれると!しかも後夜祭1発目の花火の瞬間だと更に確率が倍増!」

明「どんな形でも!」

和「どれだけ仲の悪い人達でも全くの無関係の人でも、そして、そのキスが事故キスだったとしても!」

エル「怖いね!」

蓮「何?恵梨香ちゃん好きな男子とか居るの?」

恵梨香「エリリンはアイドルですよ!居るわけ無いじゃないですか!」

蓮「じゃあ玉の輿を狙ってるの?」

恵梨香「何で全部恋愛に置き換えるんですか!アイドルは恋愛禁止ですよ!」

愛「そうかな?結構結婚してるアイドル居るよ!」

恵梨香「それは30代後半の人ですよね!大半卒業して俳優か女優ですよ!」

奈々「聞くところによると同性カップルでも結ばれるそうです!」

蓮「もしかしてこの中の誰かと結ばれようと思ってる?」

恵梨香「いや、そうでなくて・・・」

蓮「その相手は和ちゃんだったり?」

恵梨香「な訳無いでしょ!」

和「酷い!恵梨香さん!あの約束は嘘だったんですか?!」

恵梨香「演技するの止めて!」

紫「仕方がない、和ちゃんは紫ちゃんが貰うとするよ!」

恵梨香「何でそうなるんですか?!」

エル「おおっ!これが恋の三角関係!」

蓮「エルはどこで覚えたのよ!」

恵梨香「ああ、もう全然話が進まない!」

ガチャン

夢「皆、ごめん!遅くなって!」

杏「大丈夫だよ!」

夢「後、文化祭の終わりに皆で集まりたいんだ!」

蓮「何するの?」

恵梨香「ああ、先輩・・・」

夢「後夜祭1発目の花火が打ち上がった瞬間にキスをした2人は結ばれるって言われてて・・・」

和「それは恵梨香さんから聞きました」

夢「実は他にも効力があって・・・」

愛「何々?知りたい!愛ちゃんボード『ワクワク』」

夢「後夜祭1発目の花火が打ち上がった瞬間に手を繋いでるグループは解散しないって言われてるの!」

全員「解散しない?!」

恵梨香「それをエリリンが言うつもりだったのに!」

夢「あっ!ごめん!」

明「でも、そればっかりは無理じゃない?年齢とか・・・」

夢「勿論、全員の体が動くまでだよ!だから最高60歳までが限界らしく、ここで1人欠けたり解散したりするんだって!」

蓮「それでも十分やれてるじゃない!」

奈々「そうですね!私達は一度解散しましたし、験担ぎには持って来いです!」

杏「でも、私達ソロがメインじゃなかったっけ?」

和「でも、今回初めてグループとしてライブをしますよ!」

エル「私、お母さんに成っても、伯母さんに成っても、お祖母ちゃんに成っても皆とやりたい!」

恵梨香「おばさんと呼ばれるのは嫌なんですけど・・・」

紫「エルちゃんは兄弟が居るから、弟妹に子供が出来たらってことだよ!」

杏「確かに伯母さんですね、あっ!そうだ!」

奈々「どうしました?」

杏「夢ちゃんも手を繋いで一緒に・・・」

夢「いや、私マネージャーなんですけど?」

杏「でも、そうなると・・・」

奈々「そう言う時はメンバーで輪を描いて真ん中にマネージャー又は監督(顧問)を入れると叶うらしいですよ!」

夢「へー、そうなんだ・・・」

愛「でも、私恋愛成就に興味あるな!」

明「アイアイ?」

蓮「何?愛ちゃん好きな人出来たの?」

愛「好きと言われてもどう答えれば良いかは分からない!
だけど、この人と一緒に過ごしたいって気持ちはある」

紫「それが好きって事だよ!」

恵梨香「あい子!アイドルは恋愛禁止ですって!」

紫「ねえ、恋人とかより紫ちゃんは青香ちゃんと花火を見たいんだけど!」

奈々「家族も生き別れの再会や親子や兄弟姉妹で2世帯住宅で過ごすと言う効果もあります!」

蓮「そこまで聞くと逆に怖いわ!何?家族愛でも結ばれるの?」

和「紫さん、家族より私達レインボーを第一にしてください!」

紫「ブー!だったら青香ちゃんを無理矢理にでも連れてきて皆と一緒に花火見る!」

蓮「青香ちゃんだって青香ちゃんと一緒にやるグループがあるでしょ!我慢しなさい!」

ガチャン

林檎「愛!居る!」

愛「林檎ちゃん!」

林檎「グループライブ用の衣装出来たんだけど見て欲しくて!」

夢「あれ?皆一緒じゃ?」

杏「ああ、内緒にしてたね!実は私達のスポンサーの皆に私達好みに作って貰うことにしたの!」

夢「でも、皆バラバラで統一性が無かったら?」

明「だから、各々の担当カラー中心の色にして貰った!そうすればバラバラでも見映えは良い筈だよ!」

和「ただ、皆さんの衣装をまだ見てないんですよね」

愛「愛ちゃんボード『楽しみ!』」

服飾同好会「エル先輩!」

モデル部「蓮先輩!」

バスケ部「紫先輩!」

舞部長「和!サイズチェックお願い!」

蜜柑「明先輩!迎えに来ました!」

留「奈々ちゃん!良いかな?」

7人「行ってきます!」

杏「皆行っちゃったね」

恵梨香「杏先輩、ここは余り物同士秘密のとっく・・・」

桃子「杏ちゃん!」

零「衣装合わせお願い!」

杏「あっ!ありがとう!恵梨香ちゃんごめんね行ってくる!」

恵梨香「ああ、エリリンのファンはどこですか?エリリンはここに居ますよ!」

コッペパン同好会「エリリン!」

恵梨香「あっ!おおっ!」

2年Bクラス教室
零「どう着替えられた?」

杏「うん、多分大丈夫だと思う!」

シャー!

桃子「おおっ!」

零「可愛い!」

香「似合ってるじゃない!」

杏「先生まで、お世辞なんて良いですよ!」

零「お世辞なんかで可愛いなんか言わないよ!」

香「そうよ!もっと自分に自信持ちなさい!あなたは周りの意見を受け入れすぎるところが欠点よ!」

杏「えっ?」

香「もっと、八期のように自分の思うことを主張して良いのよ!『友達贔屓だ!』とか、『こんな結果おかしい!』とか」

杏「それで何か変わるわけでもありませんし・・・、それに皆の言ってること、思ってることが正しいんだと思います」

零「何かあった?」

杏「何にもないよ!」

零「いや、顔が何かあった感じに暗いから」

杏「えっ?」

桃子「確かに、私にもそう見えます!」

零「どこか体調悪い?もしくは人間関係とか?」

杏「大丈夫だよ!」

一方
部室
夢『皆行っちゃったな、本当昨日私は何やってんだろ!焦りすぎたのか恵梨香ちゃんの提案まで取っちゃって!悪い子としたな・・・』

ガチャン

青香「失礼します」

夢「青香ちゃん!」

青香「思いは伝えられましたか?」

夢「半分かな、これから言うつもりだよ!」

青香「早く言っておかないとタイミング逃して言えなくなりますよ!」

夢「そうなんだよね、お母さんと懇談受ける時みたいだよ!青香ちゃんはさあ、うちの後夜祭の噂どう思ってる?」

青香「そうですね、やっぱり今のメンバーと一緒に居たい!けれど、出来るのであれば、お姉ちゃんと一緒のグループでありたいですね」

夢「私は今はマネージャーだけど、皆と一緒にライブとかするのかな?」

青香「したいんですか?」

夢「したいなあとは思うんだけど、出来るのかな?って自分も居るんだよね・・・」

青香「でも、自分の進路は結局自分で決めるものです!
   夢さんがやりたいようにやれば良いのでは?」

夢「そうだよね!ありがとう!」

本番

司会「以上大阪選抜グループのライブでした!」

パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・

恵梨香「いよいよ私達の番ですね!」

愛「緊張する、愛ちゃんボード『ブルブル』」

夢「杏、良いかな?」

杏「何?」

廊下
夢「私ね、コース変える!」

杏「えっ?」

夢「私、Hクラスから音楽科のKクラスに転科する!」

杏「応援してるよ!」

夢「えっ?それだけ?」

杏「どんな深刻な話かなって思ったら、ただの転科!」

夢「ただのって何よ!」

杏「引っ越して離れ離れに成るわけじゃないんだよ!だったら安心だし、私は夢ちゃんが私達の為にピアノの練習してるの知ってるよ!」

夢「杏・・・」

杏「私達の為に頑張りたいんだよね?」

夢「それもあるけど、今もこれからもレインボーの曲は私が作っていきたいから、Kクラスに転科して学んだ経験は同好会の皆だけにしか渡したくないから!」

杏「うん、宜しくお願いします!」

明「杏!」

夢「そろそろ本番だね!行ってらっしゃい!」

杏「行ってきます!」

明「杏、エンジン組もう!」

杏「えっ?」

愛「八期先輩達がやってた!」

紫「青香ちゃん達も組んでたよ!」

杏「分かった!」

奈々「それでは、チームリーダー杏さんからお願いします!」

杏「掛け声いるかな?」

蓮「あなたに任せるわ!」

エル「どこでもOKだよ!」

杏「じゃあ、行くよ!1!」

恵梨香「2!」

和「3!」

蓮「4(し)!」

明「5!」

紫「6!」

奈々「7(なな)!」

エル「8!」

愛「9!」

杏「空に描け!」

全員「私達の虹!」

杏「レインボー・・・」

全員「ヒロインズ!」

しかし、私達は知らなかった!
この後の展開がこの同好会が崩壊寸前に陥る魔の入口になるとは・・・!

Re: レインボーヒロインズ ( No.35 )
日時: 2024/01/27 22:31
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

第35話・文化祭の裏側(最終日・後編)
レインボーヒロインズのライブが終わり

杏「今日は私達のライブを見に来てくれてありがとうございました!」

レインボーヒロインズ「ありがとうございました!」

杏「私達は主にソロ活動ですが、これからも私達レインボーヒロインズのグループライブも」

レインボーヒロインズ「宜しくお願い致します!」

パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・

司会「スクールアイドル同好会、レインボーヒロインズの皆さんでした!改めて大きな拍手!」

パチパチパチパチパチパチパチパチ・・・

杏(さあ、後は舞台を降りるだけ!)

パタン!

全員『えっ?』

明「アイアイ!」

愛『ううっ、苦しい!』

舞台袖
夢「愛ちゃん!」

林檎「愛!大丈夫!」

舞台
恵梨香「ええっと、こういう時はどうしたら・・・?」

蓮「お、お、お、落ち着きなさい!まずはAEDを・・・」

エル「蓮ちゃんだって取り乱してるよ!」

八期「愛ちゃん!クソ!」

フッ!フッ!フッ!フッ!←心臓マッサージをする

全員『えっ?』

奈々「ちょっと、先輩!何を・・・」

ガシッ!

奈々「えっ?」

杏「邪魔をしないで!人命救助なんだよ!」

明「八期会長!私に出来ること無いかな?」

八期「AEDと先生2人を呼んできて!」

和「先生2人だけで良いんですか?」

明「杏!救急車呼んで!」

杏「分かった!110番だっけ?」

零「杏ちゃん慌てすぎ!110番は警察!救急は119番!1・1・9だよ!」

和「先生呼んできましたよ!」

香「白木さん?大丈夫?」

栞「私達が運べば良いのかな?」

明「のどかっち違うよ!先生2人を呼んでくるわ、学校の先生と病院の先生を呼んでって意味だよ!」

和「そんなの分かりませんよ!ましてや病院の先生をどう呼べば?」

明「そんなの救急車に決まってるじゃん!」

和「遠回し過ぎます!」

希「AED持ってきたよ!」

楓花「八期!これ!」

八期「何これ?」

楓花「人工呼吸用のチューブよ!口に直接は抵抗あるからって、ホテルとかで使われてるの!」

八期「お母さん、ありがとう!」

楓花「どういたしまして!早く助けてあげて!後先生よ!」

杏「はい、スリーシスターズ学園です!はい、はい・・・」

明「八期、救急隊員の人が通りやすくかつ素早く運べる道とか誘導とかした方が良いんじゃない?」←AED準備しながら

八期「そうだね、全員道を開けて!」

明「そうじゃなくて、誰かに生徒達を指示してもらって・・・」

八期「副会長!救急隊員の人達の誘導とか、通れる道を作れるように生徒達に指示して!後は任せる!」

芹「分かったわ!生徒会集合!救急隊員の人達が素早く運べるように道を作るのと、誘導をお願い!門の解放の許可や担架の準備もしておきましょう!」

全員「ハ~イ!」

八期「フー!フー!フー!フー!出来てるのかな?」

明「私が変わって良い?」

八期「僕はやっぱり心臓マッサージかな!」

明「OK!」

杏「私も手伝うよ!」

八期「じゃあ、反対側お願い!」

香「待ちなさい!今AEDが電気ショック入れるかどうか見てるところだから!」

2人「はい」

八期「あっ!林檎ちゃん!」

林檎「あっ、はい!なんでしょうか?私に出来ることなら・・・」

八期「近くで愛ちゃんの名前を大きく叫んで!」

林檎「えっ?」

八期「声を掛ければ気付くかもしれない!」

林檎「わ、分かりました!」

AED「電気ショックが必要です!離れてください」

香「3人とも、1回彼女から離れて!」

3人「はい!」

香「行くわよ!」

ポチっ!

ビリビリ!

AED「そのまま心臓マッサージと人工呼吸を続けて下さい!」

八期「愛ちゃん!」

フッ!フッ!フッ!フッ!・・・

杏「愛ちゃん!」

フッ!フッ!フッ!フッ!・・・

明「アイアイ!」

フー!はー!フー!はー!・・・

林檎「愛!」

八期「戻ってきて!」

フッ!フッ!フッ!フッ!・・・

杏「死んじゃ嫌!」

フッ!フッ!フッ!フッ!・・・

明「こんなお別れ嫌だよ!」

フー!はー!フー!はー!・・・

林檎「愛!愛!愛!」

プハッ!ゴホッゴホッ・・・

林檎「愛?」

明「アイアイ?」

杏「愛ちゃん?」

八期「愛ちゃん!」

救急隊員A「急患の方は?」

八期「この子です!」

杏「八期君、頭持って!」

八期「分かった!」

明「私も手伝うよ!」

3人「良いショット!」

救急隊員B「付き添いの方は?」

楓花「私が!」

救急隊員B「分かりました!」

香「松本先生、後は頼みます!」

楓花「はい!」

ピーポーピーポー!ピーポーピーポー!

全員「・・・・・・・・」

香「八期!」

八期「・・・」

香「良くやった!」←抱き付く

八期「せ、先生!」

香「皆が躊躇するなか、いの一番に駆け付けて人命救助出来たじゃない!」

八期「もう、無我夢中でした・・・」

香「あんなことあったのに、よく迷わず行った事が凄いわ!それに杏と明もナイスフォローよ!」

杏「いや、私は八期君の指示に従っただけで・・・」

明「正直、八期が周りから批判受けないようにしようって必死で・・・」

香「それでも明ちゃん、あなたのあの指示で生徒会を動かせたのは大きいわ!あの指示を促してなければ仮に白木さんの意識が戻らなかった時、1分、2分の瀬戸際で後悔してた可能性も合ったし・・・」

明「絶対命令だし、他にも協力してくれる人が居れば私達が楽になるかなって!」

香「杏ちゃんのフォローもナイス!1人よりは2人の方が力が違うもの!」

杏「前の八期君の行動を見て、2人の方が効率良いかなって?」

香「その分、白木さんの生存確率を上げさせたのよ!今回白木さんが息を吹き返せたのはは3人のお陰よ!」

八期「いや、先生、後輩の林檎ちゃんのお陰でもあると思います!」

林檎「待ってください!私はただ声を掛けてただけですよ!それに会長がそうしろと・・・、私はその指示に従っただけで・・・」

八期「僕達は心臓マッサージや人工呼吸もやって、声を掛けるのは同時進行だから、途切れ途切れになるんだ!特に明ちゃんは!」

明「確かにそうだよね」

八期「それに僕が君を選んだのは、愛ちゃんの1番の大親友かつ1番声が届きそうだから頼んだんだよ!君が居ること自体が救世主みたいなものだと僕は思ってる!
   だから林檎ちゃんだって愛ちゃんの救世主の1人なんだ!それに誇りを持って良いんだよ!」

林檎「会長、ありがとうございます!」

その後後夜祭は次の日に延期となった

病院
ゴロゴロ

愛「あっ、皆!」

八期「愛ちゃん!」

レインボー「愛(ちゃん!・さん!・アイアイ!)」

愛「心配掛けてごめんね、愛ちゃんボード『ショボン』」

明「まあ、元気で良かったよ!」

杏「今日の夕方には退院できるから安心したよ!」

八期「後夜祭は延期にして今日にした!」

零「どっちにしろ、あんな状況で後夜祭なんて後味が悪すぎるもの!」

香「それより何で倒れたの?」

愛「ソロライブの時に色々あって・・・」

八期「どう言うこと?まさかネチネチ文句言われたとか?」

愛「いえ、そうでなく、両親やその仕事の人達が来てくれたのは嬉しかったんですが、私あの時間がとても信じられなくて、本当に私のライブを見に来たのか?そんな気持ちで最後のグループライブも、お客さんを見た瞬間、悪口を言われてるように聞こえて怖くなって、不安で仕方なかったんです」

奈々「それで倒れてしまったんですね?」

八期「その気持ち分かるよ!」

全員「えっ?」

杏「うん私も!」

明「杏も?」

八期「だって、僕は散々否定されてきたんだよ!むしろ人間不信になるよ!」

杏「口でだと何度でも言えるし、人の気持ちなんか絶対読み取れないんだから!」

奈々「確かにそうですが、お二方はどうしてるんですか?」

八期「自画自賛、楽しければそれで良いって思ってる!周りなんて全無視!信じるのは自分の気持ちを読み取った者だけ!それ以外は見る目の無いバカだと思ってやってる!」

レインボー『辛辣!』

杏「私も基本無視!どう思われたってどうにも成るわけでもないから!」

零「私思うんだけど、杏ちゃんは同好会向いてなさそう!」

杏「えっ?そうかな?」

零「うん、杏ちゃんは同好会よりも研究部に来た方が良いんじゃないかな?」

恵梨香「引き抜くつもりですか?」

夢「渡しませんよ!」

零「まっちゃんもそう思うよね?」

町子「ええっ、今の杏ちゃんは同好会だときついと思うんだよね!これは愛ちゃんにも言えること!」

和「なぜ、そう言えるのですか?」

町子「2人は、勝負事とか好きそうって感じじゃないじゃん!そんな人が順位を争うようなことしてても、順位だけ見ると気持ちが苦しくなるんだよね、八期君のように!」

明「ああ、それは一理あるかも!」

町子「うちはもう、順位とか考えずに楽しむだけだから、2人はライブ自体を楽しめる研究部の方が適正あると思うんだよね!」

夢「だからってうちの部員を引き抜くのは止めてもらいますか!」

零「勿論、2人の意思に任せるよ!あくまで適正だから!やりたいと思ったら研究部の誰でも良いから声掛けてよ!」

八期「あっ、ヘンゼル以外!」

ヘンゼル「何でだよ!」

八期「下心ありまくりだから!」

グレーテル「その通りだな!うちの兄貴には声掛けない方が身のためだ!」

ヘンゼル「愛しの妹よ!」

杏「ありがとう、考えておくよ!」

以上文化祭裏側編でした。
この後の後夜祭の花火ネタは『ナンバーズ8』で!

Re: レインボーヒロインズ ( No.36 )
日時: 2024/02/18 12:26
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

ナンバーズ8・376話後

恵梨香「今回の説得は難航しましたね!」

和「ですが、私達が今仲良くライブ出来てるのも・・・」

愛「町子さんのお陰!愛ちゃんボード『祝って当然!』」

明「兎に角、方向性が決まったって事で!ゆうなっちの初ライブに向けて、準備だ、準備!」

ガラガラ

結菜「失礼します」

杏「あっ!結菜ちゃん!」

結菜「皆さん、私はライブを辞退します!」

全員「えっ?どう言うこと?」

奈々「兎に角訳を聞かせてください!」

結菜「スクールアイドル活動していたことが親にバレました!」

全員「ええっ!!!!」

第36話・結菜の家出(前編)

恵梨香「バレたってそもそも隠してたんですか?!」

結菜「うちの両親は『勉強以外の習い事は何一つ意味ない!』と言うんです!だから頭脳的習い事である算盤や英語教室、公文、後字を綺麗に書くために習字教室と兎に角勉強だけしかさせてもらいませんでした!」

紫「よく今まで弱音吐かずにやってこれたね?」

結菜「うちは親の言う通りにしないといけない、親が絶対と言う雰囲気がありました」

杏「反抗すると?」

結菜「最初は手を出されたことはありますが、今は虐待に敏感に成ってきた為、最近は最終手段に『文句あるなら家から出ていけ』と言われます」

夢「待って、頬腫れてない?」

結菜「スクールアイドルのこと、部活動の大切さを伝えたら、『そんなものはまやかしだ』とビンタされました!」

エル「酷い!」

蓮「私だって嫌よ!そんな家!」

結菜「ですが、両親の言う通り、勉強しないと上に立てません!『上に立つものは必ず知識が豊富であることに限る!』それが両親の口癖でした」

杏「それは間違ってる!」

結菜「なぜですか?」

杏「今のうちの状況を見れば分かるよ!」

結菜「どこが?」

恵梨香「それよりこの荷物は?」

結菜「両親のお望み通り、私は家を出ます!」

和「と言うことは?」

結菜「家出です!私はここに来て初めてスクールアイドルいえ、部活動の楽しさを学びました!勉強以外に必要なことも、部活動でしか学べないこと、なのにあの両親は何一つ分かってくれないんです!
   部活の事を何も分からず、『出ていけ!』と言うのならお望み通り家出します!」

愛「良いのかな・・・?」

杏「良いよ!そんな独裁者みたいな親!離れた方が良い!」

夢「良いって言っても、結菜ちゃん行く宛あるの?」

結菜「恥ずかしながら、ずっと勉強しかしてこなかった為、頼れる友達は1人も居ません!」

香「それが勉強しかしてこなかった為の代償よ!」

杏・明「星田先生!」

香「確かに勉強しておけば知識が身に付き、いざと言う時に困らない!でも、全部が全部を覚えられる人なんて居ないわ!そう言う時に頼りに成るのが友達や信頼出来る人よ!」

全員「ああ!」

香「勉強ばっかりに集中して、人付き合いを疎かにすると、本当に困った時に助けてくれる人はおろか思い付く人も居ない!人は絶対1人では生きていけない!
  あなたはそれを分かっていなかったから私はあなたに嫌でも入ることを薦めたの!」

結菜「はい!ここに入って私は1人で何とかしないとと思っていましたが、明さんや杏さん達が初心者の私に丁寧に教えてくれたり、『1人でやる』と言っても、悪い顔1つせず、私に付き合ってくれました。」

杏「結菜ちゃん・・・」

明「ここに来た直後は単独行動目立ってたからな・・・」

恵梨香「エリリンも冷たくあしらわれて腹立ちましたよ!」

蓮「それでも、必死で輪の中に入れようとする明と杏は凄かったわ!」

杏「結菜ちゃん!結菜ちゃんの本心は?ライブしたい?それとも嫌?」

結菜「ここまで皆さんの指導してくれたのに、それを無駄にしたくありません!体験ではありますが、最後までいや、私は自分のライブをしたいです!」

杏「分かった!私達も結菜ちゃんの家出に協力するよ!」

明「まずは、八期に相談だね」

結菜「か、会長に連絡するんですか?」

明「事情伝えないと上手く家出出来ないよ!」

結菜「で、ですが・・・」

明「もしもし!ゆうなっちが暴君な両親から離れたいから家出したいって言ってるんだけど・・・」

結菜「暴君って!」

星田「十分暴君よ!『自分が間違ってない』って決して疑ってないし!」

明「それで寮で匿えること出来るかな?」

八期「寮に住むことは認めても、その後がな・・・」

明「そこをなんとか・・・」

八期「そこは僕の判断じゃなくて、入居者の許可を!」

明「それもそっか!ねえ、エルっち、蓮!ゆうなっち泊めれたり出来る?」

エル「私は余裕だよ!いくらでもOK!」

蓮「ええっ、それはちょっと・・・」

結菜「ダメなんですか?」

蓮「ほら、プライバシーってものがあるし・・・」

エル「実はね、蓮ちゃんお片付けが苦手で、部屋が散らかってるの!」

全員「ええっ!!!!」

蓮「言わないでよ!」

夢「いやいや、それくらい誰だってありますよ!」

杏「分かる、綺麗に掃除しても一週間経ったらいつの間にか元通りの惨状に成っちゃうんだよね・・・」

愛「捨てたくても捨てられないものとかもあって掃除が進まなかったり・・・」

エル「いや、もうそれ以上!下手したらゴミ屋敷!」

蓮「エル!」

香「それで、泊まらせても良いの?」

エル「大丈夫です!」

明「あっ、八期から伝言!『泊まるなら家賃代わりに家事とかするように』だって!」

結菜「それは勿論です!マッサージでもお使いでも私に出来ることがあれば何でもさせてもらいます!」

学生寮
エル&蓮の部屋
結菜「お邪魔します!意外と広いですね」

エル「各々個室があるからね!」

蓮「まあ居候とはいえ、遠慮せず自分の家と思って過ごしなさい!」

結菜「わ、分かりました!あの、臭くありません?」

エル「ああ、それは多分・・・」

ガチャン

蓮「エル!」

結菜「汚い!これが女子中学生の部屋ですか?!」

蓮「いや、モデルで忙しいから・・・」

結菜「そんな言い訳通用しません!私が来たからには早速掃除させてもらいます!」

蓮「でも、この間やって3日は掛かったのよ!」

エル「本当だよ」

結菜「効率よくやれば出来る筈です!さあまずは『要る物』と『要らない物』の整理からです!」

1時間後

蓮「これは思い入れが・・・」

結菜「着れない服は捨てるかフリマサイトで売ってください!その分家賃台やお小遣いにも成りますよ!」

エル「結菜ちゃんのお陰で、山のように沢山合った服がもうここに畳まれてる!」

結菜「今から掃除は間に合わないので、明日に回しましょう!それに明日は土曜日ですから!」

蓮「ホッ!」

結菜「明日から徹底的に掃除しますよ!」

蓮「ええっ!!!!」

結菜「文句言わない!」

蓮「はい!」

エル「結菜ちゃん、まるで生真面目な生徒会長みたいだね」

蓮「本当よ!奈々の影が見えるわ!」

結菜「私、去年生徒会長立候補してましたよ!」

2人「えっ?」

結菜「落選しましたけど・・・」

蓮「それは知ってるわ」

エル「八期君が成ったもんね」

結菜「いやいや、薺さんが成って今の会長に取られたんですよ!」

2人「そうだった」

結菜「ただ、今は私は成らなくて良かったと思ってます」

エル「どうして?」

蓮「薺の演説が上手かったからでしょ!」

結菜「それもありますが、私は1度部活動の事で歯向かいましたが、そんな私を今日助けてくれたことです!」

エル「ああ、家出に協力してくれたもんね」

結菜「私、絶対命令って自分を守るために使うものだと思っていました」

蓮「皆思ってるわよ!だから抗議したのよ!」

結菜「実は、私が生徒会長に立候補したのは別の理由があるのです!」

2人「えっ?」

結菜「実は私自身習い事が厳しすぎて抗議したことがあるんです!それを聞いた両親は『生徒会長になったら習い事を少し減らす』事を約束してくれたんです!
   生徒会長になると時間が取りにくいところがありますから!」

エル「そうだったんだ」

蓮「じゃあ、やっぱりずっと習い事することは・・・」

結菜「先生に指摘された通り、メンタルはボロボロです。しかも両親は100点以外は認めない人で・・・、『100点じゃないテストは0点も同じ』だと・・・」

蓮「尚更家出して正解ね!下手したら昭和の軍事訓練よ!」

結菜「落選した時は『仕方無い』でしばらく過ごしていました。環境には慣れていたので」

エル「テレビとかは?」

結菜「ニュースか教育番組しか・・・」

蓮「典型的過ぎる」

結菜「2人とも、有名大学をトップで入ってトップで卒業しているため・・・」

蓮「説得も大変そうね」

結菜「だからそんな両親に憧れ、両親の言うことが正しいと思って私は生きてきました!」

蓮「スクールアイドルについては?」

結菜「部活動自体無意味だと言われてきました。アイドルも『頭の悪い人がやるものだ』と教わって・・・」

エル「最低!」

結菜「でも、ここに無理矢理やらされてみた結果、アイドルの大変さと楽しさ、達成感と人との交流!
   色んな事を学べました!だからこそ両親にもスクールアイドルのこと、部活動の大切さを伝えようとバレた直後主張したら・・・」

蓮「ぶたれたのね!」

エル「逃げるのも1つの手段だね!さあ、暗い話は終わり!晩御飯の準備をしよう!」

結菜「私も手伝います!」

蓮「私は少し寝てるわ」

エル「出来たら起こしに行くよ!」

数分後

エル「蓮ちゃんご飯だよ!」

蓮「早いわね」

エル「結菜ちゃんが手伝ってくれたからね!」

蓮「エル?」

エル「どうしたの?食べないの?」

蓮「私の目がおかしくなかったら、お料理が全部紫色に見えるのは気のせいかしら?」

エル「私も思ったけど、結菜ちゃん自身が味見して美味しそうに食べてたから大丈夫だよ!」

蓮「あっ、そう(結菜自身が食べて倒れないなら大丈夫ね!)いただきます!」

次の日
夢「皆!大変だよ!」

明「何?八期がまた誰かと揉めたの?」

八期「なんで僕なのさ!」

香「今までを思い出しなさい!今までを!」

夢「蓮さんとエルさんが昨日救急車で運ばれて入院した!」

全員「ええっ!!!!」

結局、蓮とエルは結菜の料理を食べて食中毒となり、
一週間入院した!
結菜が寮を追い出されたのは言うまでもない!

Re: レインボーヒロインズ ( No.37 )
日時: 2024/02/19 22:28
名前: いくちゃん (ID: fxhCNxuy)

第37話・結菜の家出(後編)

恵梨香「夢先輩!」

夢「どうしたの?」

恵梨香「実は夕べ私の所に結菜先輩を泊めたのですが・・・」

回想
恵梨香「結菜先輩、取り敢えず料理以外はしないで下さいね!」

結菜「なぜですか?私は美味しい料理を2人に提供しただけの筈なのに?」

恵梨香「食中毒起こしてるのにですか?兎に角、うちはお母さんも居ますので、料理は親に任せて私達は・・・」

結菜「宿題ですね!」

恵梨香「えっ?」

結菜「恵梨香さん!あなた成績が悪いだけでなく、授業中に居眠り、宿題も忘れる常習犯だそうですね!」

恵梨香「だ、誰から?」

結菜「和さんからです!」

恵梨香『のど子め!余計なことを・・・』

結菜「さあ、私は先輩ですからあなたの宿題を見てあげます!何なら分からないところも分かるまでお教えします!」

回想終わり

恵梨香「結果、朝まで缶詰め状態で・・・」

和「ちゃんと授業聞かない恵梨香さんが悪い!」

愛「愛ちゃんボード『自業自得!』」

恵梨香「お陰で、寝不足だけでなく空腹なんだから!昨日から何も食べてないんだよ!」

夢「えっ?朝まで缶詰め状態でご飯無し?」

結菜「家ではこんなの普通でしたよ!常に満点取るまで、こんな感じでした!」

明「それは地獄だ!」

杏「その行為はスパルタ過ぎるよ!」

結菜「まあ、一度児童相談所の方が来て改善され、時間とノルマは下げられましたが・・・、恵梨香さんの場合は恵梨香さんに合わせたノルマですよ!」

恵梨香「本当ですか?」

結菜「私は全教科90点以上でやってましたが、恵梨香さんは全教科60点以上の設定でしたよ!」

和「確かに多少緩いですが・・・」

愛「恵梨香ちゃんにとっては高いハードルだね?」

恵梨香「高すぎますよ!」

結菜「せめて、それくらいは取っておかないと将来苦労するのは恵梨香さんですよ!」

明「結菜の言うことが正論だから反論出来ない!」

杏「恵梨香ちゃんドンマイ!」

恵梨香「先輩方!」

夢「確かにご両親の言う通り勉強も大事だけど・・・」

エル「結菜ちゃんって休憩とか息抜きしてる?」

結菜「トイレくらいは行きますよ!」

夢「それだけ?」

結菜「むしろ『毎日が勉強だ!』と言われて、休みの日は掃除や家事に時間を費やして遊んだことは1度もありません!」

明「ますます地獄じゃん!」

杏「先生に言って抗議だよ!抗議!」

結菜「無理ですよ!何回か先生達が改善するように言っていましたが、変えることなく今この状況なんです!」

奈々「それに杏さん!先生って誰に言うんですか?」

杏「星田先生!」

奈々「あの先生は止めておいた方が・・・」

杏「なんで?星田先生は弱い生徒の味方!私と八期君の家に体当たりしてでも解決してくれたんだから!」

明「それだからじゃない?」

杏「えっ?」

明「杏や八期の場合は担任だからどうにか成ったけど、ゆうなっちってクラスは?」

結菜「Aクラスです!」

明「担任の先生でないと後々厄介だと思うよ!」

杏「でも、ここの顧問でもあるよ!」

蓮「そもそも体当たりで行っても解決しないと思うわ!暴力反対よ!」

香「そうね、出来れば平和的に解決したいわ!」

杏「星田先生!」

恵梨香「そうだ!会長の絶対命令を使えばどうですか?」

和「権力を頼るんですか?」

愛「散々文句言ってた癖に!愛ちゃんボード『てのひらがえし!』」

恵梨香「いや、皆・・・、あい子は最初から肯定してた!」

香「それは無理よ!」

恵梨香「えっ?ダメなんですか?」

香「生徒会長絶対命令は学校内だけ使えるルール!
  そもそも、校外を出て使っても誰が言うこと聞くのよ?」

和「それもそうですね」

ピコン!

夢「良いこと考えた!」

香「高橋さん、何を考えたの?」

夢「先生!杏の家に乗り込む前に、隠しカメラ入れてましたよね?」

香「ええっ、そうね、八期もだけど・・・」

夢「それを使いましょう!結菜ちゃん、家の中の映像撮って良いかな?勿論、証拠として提出する用に結菜ちゃん自身で撮って」

結菜「あの、私家出中ですので今帰るのは・・・」

夢「そっか・・・、帰りにくいよね」

香「ただ、私も紅城さんの事、理事長に話したら、近所でも有名な『スパルタ夫婦』って言われてて、うちの学校で紅城家の黒い噂はほとんどの人が知ってるそうよ!」

杏「あっ、なら・・・」

明「ん?」

杏「明ちゃん、協力してくれない?」

明「えっ?私が?」

一週間後
結菜の父「まったく、仕事で忙しいのに呼び出しとは何事だ?」

結菜の母「本当に!あの子も勝手に家出して!何がしたいのかしら?」

結菜の父「まったく、この学校に通わせたのが悪いんだ!」

結菜の母「『偏差値も高い進学校だからここにしなさい』と言ったのはあなたですよ!」

結菜の父「そんなの知らん!なんで最近に成って学力向上より部活動に力を入れるようになったんだ?全くけしからん!しかも、何か訳の分からない教室で居残りになってるし!」

結菜の母「あなたがそんな態度だからじゃないですか?」

結菜の父「はあ?俺のせいで不良になったというのか?お前の育て方が間違ってたんじゃないのか?」

結菜の母「私に全てを押し付けると言うのですか?」

栞「あの、校内ではお静かに!まだ授業中のクラスもあるんです!」

結菜の父「お前らが私らの事情も考えずに呼んだんだろ!」

結菜の母「そうよ!早く娘を返しなさい!」

香「それは出来ませんね!」

結菜の両親「はあ?」

香「先程から聞いてみれば、お互いに責任の押し付けあいをするなんて、子供の喧嘩ですか?そりゃお宅のお子さんもこんな親じゃ出て行きたくも成りますよ!」

結菜の父「なんだと!」

香「それに、自分達の子供が家出したと言うのに、行方不明届けはおろか、警察署や交番にも電話一本出さないとは、本当に子供の事を大切に思ってるのですか?」

結菜の父「娘が反抗したんだから関係無いだろ!意味もない部活動をやって、成績落として、弁護士に成れなかったらどう責任取ってくれるんだ?!」

香「成る程、そりゃお宅の娘さんがあなた方を嫌いに成る理由が分かりましたよ!」

結菜の両親「はあ?」

八期「全生徒を代表して言わせてもらう!
   子供は親の物だが、所有物でも使用人でもない!子供だって1人の人間!どう躾るかは勝手だが、人の夢まで勝手に決めるんじゃない!
    そんな親は親なんかじゃない!」

結菜の父「なんだと!生意気なガキめ!お前に何が分かる?」

結菜の母「そうよ!私達は代々弁護士の家系で育ってきたのよ!だったら娘は弁護士に成るために生まれてきたのよ!邪魔しないで!」

八期「それはあんたらの願望と名誉だろう?結菜の夢なんかじゃない!」

杏「そうよ!あなた達はそうやって結菜ちゃんを洗脳させて、自由を奪ってるのよ!そんな人、親なんかじゃない!権力者よ!」

結菜の父「このガキども!」

結菜の母「口の聞き方が成ってないわね!」

八期「学生の本文は勉強だが、結菜の自由と夢を奪うな!」

結菜の父「奪おうとしてるのはお前の方だ!」

ゴン!

結菜の母「あなたなんかに何が分かると言うの?」

パチン!

八期「先生!」

杏「今です!」

香「あっ、もしもし!生徒が暴行を加えられたのですぐ来てください!」

結菜の両親「えっ?」

ウーウー、ウーウー、ウーウー・・・

犬養「警察だ!暴行及び傷害の容疑で逮捕する!」

結菜の父「ま、待て!まず、コイツらが!ああ・・・」

結菜の母「私達の娘を誘拐・・・」

香「すみません、少し見せたいものがあるので待っててもらえませんか?」

犬養「は、はい!」

結菜の母「何を見せる気ですか?」

結菜の父「娘は?」

映像
内容は完道家の日常

香「どうですか?」

結菜の母「これが何ですか?」

香「これは私のクラスの生徒の一週間の記録です!この生徒は部活動に家の手伝い、そして勉強の予習・復習をした上で成績上位の生徒です!」

結菜の父「それがなんだと言うんだ!それはその子が出来るからだろう!」

香「じゃあ、なぜあなた方は自分の娘にスパルタ教育をしたのですか?」

結菜の母「それは私達も同じ事を・・・」

香「今、言いましたね!『自分達も同じ事を』と!」

結菜の父「それがなんだ!ただの事実だ!」

香「自分達が出来るなら我が子にも出来ると強要させたんですよね?」

結菜の父「それがなんだ!教育とはそう言うもんだろ!人の家族に口を出すな!」

香「うるさい権力者!あんたらは子供の事なんか一切愛してない無い!」

結菜の母「なんですって!」

香「本当に子供を愛してるなら、結菜さんの意見を1度でも聞いたの?」

結菜の父「家族の中で1番偉いのは父親である私だ!子供は親の言うことだけ聞いてれば幸せに成るんだよ!」

結菜の母「ご、ごめんなさい!」

結菜の父「何謝ってるんだ!」

結菜の母「私、怖かったんです!私の子供の頃要領が悪くて缶詰め状態で勉強してやっと、憧れの弁護士に成ったんです!ですが、結菜が出来た時、『要領の悪さが遺伝するのでは?』、『この子が勉強で苦しんだらどうしよう』としかも、夫は最初からエリートコースだった為、私が元が頭悪いなど言えなかったんです!」

結菜「お母さん、その気持ちは分かります!私はお母さんの姿を見て真面目に行きようと決めましたから!」

結菜の母「結菜!」

結菜の父「結菜!」

香「結菜さん、あなたが決めなさい」

結菜「お巡りさん、これは父が私にした虐待の映像です!私はこれに耐えてきました!ですので、母を許して、父はとっとっと捕まえて下さい!」

結菜の父「おい、結菜!」

結菜「私が100点取らなかった事を理由に私にも母にも当たってましたよね?私はあなたを許す気ありませんから!」

結菜の父「畜生!」

こうして結菜の父は逮捕され、その後離婚となった。

結菜の母「結菜!本当にごめんなさい」

結菜「私だけでなく杏さんにも謝って下さい!」

結菜の母「さっきは叩いてごめんなさい」

杏「いえ、大丈夫です」

明「ねえ、あたしの映像必要だった?」

結菜の母「あなたの生活の映像だったのね?」

明「はい!」

結菜の母「一体どんな生活をしたら、優秀な成績を維持できるの?」

明「『あっ、役に立った』当たり前の事を当たり前にやったらですかね?」

恵梨香「それが出来たら苦労しません!」

結菜「お母さん、私は体験入部をしたお陰で少ないですが、友達が出来ました!」

結菜の母「良かったわね」

結菜「あと、もし良かったらなのですが、私の人生初ライブを見てもらえませんか?」

結菜の母「フフフ」

結菜「なぜ笑ってるんですか?」

結菜の母「今まで隠してたけど、お母さん子供時代は弁護士に成りたい夢の前はアイドルを目指したかったの!」

全員「ええっ?!!!!」

結菜の母「弁護士を目指す切っ掛けもアイドルよ!まあ裁判の合間に音楽聞いてたりするんだけどね」

杏「まさか、結菜ちゃんのお母さんがアイドルオタクだったなんて!」

結菜「母の子供の頃は知っていましたが、アイドル好きは初耳です!」

そしてライブ当日

結菜「今日は皆さん、私の為に来てくださりありがとうございます!」

観客「キャーキャー!」

結菜「人生初ライブを皆さんとそして私の母と!」

ライブ終了後

杏「どうだった?」

結菜「なんでしょう?皆さんが私に注目してくれてるのですが、悪い気はしません!」

明「アイドル活動楽しかった?」

結菜「はい!皆さんが作ってくれた土台が合ってこその私のライブでしたから!」

八期「部活動も悪くないだろ?」

結菜「はい!」

杏「じゃあ、一緒に・・・」

結菜「そこは断らせてもらいます!」

杏「えっ?なんで?」

結菜「確かにライブは楽しかったです!ですが私が入るのは中途半端過ぎるんです」

明「どういう事?」

結菜「来年は3年生、しかもあと3ヶ月余りで受験生ですよ!私はそこまで器用でない人間ですから、多分一緒にやっても足手まといもしくはどちらかに偏りが生じると思うんです!」

杏「結菜ちゃん・・・」

明「まあ、仕方無いか!」

奈々「また、気が向いたら部室に遊びに来てください!いつでも入部待ってますよ!」

結菜「はい!皆さんと、本当にありがとうございました!」

その後結菜は高校生に成って本気でアイドル活動をするのだが、同好会に入ることに苦労するとはこの時誰も知らない。


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