二次創作小説(新・総合)
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- レインボーヒロインズ
- 日時: 2024/09/21 00:02
- 名前: いくちゃん (ID: E8lgSYnB)
どうも!いくちゃんです!
今回も更なるナンバーズスピンオフ作品!
レインボーヒロインズを投稿したいと思います。
モチーフはラブライブ虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会です!
この作品も『少年教師有』と共にナンバーズ8と平行でお話が進みます!
ですので、『ナンバーズ8』のキャラクターがこの作品に、
『レインボーヒロインズ』のキャラクターが『ナンバーズ8』にも出てきます!
さあ、果たしてどんなお話に成るのか?
主要人物だけ載せておきます!
スクールアイドル同好会
桃・夢原杏
黄・中洲恵梨香
水・桜木和
紫・倉木紫
赤・矢塚奈々
緑・エル・グリーン ※スイス人
白・白木愛
銀・モナ・スカーレット ※アメリカ人
マネージャー・高橋夢
アイドル育成愛好会
桜・王・美麗 ※中国人
深緑・三葉主
青・綾瀬蓮
橙・完道明
青・倉木青香
赤・絢川赤音
黄・立花黄花
桃・矢口桃夏
橙・ミカ・オレンジ
藍・黒川藍香
紫・宮本紫子
水・李・水美
緑・瀬川緑
白桃・夢原亜利紗
橙・山口朝
紅・紅城結菜
作曲家・モナ・スカーレット
※変動する可能性あり
- Re: レインボーヒロインズ ( No.92 )
- 日時: 2025/08/21 22:54
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
第91話・御褒美のライブとシード権
校庭
夢「恵利香ちゃん!」
和「スクールアイドルフェスティバル・ソロ部門下克上優勝・・・」
全員「おめでとう!」
バーン!
ピラッ!
『スクールアイドルフェスティバル・ソロ部門
祝!中洲恵利香 下克上優勝』
恵利香「ありがとうございます!って、なんで『下克上』入れるんですか?!恥ずかしいじゃないですか!」
八期「事実だろ?むしろ、下克上優勝の方が僕は凄いと思うけどな!」
愛海「そうだよ!敗者復活戦から勝ち上がって決勝まで進み、100点のハンデを背負いながらそれを跳ね返すって難しいよ!」
エル「しかも、練習期間もキツキツな上、ルール通りにやることが難しかったし!」
和「テストすら越えないといけない、文武両道の人でない限り出場すら危ぶまれてましたからね!」
恵利香「それはそうですが・・・」
パッと!
『スクールアイドルフェスティバル・ソロ部門
王美麗 本当は優勝してた』
全員「?」
八期「なんだこれ?」
奈々「美麗さん何をやってるんですか?早く片付けて下さい!」
美麗「嫌よ!本来なら私が優勝してたのよ!あんな結果納得行かないわ!」
八期「負け犬の遠吠えだな!」
零「むしろ作ってる時点で恥ずかしいと思わないの?」
明「明かな学校の恥じゃん!」
主「美麗!今すぐ片付けて下さい!」
美麗「嫌よ!本当は私が優勝してたんだから!」
主「こんな垂れ幕、ただの負け惜しみです!むしろ学校の恥です!あなたは全国に恥を晒すつもりですか?」
美麗「途中で落ちた人に言われたくないわよ!」
主「今はそんなこと関係ありません!」
美麗「良い?我が王家の辞書に敗北と言う文字は無いのよ!こんな訳の分からないルールでマイナス点なんて末代までの恥じよ!」
八期「今ここで、『自分は本当は優勝してましたよ』って負け惜しみを周りにアピールしてる方がもっと恥晒しだけどな!」
愛「愛ちゃんボード『それ、言えてる!』」
美麗「なんで完璧に出来て負けなのよ!おかしいじゃない!」
秀喜「おかしいのはお前の頭だろ?ルール内容をよく読まないからそうなるんだよ!
よく言うだろ!『説明書と注意事項はよく読んでおけ』ってな!」
八期「初めて聞いたけど?皆言ってるの?」
芹「例えよ!例え!でも結構重要よ!」
香「そうね、この2つはちゃんと読んでおかないと、取り返しの付かないことが起きるから!」
屋上
理「ほら、もう満足でしょ!今すぐ畳みなさい!」
美麗「なんでよ?」
理「こんな負け惜しみの垂れ幕、1日置いておくだけでも恥ずかしいわ!学校のイメージダウンに成るから今すぐ片付けなさい!」
主「そうですよ!美麗!あなたはどれだけ恥を晒すつもりですか?」
八期「薺!もう切ってしまえ!」
奈々「分かりました!」
ブチッ!
美麗「あっ、ちょっと!」
ブチッ!
パサッ!
ドサッ!
美麗「折角昨日徹夜で作ったのに!勿体無い!」
主「勿体無いのはその垂れ幕に掛かった費用とあなたが費やした時間です!」
美麗「もう帰って引きこもっておくわ!」
八期「二度と出てくるな!」
香「八期、言い過ぎ!」
同好会部室
パン!パン!パン!パン!・・・
夢「改めまして、恵利香ちゃんスクールアイドルフェスティバル・ソロ部門下克上優勝おめでとう!」
恵利香「皆さん、本当にありがとうございます!」
八期「騒げ!騒げ!あの美麗に勝ったんだ!誇りを持って良いんだよ!」
杏「それはそうだよね?美麗ちゃん優勝候補だったもんね?」
明「そうなんだよ!だから、大会後のスポーツ新聞の一面はエリンギの下克上優勝じゃなくて、
『美麗!まさかのルール内容を誤解!?』
って美麗がルールを把握せず負けた記事ばっかりだったんだ!」
恵利香「なんでですか?エリリン優勝したんですよ?しかも大会初の敗者復活からの下克上なんですよ?!」
和「あっ、でも1紙だけ恵利香さんの下克上優勝をピックアップした新聞私は見付けて買いましたよ!ほら!」
恵利香「おおっ!まさしく、エリリンが表紙を飾って・・・」
和「中は美麗さんの記事だけで6ページありますよ!」
恵利香「1ページだけ?」
和「取り敢えず、この表紙家に飾っておこうかな?」
八期「飾りなよ!」
恵利香「是非飾って家宝にしといて!」
愛「それは言い過ぎ!」
葉月「大好きな人を朝起きた時にいつでも見られるように正面に飾って置くのか?寝る前に話しかけるために壁に貼っておくのか?」
和「もう!茶化さないで下さい!」
紫「そう言えば、準決勝まで行った子達は御褒美のライブがあるんだよね?」
恵利香「そう言えば、そんなこと言ってましたね!」
八期「ソロ・ユニット・グループ全てにあるって言ってたぞ!」
エル「準決勝って予備メンバーも入るかな?」
和「入った筈ですよ!」
奈々「ですが、歌えるのは決勝を戦った11人だけで、準決勝まで進んだ人達はバックダンサー担当になるそうです!」
紫「バックダンサー?!」
奈々「少なくともステージには上がれるってことですね」
エル「でも、自分の曲が歌えないのは残念だな」
和「逆に『今度は自分の歌を歌うぞ』って夢を持つって事ですよ!勿論決勝進出者達も『またこのステージに戻るぞ!』って気持ちが強くなりますよ!」
奈々「あっ、順位によって歌える長さが違うそうです!」
恵利香「マジで?」
奈々「11位は
Aメロ→サビのみ」
全員「短!」
奈々「10位は
Aメロ→Bメロ→サビのテレビSize」
八期「1分半くらいか」
奈々「9位は
Aメロ→Bメロ→サビ→ラストサビ」
芹「段々長くなっていくわね」
奈々「8位は
Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→ラストサビ
7位は
Aメロ→Aメロ→Bメロ→サビ」
零「7位からロックバージョンか!」
奈々「6位は
Aメロ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→サビ
5位は
Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→ラストサビ」
杏「5位から2フレーズ突入だね」
奈々「4位は
Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→サビ→ラストサビ
3位は
Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→サビ→Cメロ→ラストサビ
2位は
Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→ラストサビ
1位がフルの・・・
Aメロ→Bメロ→サビ→Aメロ→Bメロ→サビ→Cメロ→ラストサビに成ります。」
恵利香「つまり、エリリンは長く歌えると言うことですね!」
奈々「その通りです!更に既存曲を1人1曲持ってくるように言われてます!」
恵利香「なんでですか?」
奈々「11曲で時間を限ると、時間が余るからだそうです!」
恵利香「成る程!」
奈々「ですが、既存曲の披露は
11位が
Aメロ→サビ
10位・9位が1フレーズ
8位~6位が1フレーズ+ラストサビ
5位・4位が2フレーズ
2位・3位が2フレーズ+ラストサビ
1位は2フレーズ+Cメロ+ラストサビです」
恵利香「聞いただけで楽しみに成ってきました!いつですか?」
奈々「春休み期間の話ですが、詳細はまだ分かってません!」
理珠「あと準決勝以上の人達はユニットやグループも含め、シード権が渡されます。」
恵利香「シード権って、1回戦からではなく、途中参加のあれですか?」
理珠「まあ、そう捉えてくれたほうが分かりやすいですね」
恵利香「シード権って?」
理珠「シード権は春は3回戦から、夏は準々決勝から参加出来ます!」
恵利香「ってことは、エリリンが来年もソロで参加の場合?」
理珠「夏ですので、準々決勝からの参加です!その分練習期間を長く取れますよ!」
恵利香「やったー!」
理珠「ただし!」
八期「なんか注意でもあるのか?」
理珠「はい、例えばソロでシードを貰った人がユニット又はグループの大会にエントリーした場合です!」
和「どうなるんですか?」
理珠「勿論、グループ又はユニットのメンバーは必ず1回戦、2回戦に出なくては行けませんが、シード権を持つメンバーは出ても出なくても構わないそうです」
奈々「つまり、1回戦出て、2回戦出ない、その逆もありと言うことですか?」
理珠「はい、その通りです!基本出なくて構いません!ですが、出なければいけない事情があるのなら、出てもペナルティとかありません!
ただ、体力を消耗するだけです!」
エル「そうだよね、日程キツキツだし!」
愛「そもそも1回戦、2回戦共にオンラインライブだよね?」
奈々「素朴な疑問なんですけど、グループ又はユニットがシード権を持ってソロの大会に出場は?」
理珠「出来ないことは無いですが、身内のバトルが勃発します」
奈々「どういう事ですか?」
理珠「グループがシード権を貰ってユニット又はソロでシードを生かしたい時は、グループの代表だけが該当することに成ります。この場合1回戦に必ず出場することに成るので、夏は準決勝、春は準々決勝からの参加に成りますが、シードが貰えるのは、グループの中の1人又は1ユニットです!」
秀喜「そりゃ、人数多かったら時間も食うからな」
愛「対戦表の組み合わせがややこしくなりそう」
八期「だからだろうね」
恵利香「来年こそ完璧な優勝をしますよ!」
和「来年じゃなくて来年度ね!」
- Re: レインボーヒロインズ ( No.93 )
- 日時: 2025/10/24 03:26
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
第92話・町子からの御褒美と美麗の企み
同好会の部室
恵利香「それで町子先輩!スクフェス優勝した御褒美をそろそろ教えて下さいよ!」
町子「ええっ、発表するわよ!」
エル「何だろうね?」
愛「愛ちゃんボード『ワクワク😃💕』」
町子「発表します!まずは改めまして、中洲恵利香ちゃん!
スクールアイドルフェスティバル・ソロ部門
優勝おめでとう!」
恵利香「ありがとうございます」
町子「優勝した恵利香ちゃんには、御褒美として、
レインボーヒロインズで行うグループライブのセンターの権利を贈呈したいと思います!」
全員「おおっ!」
恵利香「えっ?レインボーヒロインズのセンターですか?」
町子「更に、副賞としまして、来年度の部活動紹介のソロライブの担当も恵利香ちゃんに任せたいと思います!」
恵利香「やったー!って、普通そっちが賞品じゃないですか?なんでこっちが副賞何ですか?」
町子「それは八期君に言ってよ!
私は『ソロコンサートの方が同好会にとっての大きな御褒美に成るよ』って言ったけど、
『ライブをする人間としてセンターが欲しいのが本音だろ?それに、レインボーのグループライブ見てみたいし!』って言われて・・・」
恵利香「絶対そっちが本音ですよね?」
愛「あれ?恵利香ちゃんグループライブのセンターやるの嫌なの?」
和「要らないなら私にセンターの権利下さいよ!」
恵利香「嫌ですよ!これはエリリンが必死こいて手に入れたものなんですから!渡すものですか!」
杏「でも、恵利香ちゃん良かったね!センター貰えて!」
恵利香「まあ、悪くはないですね」
紫「でも、何人で歌うの?」
町子「それは勿論、今同好会の部員として登録されてるメンバーだけよ」
エル「ってことは、蓮ちゃんと明ちゃんは入らないのか・・・」
恵利香「あんな裏切り者達が入ったらエリリンのセンター曲が汚れますよ!居なくて良いです!」
紫「そんな風に言わなくったって・・・」
愛「その代わりモナちゃんは入るんだね?」
恵利香「えっ?モナ子も入るの?」
モナ「転部とはいえ、僕も同好会の一員だからね!恵利香のセンター曲に入るってのは癪じゃないが、まあ入ってやるよ!」
恵利香「そんなに嫌ならやらなきゃ良いじゃないですか!」
愛「モナちゃん、ダメだよ!ほら、謝って!」←モナの頭を下げる
モナ「愛何するのさ?」
愛「そんな態度だと恵利香ちゃん入れてくれないよ!」
モナ「別にどっちでも良いよ」
愛「そっか、残念だな・・・」
モナ「えっ?」
愛「モナちゃんと同じステージでライブ出来ると思ったのに、残念だな!」
モナ「恵利香!さっき言ったことは取り消すから!僕も仲間に入れて!」
恵利香「土下座で頼んでくれたら考えてあげてもいいかな?(な~んて!)」
和「ちょっと!恵利香さん!意地悪しない!」
モナ「この通りだ!」←土下座
愛「私からも同じく!」←モナの頭を下げながら自らも土下座
恵利香「あい子の顔に免じて入れてあげますよ!」
モナ「本当かい?」
恵利香「ただし、さっき生意気な事言ってたから、口出しNGね!モナ子は基本黙っといて!」
杏「それは可哀想だよ!」
和「そうです、少し位意見を・・・」
恵利香「じゃあ、私が質問するまで答えちゃダメ!ってのは?」
愛「私達も入れて!私達もモナちゃんの気持ちを知りたい!」
恵利香「分かったよ、同好会のメンバーからの質問に答える形で意見をお願い」
モナ「Thanks!」
恵利香「それより、部活紹介に使うソロライブの方は?」
町子「ああ、それは決勝の曲を使うわ!」
恵利香「えっ?新曲じゃダメなんですか?」
町子「だって、グループライブも練習しないといけないし、紹介するなら『この曲で優勝しました!』って方がカッコいいでしょ?」
恵利香「それは確かにそうですね」
一方その頃
愛好会部室
ガラガラ
青香「あっ、美麗さん!おはようございます!」
蓮「色々あって、落ち込んでた割りにはすぐ復活したわね!」
美麗「今は、そんなことどうでも良いわ!」
主「何をする気ですか?」
美麗「来年度に向けて、部員を沢山集めるわよ!私の後継者達を沢山作らないと!」
結菜「流石美麗さん!そう言うところ尊敬します!」
藍加「そうね、いつまでもくよくよせず、常に前を向いてるのが美麗だから!」
美麗「それに来年私は生徒会長にも成るからね!」
明「そう言えばそんなこと言ってたね」
主「なんなら私があなたを推薦しましょうか?一応、推薦制と言うのもありまして・・・」
美麗「嫌よ!私は投票と言う周りからの信頼を得て、私のアンチですら黙らせるために、そんな簡単に決まるような事はしたくないわ!
投票で決まると言うことは、全校生徒に認められるってことなのよ!分かる?」
主「はい、すみません・・・」
赤音「具体的にはどうするんですか?」
美麗「この学校、もとい高等部からアイドル育成学校に変えてやるわ!」
黄花「でも、そんなことしたら、別のスポーツをやりたい子とか居たら?」
美麗「ならば、うちでやってる階級制度を他の部活にも当てはめるわ!そうすればもっと強いチームに育てられるもの!
更に、コーチも素晴らしい人達を連れてこないと!」
蓮「そんなお金どこにあるのよ?」
美麗「勿論、王コンツェルンが全額支給するに決まってるじゃない!」
ミカ「流石、金持ちの発想違うな・・・」
主「何無駄遣いしてるんですか!」
美麗「これは学校の生徒の為なのよ!モリモリと体を付けて、輝かしい夢に向かって頑張るのよ!」
水美「他に改善する物とかは?」
美麗「そうね、やっぱり区別するためには研究部、同好会、愛好会をランク付けする形で人数制限しましょう!」
緑「どういう事ですか?」
美麗「だから、研究部に入れるのは実力のある部員だけ!部活によってあらかじめ決められた人数でしか入らないようにするわよ!
同好会は学校ライブや屋外ライブを中心に、
愛好会は兎に角基本を鍛え上げるようにするわ!」
青香「ランク的に言うと?」
美麗「そうね、アイドル的に言うと、
研究部はAランク以上、
同好会はBランク以上、
Cランク以下が愛好会ね!」
明「それって、根本から変えていく気?」
美麗「当たり前よ!皆の輝かしい未来のために、全てを変えるつもりで行かないと!」
明『ヤバい、研究部も同好会も乗っ取られる!どうにかしないと!』
主「ですが、美麗私から提案が!」
美麗「何?」
主「マイナーなスポーツや、弱小の部活、その他将来に役に立たない部活は廃部にした方が良いと思います!」
美麗「そうね、なんなら夢がないなら私達の部活動に勧誘すれば良いわ!」
桃夏「あの、それって1億円は?」
美麗「勿論、その制度もあるわよ!貰った人は王コンツェルンが用意した、トレーニングルームやシャワー室にビュッフェだって食べ放題にしてあげるわ!
これで毎日ウハウハよ!」
蓮「でも、まえやってだらしない輩が集まって無かった?」
美麗「そこは、ランク付けで変わるわ!私も主に言われて目に余ったもの!」
藍加「美麗が生徒会長に成った学校、私は楽しみよ!毎日が彩られそう!」
美麗「藍加、嬉しいこと言ってくれるじゃない!」
蓮「無駄にお金を掛けすぎなのが玉に瑕だけどね?」
美麗「何か文句ある?」
主「美麗!学校には使える予算と言うものがありまして・・・」
美麗「王コンツェルンから出せばどうってこと無いわよ!誰がこの学校を買い取ったって言うのよ?」
明『ヤバいなあ、学校を完全に乗っ取られる!
こうなったら来年の生徒会長は八期にやって貰うか・・・』
果たして来年度の生徒会長の行方は一体?
- Re: レインボーヒロインズ ( No.94 )
- 日時: 2025/11/05 18:32
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
93話・第2回ソロライブトーナメント開催へ
同好会部室
恵利香「なな子なに書いてるの?」
奈々「卒業式の送辞です」
恵利香「掃除?」
奈々「贈る言葉の事です!」
恵利香「へー、なんで?」
奈々「3年生の先輩方に贈るんですよ!これを書いて読むのが生徒会長の仕事なんです!」
明「去年は面白かったよね?」
杏「事実ではあるんだけどね」
紫「八期君なりに謝ってくれたんだよね」
奈々「私は、途中から恥ずかしくなってきました!」
愛「自分でやってんだから仕方無いよ!愛ちゃんボード『失敗は誰にでもある』」
和「でも、八期先輩だって罪悪感は合ったじゃないですか!」
奈々「そうですね、本来ならあの時私が成るべきものだった生徒会長を、1年延期させて当選したと言えば良いのでしょうか?」
エル「私は八期君がまた生徒会長やっても良いって思ってるよ!」
夢「えっ?なぜですか?」
エル「だって、生徒会長絶対命令と言う割りには、普通の生活とそんな変わらなかったし!」
明「そうだよね!お決まりの『俺の言うことが絶対だ!』なんて台詞を一度も使ってないもん!」
愛「それに八期お義兄ちゃんが、絶対命令の生徒会長に成ってなかったら、私は今ここに居ないんだよね!」
杏「それは本当に!愛ちゃん運が良かったね!」
恵利香「ってなんで愛好会の明先輩が同好会の部室にナチュラルに居るんですか?」
明「来年度行う『ソロライブトーナメント』の話をしに来たんだよ!そしたら奈々っちが送辞考える途中だったから!」
奈々「送辞書くのは難しいですね」
夢「そんな難しく考えず、例文の通りにやれば良いんだよ!奈々ちゃん自身の気持ちを書くところは自分の文で書かないといけないけど・・・」
明「八期は書く前から投げ出してたからな」
恵利香「書く前から投げ出したんですか?」
杏「それでも『どうやって書いたら良いですか?』って自分が書く前提だったけどね」
恵利香「どう言うことですか?」
杏「これが人任せな亜利紗なら『お姉ちゃん書いて』とか、『先生が書いて』って人に書かせるから!」
全員「なるほど!」
夢「それで、ソロライブトーナメントの2回目の開催をするんだよね?」
明「一応、研究部や愛好会のメンバーに聞いたら全員入試合格してるから全員出られるよ!勿論私達も!」
エル「開催はいつ頃になるの?」
明「GWだよ!今回は同好会は全員出て欲しいんだよね」
杏「全員って、前回出てなかった私達も?」
明「うん!」
エル「ええっ?どうしようかな?」
明「裏方は研究部が中心にやってくれるって!」
紫「青香ちゃんが出るならやろうかな?」
モナ「愛が出るなら出てあげても良いよ!」
明「ただ、今回は・・・」
奈々「なんですか?ルールが少し変わるんですか?」
明「対戦表なんだけど・・・」
夢「対戦表がどうなるの?」
明「八期によって決められるんだよね」
全員「ええっ!!!!」
夢「それってどう言うこと?」
明「前回の大会で、納得の行く結果に成らなかったから、本当は開催すら『ダメ』って言われてたんだけど、
対戦カードを決めることと、2回戦敗退者から審査員特別賞を渡す事を条件に開催決定致しました!」
杏「審査員特別賞?」
明「八期が審査員に成るんだって!」
夢「なんでドレミの音も分からないのが?」
明「大丈夫!審査はファンの投票で決めるよ!八期は2回戦までの曲が終わった後に決めるから!」
愛「特別賞ってどんな感じ?」
明「八期曰く『準決勝に行った人間よりも素晴らしいライブをした人を表彰する』って言ってたかな?
簡単に言うと、結果に納得行かなかった時に、
『この人の方が凄かったじゃないか!』って感じの特別賞!」
杏「あっ、なんか想像付いた!」
和「優勝とか特別賞を表彰された人は何か貰えるんですか?」
明「優勝者準優勝者と特別賞を貰った人達は、最後にフルライブを1曲!
優勝者は勿論決勝で歌った曲、
特別賞はバトルの最後に歌った曲!」
恵利香「良い御褒美じゃないですか!」
明「ただし、特別賞受賞者が優勝者又は準優勝者と1回戦とと2回戦共に戦った相手の場合は御褒美は無しとなる」
夢「ちょっと待って!そんなのアイツの匙加減に成らない?美麗ちゃんとか大丈夫?」
明「主は止めてたけど、美麗自身は
『文句を言わせない程完璧なパフォーマンスをすれば良いだけ』って、負けるなんて微塵も感じて無かった」
紫「美麗ちゃんらしい」
杏「でも、私達の曲でも好き嫌いはちゃんとあるよ!」
明「そうだよね、あいあいのファンだけど、曲によってはあたしや杏、エルっちの曲を好んでた時もあったよ」
エル「あっ、私の曲も好きなんだ!なんだか嬉しいな!」
明「しかも、英語苦手なのに、モナちの曲も必死に成って覚えようとしてたし!」
モナ「リアリー?」
杏「投票で決めさせるなら、八期君自身も公平に決めようって気持ちあるんじゃない?その中で特別賞を決めるんだから!」
夢「なんか怪しいんだよね、なんか裏がありそう」
明「こっちは人数多いから、同好会に人数合わせたうえで選抜だよ!」
奈々「と言うことは今同好会に居る8人と愛好会から来る選抜8人によるトーナメントなんですね?」
明「その通り!愛好会から出るのは、
あたしと美麗、主、蓮、結菜っち、青香、赤音、黄花の8人だよ!」
紫「おおっ!青香ちゃんも出るの?」
エル「もしかしたら姉妹で争うことにも成るかもね?」
紫「そっか、そのときは青香ちゃんに上がって欲しいな」
恵利香「何妹に負けてるんですか?!姉なんだから勝って下さいよ!維持を見せて下さいよ!」
紫「だって青香ちゃんは世界一可愛いんだよ!そんな青香ちゃんに勝てるわけ無いよ!誰も紫ちゃんのライブなんか聞いてくれないよ!」
和「そんな落ち込まないで下さい!」
愛「聞いてくれる人は絶対居る!」
明「それ青香も同じこと言ってた!」
全員「えっ?」
回想
明「もしかしたらゆかっちと当たって、姉妹対決とかに成るかもね?」
美麗「そうなったら会場大盛り上がりよ!」
青香「ええっ?無理ですよ!」
美麗「なんでよ!あなた選抜1位でしょ!」
青香「だって、お姉ちゃんは世界一美人なんだもん!
お姉ちゃんがステージに上がったら私なんか見向きもされないよ!」
赤音「そんなことありませんよ」
蓮「そうよ!自信持って!」
青香「そんなことあるよ!お姉ちゃんスタイルも良いんだから!こんな貧相な私なんかが勝ってこないよ!」
回想終わり
明「って!」
杏「似た者姉妹!」
紫「青香ちゃんの方がもっとスタイル良いよ!」
エル「紫ちゃんは本当に青香ちゃんの事が大好きなんだね」
紫「そりゃ世界一可愛い妹ですから!」
モナ「それよりも向こうの方も対戦承諾で良いってことか?」
明「うん!勿論!あとは同好会の皆に確認取りたかっただけだから!」
奈々「しかし、先輩が決める対戦表だとどうなるのでしょう?」
夢「なんか大方想像出来ちゃうな!」
明「後今回は人数が多い分、3日に分けてやるつもりだから!」
夢「まあ、16人が1曲ずつやったら日が暮れるよね?」
杏「単純計算で30曲流れるからね」
紫「色々準備を含めると1日で終わらないよね」
明「1日目が1回戦、2日目が2回戦、3日目が準決勝及び決勝だから」
全員「は~い!」
研究部
明「八期!両方とも対戦承諾してくれたよ」
八期「それは良かった!」
明「1回戦は必ず同じチームが被らないようにね!」
八期「大丈夫!むしろ、僕も見てみたい対戦カードがあるし!」
明「ほう!でも、投票は勿論サクラとか入れないよね?」
八期「勿論!サクラなんて入れたら面白くないし、本性を出させるためには本気でやらないと意味がない!」
明「それなら協力するよ!」
八期「頼んだよ!それに本気で皆に勝ってくれないと心から喜べないから頑張ってね!」
明「勿論!皆にも伝えとく!」
明が去った後
八期「さてと・・・」
次の日
掲示板
『第2回ソロライブトーナメント対戦表』
1回戦
第1試合・王美麗vs夢原杏
第2試合・立花黄花vs白木愛
第3試合・絢川赤音vsエル・グリーン
第4試合・三葉主vsモナ・ワコール
第5試合・綾瀬蓮vs中洲恵利香
第6試合・紅城結菜vs矢塚奈々
第7試合・倉木青香vs倉木紫
第8試合・完道明vs桜木和
- Re: レインボーヒロインズ ( No.95 )
- 日時: 2025/11/05 21:27
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
第94話・美麗勧誘計画緊急会議
同好会部室
夢「緊急会議!」
恵利香「なんですか?突然?」
夢「今日貼られたトーナメント対戦表について会議するよ!」
モナ「って杏と愛は?」
夢「あの2人は知らないことだし、知ってても断るから敢え呼んでない!
それよりもこれ!絶対仕組まれてるよ!
きっと八期は美麗ちゃんの精神をめちゃくちゃにするつもりだよ!」
モナ「そうかな?」
夢「だって、最初の対戦相手が杏だよ!絶対終わった後に杏に特別賞渡すつもりだよ」
エル「それはやってみるまで分からないんじゃないかな?」
奈々「そうですよ!先輩素直かつ結構真剣に聞きますから、たとえ好きな人の歌でも、『ダメなものはダメ』ってはっきり言うと、希先輩が言ってました」
和「ですが、先輩が美麗さんを追い出そうとしてるのは事実では無いでしょうか?」
紫「どうしてそう言えるの?」
和「2回戦の相手は第1と第2、第3と第4、第5と第6、第7と第8の勝者がぶつかるんですよね?」
恵利香「あっ、2回戦であい子があたるかもれしないってこと?」
和「そうです!仮に愛さんが2回戦へ進み、美麗さんに負けたら八期先輩はどう思うでしょうか?」
紫「絶対、愛ちゃんに特別賞渡すね」
モナ「待って!そうなると、美麗が歌えなくなるってこと?」
紫「ルール上そうなるね」
エル「ええっ!!!!それはいくらなんでも・・・」
和「きっと八期先輩は、美麗さんに敗北と言う経験を味合わせて、二度とライブを起こさないようにする算段なんだと思います」
モナ「そうかな?アイツならすぐ立ち直りそうだけど!」
恵利香「いや、逆に引きこもりに成るんじゃないですか?実際エリリンに負けた時もプチ引きこもりでしたし!」
奈々「それはあの後の垂れ幕が原因ですが、あり得るかもしれませんね」
和「そうなると愛好会は美麗さんが引きこもりに成ったことで機能せず、衰退して最後は・・・」
夢「そんなこと私達がさせないよ!」
紫「でも、愛ちゃんは美麗ちゃんのせいで、両親が亡くなってるからな・・・」
和「愛さんが許せないの気持ちも分かるんですよね・・・」
夢「でも、よーく、考えてみたらさあ、自殺する前に他に仕事とか見付けられなかったのかな?」
紫「それは難しいと思うよ!愛ちゃんから聞いたけど、お父さん大企業の社員さんで年収が2000万は合ったらしいから・・・」
恵利香「年収2000万!?」
和「ってことは愛さんが住んでたマンションって?」
紫「相当高い高級マンションだった筈だよ!お母さんも年収1000万だったって聞いてる!」
恵利香「あい子の両親どれだけ頭良いんですか?」
紫「ただ、人付き合いは苦手で1人でやることが多かったらしいよ」
和「そこは遺伝なのかな?」
エル「と言うことは、突然の借金で途方に暮れて、自暴自棄に成って自殺しちゃったのか・・・」
紫「自殺って勢いでやっちゃうことってあるよね」
夢「そう言うものなの?」
和「紫さんも自殺未遂してましたよね?」
モナ「紫が自殺未遂?」
恵利香「そうそう、『青香ちゃんに嫌われた!』とか言って」
紫「あの時はすみませんでした」
奈々「しかも、他校の生徒に対して先輩の絶対命令使わせようとしてましたし!」
紫「あの時叱られたことは今でも覚えてるよ」
奈々「紫さんの使い方は絶対命令の悪用ですからね!」
紫「そうだね」
恵利香「なな子が言っても説得力無いよ!」
奈々「恵利香さん!」
紫「そうだね」
奈々「同意しないで下さい!事実ですが・・・」
モナ「でもさあ、仮に美麗が負けを知ったとして、簡単に崩れるとは僕は思わないんだよね」
夢「どうして?」
モナ「仮に、美麗を追い出したとしても、王コンツェルンの支援が無くなるんだぞ!」
夢「そうなんだ」
和「そう言えばそうでしたね」
モナ「まあ、だこらアイツは好き勝手やってるんだけどな」
エル「それはどうなんだろ?」
モナ「兎に角、八期が美麗を追い出すってのは学校を廃校に追い込む自殺行為だ!いくら知識が無くても、そんな事情をアイツが知らない筈無いよ!」
夢「そうだよね、岡田さんとかきら聞いてる筈だし!」
紫「それって、コミュニケーション支援学校に強制転校出来ないってこと?」
奈々「そうですね!私も聞いてます!仮に美麗さんがこの学校を追い出されることがあれば、
王コンツェルンはスリーシスターズ学園への支援を打ち切るという書面を承諾された契約書があると理事長から聞いてます!
それは姉妹校と言われる『コミュニケーション支援学校』だったとしてもです!」
恵利香「ってことは、仮に八期先輩が美麗を追い出そうと模索していても無理って事じゃないですか?」
夢「でも、もしかしたらそうならないように対策を模索してたり?」
恵利香「それは考えすぎでは?」
夢「だってアイツ、愛ちゃんに『美麗は絶対追い出す』って約束してたし、理事長の姪にあたる零と仲良いから、零が裏でてを回しそうじゃない?」
奈々「あの、私がやった生徒会長無効デモみたいなことは止めてくださいね!それやると追い出される生徒が半分処じゃ済みませんから!」
愛好会部室
主「美麗、良いんですか?」
美麗「何を?」
主「第2回スクールアイドル同好会vsアイドル育成愛好会ソロライブトーナメントのトーナメント対戦表を研究部の名誉会長の松本八期に決めてもらって?」
美麗「大丈夫よ!どんな組み合わせだろうと私は絶対負けないから!誰が来ようと勝てばどうってこと無いわよ!」
主「あの名誉会長に認められなければ、優勝しても御褒美のライブが出来ないかもしれないんですよ!」
美麗「大丈夫よ!文句言わせなきゃ良いんでしょ!文句を言われ無いパフォーマンスで黙らせてやるわよ!」
主「それすら無視して蹴落とす可能性だって・・・」
美麗「その時は、私が直々にプロの目線と言うものを教えてあげれば良いのよ!
それを皆の前でね!そしたら今後の審査の参考にも成るし、ファンの皆も学べて一石二鳥でしょう!」
主「あなたはこの学校から追い出されるかもしれないと言う危機感は無いんですか?」
美麗「何を言ってるの?この学校は王コンツェルンの社長であり私のママが買い取った場所なのよ!
私を追い出すものなら追い出してみなさい!一週間持たずに廃校となり、破産手続き待った無し!
生徒の家族は皆借金だらけ!そんな状態に成りたいなんて思いたくないでしょ!」
主「それはそうですが・・・」
美麗「まあ、仮に私が愛好会から出ていくと言うことは、この愛好会も終わりってことよ!」
主「と言うと?」
美麗「今まで与えられてきた環境は全て無くなり、Aクラス未満の部員達からは1億円を銀行から徴収するわ!」
主「そんなことしたら・・・」
美麗「言ったでしょ、私は皆を本気でプロのアイドルにするんだから!受け入れ先が決まった子達はもう十分食べていけるわ!私が言うことは何も無し!
でも、そうでない子は今まで何をしてきた?って話よ!私の期待に応えられなかった訳なんだからお金を返すのは当たり前でしょ?上へ行けるチャンスはいくらでも合ったんですから!」
主「そうですね、それにお金に眩んで入ってだらける部員達も居ましたしね!返されて当然です!」
美麗「それよりも新しい部員を集めないと!良さそうな子居たらピックアップしといてね!」
主「分かりました」
美麗「どうせなら帰宅部が良いわね!何もやって無いんだから!」
主「そうですね、そう言った人を勧誘できた方が良いですね!」
夢と美麗は知らなかったが、
『美麗勧誘計画』のメンバーの中に1人だけ裏切り者が居た!その人物は『美麗追放計画』の一員である。
果たして美麗の進退の行方は如何に?
そして学校の将来も如何に?
- Re: レインボーヒロインズ ( No.96 )
- 日時: 2025/11/06 22:39
- 名前: いくちゃん (ID: aw3qwL.x)
第95話・薺の気持ち
薺の部屋
薺「ああ、もうどう書けばいいの!?」
トントン!
芹「薺、開けるね」
薺「良いよ!」
ガチャン!
芹「卒業式の送辞か!」
薺「お姉ちゃんは書いたことある?」
芹「ええっ、合ったわ!」
薺「どんな感じに書いてた?」
芹「ほぼほぼ例文の書き写しみたいなものだったから、それにほぼ先生に手伝ってもらってたし・・・」
薺「フーン!ねえ、お姉ちゃん?」
芹「何?」
薺「もし仮にだよ?」
芹「何よ!勿体振らないで早く言ってよ!」
薺「もし、私がお姉ちゃんと同じグループに入ったらどう思う?」
芹「薺がナンバーズ8に?」
薺「仮だよ!仮!」
芹「まさか、同好会を止めてうちに来ようとしてる?」
薺「実は、まだ迷ってて・・・」
芹「そうなの?でもなんで?」
薺「ほら、私は元々お姉ちゃんと同じ部活動をやりたいと言うか、お姉ちゃんと一緒にやりたかったから・・・
元々アイドルには興味は合ったよ!その中でもお姉ちゃんと一緒にやりたかったと言うか・・・」
芹「お姉ちゃんは正直嬉しいよ!なずなが来てくれて」
薺「本当に?」
芹「お姉ちゃんも可愛い妹と一緒に歌って踊る事が夢だったもの!それにいつかそんなこと言うんじゃないかって思ってたし!」
薺「なんで?」
芹「そこは・・・、姉ですから!」
薺「でも・・・」
芹「なんで来ないの?お姉ちゃんはいつでも待ってるわよ!それに早く来ないと入るタイミングを失うわよ!」
薺「それは分かってるでも先輩が・・・」
芹「ああ、八期が怖いのね!あんたよくぶつかってたものね!『生意気』だの、『下手くそ』とか言われて・・・、
大丈夫よ!お姉ちゃんが付いてるから」
薺「そうじゃないの!」
芹「えっ?」
薺「ほら、私研究部入ろうとして『絶対命令』があるって聞いて即断ったから・・・、そんな私が入るなんておこがましいなあって」
芹「でも、八期はあんたを欲しがってたわよ!」
薺「えっ?なんて?」
芹「八期はあんたが、薺がグループに来て欲しいって、何度も言ってたわよ!」
薺「えっ?嘘?」
芹「嘘じゃないわ!なんなら明日部室の前に来なさい!」
薺「分かった」
研究部部室
芹「ねえ、八期?」
八期「どうした?芹?」
芹「もしだよ」
八期「うん」
薺「・・・」←扉越しに聞いてる
芹「薺がうちのグループに入りたいって言ったらどう思う?」
八期「それは勿論、是非来て欲しいな!」
薺「えっ?」
八期「前も言ったけど、アイツが最初に来た時からグループに入って欲しいと思ってたんだよ」
薺『先輩が私の事を欲しがってる?』
八期「まあ、アイツが本気で入りたいと言ったとしても、アイツは前科があるからな!入ったとしても体験入部からだな!」
薺『まあ、そうですよね・・・』
八期「ただ、入ってくれるなら早く入って欲しいよ!」
芹「そんなに薺が欲しいの?」
八期「勿論!」
芹「薺以外の同好会の子又は愛好会とかには居ないの?」
八期「いや、まずは薺だな!僕が1度でもやってみたいライブには薺が必要になってくる」
薺『先輩そこまで私の事を!』
八期「それに薺1人入るだけでどれだけ助かるか!」
薺『ナンバーズ8に私はそんなに重要なんだ
それはそうと・・・』
青奈「八期!柔軟組もうよ!」
八期「力加減が酷いからヤダ!」
亜利紗「なら、私と組みますか?」
八期「お前は、その後押させてくれないからヤダ!」
亜利紗「何?私の身体に興味あるんですか?」
希「2人で柔軟するのなら、交代して行うのが普通って思ってるだけよ!」
※八期は柔軟のする時は希と零としか組まない
薺『なんか、先輩って意外とモテてるんだよな・・・、実際トリプルエースの3人も惚れてるって噂だし!』
希「ハイ!休憩よ!」
研究部員「ハ~イ!」
希「飲む?」
八期「良いの?ありがとう!」
ゴクゴク
青奈「ちょっと!何ナチュラルに間接キスさせてるのよ!」
希「ええっ?飲み回しなんて小さい頃からいつもやってたよ!」
八期「あんまり気にしたこと無いなあ」
芹「気にしなよ!」
八期「でも、兄弟でもいつもやってたからな」
葉月「仲良すぎるだろ!うちの兄弟でもやらねえよ!」
薺『元々女子部員多いけど、何人かは絶対先輩の事を好きに決まってる!
その中にはお姉ちゃんも!』
草家
芹「それでどうだった?」
薺「先輩があそこまで私の事を!」
芹「まさか惚れたとか言うんじゃないでしょうね?」
薺「なわけないじゃん!それよりお姉ちゃんの方は?」
芹「えっ?」
薺「先輩の事好きじゃないの?」
芹「べ、べ、べ、別にあんな奴のこと好きでもなんでも無いんだから!」
薺「じゃあ、去年渡したチョコレートは何?」
芹「あっ、あれは8のメンバーで友チョコ交換するためよ!」
薺『はあ、分かりやすいなあ・・・』
芹「そう言う薺はどうなの?」
薺「えっ?何を言い出すの?お姉ちゃん?」
芹「お姉ちゃんには分かるのよ!薺は本当は八期の事が大好きだって!」
薺「なっ、なっ、なっ、なっ、なっ、何を言ってるかな?
確かに、去年色々合って、憧れの存在ではあるけど・・・、それが恋愛となると・・・」
芹「8に来たいのも、本当はお姉ちゃんとではなく、八期と一緒のグループに成りたいからじゃないの?」
薺「そ、そ、そんなことは・・・、無いよ」
芹「まあ、だからといって深追いするつもりはないわ、むしろ妹の恋路は応援してあげないと!」
薺「えっ?何言ってるのお姉ちゃん?」
芹「あんた八期の事が好きだから、8に来たいんでしょ?」
薺「そんなこと言ってないよ!」
芹「でも、顔に書いてあるわよ!」
薺「どこに?」←顔を触る
芹「あっ、そうだ!卒業式が終わった後にナンバーズ8で卒業ライブするから」
薺「卒業ライブ?」
芹「最後に1曲全員でね!と言っても、中等部だろうと高等部だろうと部活同じなら一緒に出来るんだけどね」
薺「だから、上級生でも一緒に出来るんだね」
芹「一応前列の席のチケット持ってるから、1度それを見て決めてみたら?」
薺「お姉ちゃん達のライブを見て?」
芹「ほら、思い出を辿るよりも、間近で見た方が、
本当に入りたいのか?
それともただの思い過ごしだったのか分かるでしょ?」
薺「そ、そうだね」
芹「私達の卒業ライブを見て、自分が求めているライブならお姉ちゃん達と一緒に願張っていこう!
自分が思ったのと違う、思い過ごしなら別にやらなくて良いわ!
どちらを選択するとしても決めるのはあなただからね薺!」
薺「分かってる、お姉ちゃんありがとう」
薺の部屋
薺「私は元々、ソロよりグループ活動の方が好きだった
けれど、絶対命令に怖じ気付いてソロがメインの同好会を結成した。
まあ、ソロを中心にするのはもう少し後なんですけどね
同好会に入ってソロの適正は私には合った
だけど、私がやりたいのはグループライブのセンター
そして何よりお姉ちゃんとの共演!
どんな形でもお姉ちゃんと一緒にライブがしたい!
いつしかそう思ったな・・・
ライブのこともそうだけど・・・」
回想
八期「お前から生徒会長の座を取っておいて良かった」
薺「本当にあの先輩は私よりリーダーシップが出来ていて、しかも後先考えて、周りとの連携が上手かった!
そんな私と言えば・・・」
回想
薺「私の言うことが聞けないんですか?」
回想終わり
薺「生徒達を苦しめてしまった。むしろ絶対命令を悪用してしまった・・・
そうだ!卒業式の送辞はこの時の事を書けば良いんだ!」
スラスラスラスラ・・・
薺「出来た!」
送辞完成!続きは『ナンバーズ8』495話で!
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