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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 167ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン アラビアンナイト オールスター 先にロスヒ推奨
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たくっちスノー
「では、お次はリクヤの父、カイドウ・サンカイさんから言葉をどうぞ」
サンカイ
「えー?俺?」
リクヤ
「ちゃんとやってよ」
サンカイ
「別に話すことなんてなぁ」
リクヤ
「頼むよ!ソラミ姫のお父さんもやったんだから!」
サンカイ
「ったくしょうがねぇなぁ」
...
サンカイ
「えー、まぁはい、俺はなぁ...ま、カイドウ・リクヤの父親ですけど」
サンカイ
「俺はな~そっちの親と違って何も頭に入ってなかった」
サンカイ
「つーか、建築士の事しか教えませんでした」
サンカイ
「俺も建築士のことしか知らんし」
サンカイ
「愛についてもどうこうは言えん」
サンカイ
「俺デキ婚だし、女房は金足りずに病で逝ったし」
サンカイ
「亡くなってからもうリクヤが見て明らかなくらい飯のレパートリー減ったし」
サンカイ
「洗濯とかマジやべぇ、一応汚れは落としてるがつめてぇもん」
サンカイ
「あ、風呂は一応なんとかなった、暖めるだけだからな」
サンカイ
「髭も錆びたナイフで剃ってやった」
サンカイ
「皆が当たり前のように出来ることが、俺とリクヤは出来なかった」
サンカイ
「どんなに出来のいいものでも使えなきゃ意味がないんだなって」
サンカイ
「だからこそ俺は唯一出来ること...建築を10年以上頭に叩き込んでやりました」
サンカイ
「仕事以外壊滅的に何もできない生活で、お金を極限まで削って俺は息子を極限まで俺のコピーにしました」
サンカイ
「とりあえず大丈夫そうだな」
サンカイ
「城ならそういうの1から教えてくれそうだし」
サンカイ
「病になってもなんとかなるくらい金があるし」
サンカイ
「俺には出来ないことがよそなら出来る、だから安心して向こうに行け」
リクヤ
「父さん...」
サンカイ
「ま、お前が階級ぶっ壊してくれたおかげで俺も女を探しやすくなった」
サンカイ
「結婚式ついでに探してみるかな、メシ作ってくれる相手いねーと困るし」
サンカイ
「ま、そんだけだな、俺式とか行ったことねーからこんなことしか言えないけど、まあとにかく色々とおめでとさん」
サンカイ
「お姫様に惚れられててよかったな」
たくっちスノー
「...はい!そんじゃ次は...えーと、ケーキ入刀だ!」
サンカイ
「あ、切ったケーキは少し寄越せ」
リクヤ
「ちゃっかりしてるなぁ...」