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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 167ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン アラビアンナイト オールスター 先にロスヒ推奨
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たくっちスノー
「まず前提として...メイドウィンは時に集まり会議に参加する権利があるんだ、その会議にリクヤはほぼ毎回参加していた」
たくっちスノー
「ところがだ、ついこの間から出ることがなかった...どころか、誰も見ていないと言うんだ」
レンティル
「いつもは真面目に欠席の知らせも送ってくるのですが、ここ最近は...」
たくっちスノー
「メイドウィンが死ぬことなんて滅多な事ではあり得ないし、君の世界に居るのかと思っていたんだがねぇ...」
ソラミ
「いえ...」
レンティル
「そちらはどうなんです?」
ソラミ
「リクヤ様はこの城はおろかこの国に帰ってくることもありませんの、一応国の仕事はしっかりとやっていたのですが...」
ソラミ
「月一、もしくは二ヶ月に一回程度しか来なくて...」
レンティル
「ははあ...不倫とかそういうのは考えなかったんですかね」
たくっちスノー
「それはないよレンティル...この妻相手に不倫とか無理だから」
レンティル
「は、はぁ...まぁ確かに...」
ソラミ
「だからそちらに居るのかと...」
たくっちスノー
「うーむ...互いに知らぬとなるとこれは相当やばいのかも」
ソラミ
「リクヤ様...」
レンティル
「リクヤ氏に何か怪しい点とかはありませんでしたか?」
ソラミ
「...そういえば最近素っ気ない態度を取るようになって...変わってしまわれたのでしょうか?」
たくっちスノー
「それっていつ頃?」
ソラミ
「最後にあった時ですわ...確か×日」
たくっちスノー
「この世界の×日って、時空だと最後にリクヤが出席した会議の日じゃないか...」
レンティル
「その時の様子は?」
たくっちスノー
「いや、いつも通りだったよ...どういうことだ?」
レンティル
「...これは、本当にまずいことになるかもしれませぬ」
たくっちスノー
「そうだな...」
ソラミ
「どういうこと?」
たくっちスノー
「今回の件は...自分の事が絡んでいる」
ソラミ
「え?」
たくっちスノー
「こうなるのも運命か...フネイ・ソラミ、真面目な話をするよ」
たくっちスノー
「君の愛するカイドウ・リクヤは人間をも越え悪魔を制する...正に『神』に等しい存在でもあるんだ」
たくっちスノー
「妻なら分かっているだろう?彼に何かあったら一番支えてあげなきゃいけないのは君だ」
たくっちスノー
「人を止め、神と相乗りする勇気はあるかい?」
ソラミ
「当然ですわ、リクヤ様の為ならば...どんな存在にでもなってみましょう」
たくっちスノー
「それを聞きたかった!」
END