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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 167ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン アラビアンナイト オールスター 先にロスヒ推奨
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*19*
金の語り部
「真夜中、リクヤは遂に小屋を完成させた」
リクヤ
「出来ました」
ソラミ
「はわ、わ...す、凄いです...」
リクヤ
「ではさっそく虎を...あ、気になってたんですがいいですか?」
ソラミ
「は、はい...なんでしょう?」
リクヤ
「俺が小屋を作るまでの間、小屋はどこに...?一応肉食動物ですから気になったもので」
ソラミ
「あっ...そういえばそうですね」
リクヤ
「あの、虎は...?」
ソラミ
「えーと...イスナ、イスナはどこに...」
金の語り部
「と、ここでイスナが現れる」
イスナ
「は、はい...姫...」
リクヤ
「うわ、なんか凄いバテてる」
ソラミ
「えーと...あのペットの虎さんって...どこに...?」
リクヤ
「知らないんですか?」
ソラミ
「はい...貰ったといっても、私が欲しかったわけではなかったので...」
リクヤ
(確かに虎とか好きそうな顔してないからなぁ)
イスナ
「お前何考えている?」
リクヤ
「特に何も?」
イスナ
「...で、姫、あの虎でしたら危害を加えぬように地下牢に」
リクヤ
「やっぱり虎って人食べるんですかね?」
ソラミ
「えっ...」
イスナ
「そんな事を姫の前で話せと?」
イスナ
「お前の仕事は終わった、さっさと出ていけ!」
金の語り部
「と、イスナはリクヤの腕を引っ張る...が入れ違いでサンカイが出てくる」
金の語り部
「そういえば午後から仕事と言ってたな」
リクヤ
「あの、金は...」
サンカイ
「あ、そっちも終わってたか...そろそろお代をな」
イスナ
「金の話しか出来ないのか、お前は...」
サンカイ
「こっちだって最高品質の奴を用意したんだ、それなりの」
リクヤ
「いや、メダル渡したら勝手にくれたんじゃないか...」
ソラミ
「メダル?」
リクヤ
「うん、旅人がくれた...両手サイズの大きなもの、それを木材屋さんに見せたら木材をタダで...」
サンカイ
「なんで言うんだよ」
リクヤ
「いや、言っちゃまずいことでもないじゃん、ただのメダルにしか見えないし...」
イスナ
「ならタダで良いな」
リクヤ
「でも俺、働きましたよ?体力とか時間とか人件費とか考慮してくださいよ」
イスナ
「人件費はともかく、時間や体力、努力に値段はあるのか?」
リクヤ
「それはそうだけどさ...」
ソラミ
「あの...いつか、お支払しますから...」
リクヤ
「まーいっか、小屋程度なら」
サンカイ
「金持ちの小屋と平民の小屋では訳が違うんだがなぁ」
金の語り部
「といって、親子は城から退散していく...」
たくっちスノー
「あ、待って待って!!」