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作者: ロストメイドウィン ◆B/lbdM7F.E (総ページ数: 167ページ)
関連タグ: メイドウィン小説 原作、設定:彩都、執筆:メイドウィン アラビアンナイト オールスター 先にロスヒ推奨
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*18*
金の語り部
「ここから数時間延々と作業と追いかけっこか...」
金の語り部
「飛ばすか?」
【異論なーし】
金の語り部
「よし、では少し飛ばすぞ...劇場に戻る」
金の語り部は指を鳴らし、世界を水晶にまとめ、スクリーンに手を伸ばす
金の語り部
「フリーダ、こっちに来い、フリーダ」
金の語り部はローブから金色の腕を出し、スクリーンを引っ張る
フリーダ
「はいはい」
すると、奥から金髪の女性が飛び出してくる
金の語り部
「ん、どうした?まさか私一人でやっていたとでも思っていたか?」チラッ
フリーダ
「そんなわけないじゃん、この物語は私が居るから成り立っているような物なのよ」チラッ
フリーダ
「で、いつになったらナレーター変わってくれるの?」
金の語り部
「後半になったら変わると言ったはずだ、お前の力を私に教えることを条件にな」
フリーダ
「そう...で、今度は何したいの?」
金の語り部
「作業が終わるまで世界を倍速するのだ」
フリーダ
「はい、じゃあ待ってて」
フリーダはパネルを操作すると、世界の時の流れが進んでいく
金の語り部
「メイドウィン...だったな」
フリーダ
「たくっちスノーって奴が言ってたわね」
フリーダ
「私はこの世界のメイドウィンからある程度の権限を持っている...時を速くしたり、現在を書き換えたり、一人一人の運命を調節したりとかね」
フリーダ
「でもあいつ、ピースフル世界のパスワードは教えてくれなかったから高度な設定は出来ないわよ」
金の語り部
「高度な設定?」
フリーダ
「うーん...世界を1からリセットしたりとか、特定の人物を消したりとか、その場で設定を盛ったりとかそういうの」
金の語り部
「パスワード、か...逆に言えば、パスワードさえ分かれば世界を好きに改変出来るということか」
フリーダ
「ま、無関係者が自力で見つけようとしたって無理だけどね、メイドウィンですらパスワードを忘れたらそこでおしまいだし」
金の語り部
「メイドウィンがパスワードを忘れることがあるのか?」
フリーダ
「あるみたいよ、零代目って奴はパスワードを忘れたから今ある世界を捨てて新しい世界を求めて放浪してるんですって」
金の語り部
「そうか...」
フリーダ
「あ、そろそろ作業が終わるわ、話に戻って」
金の語り部
「ああ」
フリーダ
「ていうかそのローブ取りなさいよ」
金の語り部
「まだ正体は隠しておきたいのでな」(バレバレだが)